「剣と鞘のつくりかた」人物・世界

橘都

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登場人物 総合一覧(※ネタバレ閲覧注意!!)

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人物総合一覧 (※ネタバレ閲覧注意!!)


公開エピソードまでの、<登場人物 総合一覧>です。

※盛大にネタバレまくり! ですので、自己責任で閲覧をお願いいたします。

※こちらの内容は、「各章の人物たち」よりも、もっと突っ込んだ紹介になります。作者の時間のなさにより、現在の章の連載が滞っており、作者が大好きな物語のように、人物設定やエピソード紹介でニヤニヤできるような世界観が作れればいいなと、掲載いたします。とりあえず、各章で出てくる出来事からの紹介ですが、他の章で登場すれば追記することもあります。

※完全な人物紹介とまではさすがにできませんが、お話の中には出てきていない設定などを掲載することがありますので、完結まで設定は読みたくないという方はご注意ください。(完全版は完結してからかな。完結・・・するのかな)

(pixiv作者同名アカウントにて、各キャライメージAIイラストを掲載しています。そこでも各キャラについて、ここでは未公開のことも書いてるので、キャラ容姿イメージと共によかったらご参考ください)
https://www.pixiv.net/users/49225364


※世界観の項目類に当たりますが、この世界は基本的に姓がある家柄は多くはありません。

  大国貴族=姓というよりは、名プラス領地名や役職に与えられた呼称

  一般人=名のみ
      名だけではわかりにくい場合は誰々の子と付け加えることもある

  〇〇○・△△△=元々の名に加えて、貴人から本人のみの名を与えられたケース。ミリアルグ国関係者はこちらの該当が多い。

  ○・△=ル・イースのように、点の前後は続けて呼ばないで切り離して発音するケース。

  また、貴人の中には、名以外に公表されていないミドルネームのようなものを隠し名としてプライベートで使っている場合がある。こういうケースは死後公表が多い。マンダルバ歴代領主は皆隠し名を持っている。

(人物以外の、国・地域紹介や時系列等はいつか別途掲載できればと思ってます。)

※呼び名がいっぱいあるややこしい人を語るときは、その人物が呼ぶ名を使っています。



②2024/11/29 宿世の章(デットとエル)から主要人物を掲載しました。◇表記
(主要人物以外はまた後日)
※宿世の章は、邂逅の章より数年後の話です

①2022/2/22  邂逅の章(リクとナオ)から主要人物を掲載しました。◆表記
(主要人物以外はまた後日)



<剣と鞘のつくりかた・人物一覧>五十音順
◆邂逅の章(リクとナオ)より
◇宿世の章(デットとエル)より



◆ アーノルト・・・マンダルバ前領主夫人アラヴィの弟
数代前のマンダルバ領主の血筋に連なる家を継いでいる。(マンダルバのこういう家柄は“姓”というより役職名を歴代使っていて、おそらく彼が家の役目を放棄すればその名称は使えなくなる。マンダルバでは個人名以外はそういった役目を持っている。マンダルバではそういうお家は貴族ではなく高家と呼んでいる。物語内では役職名を書いても話の内容には関係がないため割愛。)
体格がよく長身。自分を演出したがる自意識の強い男。典型的なマンダルバ男性の外見をしている。
仕事はできる男で、遊んでもいるが責任感もあるため、多少のやんちゃは見逃されてきた。ただし、プライベートなことでは小悪党的な行動はよくしているので彼を嫌いな者も多い。彼をよく見ている者は彼の歪さに勘づいており、問題ごとが起これば裏を見通すようにしてきたが、なかなかボロは出さずに攻めあぐねていた。
取り巻きたちには気前よく恩恵を与えてきたので、アーノルトを慕って集まる男たちは多くいる。マンダルバ内には妻と子もいるが、マンダルバで二分する女性を大事にする男とは逆の女性とたくさん遊ぶ男に属する。(マンダルバの男は結構両極端。)


◆ アラヴィ・・・マンダルバ前領主ザグゼスタの妻
弟にアーノルト。子供のころに家柄によりザグゼスタの許嫁として認められていて、自然とザグゼスタへの恋愛感情を育んでいった。
結婚後ザグゼスタとの間に生まれた子を幼くして亡くし、その後は悲しみから抜け出すことができずに、夫との関係はぎこちなくなってしまう。子孫を残すための第二夫人や妾を認められているマンダルバで、本妻として夫の遊びは黙認していた。


◇イグニシアス・・・砂漠都市ナカタカの若き術者
肩までの真っ直ぐな黒髪、透き通るような金色の瞳、女性にも見える美しい相貌、そんな外見を吹き飛ばすほど雄々しいべらんめえ口調のやんちゃ男子。
“穴熊”に行けば稀に見かけることができる美しい珍獣であるとか、魔法師術者界隈ではその高い実力のせいで関わるべからずと言われているとか、非公開の理由で超有名人だとか、そんな彼がエルたちについてフォルッツェリオへ行くことが知れ渡ったナカタカでは大激震。
生まれたときから盲目であることと、玉のような美しい赤ん坊時代から始まり少年時代は美少女だったため(周囲大混乱)、いままではいろんな隠れた保護者がいたわけだが(術者のじじい師匠とか、花街の母親代わりの姐さんたちとか、美貌に惚れている兄さんおっさん連中とか)、箱入り息子箱入り孫などなど、ともかく過保護に守られてきていて(本人強い魔法士で術者なので不審者は軽く吹っ飛ばせるが)、ようやく独り立ちできたかと、実の祖父“穴熊”の主人は安堵しているところ。
好奇心旺盛だけど、閉鎖的なところもあるナカタカの中で、少し窮屈な思いもしていたところ、エルとデットという興味深い存在が向こうからやってきた。これを逃すとまた退屈な日々に戻るぞと、ついていく決心をした。おかげで退屈しない毎日をフォルッツェリオで送っている。
フォルッツェリオに素性を隠して三人で潜入した際、家族ごっこを申し出たのはイグニシアスから。女装は姐さんたちから毎日のようにさせられていたので髪も自分で編み込めるし着付けも可能、デットを夫としエルを息子として行動すれば二人がどんな反応をするのか面白がった。二人ともこの提案に驚いたものの、デットはすぐノリノリであったし(慣れられるとそれはそれで面白くない)、エルも順応性は高いので早いうちに演技を覚えてしまう(使用人だったので表面上とりつくろうのは上手)。二人の反応が普通になってしまったので、新しい標的になったのがビルトラン。傭兵の鑑とうたわれる男を揶揄える奴なんてこいつくらい。
今後もエルとデットの巻き起こすものを見届けるつもりでいる。周囲の喧騒はどこ吹く風と、勝手気ままに行動する男です。
(“穴熊”の主人は、彼が主役のスピンオフで名を出せると思うので、それまではここには掲載できませんね。さすがに「穴熊の主人」で五十音順に載せるわけにもね。ちなみに、“穴熊”とは、ニホンアナグマのことではなく、最盛期の最中に突然戦士を引退して物好きにも食事処なんぞをやっている大男が巣穴に隠っているようであることから、名無しの食事処をいつしかそう呼ぶようになった。熊というより黒狼な雰囲気の人だったが、強い戦士なのに背中丸めてちまちまと料理なんぞしやがって、という戦士連中の複雑な感情のやっかみが当初はあって以降定着した)


◆ ヴィイ・・・ヤトゥ商会、警護部責任者
セリュフの相棒的存在。長身、卓越した肉体の持ち主。黒髪に赤味がかった瞳。野外での仕事が多苦日焼けはしているので、人種が分かりづらい。ヤトゥ商会内では一番長身の部類。美形じゃないけど、体型が抜群にいいので、雰囲気カッコイイ。
セリュフとは他愛ない口喧嘩が多い。ヤトゥ商会を作ってからは純粋な戦闘からは離れているためで、全力で戦えないことへのストレス発散にセリュフにちょっかいを出しているだけ。
できれば責任のあることはしたくないが、リーヴの下に生半可な人物を置くわけにはいかないので、仕方なく皆を率いている。名もなき戦力内では、単独の戦闘力としてはヴィイが筆頭であることも、一癖も二癖もある仲間たちが彼についていく理由。


◆ エヴァンス・・・ヤトゥ商会でセリュフの下で情報収集係をしている自称苦労人
おしゃれ好きな伊達男。柔らかな物腰で、人当たりのよさを全面に出して人の懐に入り込んで情報収集をする。元々は裏社会で生きてきたので、裏町でやさぐれた雰囲気を出して対象に近づくこともある、演技力の高い人物。
少しくすんだ色の金髪、薄青の瞳。女性ぽくはないけど、男臭さも少ない、美系イケメン。年齢はまだ若いため、年齢はぼかして誤魔化し侮られないようにしている。
仲間たちのこともよく見ていて、人のフォローに回るのがうまい。自称じゃなく、商会内では一番動いているかもしれない人。
剣技も優れているが、警護部で常に働くほど鍛えているわけではないので、得物は重くない細身の剣を愛用している。
手が空いたときは“リーブのうちの子供たち”の相手をよくしている。以前は子供は嫌いでむしろ敬遠していたほうだが、あの子たちと出逢ってからは、不憫で可愛くて、全員大人になるまで俺が面倒見る! くらいには思っている。そういう感情はヤトゥの男たちはみんなが持っているが。
リーヴのことは、畏れつつも尊敬していて、彼の役に立つために手を汚すことは厭わない。リーヴが懐に入れたレナンのことを非常に気にかけている。


◇エル・・・宿世の章 主人公の一人
兄(血縁なし)シリューズを亡くし、感情を表すことができなくなった少年。
まだひょろっとしていながらも成長中で、実年齢よりも上に見えるのは感情が少なく大人びているから、でもまだ十一歳。
世の不幸な少年たちに比べれば恵まれた環境で育ってきたほうで、母はある国の有力者の使用人で私生児としてエルを産んだあとすぐに亡くなったため、他の女性使用人が乳をやり、使用人たちの集団生活内で育つ。小さくても使用人の身分なので小さな仕事から教えられていた。いい主人で使用人たちには気前がよかったので不自由はさほどしていない。国が戦乱に入り主人が国を見捨てたため、使用人たちには前金が渡されたが置き去りにされ皆屋敷を離れた。孤児のエルを誰も連れては行かなかったため、独り戦禍を掻い潜って屋敷の片隅で暮らしていたところを兄となってくれたシリューズが見つけ出した。それからは、兄との短くも幸せな暮らしだった。
使用人時代は教育を年齢なりに施されていたし、兄とともに暮らし始めてから勉学に集中して励んだため地頭がかなりよい。年齢以上の知識を身につけていて、そのまま勉学の道へ進んでいればミリアルグ国立司法院に入れるかもしれないくらい。でも兄と同じ戦士への道を進みたがっていたため、兄はエルの別の才能も惜しみ戦士の修行を見送らせていた。まだ骨格筋力等が当時未発達で不安定だったためもある。
兄がフォルッツェリオから離脱し妻ミーサッハを連れてきてから旅を共にする。その道中に兄が市民に紛れた刺客たちに惨殺されるのを目撃、以後感情の行き場をなくし、正気に戻ったときには兄の復讐を決意。
ミーサッハと共に砂漠都市ナカタカに着いて、兄の仇レイグラントや傭兵連中以上の実力があったとされるカドル“炎獄”の話を聞いてからは彼に自身の修行を頼むために優秀な戦士が集う“穴熊”に毎日のように通っていた。そこで魔法士と名乗る青年デットと出逢う。
(えらい長い前置きだったな)
デットと出逢うことで、兄の復讐と生まれてくる兄の子を見守ることの両立できない葛藤に知らず苦悩していたことから脱却し、徐々に前を向いていけるようになる。
エルには“ある存在”が生まれたときから共にいたが、姿を現すことなく存在を感じ取ることもなかったため、ナカタカの術者イグニシアスに暴かれるまでエルはその存在を知らなかった。いまはたまに心の声で会話はしているようだが、表情の少ない子なので他の人はあまり気づいていない。
エルが今後命を脅かされる状況になったため、デットが戦士としての修行を請け負うことになり、毎日励んでいる。かなり厳しい師匠で、エルが怪我を負ってもデット自身が癒せるのでまったく遠慮がない。エルはこれこそがやりたかったことであるので、充実した毎日を送っている。
明るい金に近い薄茶の髪、薄く透き通った翠の瞳。綺麗系の美少年で、本人はあまり頓着してないので、ナカタカにいる間はミーサッハが頭巾をするように言っていた。少女に見間違えられることはないが、自身が性愛対象に見られることを理解していない世間知らずな面がある。そういう見た目よりも男らしい内面で、わりと頑固で一途で生真面目な性格。天然素直で馬鹿正直なところは不器用な子。使用人として生きてきたので生活面では器用。
エリシュターナというシリューズが授けてくれた名を持っているが、使用人時代からの呼称エルと自己紹介している。


◆カルトーリ・・・マンダルバ前領主ザグゼスタの息子
ザグゼスタが妻以外に愛した女性がマンダルバ領外で産んだ子。ザグゼスタが病没し、彼の遺言によりカルトーリを探すための捜索が行われた。マンダルバ管財官の下、ムトンに近い商業都市スーザにて大々的なカルトーリ真偽審査が実施される。


◆ キース・・・傭兵にしてカドル、雹雲のキスリング
戦場で数々の名を馳せてきた。いまはフィジと共にいる。女性であれば彼に見惚れない者はいないだろうというくらいの色男。金に近い薄色の髪、濃い蒼の瞳。
傭兵の中でも長身で、体格もそれに見合って均整が取れているので、普通の戦士から比べれば格段に身体能力が高い。得物は身長に合った並より長めの長剣。それを戦場で振り回せばどういうことになるのか想像しやすく、戦士仲間うちでは戦闘中にはキスリングに近寄るなと忠告しあっている。
笑みをたたえている事が多く、人当たりもいいが、やはり彼の持つ戦士としての雰囲気に気圧されて近寄れる人間は少ない。
男女共に憧れの的で、遠巻きにきゃあきゃあ言われるような人。フィジと出逢うまではいろんな女性と浮名を流してきたらしい。いまもきっといろんな人と関係を持とうと思えばそれができるが、心がフィジを求めているので彼女にしかその気になれない。
素のままが一番美しい男なので、あまりおしゃれをすることがない。フィジもキースを着飾らせる趣味はないので、二人して質素な装いだったり、旅をよくしているので地味な旅装のまんまだったりする。それでも目立つ二人。


◆キルリク・・・「リク」の項目に詳しい


◆ クイン・グレッド・・・マンダルバ領の資産すべてを管理する管財官
マンダルバ前領主ザグゼスタの遺言により、領主後継者捜索の指揮をとる。
仕事に妥協はしないので大国宰相より忙しい。
世界の中でもとても優秀な頭脳の持ち主。強い精神力を持ち、彼が動揺するのを見た者がない。精神力が強いというよりも、彼には恐れるものがない。
茶髪茶眼のマンダルバ人の特徴を持つが、色合いは濃いめ。
大国ミリアルグ国立司法院高等学部主席卒業。(地球世界でのあらゆる学問の国立大学・大学院・企業研究室をまとめたようなところ。初等部はなく、中等学部は学力が高い高校専修学校に該当)
マンダルバ管財官となるのは自分の責務と思ってきた。が、他にやってくれる優秀な人材がいるなら、本当は好きなことをしたいタイプ。これから大きくなっていくだろう名もなき戦力には大きな関心を寄せている。


◆ ケイレグ・ヴィンス・・・ミリアルグ国執政官
クイン・グレッドやジョーイ・ハーラットのミリアルグ国立司法院高等学部同期学友。この世代はクイン・グレッド筆頭に切磋琢磨していたため、歴代よりも特に優れた人材ばかり。
ミリアルグ国王より信を得て、若くして官僚のトップにあたる執政官(行政権と司法権を兼有する)の一人として任命される。主席卒業のクイン・グレッドと、上位成績者でミリアルグ有力家出身のジョーイ・ハーラットがミリアルグを離れたため、二人以外の国立司法院同期組の上位成績者は王から囲い込みを受けることとなった。あまり職務の自由が利かなかった彼らは、クイン・グレッドには学生時代も含めて恨み言や愚痴がたんとあるが、ライバル心と仲間意識とプライドが入り混じる彼らの世代はなんだかんだと結局は仲がいい。


◆ ザグゼスタ・ライン・・・マンダルバ前領主
現代でいう癌が全身に転移し、まだ働き盛りの年齢で病没。
許嫁から結婚した妻アラヴィとの間には、若い頃に子が生まれたが、病弱さが改善されず幼くして亡くなる。その後はアラヴィとの仲はぎこちなく、気持ちの安らぎを求めるとどうしても他の者へとなった。男友達と遊ぶことがあれば、女性と過ごすことも多々あり、浮気というほどでもない遊びは繰り返してきた。
ただしアラヴィのことは哀れと思っているために、子孫を残さねまならない立場であったが、子供を作るためだけの第二の女性をそばに置く話は親族から多々受けていたが誤魔化して蹴っていた。アラヴィもそれを知っていたので、遊びは黙認していた様子。
あるとき出逢った一人の女性と心を通わせ合うことになるとは本人も思っておらず、幾度も会ううちに互いに惹かれ合うようになってしまう。その女性とは、理由がわからぬまま黙って去られてしまうが、諦めきれずに捜索。その捜索中に子供が生まれたことを知ると、自分の死期が近いと悟ったときにはその子を後継とするよう遺言を残す。
体格のいいマンダルバ人の血をひき、屈強な肉体の男前だった。領主でなければもっと女性にモテていたはず。人懐っこい性格で、たくさんの人に好かれ慕われていた。少年の頃はわんぱくで奔放であったが、母が女性の身でありながら責任を持ち職務を果たしてきたのを見て育ち、自然と領主としての責任感を持つようになった。ただし自分の子には好きなように生きてほしいとは思っていて、もし彼が領主となることを選んだ際には力になってくれるようにとクイン・グレッドに死の床で懇願した。


◆ シスレイン・フレア・・・マンダルバ前領主ザグゼスタの母
ザグゼスタの前にマンダルバ領主を務めた。少し歳の離れた姉ユーリィンが領主の継承を放棄したことで、姉の幸せのためとまだ少女の頃に決意し領主後継者となる。聡明な女性でミリアルグ留学も無事に過ごす。
領主となってからは、日々の責務を果たしてきたが、女性の身で小国並みの領を治めるには体力に不安があり、早期に政略結婚にて後継ザグゼスタを授かる。夫とは仕事の面でもパートナーであり、共に静かな愛情を育んだ。


◆ ジョーイ・ハーラット・・・マンダルバ領管財官補佐
クイン・グレッドのミリアルグ留学時の同期であり現在の右腕。クイン・グレッドよりは若干歳上。(ミリアルグ国立司法院高等学部は受験資格に年齢の幅がある。クインは希少な最年少合格者、ジョーイは平均的年齢受験。)
いろいろな面を持った愉快な男。表情豊かで飄々として見えるが、根は真面目なのはクインもよく知っていて、自分が不在時に仕事を任せられる唯一の人材とこき使っている。多忙であっても適度にペース配分をしている器用な人。物事の段取りや計画立案が得意でクインのよき補佐。
肌色は白めで濃茶の髪、整えたあご髭。瞳の色は決めてなかったな……ブルーグレイに濃い青の虹彩に決定。
大国ミリアルグの有力貴族出身。嫡男ではなかったのでマンダルバ行きが許された。まだ学んでいた頃の自己評価は、自分くらいの者は腐るほどいるだろうから立身出世は難しいだろう、というもの。それが、慇懃無礼的で周りの者をほとんど気に掛けないクインとは根本的に性格は合わないと反発しながらも、切磋琢磨するうちに能力を伸ばしてしまった上位成績者の一人になった。


◇シリューズ・・・魔法を扱わないながらも名をあげていた傭兵
本編初っ端から故人。(故人でないと話が進まないので、いっぱい登場させたい人物だが仕方がない) 主人公エルを成長させるファクターとして物語での存在感が強い。
短く刈り込んだ銀髪で青い瞳、精悍な顔つきですっきりとした容姿の爽やかなイケメン。身長はレイグラントに届かないが長身でしなやかな筋肉の持ち主で、俊敏さを生かした戦い方をする。得物は切れ味の鋭い片刃の反り刃、形状はぶっちゃけ日本刀。俊敏さを競えば傭兵随一。筋力と持久力もあるので、筋肉自慢の力任せな戦士をも圧倒できる。戦闘シーンも存在感も爽快なため、カドルでもないのに“青銀の戦士”と敬意を込めた密かなる二つ名持ち。彼の知られざる一面を知る者からの敬愛でもある。
そんな実力の彼が命を落としたのは、暗殺者側が一般市民が集う市場の人混みの中で一般市民に紛れて自分たちの命も投げ出し複数人同時に仕掛けてきたため。一般市民には手出しをしない主義の彼は自身の刀を抜くことはできなかった。市民を装い巻き込んだ総がかりの捨て身戦法の暗殺は、シリューズが戦闘力を発揮できない唯一の方法であり、相手側がシリューズの性質を正確に見抜いた結果。戦闘とはいえない一方的な虐殺となり、その残酷な死に様を目撃することになった妻ミーサッハと弟エルはシリューズの仇を討つ決意をする。
彼の遺体は暗殺者側に持ち去られ、陰から見ていることしかできなかった妻と弟は遺体も遺品も回収できなかった。彼の愛刀はいまも行方知れず。裏の情報により遺体は密かにフォルッツェリオ内に運び込まれたことを突き止め、埋められた場所も判明、フォルッツェリオ入りしたミーサッハとエルは、のちにビルトランに案内され彼に会いに行っている。遺体を掘り起こし、正規の墓に入れた。フォルッツェリオ高級墓地には警備員もおり、いまは安らかに眠っているはずである。彼の愛刀の行方もミーサッハは捜索している。


◆ シン・・・マンダルバ領主後継候補の一人
活発そうな強い瞳の少年。一人で自身の将来に関わる場に挑んだ。
マンダルバ人の特徴の茶髪茶眼。外見はまだ少年らしさが残っているが、中身は結構な男前。
生まれ育ちはマンダルバ孤児院。マンダルバでは福祉が他国よりも整っていて、孤児は教育を受ける権利があり、どんな道へ進むも多くの選択肢がある。マンダルバは共産主義というより、能力主義的ワンマン経営大企業のようなものなので、領主が力を入れたい分野には金を惜しまない。子供は資産と考えるマンダルバなので、子供は多くの者が関わって育てていく。
シンはそういう施設で育ち、親のいない寂しさはあるが、恵まれた環境にいることを感じていて、将来自分の力がマンダルバのためになることを望んでいる。
孤児院を出たあとの育ての親には大きな恩があり、その恩人が事件と思われる火災で亡くなってしまったため、その真相を見出すためになんでもする覚悟でいる。


◆ セリュフ・・・ヤトゥ商会、商売部門の責任者
無精髭面、傲岸不遜な大男。外見は、どう見ても肉体戦闘族。退屈を嫌う傭兵もどき。戦闘力は相当高いが、戦闘力よりも実力を発揮し存在感を示すのは、知略的・戦略的・あらゆる情報分析に関わる分野。“名もなき戦力”の頭脳。
頭領が気分屋のため、実質上のナンバー2であるセリュフが組織を運営している。そのため、いろいろと秘密が多い組織内では、セリュフが頭領だと思っている者もいたりする。それを逆手にとって、リーヴはほとんどをセリュフに任せっぱなしで各地を放浪している。
気まぐれな人格で、一つ所に執着を見せたことはなかったが、リーヴとの出会いで、彼が巻き起こすものを見てみたいと、人生観を変えることになった。
悪人ではないが、善人でもない。名もなき戦力ができる前、“傭兵”を諦めることになったあとは結構荒れていて、用心棒のようなものをいろんなところでやっていた。ヴィイとはそんな頃に出会う。
リーヴのことは、神の気まぐれか運命のようなものだと思っている。彼を必要以上には恐れてはおらず、彼に臆せず意見を言い、スキンシップもためらわず、むしろ遠慮をしない。リーヴもそんなセリュフには一目置いていて、セリュフがどのように組織を動かしても全く気にしていない。
元々リーヴはさほど組織に執着はなく、セリュフのほうがリーヴと組織を結びつけようとしている。組織をどこまで大きくすることができるか挑んでいるところ。マイペースに野心を実現していく。
髪は濃茶、瞳は琥珀。白人系。


◇デット・・・宿世の章 主人公の一人
魔法士を名乗る、カドル(魔法を扱う戦士の総称)の青年。
背は高く、骨格や筋肉のつき方も申し分ないが、ゆったりとした服を着たり姿勢を崩して過ごしたりしているので、腕のいい戦士とは他人からは見られない。見られないようにあえてしている。
術者が彼を視れば五精霊の力を感じ取れるが、彼は“術者”から指導を受けてはいないので“術”は使えない。魔法の実力は高精度だが得意分野にはばらつきがあり、最も得意なのは火精魔法。これは最初に修行していることと、本人の性質が最も火精に適していたから。(本編内で文章を読み取れた方は、彼が火精魔法以外にはしっかりと呪文を言葉にしていることに気付いたかと。)
剣での戦闘力は、当代最強と言われるレイグラントと同等レベル。これは彼らが“手合わせ”をしただけの感覚なため、彼らの本当の戦闘力の比較は、相手を確実に殺すことを目的とする、肉体での戦闘に加えて魔法を織り交ぜるカドル本来の戦い方をすることになるので、戦場でのただ一度の機会しかない。
赤銅色の髪は伸びたのを切らないままで、首の後ろで縛れるくらい。瞳は薄い琥珀色。真剣な目つきをすれば精悍な顔つきではあるが、戦士の第一線を退いてからは自由気ままにのんびりと過ごしているので、笑みはよく浮かべていて飄々として感情が読めない人。あえてそうしている。見た目は二十代後半。フォルッツェリオでは三十歳と言っている。
砂漠都市ナカタカにて、エルと出逢う。この出逢いを本人は「避けられなかったなあ」と達観した心境でいる。本編ではっきりと書いていないのでここでもしっかりとは書かないが、デットとエルが互いに切っても切れない関係であることをエル本人には告げてはいない。
本編が進めばここにも色々と書けるんだけどまだ書けない。


◆ ナオ・・・邂逅の章 主人公の一人
リクと出逢った記憶喪失だった少年。マンダルバ領主後継問題の際にはリクに利用され、後継者候補として名乗りを上げさせられる。自分に記憶がないことに混乱していたが、徐々に思い出してきてからは、いまの状況から逃げることなく、その場その場で状況を受け入れていく。
“ナオ”は、本人が思い起こした呼称だったが、のちにはリクしか呼ばなくなる名。これからの呼び名は、ナオからすれば借り物。
ナオの外見は肉体年齢よりも未熟で、栄養失調のため熱も出やすいくらいに病弱。リクと出会ってからは周りがせっせと食べさせて成長を促している。
成長しても戦闘力は皆無に等しく、立場的に挑戦はしてみたが周りが即座にやめさせたくらいにひ弱で、本人は残念には思っているがしょうがないなと諦めている。その代わりのように感性が高く、特に耳から聴いたものの記憶力は高い。自主的に動けなかった現在の体と片割れの魂の経験による。ただ、覚えはよいが、言葉の発音は未熟で舌ったらずなときがある。これも体があまりにも未経験だったため。視力での読み取り能力も低いので頭が悪いと思われがちだが、体が慣れていないだけで記憶力は高く、ナオを侮った者はいろいろとしっぺ返しを食らうことになる。
典型的なマンダルバ人の特徴である、淡い褐色の肌、茶色の髪、茶色の瞳。色合いに特に個性はないが、リクに初対面で女の子に見られるくらいの外見はしている。
もう一つの別れていた魂のときの記憶と元の自分の記憶により、たまに寝覚めに涙していることがあるが、どちらの記憶も噛み締めるように大切にしている。
ナオが“剣の鞘”であることは、あのとき共にいた者と、マンダルバの重要人物、ヤトゥ中心人物しか知らない。


◇ビルトラン・・・傭兵の鑑と多くの者から評価される、二つ名“地雷”を持つ壮年の戦士
四十歳を超えながら、いまだ力の衰えない最強の戦士の一人。(最強が何人もいるのはおかしいと言われそうだが、それぞれ持っている性質が違うし生き残ってきた強い戦士には違いないので、それぞれにファンがいて応援されてるって感じ。現時で最強といわれている傭兵は三人。レイグラント、ビルトラン、そしてキスリング。三強を崩すことが他の者のいい目標)
二つ名“地雷”は、現代の兵器じらいのことではなく、ちらい、大地を震わす雷の如し、という、たまに見せる地精魔法と、震える大地に構わず動く戦闘スタイルから。どっしりとした戦闘スタイルはセリュフと似ているが、セリュフの上位互換型。(カドルではないセリュフはビルトランには勝てない。肉体だけの戦闘力でも)
現場主義なので、本来は戦場の最前線にいたいタイプだが、レイグラントを国王としたフォルッツェリオ建国の際、総戦力をまとめる人材として傭兵組合が推し、レイグラントも望んだため、いまの役職についた。いずれ国内が安定すれば傭兵に戻るつもりでいる。が、なんだかんだと理由をつけられて、フォルッツェリオ国国家兵団長の地位に留められることになる。傭兵仲間からはもちろん、フォルッツェリオ兵団員たちからも慕われるアニキ。旧アスリロザでは“騎士”であった、貴族としての対面を重視していた実力不足(傭兵目線)の者たちを、国民のために動く“兵士”として教育し直している最中。そのためフォルッツェリオでは国家“兵団”という呼称を使用している。いずれ国民主体の組織になる前提であるから。レイグラントを唯一諭せるほどの実力者である彼が臣下としてレイグラントに従っている姿を国内外に見せつけることで、フォルッツェリオ国内の安定をはかっている。
刈り込まれた黒髪、沈みゆく陽に灼かれた大地の色の瞳、頰に古傷あり。若い頃には相棒がいたが、戦場で失う。以降真に息の合う者とは出会えず、一人で多数の傷を負いながら戦い抜いてきた。実直、堅実、誠意の人。



◆ フィジ・・・魔法士にして術者の女性
まだ若くしていろいろな仕事を請け負い、それを完遂させてきた。この時代では傑出した精霊の使い手。
善でも悪でもないと自称しているが、“人”というものを愛していて、人が巻き起こすものを見ていきたいと思っているだけ。
男性ならば彼女に見惚れない者はいないだろうというくらいの美女。色素の薄い金の髪、分厚い氷のような薄青の瞳。女性らしい肉体ではなく、小柄で頭が小さく手足も細く、体型はスラリとした少年のよう。
能力の高い術者で、術者組合からの依頼で仕事をこなすこともある。裏の仕事も請け負うので悪評も高い。


◆ フレイクス・・・ザグゼスタの父方の叔父の孫
ザグゼスタとは少し歳は離れていたが、信用のおける親戚筋のために友人として顔合わせをすることになり、気も合ったのでそのまま仲のよい良い友人となる。マンダルバ領主の血統ではないため領内の重要な職務にはついていないが、精神面やプライベートでザグゼスタを支えていた。領主親族からの信頼も高く、ユーリィンには特に可愛がられている。


◇フレンジア・・・フォルッツェリオで姫君のように扱われている少女
亡国アスリロザ最後の国王の娘。庶子のため、王族としては周囲に認められておらず、王宮の片隅で隠れるように過ごす。幼少期、異母兄である王子の一人に新剣の試し斬りとして片脚の腱(アキレス腱)を斬られ、魔法での治療を受けさせてもらえず、ほぼ自然治癒するしかないような放置をされたことで、いまも走ることができない。(この時代のことを「誓血の章」として現在連載中(更新ストップ中)なので、詳しいことはそれが完結してから)
現在はフォルッツェリオ国王が執務と住まいをしている政務府最上階の一室に暮らしている。広大な建物は四階建てで、「こんな脚は動かさないとかえって衰えてしまう!」と本人は毎日頑張って上り下りしている。周囲の者たちのほうが心配していて、たまにつまずくのを見ると抱き上げそうになってしまう。周囲の者が彼女を姫君として扱っているのは、彼女の性質に敬意を払っているから。(過去に王女であったことも多少は関係している)
赤みがかった金色の髪に碧色の瞳。容姿はとくに優れて美少女というほどではなく一見普通の女の子だが、不幸な生い立ちにもかかわらず前向きな性格で、シリューズとレイグラントに救われてから感情豊かになったことで、人間味あふれる魅力が表情に現れて可愛らしい印象になる。エルと対面したときは十代半ば。


◇ミーサッハ・・・風精持ちのカドルにして傭兵
女性でありながら過酷な職業傭兵で生き残っている者は、並の男性戦士よりも自身に相当の負荷を課している。修行時期は幼少期からがほとんど。傭兵になるための人里は、この世界の中にいくつも存在する。そこでは人並みの生活などない。“傭兵”という特殊な職業になるためのあらゆる勉学を小さな子供のうちから施される。中には生まれたときから傭兵になるためにそこにいる者もある。傭兵という職業が、単体でも世界を動かせる者であるからこそ、それを自身たちの利益になるよう利用しようとする者たちもまた多くいるということ。教育の結果、戦士としてのあらゆる武器での戦闘能力の習得、政治経済など各国情勢知識の会得、強靭な精神力をもつにいたるなど、傭兵特化の存在が出来上がる。ミーサッハはそういうところの出身。男勝りになるのも当然。女の姿の男前の出来上がり。
彼女も紆余曲折あって傭兵になる。女性であるので男性並みの肉体は持てず、どうしても違う戦い方になる。傭兵組合では主に後方支援や事前調査などをこなしていた。戦闘時は後方支援として風魔法を用いた弓でのピンポイント攻撃を得意としている。女性カドルにはよく見られる戦闘方法だが、そういう後方支援の者も攻撃対象になりやすく戦闘中に落命することも多いが、ミーサッハは難なく後方支援もこなす。細身の長剣を常時携帯しているように剣の腕前も並以上。要人の警護をすることもある。当然怪我を負うこともあるので身体中にその痕が残っているが、本人はまったく気にしていないくらいにサッパリとした性格。
夫となったシリューズとは幼少期に出逢い、以降一途に思われ続け、会うたびに口説かれるもずっと一蹴し続けていたが、アスリロザ動乱期に共にいる機会が増え、ずっとアプローチも受け続け、逃げ続けられなくなり陥落、共に生きることを選ぶ。自分の容姿が美しいとは知ってはいるが、性格には難があると自身でも思っていたので、もの好きな男だといまも思い出しては笑っている。シリューズよりも数年歳上。両者とも年齢は関係ない世界で過ごしているので気にかけてはいないが、身籠ってからは若いときのほうが成長を長く見守られたのになと夫にこぼし、らしくない言葉に大笑いされ彼の頭を殴ったことがある。
濃茶の長髪、深い蒼の瞳。アスリロザ動乱期まではそんなに髪を伸ばしていなかったが、夫になったシリューズがミーサッハの髪をよく触っていたので、普段女性らしいところがない自分を少し変えてみたくて以降伸ばしている。傭兵時代は肩を超えるくらいの長さで、邪魔にならないよう編み込みでまとめていた。傭兵という知名度の高さ、戦闘服や動きやすい戦士服で男と変わらない言動、しかも美女とくれば、完全に男装の麗人。そこらのただのイケメンよりも凛々しいので上流階級の女性たちから人気が高いと本人はまったく認知していなかった。(アスリロザは騎士や戦士が女性に好まれていた。傭兵組合がある国でもあって、上流階級の女性たちの娯楽に、強い“推し”の戦士を語り合う遊びがあった)
シリューズの生きた忘形見二人を今後彼の代わりに見守ることを墓石の前で誓った。シリューズは「あなた自身も大事なんだけど」と墓の中から言ったかもしれない。


◆ ユーリィン・・・マンダルバ前領主ザグゼスタの伯母
父ユグレイサスが領主であった頃に嫡子であったが、結婚したい男が領外の者であったため、妹のシスレインが後継となった。夫と死別後マンダルバに戻る。
ザグゼスタの息子であるカルトーリを気にかけている。己が放棄してしまったマンダルバ領主という地位を守ってくれる者を後押しするのを責務であると感じている。そのため、ザグゼスタの妻であるアラヴィには厳しく接していた。心が弱くマンダルバ領主の妻の責務を果たしていなかったアラヴィを認めるわけにはいかず、責務を負えないならば妻の座を降りるように言っていたが、子を亡くした負い目のあるザグゼスタが妻を放任していたため、実力行使することは控えていた。自分が厳しく言うことで親族の矛先をアラヴィから逸らすように行動していたが、アラヴィ側に理解されず、アラヴィの弟アーノルトからは陰険ババアと嫌われている。本人はまったく気にしていないが。
大国ミリアルグ国王に謁見を許される地位にいた夫に嫁いだときに、ミリアルグ方式の礼儀作法を完璧に身につけた、上品なおばあさん。


◆ ユグレイサス・・・マンダルバ前領主ザグゼスタの祖父
シスレインの父。三代前のマンダルバ領主。


◆ ユナム・・・マンダルバ領主後継者候補の一人
優しげな雰囲気の少年。付添人は、コーグ、サット、クラフ。
容姿はよく、凛々しさよりも可愛らしさがまだ優っている。マンダルバ人の特徴、茶髪茶眼。
実際の彼は、領主後継者争いに加わる道を進むと決断するに至った過去に魂賭けて誓約する、並々ならぬ精神力の強さを持つ。


◆リーヴ・・・「リク」の項目に詳しい


◆リク・・・邂逅の章 主人公の一人
(通り名)=リーヴ
(仲間内の呼称)=キルリク
「名もなき戦力」の頭領。キルリクとは古代語で扇動者の意。名もなき戦力は、やがて世界に影響を及ぼす“名のある”戦力になっていく。
ナオと出逢ったときには十代半ば。リクとは、ただ一人にしか呼ばせていない。大きな理由はないが、他の者にその名を呼ばれたときにはものすごく不機嫌になる。違和感があって気分がよくないのだろう。名がいくつもあるややこしい人物。
少年の頃から整った容姿で、プライドが高そうな女性たちからの視線が特に熱い。淡い褐色の肌、緩やかな癖のある薄茶色の髪、瞳は特徴的で、いろいろな色と金茶が入り混じった虎目石のよう。明かりで照らされると金色に輝いて見える。
彼を慕う子供達にも気を許すが、一番リラックスして自然にいられるのはナオと共にいるとき。ナオは彼を恐れながらも、自分を守る者だということを本能的に知っていて、両者共に甘やかし合っている。精神的に共依存なところはあるが、リクはナオのことは切り捨てようと思えばできる。が、結局は甘やかしてしまい、ため息を吐くことはある。ナオから見れば結構突き放されてると感じていても、普段の“キルリク”を知っている仲間内から見ればダダ甘い。
ナオや子供たち以外からの評価は、人によって様々。冷酷とも、仲間に篤いとも見えているが、根本的には孤独感が滲み出ていて、近寄り難い人物。剣技での戦闘力は並とは桁違い。鍛錬には手練れの者でないと務まらないので、ほとんど一緒にいることが多いル・イースが相手をしている。
幼少時から寂れたムトン地域で母親と共に拠点を転々と暮らしてきた。母親が基礎教育を幼いころから施してきたため頭はよく、成長期は読書を好まないにしても必要なこととやってきたので、年齢に対して知識力は高い。頭の回転がよく、物事の決断は早い。能力的にも性格的にも組織のトップ向き。
(戦闘力以外の能力については掲載しません。エピソードで読み取りください。)


◆ ル・イース・・・リクの忠実なる部下
リクが呼ぶようになったル・イースという呼称を名としている。リクに同伴することが多い。黒づくめの印象が暗い青年。黒髪。瞳は灰色だが、彼と面と向かって顔を合わせる人が少ないので、それを知っている人はごく稀。
美青年というほどではないけど、顔はそれなりに整っている。だけどとにかく暗い人。表情は乏しく、彼の行動には暗い陰りが漂うよう。鋭く俊敏な身のこなしで戦闘力は高い。暗器も得意で隠密行動に向いている。声を出すことがほとんどない。火精を持っており、戦闘時にはその力を発揮するが、リクが共にいるときだけ。
リクが母親と死別したときに傘下に入ったヤトゥ初期メンバーの一人。他にはセリュフとヴィイがいる。


◆ ルマ・・・マンダルバ領主後継者カルトーリの母
マンダルバ前領主ザグゼスタが妻以外に愛した女性。彼の子を身籠もり、身を引いてマンダルバを出て行ったが、十歳過ぎの子を残して盗賊に命を奪われる。
明るい性格で、ザグゼスタとは初めから気が合った。彼は彼女のおかげで癒され満たされる。普通に出逢っていれば似合の夫婦となれただろう。


◇レイグラント・・・当代最強とうたわれる風精使いのカドルにして傭兵、新興国フォルッツェリオ国王
優れた戦士である証、二つ名“迅風”とは、疾く風のような戦い方から付けられた。
本編主人公エルが兄シリューズの仇と思う人物。大国だったアスリロザを傭兵仲間たちと共に倒し、その領地をそのまま新国フォルッツェリオとして国王の座についた。絶対王政であったアスリロザ権力者たちの圧政に疲弊していた国民からすれば、市民を解放してくれた革命軍の英雄。新興後の不安定さはずいぶんとマシになってきており、完全に安定すれば次は自国に侵略するのではないかと周辺国は恐れている。まだ二十代後半と若く、少年期を脱したくらいの年齢からすでに強さを戦場で証明してきた。各国は傭兵で最強といわれる彼を自国の戦力として招きたがっていたが、フォルッツェリオ国王となったこの最強の男を最も警戒することとなった。
戦士としては、風精の魔法力を最大限に活かし肉体を全力で駆使する戦い方をする。自分自身の力を信じて恐れず惜しみなく発揮する、そんな彼に憧れる者も多い。畏怖と尊敬、若くしてそういう目で他人から評価される存在は世界でも稀。そんな戦士としての類稀な才能よりも、いまは人々を従え導いていく資質のほうを重要視され警戒されている。仲間には懐深く信頼する相手に気を許す面もあるが、敵対する相手へ容赦なく攻める姿勢を畏れられている。
容姿は苛烈な内面が滲み出るような、精悍で男前な美貌の持ち主。芸術家はこぞって彼をモデルにしたがるだろう。「名工が作り上げた芸術的な彫像が色鮮やかに息吹いていた」と本文で書いたが、身体中に命を芽吹かせ、目に何者をも従わせる意思の力を宿していれば、きっと恐ろしい存在であることは間違いない。(イケメン、とひとことでは書けない人物なので、作者はいつも彼を彩る描写の装飾言葉に苦労している)
傭兵や戦士に容姿がいい者が多いのは、現代の面からいえば、長年優れた遺伝子を掛け合わせてきて、それらが生き残ってきた結果。傭兵となれる才能を持つ者にその傾向が強い。現代における自然動物たちの姿形や色彩が綺麗なものが多いのと同じ理由。肩に届くほどの自然な量感の濃金髪、澄み切った空のような青の瞳、長身で鍛え上げられた体躯の屈強な戦士、誰が見ても整った容貌の精悍な男前、これが遺伝子の成果。


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