男装趣味少女が召喚されました

ゆん

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第1章 -男装少女召喚される-

3 - 態度変えないでください ー

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バンッ!

ウィッグを叩きつけた瞬間ハッとした

やってしまった……やっちゃいましたよ


周りはシーーーーン

私の心はチーーーン

皆さんビックリしてピクリともしない

「か、髪が...取れた...ハ..ゲ...」
誰がハゲよ!髪の毛ちゃんとありますけど

その一言だけで誰も言葉を発しようとはしないので私から声をかける
「あのー、大丈夫ですかー?不敬罪にはしないでくださいー」

その言葉で周りの人たちは息を吹き返した(まぁ、死んでないのだけど)

すると、5人の皇子様(仮)達が一斉に
「この者を捕らえよ!ルドルフにものを投げたアノボサボサ頭を捕らえよ!」と、私を指さす

へー、タレ目はルドルフっていうのねー
あ、じゃなくて、コレヤバいやつ?

「あの、すみません。許してください。」
一応、謝ってみた

けど、タレ目は許しません
「だまれ!私に物を投げるなど許されない!私達にみすぼらしい格好を見せたことも許せない!」
その言葉に、ほかの皇子達も頷く


なんだ……こいつら。みすぼらしくなかったらいいのか?

面倒臭いけど、うるさいのでポケットからミニサイズの櫛を取り出し髪を整える
そんでもって、ちょうど鞄もついてきたので中から化粧落としを取り出し綺麗に顔を拭く

「はぁ……これでどーですかー?まだ、マシでしょう」
疲れた私はダルダルに言う

すると、いきなり皇子達がざわめく

そして、私に跪き始めた

……なんすか、これは

『私の姫になってください!!!』
一斉に皇子達が言う


は?さっきと態度が違うじゃないですか?

「え...嫌です」


いきなり態度を変えないでください……

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