死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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あの後、白いワンピースに着替えたヤヨイがリビングに来たことで俺とヤヨイはブラットさんの彼女であるフィオレさんに会いに行くために避難所に向かう準備が出来た。

現在は避難所に向かっている途中だ。

「それで、ヤヨイ、聞きたいことが有るんだが良いか?」

避難所に向かっている途中、俺はヤヨイに質問をして良いかを尋ねる。

「なんですか?」

「ああ、さっきヤヨイが怒っていた理由が気になってな、良ければ教えてくれないか?」

リビングに戻ってきた時にはもうヤヨイは怒っていなかったから、今回は助かった物の、もうヤヨイに怒られたくはないからな。

ヤヨイが怒った理由が分かれば次は怒らせないように気を付ける事ができるからな。

「怒っていた?何を言っているんですか?」

だがヤヨイの反応は本当に何をいってるのか分からないといった感じだ。

「ほら、さっき、リビングで俺に怒っただろ?」

まさか先程の記憶が無いのか?と心配しつつヤヨイにそう言う。

「ああ、なんだ、マスターったら勘違いをしていたんですね」

ヤヨイはそう言うと俺に一言有ることを言った。

「なん…だと?」

そしてヤヨイから話された事は俺からしたら驚愕の事実で、言葉を失ってしまう。

「ですから、先程私は怒ってなど居ませんよ?」

嘘だろ…あのときの雰囲気、レイドボスの威圧より威圧感があったんだけど…

というより、レイドボスに一人で挑んだ時すらあんな恐怖を覚えたことはないぞ。

もし、これで怒ってないならヤヨイが本当に怒ったとしたら…

その事を考えたとき、俺の体はぶるりと震えた。

「じゃ、じゃあさっきのは何だったんだ?」

俺はすこし言葉に詰まりながらも再びヤヨイに質問をする。

あの時のヤヨイは普通の状態では無かったのは確実だ。

あれが怒っているんじゃないのなら、あれは何だと言うのか。

「ああ、マスターが勘違いしていた奴ですね…マスター」

「ああ、」

俺は頷きながらヤヨイに返事をする。

「分かりました、説明しましょう…良いですか?あの時、私はマスターに対して怒っていた訳では有りません…あの時私は…」

俺はゴクリと生唾を飲む。

「マスターに少し厳しめに注意をしようとしていたんです」

「え?」

俺はヤヨイの予想外の言葉に驚いて声が漏れてしまう。

「ですから、私はマスターに注意をしようとしてたんです」

「ちゅ、注意?」

俺はヤヨイに聞き返す。

「ええ、先程、私が迷っていたのをどうにかしようとしたとは言え、マスターは公然の前で転移魔法を発動させたのですから、次からはしないようにしっかりと注意しないといけないと考えたんです」

確かに…あんな場所で転移魔法を発動させたら誰かしら見ている人が居る筈だ。

この世界で転移魔法を使える奴は見たことないから転移魔法を使える奴は相当珍しい筈だからな。

「そう言うことか…すまない、次からは気をつけるよ」

次からは転移魔法を発動させる前に周りに魔法で俺たちを感知させないようにしよう。

「はい、次からはしっかりとして下さいね」

「ああ、そうするよ」

俺はヤヨイに返事をする。

まぁ今回ヤヨイには注意されてしまったが、あのままだったらヤヨイは悩んでいただろうから、多少強引にした事は間違いでは無いと思う。

「マスター、もう少しで避難所に着くらしいです」

近くにいる人に話を聞いたヤヨイが俺にそう伝える。

先ほど、ヤヨイに転移魔法を使うときには気をつけて、と注意された後、避難所に向かって歩いて行くのを再開した訳だが、俺たちは避難所の大体の場所は聞いていたのだが、正確な位置までは知らなかったのだ。

だからさっき、そこら辺にいる人に場所を聞く事にした。

それで今回はヤヨイに聞いてもらう事にしたと言う訳だ。

理由は男に聞かれるより、美人な女性に聞かれた方が話してくれやすいだろうという物だが…どうやら成功だったみたいだな。

「では行きましょう」

俺は前を歩いて行くヤヨイについていき、避難所に向かう。
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