死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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「その結果先ず知的生命体は存在します、種族はユグドラシルと同じように人間、エルフ、獣人、ドワーフ、吸血鬼が存在しそれぞれの種族が共存して過ごしています」

「へぇ~種族間で相性が悪い種族とかもありそうだがな、特にエルフとドワーフとか」

まぁアニメとか漫画での話だが

「それはマスター達の影響が有ったんだと思われます」

「俺たちの?」

「はい、この世界の伝説にマスターが討伐した邪神の話が載っています、その本に書いてある内容が様々な種族が共存し、より良い生活を送ったと記されていますのでそれが影響したのかと」

伝説になっている…という事はユグドラシルオンラインと同じ世界かそれをベースにしてる世界って訳か。

「この世界はマスター達が冒険していたユグドラシルから約250年程経っている世界と考えられます…が、マスターが邪神を倒した影響かマスター達がこの世界を去ってからモンスターのレベルはどんどん弱体化し、現在は亜竜ワイバーン程度が最高レベルとされています」

邪神による邪気の消失がモンスターを弱くしているという事か?…それにしても亜竜のワイバーンが最高レベルって事はそれらに比例して人間達も弱くなってる可能性があるな。

「ヤヨイ、それって人間達も弱体化してる可能性があるんだけど?」

「巷の有名な冒険者の人をプレイヤーの皆様と比較したら雑魚、と言っても良いぐらいの強さですね」

雑魚って…まぁそれぐらい戦力差があるって事か

「という事はこの装備で行動するのは止めておくか、変に目立ちたくないしな」

「それでは次の説明にはいらせていただきます、マスターがいない間に修羅が王都の冒険者ギルドの長に、フェニが王都から大分離れた火山地帯を治め、フェルが極寒地域を治めています」

成る程、修羅は角が付いた人だからな、この世界の人間達の強さがヤヨイの言った通りならばこの世界最強の人という名目でギルドマスターになっていても可笑しくないな。

それで、人間に擬態できるが、種族的に暑いところと寒いところを好むフェニとフェルを火山地帯と極寒地帯に送り、そこで上位個体としてそこに君臨するという事をしていたらしい。

「マスター、現在私たちはそれぞれ別々の場所で暮らしています。
なのでマスターには自由に過ごしつつ、皆に会っていただける様にお願いします」

そういってヤヨイは綺麗にお辞儀をする。

「それと…出来れば何ですが私にも会いに来てくれると嬉しいです」

もじもじと恥ずかしそうに顔を赤らめて俺にいうヤヨイ。

本当にこういう仕草を美人がやると似合うよな、精神年齢的にもうすぐ100歳の俺でも見惚れるんだから間違いない。

「ヤヨイが言うならそうしようかな、元々、ヤヨイの後には皆に会いに行こうとは思ってたけどな」

そう言って席を立ったのだが、屋敷の窓に入ってくるのは夕陽のオレンジ色の光だ。

「どうやら随分とながい時間を話してたみたいだね、ヤヨイ、寝室使って良いか?」

俺が遅い時間だから寝室を借りて良いかを聞くと

「はい、と言っても元々マスターの寝室じゃないですか」

と笑われてしまった。

「そういえばそうだったな」

そう言って2人で笑い合う。

寿命で死に、皆と別れた俺だが、ここで2度目の生をうけ、そしてかつて別れた仲間と再会した。

神が本当に邪神を倒したお礼という事でこのせかいに送ったのか、それともまた別の目的が有ったのかは知らないが、この2度目の人生、楽しくなりそうだ。

その後俺はヤヨイと一緒にご飯を作り、それを食べ、風呂に入って布団に入った。

俺はこれからどう過ごして行こうか、と布団に入りながら考える。

皆と会えなくなったのは寂しいが、2度と会えないと思っていた修羅たちに会えると分かって俺は密かにテンションが上がっている。

「マスター、マスター起きてください、もう朝食が出来てますよ」

「う~ん」

朝、遠くから聞こえる女性の声で目が覚めた。

そして目を開けるとそこにはヤヨイの姿が。

(やっぱり夢じゃなかったか)

もしかしたら昨日の出来事は死にそうな俺が考えた妄想だったのでは?という疑問が浮かんでいた俺だが、目の前にいるヤヨイを見てこれが今の現実だと認識を改める。

「おはようヤヨイ、顔を洗ってから朝食はいただくよ」

「おはようございます、マスター」

その後、俺は顔を洗い、ヤヨイの作った朝食を食べて異空間から出た。

そして異空間から出た先は、入る前と同様にやはり草原だった。
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