妖言惑衆

奏琉

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序章

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受験を間近に控えた高校三年生最後の夏休み。
毎日毎日勉強で、正直嫌気がさす。
私は毎日のように塾に行っているが、だからといって成績が良くなることは無い。
いつもの様に塾で勉強をこなし、いつもの様に家に帰る。
どうせ家に帰ったら母さんに勉強しなさいと口煩く言われるのだろう。
なんだかこのまま家に帰りたくなくなって、いつも通る道から脇にそれる。
どこの道を通ったって、どうせすぐに家に着くのだからいいだろう。
軽い気持ちで通っている道は、まっすぐな一本道。
少しでも、家に着くのが遅くなるようにゆっくりゆっくりと歩んでいく。
夏休み中という事もあり、塾は4時頃終わったのでまだあたりは明るい。
多少家に帰るのが遅くなったって、塾が長引いたとでもいえばなんとでもなるだろう。
家に帰るのを遅らせるためとはいえど、知らない道を通るのはワクワクする。

「たしか、このあたりに神社があるって誰かが言っていたような、、、?」

しかし、きっとここではなかったのだろう。
まっすぐな道の先には神社のようなものも何も無い。
そこにはただただ、細長い道が伸びているばかりだ。
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