原始時代に生き抜いた最強の戦士オクルトス

ジンクス

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一人目:闇血月のジェイスウォーカー

ベルライラ公国4

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ギチギチと刀と剣が触れ合う。
剣を持った女がそこに存在していた。
赤い髪、肩くらいまである髪、その身は白のローブに包まれている。
剣の長さは俺の刀と同じくらいか、見た目は両刃のブロードソードにしか見えない。
ギャリッ!!!!
女剣士が俺を刀ごと力で弾き飛ばす
「どわっ!!!」
吹き飛んだ体は宮殿内の壁に、大きな音を立ててめりこんだ。
完全に油断した。
この世界で自分よりも強いやつがいるなんて想像すらしていなかった。
ジェイスは全身から血を流している。
「や、やべぇ・・くそいてえ」
とっさの事すぎて、投影が間に合わなかった。
ふーふーと息を荒くしている俺のことなどお構いなしに彼女は俺を乱暴に扱う。
「ぐっ!!!くわっ!!!!」
見えない力に吸い寄せられるかのように、離れている女剣士の手に体が吸い寄せられる。
女剣士に首をつかまれ、ぐぐっと絞り上げられる。
彼女の目はとてつもなく冷静な眼をしていた。
「わかっただろう、お前はこの世界を牛耳ることなどできないことが」
「がっ・・う!!」
このクソ野郎に一言言ってやりたいが、首を締め上げられてて思うように言葉にできない
「エリス、彼に烙印を」
「御意」
空いている手で俺の額に手を添える
(なんだ?この女何をっ)
女が手を添えて念じ始めると、額が燃えるように熱くなっていく
「あがっ!!!あ”!!!」
(熱い!!!!熱すぎる!!!なんという熱さなんだ、頭が!!)
ポウッ・・・とジェイスの額に謎の文字が1つ浮かびあがったかと想いきや
その文字はすぐに消えた。

そこまで終えると、女剣士は掴んでいる首を離した。

ドサッとその場に転げ落ちると俺は ぜーぜーと大げさに息を吸う
「このヤロウ・・・殺してやる 殺してやるぞ!!!!」
刀を杖のようにして起き上がると、眼前の女剣士に切りかかろうとした
だが、その瞬間にガクンッと体がそれを拒んだ
全身に走る痛みがジェイスを襲う
「ぐあっ!!!あがっ!!なんだ・・これっ!!!」
王がようやく口を開く
「わからぬか、貴様はもう私の支配下にある、その者の名はエリス
最初に誕生したマグナソウルであり、お前の上位互換なわけだ。
彼女の能力は、下位マグナの統括、すなわち支配の能力使い
彼女の意志により、邪悪な者以外は殺すことができないようにしてもらった
それだけじゃないぞ、お前は既にエリスの命令には絶対に逆らえないようになっておる」
「は?何を寝ぼけたことを言ってんだ 俺の意志までどうにかできるかだと?」
「口を慎みなさい、この下郎、土下座しなさい」
「やなこっ―――」
ドゴッ!!!!!
すごい勢いで頭が床に下がり 床の大理石が砕ける
「おごっ!!!ごっ!!!ギギッ!!!」
「まぁ・・そういうことだ、それでは改めて名を聞こう そなたの名はなんと申す」

ゆっくりと顔をあげる
その額から血を流しながら答えた
「俺の名は・・・ジェイス・・・」
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