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第1章
動き出す歯車
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俺らは2人と別れた後バス停に向かって歩いていた
「あ、そう言えば恭くんさ、駅前のお店でしょ?そこって」
「ん?そうだがなんかあるのか?」
「駅前のお店だったらさ、その帰りにおじいさんのとこ寄っていったら?」
「お、遥にしてはまともな意見だな」
「も~また馬鹿にして~」
と、たわいない話をしながらバス停へ着いたとこで丁度バスが来た
学園前のバス亭から俺の家まではバスで20分、更に駅前のバス亭までは30分はかかる。
そしてそこから俺のじいちゃん
神代智明が入院している病院まで駅前から別のバスで10分圏内なのでまぁ遠いと言えば遠いが入学式で早帰りなため、かなり時間に余裕がある
とは言え遥に脅しも同然な約束を結ばされているからまぁ家に帰るのは遅くなるだろう
「なぁ遥には頼みがあんだけどさ、店着いたら母さんと唯にもケーキ買おうと思うから悪いが買ったやつ俺ん家に届けてくんねーか?」
「え~自分で届けなよ~と言いたいとこだけどおじいちゃんのとこ行くならしかたないかー!そ・の・か・わ・り!私にも買ってね♪」
「まてまてまて、お前今から行って食うんだろ?買う必要ねーじゃねーか!」
「ある!」
「どこにだよ!?」
「え?おつかいでしょ?パシられてやるから、それくらいいいでしょ♪」
「俺のお財布事情も考えてくれよ......」
とりあえずバスに乗った俺らは今から行くケーキ屋『ブルームーン』の話をしていた
「あー悪いが俺は駅前に着くまで少し寝るからな。絶対起こすなよ?」
「それは起こしてっていうフリかな?フリなのかな?なーんてね着く頃には起すからねてなよ恭くん。実はあまり寝てないんでしょ?」
「いやまぁ......な。寝たことには寝たんだがな」
遥には今朝の夢の話は一切していない
というよりあの地獄絵図とも言える夢を話す訳にはいかない
なんだかんだ世話焼きだし、優しいこいつの事だ
きっと心配させるから話せない
小学校の時もちょっとかすり傷を作っただけで包帯でぐるぐる巻だもんな
「な~んか恭くん変なこと考えてるでしょ~?」
「なんでもいいからとりあえず俺は寝る」
「はいはい。おやすみ恭くん」
とバスの中にも関わらずあっさりと俺の意識は刈り取られるようにして眠りに落ちた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃ある一室での会話を聞いていたものがいた
「ふーんそれで?うまく結界も発動するのは確認したのよね?」
「モちロンで...ス。ケっかいが起動スレば外からのシんにゅウは...むずカしいかと」
「あら。随分言葉を話せる様になったわね?何人殺したのかしら?」
ふふっと妖艶な笑みで笑う女性に
人...ではないものが答えた
「数えテ...ない。けどイっぱいコロして食ったからここまでせいチョウ出来た」
「まぁいいわ。それよりも場所は間違えなく月寺駅でいいのよね?」
「アあ...問題ない。そこでキドうする」
「あっはは♪ならいいわ。今日は沢山人間を殺しましょ?」
狂気に歪むその顔は化物そのものだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
またあの夢だ......。
本当に最近はよく見るようになった。
どこかもわからない場所で
泣き叫ぶのは俺ひとり
他のやつはみんな死んでる...
『た......て』
まただ...声が聞こえる
また?俺はどこかでこの声を聞いたことが有るのだろうか
『たす......。だれ...』
ああ、そうかこれは俺の声だ
でも俺の声じゃない
(さぁ.........。き......憎し...が......を壊す時が............)
「恭くん!恭くんってば!!」
「んん?あれ?俺、爆睡してた?」
「んもぉ~!ずっと呼んでるのに全然起きないんだもん」
「あー悪いな苦労掛けて」
「それより恭くん泣いてるの?」
「は?泣いてなんか......」
と頬を伝う冷たい感覚があった
それを拭うと確かに涙だった
「.....................」
「恭くんどこか具合いがわるいの?それとも変な夢見た?大丈夫?」
夢......か
やっぱこいつは心配するんだろーな。
「あーすっごく嫌な夢を見たぞ?それはそれは嫌だし怖い夢だった」
「どんな夢?」
「妖怪がでてくるんだがな?こいつがスイーツを奢れぇぇさもなくば恥ずかしい秘密をみんなにバラすぞぉぉいいのかーって襲って来るとても恐ろしい夢だった」
「へーすっごく怖いね。秘密をバラされるのかぁ。しかもスイーツを奢れってどんな妖怪なんだろーね?」
と言ってきたので携帯を取り出してカメラにし、インカメにしてから妖怪本人に渡してやった
「え、なに?いきなり携帯なんか渡してきて......ってカメラじゃん!あ、なに私の写真が欲しいの?」
「ないわ。お前の写真とかありえねーわ」
「じゃあなんでよ?」
「生憎と鏡は持ってなくてな」
「鏡?何に使うのよ?」
こういう時だけ鈍感スキルが発動するって
ホントご都合人間で残念だわ......。
「どーゆー妖怪か気になってただろ?」
「それは私って言いたいわけ?」
すると遥に渡した携帯からミシっと嫌な音がした。
「ちょ、ちょっと待て遥!冗談だ!!分かるだろ?俺が冗談好きなの!?」
「なーんだ冗談かぁ」
このバ怪力おんn...
ミシ...ミシミシ...パキ
「おい!遥!?」
「んー?なんかバカにされた気がしてさー?気のせいかなぁ??」
鈍感スキルどこ行ったの?遥さんや...。
「ってそれより次で着くよ恭くん!だから起こしてたの!」
「ああ、さんきゅーな遥」
「いきなり素直にお礼言われると調子狂うなぁ」
と悪戯っぽく笑う彼女はどこか切なそうに見えた
『次は月寺駅前公園。月寺駅前公園でございます。お降りの方は.........』
そう遥と会話しているともう着くようだ
「パフェ!パフェ!!パフェ♪」
ホントこういう所はまだ子供なんだよな
まぁ見ていて飽きないが
そしてバス停で降りて少し歩いて
『ブルームーン』に入って注文をとった
まぁ結果から話そう
パフェを結局、5個も食いやがった
しかもここの店で1番でかいパフェを...。
「妖怪......」
「何か言った?」
「いえ、なんにも」
この時の遥の笑顔は妖怪の顔より正直怖かった。
「最高だったーー!あのパフェ!ボリュームもそうだけど味も濃厚で、でもくどくなくてクリームの舌触りも.........」
「いきなり食レポすんなよ」
「え?必要でしょ?あの美味しさを伝えることは絶対必要!」
「いや、誰に伝えんだよ?」
「誰ってそりゃ......誰だろ?」
「もういい。疲れた」
「あ、それよりこんな時間になっちゃったけど病院の面会時間大丈夫?」
そう、時刻は18時ちょい前くらいなのだ
ちなみに俺らが店に入ったのは16時過ぎだ
なぜ、2時間も居たのかって?
聞くまでもないだろ?
「まぁどっかの誰かさんが食べまくったせいでこんな時間なわけだし、お持ち帰り用のデザートお前、1個だけな」
「そ、そんな......。ごめん恭くん!謝るから!だから私からパフェを奪わないで!!」
この俺が悪者的な立ち位置になってるのは気のせいなのか?
気のせいじゃないのな?
「なぁその俺を貶めようとするのやめない?」
「あーバレた?」
「分かったからとりあえず唯と母さんは2個ずつ。お前も2個でいい」
「やったぁ恭くん神様♪」
スイーツ2個で神様扱いの俺って
こいつ怒らせた時はとりあえずスイーツで釣ればどうにかなるな
「なんか失礼なこと考えてる?まぁ今は機嫌がいいから許す~♪」
と俺らは雑談をしながらバス停に向かう
「んじゃ土産宜しくな」
「あいあいさー♪んじゃ恭くんまた明日ね!」
そう言って遥はバスに乗って帰っていった
「結局こんな時間になっちまったか」
現時刻は19時になろうとしていた
普通の町医者がやっている様な病院なら面会時間をとっくに過ぎてるが
ここの新都市の病院は夜遅くまで面会も可能だ
その中でも月寺総合病院はこの日本有数の世界にも認められる大病院だ
「バスが来るまで10分...。ここで待つか」
俺がベンチに腰掛けると見知った姿を見かけた
「ん?あの子って確か...そうだ間違いない。俺と同じクラスの藤宮さんだ」
あの特徴的なリボンを忘れるわけがない
それに昼間に見た変な黒い人形みたいなものがついてたのも彼女だ
俺はどうしてかは自分でも分からないが
彼女を追いかけた。
「あ、そう言えば恭くんさ、駅前のお店でしょ?そこって」
「ん?そうだがなんかあるのか?」
「駅前のお店だったらさ、その帰りにおじいさんのとこ寄っていったら?」
「お、遥にしてはまともな意見だな」
「も~また馬鹿にして~」
と、たわいない話をしながらバス停へ着いたとこで丁度バスが来た
学園前のバス亭から俺の家まではバスで20分、更に駅前のバス亭までは30分はかかる。
そしてそこから俺のじいちゃん
神代智明が入院している病院まで駅前から別のバスで10分圏内なのでまぁ遠いと言えば遠いが入学式で早帰りなため、かなり時間に余裕がある
とは言え遥に脅しも同然な約束を結ばされているからまぁ家に帰るのは遅くなるだろう
「なぁ遥には頼みがあんだけどさ、店着いたら母さんと唯にもケーキ買おうと思うから悪いが買ったやつ俺ん家に届けてくんねーか?」
「え~自分で届けなよ~と言いたいとこだけどおじいちゃんのとこ行くならしかたないかー!そ・の・か・わ・り!私にも買ってね♪」
「まてまてまて、お前今から行って食うんだろ?買う必要ねーじゃねーか!」
「ある!」
「どこにだよ!?」
「え?おつかいでしょ?パシられてやるから、それくらいいいでしょ♪」
「俺のお財布事情も考えてくれよ......」
とりあえずバスに乗った俺らは今から行くケーキ屋『ブルームーン』の話をしていた
「あー悪いが俺は駅前に着くまで少し寝るからな。絶対起こすなよ?」
「それは起こしてっていうフリかな?フリなのかな?なーんてね着く頃には起すからねてなよ恭くん。実はあまり寝てないんでしょ?」
「いやまぁ......な。寝たことには寝たんだがな」
遥には今朝の夢の話は一切していない
というよりあの地獄絵図とも言える夢を話す訳にはいかない
なんだかんだ世話焼きだし、優しいこいつの事だ
きっと心配させるから話せない
小学校の時もちょっとかすり傷を作っただけで包帯でぐるぐる巻だもんな
「な~んか恭くん変なこと考えてるでしょ~?」
「なんでもいいからとりあえず俺は寝る」
「はいはい。おやすみ恭くん」
とバスの中にも関わらずあっさりと俺の意識は刈り取られるようにして眠りに落ちた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その頃ある一室での会話を聞いていたものがいた
「ふーんそれで?うまく結界も発動するのは確認したのよね?」
「モちロンで...ス。ケっかいが起動スレば外からのシんにゅウは...むずカしいかと」
「あら。随分言葉を話せる様になったわね?何人殺したのかしら?」
ふふっと妖艶な笑みで笑う女性に
人...ではないものが答えた
「数えテ...ない。けどイっぱいコロして食ったからここまでせいチョウ出来た」
「まぁいいわ。それよりも場所は間違えなく月寺駅でいいのよね?」
「アあ...問題ない。そこでキドうする」
「あっはは♪ならいいわ。今日は沢山人間を殺しましょ?」
狂気に歪むその顔は化物そのものだった。
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またあの夢だ......。
本当に最近はよく見るようになった。
どこかもわからない場所で
泣き叫ぶのは俺ひとり
他のやつはみんな死んでる...
『た......て』
まただ...声が聞こえる
また?俺はどこかでこの声を聞いたことが有るのだろうか
『たす......。だれ...』
ああ、そうかこれは俺の声だ
でも俺の声じゃない
(さぁ.........。き......憎し...が......を壊す時が............)
「恭くん!恭くんってば!!」
「んん?あれ?俺、爆睡してた?」
「んもぉ~!ずっと呼んでるのに全然起きないんだもん」
「あー悪いな苦労掛けて」
「それより恭くん泣いてるの?」
「は?泣いてなんか......」
と頬を伝う冷たい感覚があった
それを拭うと確かに涙だった
「.....................」
「恭くんどこか具合いがわるいの?それとも変な夢見た?大丈夫?」
夢......か
やっぱこいつは心配するんだろーな。
「あーすっごく嫌な夢を見たぞ?それはそれは嫌だし怖い夢だった」
「どんな夢?」
「妖怪がでてくるんだがな?こいつがスイーツを奢れぇぇさもなくば恥ずかしい秘密をみんなにバラすぞぉぉいいのかーって襲って来るとても恐ろしい夢だった」
「へーすっごく怖いね。秘密をバラされるのかぁ。しかもスイーツを奢れってどんな妖怪なんだろーね?」
と言ってきたので携帯を取り出してカメラにし、インカメにしてから妖怪本人に渡してやった
「え、なに?いきなり携帯なんか渡してきて......ってカメラじゃん!あ、なに私の写真が欲しいの?」
「ないわ。お前の写真とかありえねーわ」
「じゃあなんでよ?」
「生憎と鏡は持ってなくてな」
「鏡?何に使うのよ?」
こういう時だけ鈍感スキルが発動するって
ホントご都合人間で残念だわ......。
「どーゆー妖怪か気になってただろ?」
「それは私って言いたいわけ?」
すると遥に渡した携帯からミシっと嫌な音がした。
「ちょ、ちょっと待て遥!冗談だ!!分かるだろ?俺が冗談好きなの!?」
「なーんだ冗談かぁ」
このバ怪力おんn...
ミシ...ミシミシ...パキ
「おい!遥!?」
「んー?なんかバカにされた気がしてさー?気のせいかなぁ??」
鈍感スキルどこ行ったの?遥さんや...。
「ってそれより次で着くよ恭くん!だから起こしてたの!」
「ああ、さんきゅーな遥」
「いきなり素直にお礼言われると調子狂うなぁ」
と悪戯っぽく笑う彼女はどこか切なそうに見えた
『次は月寺駅前公園。月寺駅前公園でございます。お降りの方は.........』
そう遥と会話しているともう着くようだ
「パフェ!パフェ!!パフェ♪」
ホントこういう所はまだ子供なんだよな
まぁ見ていて飽きないが
そしてバス停で降りて少し歩いて
『ブルームーン』に入って注文をとった
まぁ結果から話そう
パフェを結局、5個も食いやがった
しかもここの店で1番でかいパフェを...。
「妖怪......」
「何か言った?」
「いえ、なんにも」
この時の遥の笑顔は妖怪の顔より正直怖かった。
「最高だったーー!あのパフェ!ボリュームもそうだけど味も濃厚で、でもくどくなくてクリームの舌触りも.........」
「いきなり食レポすんなよ」
「え?必要でしょ?あの美味しさを伝えることは絶対必要!」
「いや、誰に伝えんだよ?」
「誰ってそりゃ......誰だろ?」
「もういい。疲れた」
「あ、それよりこんな時間になっちゃったけど病院の面会時間大丈夫?」
そう、時刻は18時ちょい前くらいなのだ
ちなみに俺らが店に入ったのは16時過ぎだ
なぜ、2時間も居たのかって?
聞くまでもないだろ?
「まぁどっかの誰かさんが食べまくったせいでこんな時間なわけだし、お持ち帰り用のデザートお前、1個だけな」
「そ、そんな......。ごめん恭くん!謝るから!だから私からパフェを奪わないで!!」
この俺が悪者的な立ち位置になってるのは気のせいなのか?
気のせいじゃないのな?
「なぁその俺を貶めようとするのやめない?」
「あーバレた?」
「分かったからとりあえず唯と母さんは2個ずつ。お前も2個でいい」
「やったぁ恭くん神様♪」
スイーツ2個で神様扱いの俺って
こいつ怒らせた時はとりあえずスイーツで釣ればどうにかなるな
「なんか失礼なこと考えてる?まぁ今は機嫌がいいから許す~♪」
と俺らは雑談をしながらバス停に向かう
「んじゃ土産宜しくな」
「あいあいさー♪んじゃ恭くんまた明日ね!」
そう言って遥はバスに乗って帰っていった
「結局こんな時間になっちまったか」
現時刻は19時になろうとしていた
普通の町医者がやっている様な病院なら面会時間をとっくに過ぎてるが
ここの新都市の病院は夜遅くまで面会も可能だ
その中でも月寺総合病院はこの日本有数の世界にも認められる大病院だ
「バスが来るまで10分...。ここで待つか」
俺がベンチに腰掛けると見知った姿を見かけた
「ん?あの子って確か...そうだ間違いない。俺と同じクラスの藤宮さんだ」
あの特徴的なリボンを忘れるわけがない
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