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3日目
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一体、いつまで寝ていたのだろう。
ふと目を覚ました先は暗く
私はまだ夢を見ているのか、
それとも夢から醒めたのか
分かりかねる。
尚も吐き気は止まらず、
慢性的に眠い。
怠い。
私の中の心臓が
所在無げにドクドクと脈打っているのが解る。
ダメだ。
今は眠いのだ。
身体を動かす事が出来ない。
指の先を動かすだけでさえ気だるい。
目を開けども代わり映えの無い闇ならば
いっそ、この目を開くという行為は
意味がないのではないだろうか。
辛い。
苦しい。
悲しい。
冷たい水が私の全身から溢れてくる。
そして私の身体を濡らし、周囲を濡らして浸透していく。
辛い。
苦しい。
悲しい。
痛い。
じわじわと、
私の身体に水が滲んでゆく。
私は
私に都合の良い夢を見ている。
温かい手に髪を撫でられ、
温かい腕の中に身体を埋めている。
額や頬に注がれる唇に
陽向の匂いを感じながら。
それが例え夜の帳の中の出来事だとしても
とても温かく
心に染み入ってくる。
失ってしまった
都合の良い夢の話だ。
あぁ、それでも
なんて心地良いのだろうか。
もう、歩かなくていいのではないか。
ここに留まればずっと温かい。
安堵に思わず笑みが溢れる。
横たえた私の身体には
いつの間にか
皮膚を突き破り、淡い緑色の芽が生まれていた。
ゆっくりとゆっくりと染み込んだ水を吸収しているのか、芽は育ち、そこかしこの皮膚を突き破って
緑が育ちはじめている。
不思議と痛みは伴わず、私は他人事の様に、私の身体を苗床に育つ緑の存在を感じていた。
ただ、ただ、
私は温かい都合の良い夢を手放せないでいる。
ふと目を覚ました先は暗く
私はまだ夢を見ているのか、
それとも夢から醒めたのか
分かりかねる。
尚も吐き気は止まらず、
慢性的に眠い。
怠い。
私の中の心臓が
所在無げにドクドクと脈打っているのが解る。
ダメだ。
今は眠いのだ。
身体を動かす事が出来ない。
指の先を動かすだけでさえ気だるい。
目を開けども代わり映えの無い闇ならば
いっそ、この目を開くという行為は
意味がないのではないだろうか。
辛い。
苦しい。
悲しい。
冷たい水が私の全身から溢れてくる。
そして私の身体を濡らし、周囲を濡らして浸透していく。
辛い。
苦しい。
悲しい。
痛い。
じわじわと、
私の身体に水が滲んでゆく。
私は
私に都合の良い夢を見ている。
温かい手に髪を撫でられ、
温かい腕の中に身体を埋めている。
額や頬に注がれる唇に
陽向の匂いを感じながら。
それが例え夜の帳の中の出来事だとしても
とても温かく
心に染み入ってくる。
失ってしまった
都合の良い夢の話だ。
あぁ、それでも
なんて心地良いのだろうか。
もう、歩かなくていいのではないか。
ここに留まればずっと温かい。
安堵に思わず笑みが溢れる。
横たえた私の身体には
いつの間にか
皮膚を突き破り、淡い緑色の芽が生まれていた。
ゆっくりとゆっくりと染み込んだ水を吸収しているのか、芽は育ち、そこかしこの皮膚を突き破って
緑が育ちはじめている。
不思議と痛みは伴わず、私は他人事の様に、私の身体を苗床に育つ緑の存在を感じていた。
ただ、ただ、
私は温かい都合の良い夢を手放せないでいる。
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