死んだと思ったら異世界に

トワイライト

文字の大きさ
249 / 280

249

しおりを挟む
「ほぅ、これを避けるとはなかなか…ただの不敬者では無いみたいですな」

グリフィスは俺が攻撃を避けたのを見てそう呟いた。

「長!これはどういう事だ?」

グリフィスが俺に攻撃してきたのを見たフォルテはグリフィスに向かって問いかける

「どういう事?私は主人の友人を騙る不敬者を攻撃しただけです」

成る程、そういう事か。

俺はグリフィスの発言を聞いて何故周囲にいる人たちが俺に敵意を向けてきていたのかを理解した。

ここに居る人達は俺の事を自分達の主人の友人を騙って集落に入ろうとしている人間って感じに思ってるんだろう。

自分たちの尊敬する主人の友人を騙る奴が集落に来たとなればこの人たちが敵意を向けてくるのも仕方ないか?

「このお方は正真正銘、主人のご友人です、いくら長と言えども主人のご友人に攻撃を仕掛けるなど恥を知りなさい!」

俺がフェルの家族と知っているフォルテはグリフィスにそう叫ぶ。

「ふむ、フォルテが嘘をついている様子はない…洗脳でもされたか?それならあの人間を主人の友人と盲信しているのも説明がつく」

フォルテの言葉を聞いたグリフィス考える様に呟いた。

どうやらグリフィスの中では俺がフェルの友人では無い事が確定しているらしい。

まぁいきなり人間が自分の主人の友人です、って現れても信じられる訳が無いよな。

「洗脳?何を言っているんだ、私は洗脳などされていない」

グリフィスの呟きを聞いたフォルテはグリフィスにそう言い放つ。

「…では本当に貴女がそこの男に洗脳されていないと言うのならその男が主人の友人だという証拠を出して見せなさい」

フォルテが自分は洗脳なんてしていないとグリフィスに話すとグリフィスはそれが本当なら俺とフェルが友人だという証拠を見せろと言ってきた。

「証拠か、無いことは無いけど…」

俺とフェルの関係性を証明できる証拠ね…前にフォルテに見せたフェルの牙でも見せるか?

でもアレをフォルテに見せた時反応がヤバかったからな…アレを見せたらまた面倒な事になりそうなんだよな…

俺はフォルテに見せたフェルの牙をグリフィスに見せようか悩む。

「見たところそこの男は荷物を持ってい無いではないか、証拠がない事など一目同然だ、今素直に嘘を撤回して主人の名を利用しようとしたことを謝罪すれば慈悲として苦しむ事なく殺してやる」

俺がフェルの牙を証拠としてグリフィス見せるかを考えているとグリフィスが俺に向かってそう言ってきた。

「謝罪しても殺すことには変わらないのな」

どっちにしろフェルとの関係を信じさせる事ができる物証を持って無ければ殺すってか?

「当たり前だろう?主人の名を勝手に使い我々を騙そうとしたのだ、本来なら拷問に掛け、様々な苦痛を与えながら自分のした事を後悔させて殺すところを苦しまない様にしてやると言っているのだ、有難いだろう?」

別に有難くも何も無いと思うんだが。

ていうかここに居る奴らに俺が殺せる訳無いし…

「まぁそんな事はどうでも良いさ、証拠を見せれば良いんだろ?」

「ほう?その格好でどうやって証拠を見せると言うのです?」

俺の発言を聞いたグリフィスは挑発する様に俺にそう言ってきた。

「まぁ今から証拠を見せてやるから少し待ってくれ」

「時間稼ぎか?まぁどっちにしろ証拠を出す事が出来なければ意味がない…良いだろう、少しだけ待ってやる、精々悪あがきをするが良い」

俺が証拠を出すから待てとグリフィスに言うとグリフィスは少し考えてから待つ事に了承した。

よし、これで少し考える時間が増えたな…さて、証拠としてなにを出すか…う~ん、やっぱりフェルの牙を見せるのは無しだな。

あの牙は大事な物だし、証拠として渡すのは止めておこう。

無くなったりしたら嫌だし、何よりフェルの牙をこの狂信者達に見せたら凄く面倒な事になるのが目に見えてるからな。

そう考えた俺はフェルの牙を証拠として出すのをやめた。

じゃあ他に証拠になりそうな物は…もうアレでいいか。

少し考えた結果、俺はとある事をする事に決めた。
しおりを挟む
感想 11

あなたにおすすめの小説

男が英雄でなければならない世界 〜男女比1:20の世界に来たけど簡単にはちやほやしてくれません〜

タナん
ファンタジー
 オタク気質な15歳の少年、原田湊は突然異世界に足を踏み入れる。  その世界は魔法があり、強大な獣が跋扈する男女比が1:20の男が少ないファンタジー世界。  モテない自分にもハーレムが作れると喜ぶ湊だが、弱肉強食のこの世界において、力で女に勝る男は大事にされる側などではなく、女を守り闘うものであった。  温室育ちの普通の日本人である湊がいきなり戦えるはずもなく、この世界の女に失望される。 それでも戦わなければならない。  それがこの世界における男だからだ。  湊は自らの考えの甘さに何度も傷つきながらも成長していく。  そしていつか湊は責任とは何かを知り、多くの命を背負う事になっていくのだった。 挿絵:夢路ぽに様 https://www.pixiv.net/users/14840570 ※注 「」「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~

深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】 異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!

異世界に転生した俺は英雄の身体強化魔法を使って無双する。~無詠唱の身体強化魔法と無詠唱のマジックドレインは異世界最強~

北条氏成
ファンタジー
宮本 英二(みやもと えいじ)高校生3年生。 実家は江戸時代から続く剣道の道場をしている。そこの次男に生まれ、優秀な兄に道場の跡取りを任せて英二は剣術、槍術、柔道、空手など様々な武道をやってきた。 そんなある日、トラックに轢かれて死んだ英二は異世界へと転生させられる。 グランベルン王国のエイデル公爵の長男として生まれた英二はリオン・エイデルとして生きる事に・・・ しかし、リオンは貴族でありながらまさかの魔力が200しかなかった。貴族であれば魔力が1000はあるのが普通の世界でリオンは初期魔法すら使えないレベル。だが、リオンには神話で邪悪なドラゴンを倒した魔剣士リュウジと同じ身体強化魔法を持っていたのだ。 これは魔法が殆ど使えない代わりに、最強の英雄の魔法である身体強化魔法を使いながら無双する物語りである。

セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~

空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。 もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。 【お知らせ】6/22 完結しました!

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める

自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。 その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。 異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。 定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

修復スキルで無限魔法!?

lion
ファンタジー
死んで転生、よくある話。でももらったスキルがいまいち微妙……。それなら工夫してなんとかするしかないじゃない!

処理中です...