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目の前に突如現れた鳥居。
鳥居のしたには、たくさんの赤い彼岸花。
それを見て、今日がお彼岸だったことを思い出す。
たしか、赤い彼岸花の花言葉は悲しい思い出。
引き返すことも考えたが、私には引き返したところで元の道に戻れるとは思えなかった。
その為、選択肢は自ずと先に進むの一択になる。
私は、恐る恐るといった様子で鳥居の方に向かって歩き出す。
真っ赤な鳥居を幾本かくぐり抜けると、何かが落ちているのが目に入った。
よく目を凝らしてみると狐の、、、お面?
そしてその近くには3輪の彼岸花。
狐面はかなりリアルに作られているようだ。
「誰かの落し物かな?この先に進めば誰かいるかもしれないし、持っていってみよう。」
もともと私は正義感が強い性格らしい。
そのこともあってか、落ちている狐面を見過ごすことができなかった。
どうせ、もう引き返すことはできない。
私は、狐面の持ち主を見つけたいのではなくてきっと、誰でもいいから人を見つけたかったのかもしれない。
そして、安心が欲しかった。
この人の気配のない不可解な場所に独りではないという安心が。
それにしてもこのお面はかなりリアルだ。
まるで今にも、瞬きをしそうな。
そこまで考え、ゾワッと鳥肌がたつ。
たかがお面に何をこんなに怯えることがあるのか。
バカバカしい、と笑い飛ばすことができたらどんなにいいだろうか。
いきなり現れた鳥居といい、変わることのない町並みといい、狐面に寄り添うように咲いた彼岸花といい偶然というよりも必然だったのではないかと無駄に勘ぐってしまう。
私は、そんな思いを振り切るかのように足早に鳥居の先に向かってまた歩き始めた。
次号に続く
鳥居のしたには、たくさんの赤い彼岸花。
それを見て、今日がお彼岸だったことを思い出す。
たしか、赤い彼岸花の花言葉は悲しい思い出。
引き返すことも考えたが、私には引き返したところで元の道に戻れるとは思えなかった。
その為、選択肢は自ずと先に進むの一択になる。
私は、恐る恐るといった様子で鳥居の方に向かって歩き出す。
真っ赤な鳥居を幾本かくぐり抜けると、何かが落ちているのが目に入った。
よく目を凝らしてみると狐の、、、お面?
そしてその近くには3輪の彼岸花。
狐面はかなりリアルに作られているようだ。
「誰かの落し物かな?この先に進めば誰かいるかもしれないし、持っていってみよう。」
もともと私は正義感が強い性格らしい。
そのこともあってか、落ちている狐面を見過ごすことができなかった。
どうせ、もう引き返すことはできない。
私は、狐面の持ち主を見つけたいのではなくてきっと、誰でもいいから人を見つけたかったのかもしれない。
そして、安心が欲しかった。
この人の気配のない不可解な場所に独りではないという安心が。
それにしてもこのお面はかなりリアルだ。
まるで今にも、瞬きをしそうな。
そこまで考え、ゾワッと鳥肌がたつ。
たかがお面に何をこんなに怯えることがあるのか。
バカバカしい、と笑い飛ばすことができたらどんなにいいだろうか。
いきなり現れた鳥居といい、変わることのない町並みといい、狐面に寄り添うように咲いた彼岸花といい偶然というよりも必然だったのではないかと無駄に勘ぐってしまう。
私は、そんな思いを振り切るかのように足早に鳥居の先に向かってまた歩き始めた。
次号に続く
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