死んだと思ったら異世界に

トワイライト

文字の大きさ
139 / 280

139

しおりを挟む
公国がワザと戦争を起こそうとしていたかを調べるかどうかは後で考えるとしよう。

「それで、四大貴族の評判については分かった、それで、他にはどんな情報を集めたんだ?」

「はい、四大貴族の評判を聞き終わった私は今回の目的である四大貴族が良く行く所が無いか?という質問をしました…結果から言うと、この国の観光地の1つである伝承の祠に邪神の力が封印されている可能性が高いと思われます」

おっ、ヤヨイもその話を聞いたのか…となると四大貴族が伝承の祠に通っているというのはこの国に住んでいる人にとっては常識みたいな所が有るのだろうか?

というより十中八九そこに邪神の力は封印されているだろう。

市民に何故伝承の祠に行くのかと聞かれた時にはなんらかの儀式をしていると言っていたらしいし、隠す気はないだろうしな。

ブラットさんの話からして伝承の祠には古から伝わるという伝承が書いてある以外には何もないらしいから、多分地下通路か何かで邪神の力が封印されている場所に行けるのだろう。

「私が集めた情報は以上です…まぁ他は今回の事に関係なさそうなので省略しますが…」

最後の言葉を行った時にヤヨイが少し疲れた様な表情をしていたから、情報収集の時に何か有ったのだろうかと気になった俺はヤヨイに尋ねてみる事にした。

「何か問題ごとでも有ったのか?」

俺の質問にヤヨイはすぐに答えた。

「いえ、何度か冒険者に絡まれた位なので大丈夫でしたよ…まぁ面倒事を起こせないから冒険者たちをあしらうのが面倒だっただけです…」

ああ~成る程、ヤヨイは美人だからな、冒険者たちがナンパをしてきたって事か、それで、その時を思い出して、嫌な気分になったって事か。

それだけ冒険者たちがしつこかったって事か。

俺はヤヨイが疲れた顔をしていた理由に納得する。

「じゃあ次は俺の報告だな、俺はヤヨイと別れた後、露店を開いている商人たちを中心に四大貴族が良く行く場所に心当たりは無いか、という質問を始めた訳だ。
まぁ商人はこの国に住んでいる訳じゃ無いから、詳しい話は聞く事は出来なかったんだが、とある商人が四大貴族の人が良く伝承の祠に行くという噂を聞いた事が有ると話してくれたんだ」

俺は商人から聞いた話をヤヨイにする。

「成る程、マスターも伝承の祠について話を聞いていて、目星はつけていたという訳ですね」

ヤヨイは納得したようで頷きながらそう言った。

「ああ、その商人が噂程度だから本当かはわからないという話をしていたから、他の人にも聞いて本当かを確認しようとして、酒場に入ったところでブラットさんに会ったんだ」

「ブラットさんですか?一緒の馬車に乗っていた?」

ヤヨイは本当ですか?と俺に聞いてくる。

まぁ別れる時は早く彼女に会いに行くってテンションが高かったから、酒場に居たとは思えないだろうしな。

「ああ、そのブラットさんで有っているぞ、それで、俺もなんで彼女さんに会うって言っていたブラットこんな時間から酒を飲んでいるかが気になったから事情を聞く事にしたんだ」

「そうですね…あの様子でしたら今日は彼女さんと一緒に過ごしている筈ですよね?それで、理由はなんだったんですか?」

俺はヤヨイに促されるままにブラットさんの事情を話す。

ブラットさんの話を聞いたヤヨイは有り得ないといった表情をしている。

まぁヤヨイの気持ちは俺も分かる。

ただ武装しているというだけで避難所に入れなくするのは可笑しいし、そもそもブラットさんを避難所に入れる事が出来ないなら彼女さんを避難所から連れてきてもいい筈だ。

「まぁそんな訳で、プロポーズする為に彼女に会いに行ったら会う事すら出来なかったから、ブラットさんは酒場でやけ酒をしていたって事だ」

「なんですか…それ…」

ヤヨイは肩を震わせながらそう言う。

まぁヤヨイが怒るのも仕方ないだろう。

「…しょう」

「ん?」

ヤヨイが何かを呟いたが、小さくて聞こえない。

「行きましょう、マスター!」

ヤヨイはそう言うと俺の手を掴んで外に向かう。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜

タナん
ファンタジー
 オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。  その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。  モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。  温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。 それでも戦わなければならない。  それがこの世界における男だからだ。  湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。  そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。 挿絵:夢路ぽに様 https://www.pixiv.net/users/14840570 ※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

処理中です...