10 / 57
2章 RHYME
9. 見学の予選会場、混濁と野戦胎動
しおりを挟む
◇◇◇
9. 見学の予選会場、混濁と野戦胎動
「この会場は本来は国軍の練兵場で、この試験期間だけ試験会場として一般公開されているんです。」
カッサネール家の領地に隣した国領の平原は、元は古い寺院の一部であり、今は闘技場として観客席に囲まれたグラウンドになっている。
ケイジの宿から歩いて12分というところだった。これなら予選最終日まで通うのも一つの策だ。
階段状になった観客席の人影はまばらだったが、試合場は本日出場しないものも含めて受験者でごった返していた。
その中央には、柔道のコートより少し広いくらいの競技コートが12面、線で区切られて設置されている。
そしてそのいずれにも、中に二名の受験者の姿があった。
対人戦闘――どのコートでもMCバトルが繰り広げられていた。
「(オイオイすげえな、全部フリースタイルMCバトルじゃん…
ギター弾く奴とかいねえのか?)
これって…他の演り方でやる人はいないの…?違う会場でやってるとか?」
「他のやり方…? いえ、これがスタンダードですが…。
――やはり、ケイジさんはこの国の魔法大系とは異なる術式を修めていらっしゃったのですね。」
ライムはこれで、昨日から訊ねるに訊ねられなかった疑問の答えを得た。
ケイジが昨日見せた異形の魔法。
それは到底この国で為される、どの魔法の術式とも異なっていた。その途轍もない発動速度と威力、ましてその系統はおそらく雷。
魔法実技はともかく魔法学科の主席であるライムが、およそ自国を含めた近隣諸国の魔法と比較しても亜型すら見いだせない特殊性は、間違いなく別の人種・別の言語・異なる文化圏で生成されたもの。―秘匿中の秘匿情報に違いなかった。
加えて、この国の文化への理解度の低さ、宮廷魔法師試験を受けるというのに試験内容に明るくない点。それらを踏まえると導かれる答えは一つ。
(――やはりこの人… この…お方は…。)
顔には出さないようにしていたつもりだが、ライムの動悸は外に鳴り響いてしまうのではないかと思われるほど胸中を暴れていた。
訊いても、よいのだろうか。
出会って二日目とは言え、壊れてしまうものはある。否、ここで訊かなければもう訊けない―。
「あ、あのっ!やっぱりケイジさんは――」
「そうか!やっぱりここはラップ王国だったんだ…!!」
ケイジはケイジでタイミング悪く確信していた。
宮廷楽士の選抜オーディションで出場者がみんなMCバトルを繰り広げている。
貴族の令嬢がラッパーを目指していたり、酒場でのいさかいをMCバトルで平定しようとしていたり、あらゆる点から見てもこれは
もうラップ文化が音楽業界を牽引している、HIP HOPキングダムとも呼ぶべき国だ。
ここまでたった二日目にして、全てのことが自分をラッパーにするために運ばれているとしか思えない。
――なる、俺は。俺はなる。―悪そうなラッパーに、俺はなる。
ライムの勇気は青空の水面の藻屑となった。
残念な潮が引いていったところで、目の前のコートでバトルが決着した。
ローブで顔を隠した小柄な男が、スキンヘッドの筋肉質な見た目ソルジャーを下していた。
柔よく剛を制す。小さい者が大きい者に打ち勝つ。
これこそがMCバトルの醍醐味だとケイジは感心する。
やはり昨日のいざこざ同様に、競技者が口にした内容に則して大きな「水流」と、それを跳ね返す「暴風」がコート内に現れていた。
実際には水の魔法と風の魔法の撃ち合いだったが、ケイジは音楽が可視化するほどの熱狂の所業くらいに捉えている。
観客を本当にアゲるというのはこういうことに違いない。
―ただ、昨日のように負けた方がその場に倒れているというわけではなかった。
敗者の足元に、ボウリングの玉のようなものが3つ転がっている。
「あのボールは?」
「この競技の勝利条件は、魔法だけで3つの魔石球を相手の陣地に押し込む、というものです。
他にも相手の魔石をより早く破壊するとか、聖像を傷つけずにより多く自陣へ引き寄せるといった競技もありますよ。
魔力が相手の身体に作用するような直接的な攻撃での戦闘は、危険なので本戦までありません。」
「そうなんだ…」
(――相手への接触は大抵のステージで減点だしな。「魔力」というのはアレか、「リリックの魔力」とかそういう感じのことか、おもしろい…。)
水流による石球の直接移動を、同じ水流や土堰で阻むのでなく風で逆流させるというのは、かなりの実力差がなければ不可能だった。
ケイジが小兵の活躍に目を見張る横で、ライムも同じ術師に驚嘆を込めて注目していた。
「よぉ兄ちゃん、本当に来ちまったんだなぁ、地獄へようこそだぜ、ええい?」
棒立ちの二人へ近づいてきた影が不意に話しかけてくる。
振り返ればそれは昨日の酒場前で会った酔っ払いだった。
観客席でもなくこの試技場にいるというのは、まさかこの人も出場者なのだろうか。
こういう人物こそ情報通だったりする。
昨日会っていきなりRPGの村人のように情報をくれたこの酔っ払いを、重要キャラだとケイジは認識する。
「あんたも出場するのか? そんなに酔っ払ってて大丈夫かよ…」
手には蒸留酒の瓶、足元はふらふらしているこの有様では到底この場に似つかわしくなかった。
「いやいやご冗談! あぁしはなぁ、見物だよ見物!
こんな棺桶に頭から飛び込むようなとこに来る命知らずどもを肴に一杯やってるのさあ、ええい?」
「なんでつまみ出されないの…? 平和かここは」
「兄ちゃん今日が初めてだろ? こう言っちゃなんだが今からあと4日足らずで規定点数稼ぐなんて無理山アホ太郎だぜぇ、ええい?」
――無理山アホ太郎…?さくら(独唱)の奴か?みんな独唱だよアホ太郎が。
…いやそれより、あと4日で期限の月末だったのか。
推薦を貰っていなかったらいかに降りてきてる俺とて危なかったな…。
「ああ、俺はカッサネール家の推薦で予選を免除に―」
「しっ!しっ、ですよ!!」
慌ててライムがケイジの口を塞ぐが、もう遅い。
「へへえ~、予選免除の推薦枠を…!
そりゃとんでもねえやな兄ちゃん!ええいめーん?」
瞬時に周囲が殺気立つ。
コートに向けられていた注目が一挙にケイジに集まる。
明らかに敵意とわかる、刺さるような視線。
迂闊に敵を作ってしまった。
残り4日でまだ戦っているギリギリの連中にとって、予選免除などというパワーワードは法を犯すに足る価値を持つものだった。
「本戦は予選とは全くの別世界だぜ。
こんな酒飲んでられるお気楽な場所じゃあねえ、身体が粉々になって魂がしゃぶりつくされる無間地獄よぉ。
ハッハー、まあ、精々遺産の配分でもしとくんだなぁ、そんなもんあるようにも見えねえけどな!ええいめーん!」
――酒はあんたしか飲んでねえよ。なんかもっとヒントっぽいこと言ってけよ…!
遺産などと呼べるものはおそらく持っていないに違いないが、浮浪者よろしき体たらくの酔っ払いに言われるのは少しムカッと来
たケイジだった。
◇◇◇
(第10話へ続く)
9. 見学の予選会場、混濁と野戦胎動
「この会場は本来は国軍の練兵場で、この試験期間だけ試験会場として一般公開されているんです。」
カッサネール家の領地に隣した国領の平原は、元は古い寺院の一部であり、今は闘技場として観客席に囲まれたグラウンドになっている。
ケイジの宿から歩いて12分というところだった。これなら予選最終日まで通うのも一つの策だ。
階段状になった観客席の人影はまばらだったが、試合場は本日出場しないものも含めて受験者でごった返していた。
その中央には、柔道のコートより少し広いくらいの競技コートが12面、線で区切られて設置されている。
そしてそのいずれにも、中に二名の受験者の姿があった。
対人戦闘――どのコートでもMCバトルが繰り広げられていた。
「(オイオイすげえな、全部フリースタイルMCバトルじゃん…
ギター弾く奴とかいねえのか?)
これって…他の演り方でやる人はいないの…?違う会場でやってるとか?」
「他のやり方…? いえ、これがスタンダードですが…。
――やはり、ケイジさんはこの国の魔法大系とは異なる術式を修めていらっしゃったのですね。」
ライムはこれで、昨日から訊ねるに訊ねられなかった疑問の答えを得た。
ケイジが昨日見せた異形の魔法。
それは到底この国で為される、どの魔法の術式とも異なっていた。その途轍もない発動速度と威力、ましてその系統はおそらく雷。
魔法実技はともかく魔法学科の主席であるライムが、およそ自国を含めた近隣諸国の魔法と比較しても亜型すら見いだせない特殊性は、間違いなく別の人種・別の言語・異なる文化圏で生成されたもの。―秘匿中の秘匿情報に違いなかった。
加えて、この国の文化への理解度の低さ、宮廷魔法師試験を受けるというのに試験内容に明るくない点。それらを踏まえると導かれる答えは一つ。
(――やはりこの人… この…お方は…。)
顔には出さないようにしていたつもりだが、ライムの動悸は外に鳴り響いてしまうのではないかと思われるほど胸中を暴れていた。
訊いても、よいのだろうか。
出会って二日目とは言え、壊れてしまうものはある。否、ここで訊かなければもう訊けない―。
「あ、あのっ!やっぱりケイジさんは――」
「そうか!やっぱりここはラップ王国だったんだ…!!」
ケイジはケイジでタイミング悪く確信していた。
宮廷楽士の選抜オーディションで出場者がみんなMCバトルを繰り広げている。
貴族の令嬢がラッパーを目指していたり、酒場でのいさかいをMCバトルで平定しようとしていたり、あらゆる点から見てもこれは
もうラップ文化が音楽業界を牽引している、HIP HOPキングダムとも呼ぶべき国だ。
ここまでたった二日目にして、全てのことが自分をラッパーにするために運ばれているとしか思えない。
――なる、俺は。俺はなる。―悪そうなラッパーに、俺はなる。
ライムの勇気は青空の水面の藻屑となった。
残念な潮が引いていったところで、目の前のコートでバトルが決着した。
ローブで顔を隠した小柄な男が、スキンヘッドの筋肉質な見た目ソルジャーを下していた。
柔よく剛を制す。小さい者が大きい者に打ち勝つ。
これこそがMCバトルの醍醐味だとケイジは感心する。
やはり昨日のいざこざ同様に、競技者が口にした内容に則して大きな「水流」と、それを跳ね返す「暴風」がコート内に現れていた。
実際には水の魔法と風の魔法の撃ち合いだったが、ケイジは音楽が可視化するほどの熱狂の所業くらいに捉えている。
観客を本当にアゲるというのはこういうことに違いない。
―ただ、昨日のように負けた方がその場に倒れているというわけではなかった。
敗者の足元に、ボウリングの玉のようなものが3つ転がっている。
「あのボールは?」
「この競技の勝利条件は、魔法だけで3つの魔石球を相手の陣地に押し込む、というものです。
他にも相手の魔石をより早く破壊するとか、聖像を傷つけずにより多く自陣へ引き寄せるといった競技もありますよ。
魔力が相手の身体に作用するような直接的な攻撃での戦闘は、危険なので本戦までありません。」
「そうなんだ…」
(――相手への接触は大抵のステージで減点だしな。「魔力」というのはアレか、「リリックの魔力」とかそういう感じのことか、おもしろい…。)
水流による石球の直接移動を、同じ水流や土堰で阻むのでなく風で逆流させるというのは、かなりの実力差がなければ不可能だった。
ケイジが小兵の活躍に目を見張る横で、ライムも同じ術師に驚嘆を込めて注目していた。
「よぉ兄ちゃん、本当に来ちまったんだなぁ、地獄へようこそだぜ、ええい?」
棒立ちの二人へ近づいてきた影が不意に話しかけてくる。
振り返ればそれは昨日の酒場前で会った酔っ払いだった。
観客席でもなくこの試技場にいるというのは、まさかこの人も出場者なのだろうか。
こういう人物こそ情報通だったりする。
昨日会っていきなりRPGの村人のように情報をくれたこの酔っ払いを、重要キャラだとケイジは認識する。
「あんたも出場するのか? そんなに酔っ払ってて大丈夫かよ…」
手には蒸留酒の瓶、足元はふらふらしているこの有様では到底この場に似つかわしくなかった。
「いやいやご冗談! あぁしはなぁ、見物だよ見物!
こんな棺桶に頭から飛び込むようなとこに来る命知らずどもを肴に一杯やってるのさあ、ええい?」
「なんでつまみ出されないの…? 平和かここは」
「兄ちゃん今日が初めてだろ? こう言っちゃなんだが今からあと4日足らずで規定点数稼ぐなんて無理山アホ太郎だぜぇ、ええい?」
――無理山アホ太郎…?さくら(独唱)の奴か?みんな独唱だよアホ太郎が。
…いやそれより、あと4日で期限の月末だったのか。
推薦を貰っていなかったらいかに降りてきてる俺とて危なかったな…。
「ああ、俺はカッサネール家の推薦で予選を免除に―」
「しっ!しっ、ですよ!!」
慌ててライムがケイジの口を塞ぐが、もう遅い。
「へへえ~、予選免除の推薦枠を…!
そりゃとんでもねえやな兄ちゃん!ええいめーん?」
瞬時に周囲が殺気立つ。
コートに向けられていた注目が一挙にケイジに集まる。
明らかに敵意とわかる、刺さるような視線。
迂闊に敵を作ってしまった。
残り4日でまだ戦っているギリギリの連中にとって、予選免除などというパワーワードは法を犯すに足る価値を持つものだった。
「本戦は予選とは全くの別世界だぜ。
こんな酒飲んでられるお気楽な場所じゃあねえ、身体が粉々になって魂がしゃぶりつくされる無間地獄よぉ。
ハッハー、まあ、精々遺産の配分でもしとくんだなぁ、そんなもんあるようにも見えねえけどな!ええいめーん!」
――酒はあんたしか飲んでねえよ。なんかもっとヒントっぽいこと言ってけよ…!
遺産などと呼べるものはおそらく持っていないに違いないが、浮浪者よろしき体たらくの酔っ払いに言われるのは少しムカッと来
たケイジだった。
◇◇◇
(第10話へ続く)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる