死んだと思ったら異世界に

トワイライト

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俺は暗視スキルを発動させ、部屋の中を調べ始めた。

だが、部屋の中は物が置いてある訳でも無くただただ何もない空間だった。

「魔力濃度もさっきより濃いからこの部屋で合ってると思うんだけど…」

この部屋の魔力濃度は廊下と比べて非常に高い。

この部屋に魔法陣か何かが有ると思うのだが、部屋の中に魔法陣の様な物は見えない。

「魔法で隠蔽しているのか?」

俺は魔法陣を魔法で見つからない様に隠蔽している可能性を思いつく。

「だけどこの状況じゃどこに魔法が掛かっているのかが分からないな」

普通なら、他の場所との魔力の差で何処に魔法が掛けられているのか分かるのだが、この部屋の中は魔法の発動時に放出された魔力で充満している。

部屋全体の魔力濃度が高いから何処かに魔法を仕掛けられていても見つけることが出来ないのだ。

「どうしたものか…こうなったらしらみつぶしに部屋の探索をするか」

この部屋に魔法の手がかりは有るはず、手っ取り早く探すことが出来ないなら地道にやっていくしか無いだろう。

「先ずは転々壁から調べるか」

今現在も少しずつでは有るが部屋の魔力濃度は高くなっていっている…と言うことは何処からかこの部屋に魔力が流れ込んでいると言うことだ。

だがこの部屋に入り口は1つしか無い。

他の入り口は無いのに何処からか魔力が流れ込んでいる…という事はこの部屋が何処かしらの部屋に繋がっていて、そこから魔力が流れ込んでいるという事だ。

となると、一番はじめに思いつくのは隠し部屋だろう。

多分この部屋のどこかにし隠し部屋への道を開けるスイッチがあるはず…

そう思って壁にスイッチが無いかを調べ始めたのだが、一向にスイッチらしき物は見当たらない。

「壁には無いのか?」

調べた所壁にスイッチの様な物は無かった。

となると他にもスイッチが有るとすれば床という事になる。

天井は手が届かないし、いちいち隠し通路を出現させる為に道具を使ったりジャンプをしないといけないという事は無いだろう。

俺は目を凝らしながら床を見つめ、何かおかしい所が無いかを慎重に調べていく…

「あれ?」

俺は途中で違和感を感じ、少し戻って床を確認する。

「これは…切れ込みか?」

確認すると床にうっすらと切れ込みが見えた。

何も物が置いていない部屋の床にある殆ど気づかない切れ込みか…

俺は切れ込みに何か有ると思い切れ込みの周辺を観察してみることにした。

切れ込みの周辺を見てみると切れ込みは合計で4本有って、丁度四角になる様に刻まれていた。

俺はこの切れ込みの下になにか有ると考えた俺はアイテムボックスからとあるアイテムを取り出す。

取り出したアイテムはとあるトランプだ。

このトランプは昔作った物だが、オリハルコンがコーティングされている為、耐久値が馬鹿みたいに高い代物だ。

何故俺がこのトランプを取り出したかというと…

「よし、上手くいったな」

床に入っている切れ込みにトランプを差し込む為だ。

切れ込みは非常に細く、指は勿論殆どの物は入らないだろう。

だが、トランプならこの切れ込みにも入ると考えて俺はトランプを取り出したという訳だ。

そして俺は差し込んだトランプを手前側に倒していく。

普通ならトランプが曲がって終わりだが、このトランプはオリハルコンでコーティングされている…つまりは滅多に壊れる事はない。

すると俺の予想通りに一部の床が持ち上がった。

「やっぱり…こんな所にあったか」

俺が持ち上がった床を持ちあげ、どかしてみると、床の下には赤いスイッチが隠されていた。

床の下に隠されているスイッチ…完全に隠し通路のスイッチで間違い無いだろう。

俺は見つけたスイッチを押す。

すると先程まで何も無かった壁が動き、新しい道が開かれる。

「よし、これで先に進めるな」

俺は外した床を元に戻してから、新しく開いた隠し通路に入っていく。
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