原始時代に生き抜いた最強の戦士オクルトス

ジンクス

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三人目:魔王の娘ヘルクレア

魔王の娘ヘルクレア7

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ヘルクレアはその場に倒れこむと、剣もポンッと元の姿に戻り地面に仰向けになり目をぐるぐるとさせた。

二人の邪悪を倒したところでヘルクレアの体は限界に達していた。
既に魔力の9割を失っている。

地面を歩く小さな蟻が目にとまり、ヘルクレアはその蟻を眺めていた
すると、その蟻は何者かによって踏み潰された。

顔を見上げるとそこには見覚えのある人物が立っていた。
消滅の神ルセインだ。

パンッパンッパンッパンッ・・・・と 静かに手を叩く。

「まずは、あの御二人を倒されたことを賞賛しますよ、まさか貴方にここまでの力があったとは
正直見くびっていました。」

白い手袋、全身を赤いコートに身を包み、金髪に赤のメッシュが前髪に一筋入っている。

ルセインは屈みこむと、私の髪の毛を引っ張り上げた。

「そんなことよりも、です。魔剣はどこです?教えて頂けませんか?」

にっこりとした顔で私に問う。
私はその顔に唾を吹きかけた。

少し眉が、ぴくっと動いたが、それ以外は表情を変えず手でそれを拭うと

空いている手でヘルクレアの顔を力まかせに殴った。

殴られた勢いで鼻から血が出はじめた。

再び引っ張りあげている手に力を入れて顔を向けさせると

「もう一度言いますよ?魔剣はどこです?」

先ほどとは違い、ルセインの顔はとてつもなく冷酷な眼をしていた。

「ふっ・・・誰が貴様などに教えるものか」

「そうですか」

冷めたような感じで言い捨て、引っ張っている髪の毛をスっと離すと立ち上がり
男は空間を歪ませた。

歪んだ空間から一本のシンプルな長剣がでてくる。
その剣を逆手に持ち、ヘルクレアの背中に突き刺した。
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