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二人目:吟遊詩人は少女に謳う
詩人と少女24
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アベルが歌を歌い終わると
男達は既に死を超越し、灰となっていた。
その灰は風と共に消えた。
アベルはメアリーを抱き起こして抱きしめる
その時だった 微かに 声が聞こえてくる
「メアリー・・・?」
メアリーの眼が ゆっくりと開く
「アベル・・・さん・・?」
「メアリィッ!!!!!!」
ぎゅっと抱きしめて離さない
メアリーの意識がハッキリとしてくる
「あ・・・あれ・・・?私・・・生きてる??」
再びメアリーの顔を見つめるように見て
「ああ 生きてる。 メアリー、君は生きてるんだ!!」
涙目になったメアリーは 力むように噛み締め 涙を流しながらアベルを抱きしめた。
アベルも そっと やわらかい髪の毛に手をやり 抱きしめた。
少し遠いところからも 声が聞こえ始めた。
「ってて・・・あ・・・あれ・・・僕は一体・・・」
むくりと おしりをついて起き上がっているロンの姿が見えた
「ロ、ロンッ!!! ロンも無事か!」
「アベルさん!! あいつらは?! 確か・・僕達は囲まれていたような・・」
3人は寄り添いあった
「大丈夫、怖い人たちは 私が追い払ったからさ もう 何も気にする必要はないんだ」
「じゃ、じゃあ このダイアは・・!!僕達のっ!!」
ロンは両手に大きなダイアを見せる。
「そうだな・・ロン よかったら そのダイアは 君と 君の妹のために使ってくれないか?」
「えっ!! ど、どういうことです?」
アベルはメアリーを抱き寄せて言う
「もうお金を気にする必要はなくなったってこと、でもロンはお金が必要でしょ」
「ア、アベルさん・・・・っ」
ロンは涙目になっていた。
その時だった、遠くから年老いた感じの声が聞こえ始める。
「殿下ーー!!!殿下ーーー!!!!」
「げっ!!クラールじい!!」
声のした方向を見ると
30人以上の騎兵隊、衛兵のような身だしなみ
先頭で率いるは 老いぼれのような おじいさん
「見つけましたぞ!!!殿下!!!」
クラールと呼ばれる人物は馬から降りて 歩み寄ってくる。
「はは・・・クラールじいも なかなかしつこいね・・まさかこんな所まで追いかけてくるなんて」
「ア、アベルさん この方は」
手を頭にのせ
「あーー・・・・うーーん そうだね んー」
少し焦った感じになっているアベルにみかねたクラールじいが申す。
「どなたもなにもないですぞ、この方は 我らの王の御子息、時期 王となる存在
アベル王子にあらせられるぞ!!!」
それを聞いたメアリーとロンは驚いた
「エッーーーー!!!!!!」
「ははは・・ごめんごめん いやー 騙すつもりはなかったんだけど」
「さぁ、殿下 国に戻り 北の皇女と結婚式をしましょうぞ!」
クラールじいが手を差し伸べる
アベルが口を開く
「その話なんだけどさ、クラールじい よく聞いてほしい」
「んむ、ようやく戻ることを 決心なされましたか」
「私はね」
そこまで言うと ぐいっと メアリーの肩を抱き寄せて
「このメアリーと結婚することに決めた!!」
「な、な、な なんですって!!!! で、殿下!! それは困りますぞ!! 一般の娘と結婚をするなど!!」
メアリーの手を握って走り出す
「わっ わっっ!!!」
こけそうになりながらも 走るメアリー
「ローーンッ!!! またどこかで 会おう!!!!」
アベルは走りながらも手を振り メアリーはこけそうになりながらも ロンにおじぎをして走る。
「コ、コラーー!!!殿下ああああ!!! みとめませんぞーー!!!!!!!」
王子アベル、ひめたる力を持ち。
メアリーもまた、宿命の運命を背負い者なり。
二人はここからがスタート地点であり、ここから長く険しい道に入ることは
まだ誰も知らない。
ただ解っているのは、二人の背中を眺めていたロンは
二人の幸せを 誰よりも願った。
男達は既に死を超越し、灰となっていた。
その灰は風と共に消えた。
アベルはメアリーを抱き起こして抱きしめる
その時だった 微かに 声が聞こえてくる
「メアリー・・・?」
メアリーの眼が ゆっくりと開く
「アベル・・・さん・・?」
「メアリィッ!!!!!!」
ぎゅっと抱きしめて離さない
メアリーの意識がハッキリとしてくる
「あ・・・あれ・・・?私・・・生きてる??」
再びメアリーの顔を見つめるように見て
「ああ 生きてる。 メアリー、君は生きてるんだ!!」
涙目になったメアリーは 力むように噛み締め 涙を流しながらアベルを抱きしめた。
アベルも そっと やわらかい髪の毛に手をやり 抱きしめた。
少し遠いところからも 声が聞こえ始めた。
「ってて・・・あ・・・あれ・・・僕は一体・・・」
むくりと おしりをついて起き上がっているロンの姿が見えた
「ロ、ロンッ!!! ロンも無事か!」
「アベルさん!! あいつらは?! 確か・・僕達は囲まれていたような・・」
3人は寄り添いあった
「大丈夫、怖い人たちは 私が追い払ったからさ もう 何も気にする必要はないんだ」
「じゃ、じゃあ このダイアは・・!!僕達のっ!!」
ロンは両手に大きなダイアを見せる。
「そうだな・・ロン よかったら そのダイアは 君と 君の妹のために使ってくれないか?」
「えっ!! ど、どういうことです?」
アベルはメアリーを抱き寄せて言う
「もうお金を気にする必要はなくなったってこと、でもロンはお金が必要でしょ」
「ア、アベルさん・・・・っ」
ロンは涙目になっていた。
その時だった、遠くから年老いた感じの声が聞こえ始める。
「殿下ーー!!!殿下ーーー!!!!」
「げっ!!クラールじい!!」
声のした方向を見ると
30人以上の騎兵隊、衛兵のような身だしなみ
先頭で率いるは 老いぼれのような おじいさん
「見つけましたぞ!!!殿下!!!」
クラールと呼ばれる人物は馬から降りて 歩み寄ってくる。
「はは・・・クラールじいも なかなかしつこいね・・まさかこんな所まで追いかけてくるなんて」
「ア、アベルさん この方は」
手を頭にのせ
「あーー・・・・うーーん そうだね んー」
少し焦った感じになっているアベルにみかねたクラールじいが申す。
「どなたもなにもないですぞ、この方は 我らの王の御子息、時期 王となる存在
アベル王子にあらせられるぞ!!!」
それを聞いたメアリーとロンは驚いた
「エッーーーー!!!!!!」
「ははは・・ごめんごめん いやー 騙すつもりはなかったんだけど」
「さぁ、殿下 国に戻り 北の皇女と結婚式をしましょうぞ!」
クラールじいが手を差し伸べる
アベルが口を開く
「その話なんだけどさ、クラールじい よく聞いてほしい」
「んむ、ようやく戻ることを 決心なされましたか」
「私はね」
そこまで言うと ぐいっと メアリーの肩を抱き寄せて
「このメアリーと結婚することに決めた!!」
「な、な、な なんですって!!!! で、殿下!! それは困りますぞ!! 一般の娘と結婚をするなど!!」
メアリーの手を握って走り出す
「わっ わっっ!!!」
こけそうになりながらも 走るメアリー
「ローーンッ!!! またどこかで 会おう!!!!」
アベルは走りながらも手を振り メアリーはこけそうになりながらも ロンにおじぎをして走る。
「コ、コラーー!!!殿下ああああ!!! みとめませんぞーー!!!!!!!」
王子アベル、ひめたる力を持ち。
メアリーもまた、宿命の運命を背負い者なり。
二人はここからがスタート地点であり、ここから長く険しい道に入ることは
まだ誰も知らない。
ただ解っているのは、二人の背中を眺めていたロンは
二人の幸せを 誰よりも願った。
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