1 / 1
綺麗で美しくなれたなら
しおりを挟む
私は醜い。
形容し難い程に醜い。
周りの人からの視線が集まらないほどに醜い。
ある日私の前に薬が現れた。
美しくなる薬
と書いてあった。
醜い私は藁にもすがる気持ちで飲んだ。
激しく顔が痛み出した。
身体が焼けるように熱くなった。
痛みに耐えきれず私は失神した。
太陽が部屋に差し込み始めた頃私は目覚めた。
自分が美しくなったと感じた。
自分の醜さに耐えきれず割ったガラスを捨て、新しく買い直した。
美しくなった自分をさらに美しくするために化粧品を買った。
新しく買ったガラスを見て自分の美しさに驚きながら、化粧によってさらに美しくなった自分に嬉しさを覚えた。
自分を着飾るために銀座に行った。
途中の電車で視線が自分に集まっているのを感じた。
かわいい服を買い、綺麗なネックレスを買い、自分を着飾って楽しみを覚えた。
美容室に行き髪を整えた。
いつも見たいに1000円カットで今の私を整えるのは難しいと感じたからだ。
心做しか世界が明るく、視線が高くなった気がした。
翌日、職場に行くといつものように口説いてくる男が寄ってきた。
「いつも通りかわいいね!あれれ?化粧してる?ネックレスつけてる?かわいすぎー!!!」
いつもうるさいヤツめ
しかし何故か嬉しく感じ、にやけてしまった。
「ありがとうございます」
「ひゃー、天使の笑みだ」
彼は嬉しそうな顔をしながら自分のデスクに行った。
今日は何故か職場でも視線を感じた。
自分の美しさに自惚れた。
自惚れてしまったのだ。
いつもならしない、自惚れをしたのだ。
しかし、その自惚れも楽しく感じた。
美しいと言う言葉が自分にふさわしいとまで思った。
家に帰って昔に撮った自撮りと自分の今の顔を鏡の前で比べてみて驚いた。
全く同じだったのだ。
化粧をしている以外は、驚いて何も言えなくなった。
私の目が壊れたのかとまで思った。
しかし、いくら見直しても同じだ。
その時私は理解した。
自らを嫌っている時には自分を醜く思い。
自らを好きになっている時は自分が綺麗に見えるのだと。
実は理解していた。
あの薬は単なる酒だったという事を。
あの焼けただれるような感覚は酒が回っていただけだと言うことを。
でも、理解したくなかっただけなのだ、ただそれだけ。
そう、それだけ
形容し難い程に醜い。
周りの人からの視線が集まらないほどに醜い。
ある日私の前に薬が現れた。
美しくなる薬
と書いてあった。
醜い私は藁にもすがる気持ちで飲んだ。
激しく顔が痛み出した。
身体が焼けるように熱くなった。
痛みに耐えきれず私は失神した。
太陽が部屋に差し込み始めた頃私は目覚めた。
自分が美しくなったと感じた。
自分の醜さに耐えきれず割ったガラスを捨て、新しく買い直した。
美しくなった自分をさらに美しくするために化粧品を買った。
新しく買ったガラスを見て自分の美しさに驚きながら、化粧によってさらに美しくなった自分に嬉しさを覚えた。
自分を着飾るために銀座に行った。
途中の電車で視線が自分に集まっているのを感じた。
かわいい服を買い、綺麗なネックレスを買い、自分を着飾って楽しみを覚えた。
美容室に行き髪を整えた。
いつも見たいに1000円カットで今の私を整えるのは難しいと感じたからだ。
心做しか世界が明るく、視線が高くなった気がした。
翌日、職場に行くといつものように口説いてくる男が寄ってきた。
「いつも通りかわいいね!あれれ?化粧してる?ネックレスつけてる?かわいすぎー!!!」
いつもうるさいヤツめ
しかし何故か嬉しく感じ、にやけてしまった。
「ありがとうございます」
「ひゃー、天使の笑みだ」
彼は嬉しそうな顔をしながら自分のデスクに行った。
今日は何故か職場でも視線を感じた。
自分の美しさに自惚れた。
自惚れてしまったのだ。
いつもならしない、自惚れをしたのだ。
しかし、その自惚れも楽しく感じた。
美しいと言う言葉が自分にふさわしいとまで思った。
家に帰って昔に撮った自撮りと自分の今の顔を鏡の前で比べてみて驚いた。
全く同じだったのだ。
化粧をしている以外は、驚いて何も言えなくなった。
私の目が壊れたのかとまで思った。
しかし、いくら見直しても同じだ。
その時私は理解した。
自らを嫌っている時には自分を醜く思い。
自らを好きになっている時は自分が綺麗に見えるのだと。
実は理解していた。
あの薬は単なる酒だったという事を。
あの焼けただれるような感覚は酒が回っていただけだと言うことを。
でも、理解したくなかっただけなのだ、ただそれだけ。
そう、それだけ
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる