19 / 73
パーティの後で
3
しおりを挟む
夜風がそっと肌をなでた。
促されるままに八坂さんの車へと歩を進めていた。
駐車場の入り口に入る瞬間——
黒塗りのベンツが静かに目の前のゲートを通過した。
思わずそちらに目を向ける。
後部座席に座っていたのは
ー一之瀬社長。
ほんの一瞬、ガラス越しに目が合った気がした。
(……こっちを見てた?)
咄嗟に目を逸らす。
ベンツはそのまま走り去り、街の灯の中に紛れていった。
(こっちを見てたわけじゃ無いよね……意識すぎ。)
でも……八坂さんの隣にいることに罪悪感を感じるのは……何でかな。
その問いの答え合わせができないまま、
助手席のドアを開けて、微笑む八坂さんの言葉に耳を傾けた。
「じゃあ、改めて。今夜は僕に、付き合ってもらえますか?」
「……はい。よろしくおねがいします。」
緊張しながらも頷く私を見て、八坂さんは照れくさそうに笑った。
促されるままに八坂さんの車へと歩を進めていた。
駐車場の入り口に入る瞬間——
黒塗りのベンツが静かに目の前のゲートを通過した。
思わずそちらに目を向ける。
後部座席に座っていたのは
ー一之瀬社長。
ほんの一瞬、ガラス越しに目が合った気がした。
(……こっちを見てた?)
咄嗟に目を逸らす。
ベンツはそのまま走り去り、街の灯の中に紛れていった。
(こっちを見てたわけじゃ無いよね……意識すぎ。)
でも……八坂さんの隣にいることに罪悪感を感じるのは……何でかな。
その問いの答え合わせができないまま、
助手席のドアを開けて、微笑む八坂さんの言葉に耳を傾けた。
「じゃあ、改めて。今夜は僕に、付き合ってもらえますか?」
「……はい。よろしくおねがいします。」
緊張しながらも頷く私を見て、八坂さんは照れくさそうに笑った。
10
あなたにおすすめの小説
私の大好きな彼氏はみんなに優しい
hayama_25
恋愛
柊先輩は私の自慢の彼氏だ。
柊先輩の好きなところは、誰にでも優しく出来るところ。
そして…
柊先輩の嫌いなところは、誰にでも優しくするところ。
壊れていく音を聞きながら
夢窓(ゆめまど)
恋愛
結婚してまだ一か月。
妻の留守中、夫婦の家に突然やってきた母と姉と姪
何気ない日常のひと幕が、
思いもよらない“ひび”を生んでいく。
母と嫁、そしてその狭間で揺れる息子。
誰も気づきがないまま、
家族のかたちが静かに崩れていく――。
壊れていく音を聞きながら、
それでも誰かを思うことはできるのか。
私の夫は救えないクズ〜別れた先に幸福が待ってました〜
専業プウタ
恋愛
篠山久子はアラサー商社OL。十年付き合った恋人に振られ、コネ入社なのに実家の会社が傾き父親が亡くなり腫れ物扱い。そんな時に出会ったばかりの年下ドクター富永スバルからプロポーズされる。経済的苦労もない溺愛新婚生活を送って一年、何故か久子はスバルに絞殺された。タイムリープした久子はスバルの真実を知る。再びスバルに殺された久子は時を戻り、男に頼らず、今までと全く違う行動に出る。この物語は発想を逆転させた甘ちゃんお嬢様が、悪と闘い愛すべき人生を手に入れる仰天サクセスラブストーリーである。
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
今さらやり直しは出来ません
mock
恋愛
3年付き合った斉藤翔平からプロポーズを受けれるかもと心弾ませた小泉彩だったが、当日仕事でどうしても行けないと断りのメールが入り意気消沈してしまう。
落胆しつつ帰る道中、送り主である彼が見知らぬ女性と歩く姿を目撃し、いてもたってもいられず後を追うと二人はさっきまで自身が待っていたホテルへと入っていく。
そんなある日、夢に出てきた高木健人との再会を果たした彩の運命は少しずつ変わっていき……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる