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フェルが俺に協力してくれるかを考えている間に俺はこの後どうするかを考える事にした。
先ずはフェルの返事を聞いて、その後は王国の南に進んだところにある火山地帯に行ってフェニに会って事情を話して戦争を止めるのに協力してくれるかを聞く…ってこれは決定事項だから考えなくても良いか。
今考えるべきはフェルとフェニ、二人の協力が得られなかった時、どう行動すれば良いか、だ。
フェルは極寒地帯、フェニは火山地帯を治めているから、迂闊に動くことが出来ないって可能性があるから、2人の協力が得られなかった時の事を考えないと言けない。
二人の協力が得られない場合、公国と教国の戦争に介入するのは必然的に俺とヤヨイ、修羅の3人だけになる。
「…でもそうなるとやっぱりインパクトが足りないんだよな」
俺は3人で戦争に介入した時を想像してそう呟いた。
別に俺たちの能力を考えればこのメンバーでも十分に戦争を止める事は出来る。
それ程にこの世界の人達と俺たちの能力はかけ離れているからな。
でもやっぱり俺たち3人で戦争を止めるよりも、フェルとフェニに協力して貰った方が絶対に早く戦争を止める事ができる。
俺たち3人だけで戦争を止めるって言って戦争に介入しても、公国と教国の人からしたらコイツら何を馬鹿なことを言ってるんだ?ってなるだけだからな。
最終的に圧倒的な力を見せて戦争を止め無ければ両国を攻撃するとか脅せば戦争を止めるはできるだろうけど、時間がかかる。
その点フェル達が協力してくれる場合はもっと早く戦争を止める事ができる。
フェルとフェニはこの世界で神獣って呼ばれているみたいだからな、その二人が出て戦争を止めろって言ったら大半の奴が戦争を止めようとするだろうからな。
だれも好き好んで神獣の命令を無視する様な行動はしないだろうしな。
命令を無視して敵対されたらどうなるかを考えたら従うしかなくなるだろう。
まぁ公国の一部の奴らはそれでも戦争をやろうとするだろうけど、それを俺たちが無力化すれば戦争を止められるし、圧倒的にこっちの方が早く戦争を止められるし、被害も少なくする事ができる。
それに神獣が戦争を止めたって話が他の国にも伝われば戦争を起こそうと思う奴も居なくなるだろ、抑止力的な意味でも2人がいた方がやっぱり好都合なんだよな。
俺がそう考えていると考えが纏まったのかフェルから声が掛かった。
「決まったか?」
俺が聞くとフェルは頷いて返事をしてくれた
「はい、色々と考えた結果今回の件に、協力させて貰います」
フェルの返事は戦争を止めるのに協力してくれるという物だった。
「そうか、助かるよ」
今回の件に協力してくれるというフェルに俺は礼を言う。
「いえ、感謝される程の事じゃ無いですよ…それに私も今回の話を聞いて良い機会だと思ったんですよ」
「いい機会って?」
戦争を止めるって話がいい機会ってどう言う事だ?そう思った俺はフェルに理由を尋ねる。
「そんなに深い意味は無いんですよ、私も近々此処を離れようと思っていたので今回の話は丁度いいなって思っただけです」
「ああ、そう言うことか」
俺はフェルの近々此処を離れようと思っていたという言葉を聞いて納得した。
フェルは元々この極寒地帯から出ようって考えてて、そこに俺の話を聞いていい機会って言った訳か。
「でも大丈夫なのか?」
フェルが此処を出ようと思っていたのは分かったが、あの集落の人達が素直にフェルが此処から離れるのを許すとは思えないんだが…
「…まぁ主の言いたい事は分かりますよ、集落の人達が私が此処を出る事を認めるわけがないって事ですよね」
俺はフェルが言った言葉に対して肯く。
「ああ、仮にフェルが勝手に此処を出たとしても集落の人達はフェルを連れ戻そうとするんじゃないか?」
冗談じゃなく、何処までも追ってきそうな感じだからな。
「だから今回の話がいい機会なんですよ、今回の話を使えば私が此処から出るのを集落の人たちに納得させられそうですからね」
「そうなのか?」
俺はそんなに簡単にいくとは思えないんだが。
「大丈夫だと思いますよ、最悪付いてくるなって言えば良いだけですしね…集落の人たちは私に逆らえませんし、という訳で問題は有りません」
先ずはフェルの返事を聞いて、その後は王国の南に進んだところにある火山地帯に行ってフェニに会って事情を話して戦争を止めるのに協力してくれるかを聞く…ってこれは決定事項だから考えなくても良いか。
今考えるべきはフェルとフェニ、二人の協力が得られなかった時、どう行動すれば良いか、だ。
フェルは極寒地帯、フェニは火山地帯を治めているから、迂闊に動くことが出来ないって可能性があるから、2人の協力が得られなかった時の事を考えないと言けない。
二人の協力が得られない場合、公国と教国の戦争に介入するのは必然的に俺とヤヨイ、修羅の3人だけになる。
「…でもそうなるとやっぱりインパクトが足りないんだよな」
俺は3人で戦争に介入した時を想像してそう呟いた。
別に俺たちの能力を考えればこのメンバーでも十分に戦争を止める事は出来る。
それ程にこの世界の人達と俺たちの能力はかけ離れているからな。
でもやっぱり俺たち3人で戦争を止めるよりも、フェルとフェニに協力して貰った方が絶対に早く戦争を止める事ができる。
俺たち3人だけで戦争を止めるって言って戦争に介入しても、公国と教国の人からしたらコイツら何を馬鹿なことを言ってるんだ?ってなるだけだからな。
最終的に圧倒的な力を見せて戦争を止め無ければ両国を攻撃するとか脅せば戦争を止めるはできるだろうけど、時間がかかる。
その点フェル達が協力してくれる場合はもっと早く戦争を止める事ができる。
フェルとフェニはこの世界で神獣って呼ばれているみたいだからな、その二人が出て戦争を止めろって言ったら大半の奴が戦争を止めようとするだろうからな。
だれも好き好んで神獣の命令を無視する様な行動はしないだろうしな。
命令を無視して敵対されたらどうなるかを考えたら従うしかなくなるだろう。
まぁ公国の一部の奴らはそれでも戦争をやろうとするだろうけど、それを俺たちが無力化すれば戦争を止められるし、圧倒的にこっちの方が早く戦争を止められるし、被害も少なくする事ができる。
それに神獣が戦争を止めたって話が他の国にも伝われば戦争を起こそうと思う奴も居なくなるだろ、抑止力的な意味でも2人がいた方がやっぱり好都合なんだよな。
俺がそう考えていると考えが纏まったのかフェルから声が掛かった。
「決まったか?」
俺が聞くとフェルは頷いて返事をしてくれた
「はい、色々と考えた結果今回の件に、協力させて貰います」
フェルの返事は戦争を止めるのに協力してくれるという物だった。
「そうか、助かるよ」
今回の件に協力してくれるというフェルに俺は礼を言う。
「いえ、感謝される程の事じゃ無いですよ…それに私も今回の話を聞いて良い機会だと思ったんですよ」
「いい機会って?」
戦争を止めるって話がいい機会ってどう言う事だ?そう思った俺はフェルに理由を尋ねる。
「そんなに深い意味は無いんですよ、私も近々此処を離れようと思っていたので今回の話は丁度いいなって思っただけです」
「ああ、そう言うことか」
俺はフェルの近々此処を離れようと思っていたという言葉を聞いて納得した。
フェルは元々この極寒地帯から出ようって考えてて、そこに俺の話を聞いていい機会って言った訳か。
「でも大丈夫なのか?」
フェルが此処を出ようと思っていたのは分かったが、あの集落の人達が素直にフェルが此処から離れるのを許すとは思えないんだが…
「…まぁ主の言いたい事は分かりますよ、集落の人達が私が此処を出る事を認めるわけがないって事ですよね」
俺はフェルが言った言葉に対して肯く。
「ああ、仮にフェルが勝手に此処を出たとしても集落の人達はフェルを連れ戻そうとするんじゃないか?」
冗談じゃなく、何処までも追ってきそうな感じだからな。
「だから今回の話がいい機会なんですよ、今回の話を使えば私が此処から出るのを集落の人たちに納得させられそうですからね」
「そうなのか?」
俺はそんなに簡単にいくとは思えないんだが。
「大丈夫だと思いますよ、最悪付いてくるなって言えば良いだけですしね…集落の人たちは私に逆らえませんし、という訳で問題は有りません」
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