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4章 MUSICA
33. もう戻れないフロウ、いっそ溺れたい浮浪、でもそうじゃない、DAMN, THROUGH THE NIGHT.
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◇◇◇
33. もう戻れないフロウ、いっそ溺れたい浮浪、でもそうじゃない、DAMN, THROUGH THE NIGHT.
フロウ・カマーズニイェル・ヨドミナイトは、先の1回戦でケイジに完敗したとは言え、まだ試験自体に不合格となったわけではない。
試験課題は対人戦トーナメント以外にもまだまだ続く。
あくまで最終成績で判断されるのであり、一度負けても腐っている暇は無い。
次の課題に向けて直ちに対策を整えるべきだ。
―が、フロウのプライドはただ一度の負けを許すことができなかった。
「負けてないし!あれは不正だし!」
と口では言っているものの、実際には「負けて悔しいので難癖をつけようとしている」が正しい。
この日はフロウの出番はなかったが、ケイジの試合を見張りに来ていた。
1回戦やその前日に賭場で着ていたような、あからさまに魔法師だと名乗らんばかりの派手な衣装ではなく、目立たないローブ姿をしている。
自分ともあろう人間が、こそこそと他人の試合を覗きに来ているなどと周囲に思われたくない。
それ以上に、一回戦のイメージが薄れていない中で、周囲から負け犬扱いされるに違いないと思っていた。
実際にはそんなことは無いのだが、自分に賭けてハズした人間が大勢いたのだから無理も無い。
「おのれK.G…!今日の相手はあの有名なBENNY天狗…戦闘技術ならアタシに匹敵するかもしれない。
今度こそボロッボロのカスミソのゴミ雑巾のように負ければいいんだわ…!!」
「あっ、フロウ・ヨドミナイトだ」
「ほんとだ、1回戦で負けたフロウ・ヨドミナイトだ」
「しっ、あんまり見たらかわいそうだろ、負けたばっかりなんだから」
変装はしていたが、いかにも怪しい素振りでコソコソしていたので、周囲にはバレバレだった。
名家のホープとは言えまだまだ成人前の少女であり、世間の目は優しかった。
ところがまたもや、ケイジの正面で対戦者はあっという間に倒れた。
しかも今度はフロウが凝視している目の前で、だ。
「…!? 何…!? 一体何がどうなったの…?」
身分を悟られないために、お付きの者は今日は連れていなかった。
(と思わせて、こっそりポルトスが離れて着いて来ていた。)
が、たとえ連れてきていたとしても、誰もがフロウと同じ感想を持っただろう。
注目株であるBENNY天狗の試合を見ていた多くの者の中で、ケイジの術に多少なりとも理解が寄せられたのは、理論と洞察に優れたライムを含め、3人だけだった。
「ふむふふ… 一回戦に続きあの魔法…長生きはするもんじゃて、彼奴はもしや――」
「んッんー あの子はニュルッとマジモンだニャぁー、ほんのちょっと楽しみになってきたかもニャン…」
当然ケイジ本人は理解していない。
現代の科学知識はあっても、そんなことをしようと思ったつもりは微塵も無い。
ただ、ヒト種の立場から上位種であるヴァンパイアをディスった。
現代ではニンニクだの十字架だの日光だの聖水だの杭だのと、弱点を散々に噂されるヴァンパイアだが、上流血族になるほどその長い歴史において当然の弱点対策をしてきている。
が、ケイジのディスはその「血」の一点に集中していたことが功を奏した。
「(おそらくケイジさんは、相手の血流を操った…私が以前酒場で使ったのとおそらく同じような効果の魔法…。
でも自身で血流に術を込め精密操作できるヴァンパイア相手に、外からの力で打ち勝つなんて…
おそらく属性は違う術… 一体どうやって…?)」
これまででケイジの雷の魔法を目にしているライムの想像が、最も正解に近い。
従来の対ヴァンパイア戦法には、大量流血させるか、血流の中に異物を混入させるくらいしか、その血の操作を乱す方法などなかった。
それも、ヒト種とヴァンパイア種が争っていた旧時代までの話だ。
「(外的要因による苦手なものは克服できるかもしれませんが、あの様子はおそらく未知の力を浴びた結果。
そもそも“夜の魔法”はヴァンパイア属の得意とする系統。
ならば全く別系統、精神干渉ではなく物理干渉の魔法…見えないほどのスピードの。
そういうことなのでしょうか、ケイジさん…?)」
ライムには、なまじ知識と、それによる“ある推測”のせいで、はっきりとケイジに尋ねることができない。
しかしそれは正しい推測で、核心に近いものだった。
一方そんなこととは全く無関係に、フロウの苛立ちは最高潮だった。
「BENNY天狗は不調でも準備不足でもなかったはず…。
この私の目を以ってしても解明できない現象…そんなものはもはや――」
彼女にも確信があった。
「不正よ、不正に間違いないわ…!」
ケイジたちから一定距離を保ちながら、フロウは監視対象をにらみ付ける。
「このアタシがこの二日間調べたのに何の証拠も出ないというのが、つまり不正だという証拠…!!」
これはいわゆる“悪魔の証明”ではなく、言いがかりだった。
が、フロウの興奮は一層勢いづく。
「そうよ、手品のタネが判明していなくても手品は手品…不正は不正!
次の試合で現場を押さえれば、チマチマした証拠なんか必要ないわ…現行犯逮捕よ!!」
勿論、不正だとわからない限り逮捕にすらならないが、そんなことは今の彼女の知ったことではなかった。
◇
そんな彼女の思いが届いたのか、この日は試合進行が早く、2回戦で無傷だったケイジは午後になって3回戦を戦わされた。
結果はまたもK.Gの先攻での完封。
相手は優勝候補とまで称されていたが(タナトス孔明)、今度は2回戦での戦績が評判となって、賭博ではK.Gに賭け直す者もちらほら現れていた。
(ちなみにもう本編で語られることは無いが、タナトス孔明はシード枠で、元外国籍でありながら実績・実力・人気共に国内のアマチュアで最高峰クラスだった。)
やはりフロウは最前列で観戦したが、試合後にK.Gの腕を掴んで不正を宣言しようと思っていたところ、勝敗が決した瞬間、既にK.Gに興味を持って押しかけていた層が詰め掛けて揉みくちゃにされた。
「ちょっ…やっ…どきなさ…こらっ!そこをどいて…あっ」
敗北したタナトス孔明に駆け寄る親衛隊も多かった。
第6コート内は一時騒動となる。
「げほっ…げほっ… もう!下々の民どもが…ッ!!」
「大丈夫ですか」
「!…ポルトス…来るなと言ったのに!」
「そういうわけには参りません」
ここまで遠くから見守っていた付き人がやむなく現れた。
主人がどんな無茶をするかわからなかったからだ。
なんとか二人は押しくら饅頭状態のコート脇を抜け出す。
付き人は周りの視線が薄い場所までフロウを運び、羽毛のハケのようなものでパタパタと主人の肩や背をはたく。
「お嬢様、ショールもお取替えしましょうか」
「ショール…?」
下々の有象無象で揉みくちゃになったときにホコリだらけになっていた。
ショールなりストールなり、マント以外で首に巻くものは魔法師の魔力を練り込んだトレードマークだ。
下々の民に触れられたものなどフロウが着け続けるわけがない。
ポルトスは常に替えのものを複数持ち歩いていた。
フロウは初めてK.Gに会った賭場でのことを思い出す。
次いで、1回戦のことを思い出す。
「このショールは― このままでいい…」
醜いと思う姿を敢えてすることで、屈辱を忘れず逆に己を高める糧とする。
それは古代中国の頃から続く、自虐をプラスに変える復讐の精神だ。
BENNY天狗は「臥薪嘗胆」と称していたが、フロウはこの言葉を知らなかった。
魔法というある種ストイックな技術体系に精通した二人は、奇しくも同じ境地に達していた。
フロウの着けているショールは、1回戦以来ずっと着けているものだった。
「このショールを替えるのは―
アイツの秘密を暴いて不正を白日に晒したときよ…!」
よくわからないこじらせ方をしているな、とポルトスは思ったが、アラミスの報告を聞いていた彼は黙っていることにした。
「あら?あのショールは…フロウさん…?」
人のはけた選手用通路のフロウと付き人に、近づく影があった。
メディカルチェックにケイジを送り届けたライムだった。
「げっ、あの女…!? ポルトス!」
「ハッ」
正体をなるべく隠したいフロウは、ひとまず付き人を退散させた。
フードを再び被り、ローブで全身も隠したが、もう遅い。
「フロウ・ヨドミナイトさんじゃありませんか?」
「はっ?えっ?誰かしら、それ…?」
「やっぱりそうですね!1回戦でのお怪我は大事ありませんでしたか…?」
「はぁぁ!? 怪我とかしてないし!! あんなので私が怪我とかするわけないし!! …はっ…!?」
バカは見つかってしまったようだった。
◇◇◇
(第34話に続く)
33. もう戻れないフロウ、いっそ溺れたい浮浪、でもそうじゃない、DAMN, THROUGH THE NIGHT.
フロウ・カマーズニイェル・ヨドミナイトは、先の1回戦でケイジに完敗したとは言え、まだ試験自体に不合格となったわけではない。
試験課題は対人戦トーナメント以外にもまだまだ続く。
あくまで最終成績で判断されるのであり、一度負けても腐っている暇は無い。
次の課題に向けて直ちに対策を整えるべきだ。
―が、フロウのプライドはただ一度の負けを許すことができなかった。
「負けてないし!あれは不正だし!」
と口では言っているものの、実際には「負けて悔しいので難癖をつけようとしている」が正しい。
この日はフロウの出番はなかったが、ケイジの試合を見張りに来ていた。
1回戦やその前日に賭場で着ていたような、あからさまに魔法師だと名乗らんばかりの派手な衣装ではなく、目立たないローブ姿をしている。
自分ともあろう人間が、こそこそと他人の試合を覗きに来ているなどと周囲に思われたくない。
それ以上に、一回戦のイメージが薄れていない中で、周囲から負け犬扱いされるに違いないと思っていた。
実際にはそんなことは無いのだが、自分に賭けてハズした人間が大勢いたのだから無理も無い。
「おのれK.G…!今日の相手はあの有名なBENNY天狗…戦闘技術ならアタシに匹敵するかもしれない。
今度こそボロッボロのカスミソのゴミ雑巾のように負ければいいんだわ…!!」
「あっ、フロウ・ヨドミナイトだ」
「ほんとだ、1回戦で負けたフロウ・ヨドミナイトだ」
「しっ、あんまり見たらかわいそうだろ、負けたばっかりなんだから」
変装はしていたが、いかにも怪しい素振りでコソコソしていたので、周囲にはバレバレだった。
名家のホープとは言えまだまだ成人前の少女であり、世間の目は優しかった。
ところがまたもや、ケイジの正面で対戦者はあっという間に倒れた。
しかも今度はフロウが凝視している目の前で、だ。
「…!? 何…!? 一体何がどうなったの…?」
身分を悟られないために、お付きの者は今日は連れていなかった。
(と思わせて、こっそりポルトスが離れて着いて来ていた。)
が、たとえ連れてきていたとしても、誰もがフロウと同じ感想を持っただろう。
注目株であるBENNY天狗の試合を見ていた多くの者の中で、ケイジの術に多少なりとも理解が寄せられたのは、理論と洞察に優れたライムを含め、3人だけだった。
「ふむふふ… 一回戦に続きあの魔法…長生きはするもんじゃて、彼奴はもしや――」
「んッんー あの子はニュルッとマジモンだニャぁー、ほんのちょっと楽しみになってきたかもニャン…」
当然ケイジ本人は理解していない。
現代の科学知識はあっても、そんなことをしようと思ったつもりは微塵も無い。
ただ、ヒト種の立場から上位種であるヴァンパイアをディスった。
現代ではニンニクだの十字架だの日光だの聖水だの杭だのと、弱点を散々に噂されるヴァンパイアだが、上流血族になるほどその長い歴史において当然の弱点対策をしてきている。
が、ケイジのディスはその「血」の一点に集中していたことが功を奏した。
「(おそらくケイジさんは、相手の血流を操った…私が以前酒場で使ったのとおそらく同じような効果の魔法…。
でも自身で血流に術を込め精密操作できるヴァンパイア相手に、外からの力で打ち勝つなんて…
おそらく属性は違う術… 一体どうやって…?)」
これまででケイジの雷の魔法を目にしているライムの想像が、最も正解に近い。
従来の対ヴァンパイア戦法には、大量流血させるか、血流の中に異物を混入させるくらいしか、その血の操作を乱す方法などなかった。
それも、ヒト種とヴァンパイア種が争っていた旧時代までの話だ。
「(外的要因による苦手なものは克服できるかもしれませんが、あの様子はおそらく未知の力を浴びた結果。
そもそも“夜の魔法”はヴァンパイア属の得意とする系統。
ならば全く別系統、精神干渉ではなく物理干渉の魔法…見えないほどのスピードの。
そういうことなのでしょうか、ケイジさん…?)」
ライムには、なまじ知識と、それによる“ある推測”のせいで、はっきりとケイジに尋ねることができない。
しかしそれは正しい推測で、核心に近いものだった。
一方そんなこととは全く無関係に、フロウの苛立ちは最高潮だった。
「BENNY天狗は不調でも準備不足でもなかったはず…。
この私の目を以ってしても解明できない現象…そんなものはもはや――」
彼女にも確信があった。
「不正よ、不正に間違いないわ…!」
ケイジたちから一定距離を保ちながら、フロウは監視対象をにらみ付ける。
「このアタシがこの二日間調べたのに何の証拠も出ないというのが、つまり不正だという証拠…!!」
これはいわゆる“悪魔の証明”ではなく、言いがかりだった。
が、フロウの興奮は一層勢いづく。
「そうよ、手品のタネが判明していなくても手品は手品…不正は不正!
次の試合で現場を押さえれば、チマチマした証拠なんか必要ないわ…現行犯逮捕よ!!」
勿論、不正だとわからない限り逮捕にすらならないが、そんなことは今の彼女の知ったことではなかった。
◇
そんな彼女の思いが届いたのか、この日は試合進行が早く、2回戦で無傷だったケイジは午後になって3回戦を戦わされた。
結果はまたもK.Gの先攻での完封。
相手は優勝候補とまで称されていたが(タナトス孔明)、今度は2回戦での戦績が評判となって、賭博ではK.Gに賭け直す者もちらほら現れていた。
(ちなみにもう本編で語られることは無いが、タナトス孔明はシード枠で、元外国籍でありながら実績・実力・人気共に国内のアマチュアで最高峰クラスだった。)
やはりフロウは最前列で観戦したが、試合後にK.Gの腕を掴んで不正を宣言しようと思っていたところ、勝敗が決した瞬間、既にK.Gに興味を持って押しかけていた層が詰め掛けて揉みくちゃにされた。
「ちょっ…やっ…どきなさ…こらっ!そこをどいて…あっ」
敗北したタナトス孔明に駆け寄る親衛隊も多かった。
第6コート内は一時騒動となる。
「げほっ…げほっ… もう!下々の民どもが…ッ!!」
「大丈夫ですか」
「!…ポルトス…来るなと言ったのに!」
「そういうわけには参りません」
ここまで遠くから見守っていた付き人がやむなく現れた。
主人がどんな無茶をするかわからなかったからだ。
なんとか二人は押しくら饅頭状態のコート脇を抜け出す。
付き人は周りの視線が薄い場所までフロウを運び、羽毛のハケのようなものでパタパタと主人の肩や背をはたく。
「お嬢様、ショールもお取替えしましょうか」
「ショール…?」
下々の有象無象で揉みくちゃになったときにホコリだらけになっていた。
ショールなりストールなり、マント以外で首に巻くものは魔法師の魔力を練り込んだトレードマークだ。
下々の民に触れられたものなどフロウが着け続けるわけがない。
ポルトスは常に替えのものを複数持ち歩いていた。
フロウは初めてK.Gに会った賭場でのことを思い出す。
次いで、1回戦のことを思い出す。
「このショールは― このままでいい…」
醜いと思う姿を敢えてすることで、屈辱を忘れず逆に己を高める糧とする。
それは古代中国の頃から続く、自虐をプラスに変える復讐の精神だ。
BENNY天狗は「臥薪嘗胆」と称していたが、フロウはこの言葉を知らなかった。
魔法というある種ストイックな技術体系に精通した二人は、奇しくも同じ境地に達していた。
フロウの着けているショールは、1回戦以来ずっと着けているものだった。
「このショールを替えるのは―
アイツの秘密を暴いて不正を白日に晒したときよ…!」
よくわからないこじらせ方をしているな、とポルトスは思ったが、アラミスの報告を聞いていた彼は黙っていることにした。
「あら?あのショールは…フロウさん…?」
人のはけた選手用通路のフロウと付き人に、近づく影があった。
メディカルチェックにケイジを送り届けたライムだった。
「げっ、あの女…!? ポルトス!」
「ハッ」
正体をなるべく隠したいフロウは、ひとまず付き人を退散させた。
フードを再び被り、ローブで全身も隠したが、もう遅い。
「フロウ・ヨドミナイトさんじゃありませんか?」
「はっ?えっ?誰かしら、それ…?」
「やっぱりそうですね!1回戦でのお怪我は大事ありませんでしたか…?」
「はぁぁ!? 怪我とかしてないし!! あんなので私が怪我とかするわけないし!! …はっ…!?」
バカは見つかってしまったようだった。
◇◇◇
(第34話に続く)
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