75 / 280
75
しおりを挟む
俺はハーネストに向かって駆け、攻撃を仕掛ける。
「ぐっ!」
ハーネストは俺の攻撃に反応して魔力を込めた腕で刀を弾こうとし、鍔迫り合いになる。
「貴様、先程モンスターと戦っていた時より速いじゃないか」
「お前も俺の想像より強いみたいだな」
そう、俺が今装備している刀、無名はユグドラシルオンラインで最強の装備と言っても良いぐらいの性能を持っている。
だが、ステータスを大幅に減少させているとはいえ、無名を使った攻撃を魔力を込めた腕で止めるというのは素直に称賛できる。
「確かに貴様の刀は業物だ、だがいくら武器が強かろうとその性能を引き出せなければ意味がない」
ほう、言ってくれるじゃないか。
俺は鍔迫り合いを止め、後ろに下がる。
ハーネストも距離を取り、仕切り直しのつもりなのだろう。
俺は少しギアを上げてハーネストに攻撃を仕掛ける。
ハーネストは俺の攻撃を先程の様に腕で受けようとするが、俺はその腕を避けてハーネストの胴体を斬りつける。
「どうした?俺を直ぐに倒すんじゃなかったのか?」
俺は先ほど言われた様にハーネストを煽る。
「ふん、先程より動きのキレが良くなった、だが弱者に煽られようと俺は取り乱したりはしない」
攻撃を食らったというのにハーネストは余裕の表情を浮かべている。
やはり先程も新しい腕を生やした事を見てもある程度一気にダメージを与えなければいけないか。
「そうかい、じゃあお前はもうすぐ弱者と侮っていた奴に呆気なくやられるんだな」
「ふん、先ほどの攻防をしてまだ実力差という物を理解していないみたいだな」
やはりハーネストは俺の事を自分より弱い思っている為か、煽っても反応が薄いな。
まぁ相手の反応が悪くても問題は無い。
結局自分の強さを過信している奴に負けるつもりは無いからな。
「それでは行くぞ!」
ハーネストはわざわざ俺に声を掛けてからこちらに攻撃を仕掛けてきた。
俺はハーネストから繰り出される攻撃を避け、刀で受け流しながら好機を窺う。
リミッターを解除すれば一瞬で倒せる相手だが、やはり全力を出して戦うというのは心が躍るからな。
せいぜい俺の糧になってもらおう。
俺とハーネストの攻防は続く。
ハーネストは拳と足技を巧みに合わせ、タイミングを掴ませない様に俺に攻撃を仕掛けてくる。
それに対する俺は基本的にハーネストの攻撃を避け、一撃で大ダメージを与えられる機会を狙うという感じだ。
「フハハハ!、ユウヤとやら、貴様存外にやるではないか」
ハーネストは攻撃を続けながらも高笑いをして俺に話しかけてくる。
「そっちこそ、俺も刀術には自信が有ったんだけどな」
俺もハーネストに言葉を返す。
実際に俺の刀術はゲーム時代に20年以上も掛けて研鑽してきた。
その技を繰り出しても対処が出来るハーネストはやはり強い。
俺と撃ちあえるという事はハーネストが悪魔という他の種族よりも身体的なアドバンテージを持っているにも関わらず、研鑽を積み、自身の技術を積み上げてきたからだろう。
邪神の魂を利用するという事は絶対に阻止しなければいけないが、この戦闘に限ってはそんなものは関係ない。
何よりも強い敵と戦うのは楽しい。
自分が強くなっていくという感じがするし、リミッターを掛けて身体能力を落としているとはいえ全力を出しても壊れないのだから。
その後も戦闘は続いていき、現在俺たちは向かい合っている。
俺とハーネスト、両者共に傷は無い。
だが、ハーネストは悪魔といえど魔力に限りがある。
戦闘が長引くにつれてハーネストは傷を癒す為の魔力がどんどん減っていき、遂には魔力が枯渇してしまった様だ。
「ハァ、ハァ、ユウヤよ、次でお終いにしよう」
「ああ」
ハーネストの言葉に俺は短く返事をする。
あの後も戦闘は続いていき、俺たちはそろそろ戦闘を終わりにする事にした。
そして俺たちは一旦距離を取る。
「ユウヤよ、始めに俺は貴様の事を弱者と言ったな…謝罪しよう、貴様は強い」
ハーネストは俺に謝罪をする。
「お前も強いよ、久々に楽しい戦闘をする事が出来た」
俺はそう言いハーネストに向けて回復魔法を掛ける。
「貴様、まさか情けを掛けた訳では無いだろうな」
ハーネストは俺を睨む。
「違う、互いに次の一撃が最期の攻撃になるだろう。
ならばその満身創痍の体では全力を出す事など出来ない。
ハーネスト、お前を敬して全力の一撃で葬ってやる、だからお前も全力の一撃を俺に打て」
俺の言葉にハーネストは納得した様で笑みを浮かべた。
そして俺たちは同時に駆け出す。
「ぐっ!」
ハーネストは俺の攻撃に反応して魔力を込めた腕で刀を弾こうとし、鍔迫り合いになる。
「貴様、先程モンスターと戦っていた時より速いじゃないか」
「お前も俺の想像より強いみたいだな」
そう、俺が今装備している刀、無名はユグドラシルオンラインで最強の装備と言っても良いぐらいの性能を持っている。
だが、ステータスを大幅に減少させているとはいえ、無名を使った攻撃を魔力を込めた腕で止めるというのは素直に称賛できる。
「確かに貴様の刀は業物だ、だがいくら武器が強かろうとその性能を引き出せなければ意味がない」
ほう、言ってくれるじゃないか。
俺は鍔迫り合いを止め、後ろに下がる。
ハーネストも距離を取り、仕切り直しのつもりなのだろう。
俺は少しギアを上げてハーネストに攻撃を仕掛ける。
ハーネストは俺の攻撃を先程の様に腕で受けようとするが、俺はその腕を避けてハーネストの胴体を斬りつける。
「どうした?俺を直ぐに倒すんじゃなかったのか?」
俺は先ほど言われた様にハーネストを煽る。
「ふん、先程より動きのキレが良くなった、だが弱者に煽られようと俺は取り乱したりはしない」
攻撃を食らったというのにハーネストは余裕の表情を浮かべている。
やはり先程も新しい腕を生やした事を見てもある程度一気にダメージを与えなければいけないか。
「そうかい、じゃあお前はもうすぐ弱者と侮っていた奴に呆気なくやられるんだな」
「ふん、先ほどの攻防をしてまだ実力差という物を理解していないみたいだな」
やはりハーネストは俺の事を自分より弱い思っている為か、煽っても反応が薄いな。
まぁ相手の反応が悪くても問題は無い。
結局自分の強さを過信している奴に負けるつもりは無いからな。
「それでは行くぞ!」
ハーネストはわざわざ俺に声を掛けてからこちらに攻撃を仕掛けてきた。
俺はハーネストから繰り出される攻撃を避け、刀で受け流しながら好機を窺う。
リミッターを解除すれば一瞬で倒せる相手だが、やはり全力を出して戦うというのは心が躍るからな。
せいぜい俺の糧になってもらおう。
俺とハーネストの攻防は続く。
ハーネストは拳と足技を巧みに合わせ、タイミングを掴ませない様に俺に攻撃を仕掛けてくる。
それに対する俺は基本的にハーネストの攻撃を避け、一撃で大ダメージを与えられる機会を狙うという感じだ。
「フハハハ!、ユウヤとやら、貴様存外にやるではないか」
ハーネストは攻撃を続けながらも高笑いをして俺に話しかけてくる。
「そっちこそ、俺も刀術には自信が有ったんだけどな」
俺もハーネストに言葉を返す。
実際に俺の刀術はゲーム時代に20年以上も掛けて研鑽してきた。
その技を繰り出しても対処が出来るハーネストはやはり強い。
俺と撃ちあえるという事はハーネストが悪魔という他の種族よりも身体的なアドバンテージを持っているにも関わらず、研鑽を積み、自身の技術を積み上げてきたからだろう。
邪神の魂を利用するという事は絶対に阻止しなければいけないが、この戦闘に限ってはそんなものは関係ない。
何よりも強い敵と戦うのは楽しい。
自分が強くなっていくという感じがするし、リミッターを掛けて身体能力を落としているとはいえ全力を出しても壊れないのだから。
その後も戦闘は続いていき、現在俺たちは向かい合っている。
俺とハーネスト、両者共に傷は無い。
だが、ハーネストは悪魔といえど魔力に限りがある。
戦闘が長引くにつれてハーネストは傷を癒す為の魔力がどんどん減っていき、遂には魔力が枯渇してしまった様だ。
「ハァ、ハァ、ユウヤよ、次でお終いにしよう」
「ああ」
ハーネストの言葉に俺は短く返事をする。
あの後も戦闘は続いていき、俺たちはそろそろ戦闘を終わりにする事にした。
そして俺たちは一旦距離を取る。
「ユウヤよ、始めに俺は貴様の事を弱者と言ったな…謝罪しよう、貴様は強い」
ハーネストは俺に謝罪をする。
「お前も強いよ、久々に楽しい戦闘をする事が出来た」
俺はそう言いハーネストに向けて回復魔法を掛ける。
「貴様、まさか情けを掛けた訳では無いだろうな」
ハーネストは俺を睨む。
「違う、互いに次の一撃が最期の攻撃になるだろう。
ならばその満身創痍の体では全力を出す事など出来ない。
ハーネスト、お前を敬して全力の一撃で葬ってやる、だからお前も全力の一撃を俺に打て」
俺の言葉にハーネストは納得した様で笑みを浮かべた。
そして俺たちは同時に駆け出す。
0
あなたにおすすめの小説
男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜
タナん
ファンタジー
オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。
その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。
モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。
温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。
それでも戦わなければならない。
それがこの世界における男だからだ。
湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。
そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。
挿絵:夢路ぽに様
https://www.pixiv.net/users/14840570
※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~
北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。
実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。
そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。
グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・
しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。
これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う
シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。
当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。
そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。
その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる