43 / 57
4章 MUSICA
42. 疑いは深く、いざないは不覚、彼我泣いたHOW WACK.
しおりを挟む
◇◇◇
42. 疑いは深く、いざないは不覚、彼我泣いたHOW WACK.
「明らかに、出場者と試験官の中に内通者が複数人いる…」
意識を取り戻したケイジは服を着直していたが、モルダウは目を合わせてくれなかった。
彼女が捜査情報を他人に話すことは、そう無い。
ケイジたちに対する信頼と、その実力を見込んでいる証だった。
「予選出場者に紛れていた工作員の何人かが衛兵の屯所で捕えられたんだけど、有力な情報を持たない戦闘員だったわ…
ただしそいつらを抱えていたのが、あなたもその名を知っていた――WACKSよ」
最愛の妹が信頼する限り、自分もその相手を信頼するというシスコンの鑑がブルタバだった。
捕えられたという戦闘員は、先日ケイジが倒してライムが貴族名義でしょっ引いた連中のことだった。
その他にもさらに下部の組織構成員が多数潜り込んでいると疑われているが、行動を起こさない限り摘発のしようが無く、結局手がかりは得られていない。
ただし、大人数を使っている以上、捨て駒だとしても何かの役割を果たしていると思われた。
「おそらくは数人による要人暗殺などではなく、物理的に人員が必要となる、何か大規模な工作を行っていると私は睨んでいる。
そうでなければ、捕まって情報を漏らすかもしれない雑魚を多数使う意味が無い」
「集団術式…ですね?
一人ひとりが意味を知らないままに設置した術式が、全部揃って初めて術式として成立する…」
ライムはさも想定していたかのような回答を返す。
「―そうだ。そして既にその影響が出たと思われるのが一昨日の事件だ」
「一昨日の…?」
「軍と駐屯の衛兵には広まっている話だが、耳にしていないか?
一昨日の夕方、国立公園に邪眼の魔鳥コカトリスが誤召喚され、当地の部隊と戦闘になったんだ。
それは試験の召喚課題に使われた魔法陣を、何者かが悪意を持って改変した結果だと我々は考えている。」
国立公園はカッサネール領に隣接しているとは言え、国営地なのでまだライムにまでその情報は回っていなかった。
「コ…コカトリスですか…!? まさか…それで対処は…?」
「被害甚大だったが―、謎の現象によってコカトリスは消し炭になった。
信じられないことに、それが一人の魔法師の魔法によるものだと推定された」
「一人の…? 邪眼の魔鳥コカトリスをですか…!? そんなことできるはずが―」
ライムは当事件の際、ケイジと別行動をしていたため、トボけているのではなく本当に事実を知らない。
―が、心当たりが無いではないので言葉が尻すぼみになる。
「(――まさか…ケイジさんが…?)」
「―ねえ、コカトリスを一人で倒した魔法師を知らないかしら…?
アタシもその現場検証に行ったんだけどさぁ…、
――残滓だけど、あなたの魔法の跡とよく似た反応が検出されたのよね」
現場に残る魔素を調べることで、どんな魔法がどう発動したかがある程度わかる。
魔力が呪文詠唱によって魔素の流れを作り、作用を指定するからだ。
そして、一瞬で場の魔素が全く入れ替わってしまっている状況を、分析担当のブルタバは検知していた。
「その時近くにいたと思われる人影が手配書に載ったんだけどさぁ、
まさか、キミが―」
「ちょ、待ってくれよ、コカ…トリス…?って何だよ?」
「知らぬことはないだろう…コカトリスは――
強力なモンスターだ…通常は上級向けのダンジョンにいるようなレベルの、な…」
「ダンジョンの…モンスターだと…!?」
後藤啓治が寝る間も惜しんで何度も視聴した大人気TV番組“MCバトルダンジョン”における「モンスター」とは、ラッパーの中のラッパーであり、一つの成功者の形だった。
そもそも“ダンジョン”のステージに立つこと自体が後藤啓治の夢だった。
その想いの結晶だけは、まだケイジにも残っている。
「なるほど…“コカトリス”…。
いずれ相手にしてみたいけど…まあ、ね? まだ…かな…?」
「…そうか…まぁ、そうかもしれないと思っていただけだが…」
憧れの“モンスター”と戦うにあたっては、まだ自分に何の自身も実績も無い。
ケイジは正直に答える。
当然、それ以外にケイジに思い当たることはない。
彼はその当時、いわれなき空腹に怒りを感じ、タンドリーチキンをディスるバースを空に向けて(あと内心、楽しそうなBBQ集団に向けて)発散しただけなのだから。
「その分析情報を、すぐに上申していただけますか?
私が必ずその謎の人物を特定いたしますので」
「では私たちの限定通信帯に繋いでいただき―」
事務的な手続きがライムを通して為される。
それは情報交換というより、互いの牽制ができるようにとの双方の配慮だった。
信用できることと、全てを開示できることとはまた別問題だ。
結局、政治的権力と真実を求める捜査陣営とでは正義を共有できない。
そのことについては(ケイジを除き)相互理解していた。
―という体を取っているが、実際にはライムはその“渦中の魔術師”がケイジであるということをほぼ悟って、それを隠すために動くつもりだった。
今、ケイジの身を国軍に預けるわけには行かない。
当然、モルダウはケイジのその特異性に気付いている。
いかにケイジが潔白であると信用していてもだ。
「(ケイジさんはどうしても私と一緒に来ていただかなければなりません…
おそらくそれは明日――その真価が露見する時まで…!)」
ライムは、自白に近い効果を持つブルタバの魔法を偽れたことに一旦安堵する。
その隠蔽は実際、かなり無理があった。
「(お許しください…モルダウ殿、ブルタバ殿…)」
確信犯、という言葉の本来の意味が通じるのであれば、確信犯と言えるのがライムの本心だった。
◇
一方、ケイジは悩んでいた。
「ステージ衣装を買いにいけてない…」
流れで着のみ着のままステージに上がってきたが、こと宮廷オーディションの準決勝(第6コート)とあっては、このまま適当な姿で立ち続けるわけにはいかない。
(――悪そうなラッパーみたいな格好がしたい。)
汚いTシャツとパーカーを着て、派手なネックレスをかける。
それが男としての最低限のたたずまいのはずだ。
Tシャツはなるべく変な英語が書いてあるやつがいい。
翌日の試合(第6コート準決勝)は午後からだった。
午前中は自由だ。
「よし…、ステージ衣装を買いに行こう…!」
しかし、その決意は無駄に終わる。
フロウが攫われたという凶報が入ることで。
◇◇◇
(第43話に続く)
42. 疑いは深く、いざないは不覚、彼我泣いたHOW WACK.
「明らかに、出場者と試験官の中に内通者が複数人いる…」
意識を取り戻したケイジは服を着直していたが、モルダウは目を合わせてくれなかった。
彼女が捜査情報を他人に話すことは、そう無い。
ケイジたちに対する信頼と、その実力を見込んでいる証だった。
「予選出場者に紛れていた工作員の何人かが衛兵の屯所で捕えられたんだけど、有力な情報を持たない戦闘員だったわ…
ただしそいつらを抱えていたのが、あなたもその名を知っていた――WACKSよ」
最愛の妹が信頼する限り、自分もその相手を信頼するというシスコンの鑑がブルタバだった。
捕えられたという戦闘員は、先日ケイジが倒してライムが貴族名義でしょっ引いた連中のことだった。
その他にもさらに下部の組織構成員が多数潜り込んでいると疑われているが、行動を起こさない限り摘発のしようが無く、結局手がかりは得られていない。
ただし、大人数を使っている以上、捨て駒だとしても何かの役割を果たしていると思われた。
「おそらくは数人による要人暗殺などではなく、物理的に人員が必要となる、何か大規模な工作を行っていると私は睨んでいる。
そうでなければ、捕まって情報を漏らすかもしれない雑魚を多数使う意味が無い」
「集団術式…ですね?
一人ひとりが意味を知らないままに設置した術式が、全部揃って初めて術式として成立する…」
ライムはさも想定していたかのような回答を返す。
「―そうだ。そして既にその影響が出たと思われるのが一昨日の事件だ」
「一昨日の…?」
「軍と駐屯の衛兵には広まっている話だが、耳にしていないか?
一昨日の夕方、国立公園に邪眼の魔鳥コカトリスが誤召喚され、当地の部隊と戦闘になったんだ。
それは試験の召喚課題に使われた魔法陣を、何者かが悪意を持って改変した結果だと我々は考えている。」
国立公園はカッサネール領に隣接しているとは言え、国営地なのでまだライムにまでその情報は回っていなかった。
「コ…コカトリスですか…!? まさか…それで対処は…?」
「被害甚大だったが―、謎の現象によってコカトリスは消し炭になった。
信じられないことに、それが一人の魔法師の魔法によるものだと推定された」
「一人の…? 邪眼の魔鳥コカトリスをですか…!? そんなことできるはずが―」
ライムは当事件の際、ケイジと別行動をしていたため、トボけているのではなく本当に事実を知らない。
―が、心当たりが無いではないので言葉が尻すぼみになる。
「(――まさか…ケイジさんが…?)」
「―ねえ、コカトリスを一人で倒した魔法師を知らないかしら…?
アタシもその現場検証に行ったんだけどさぁ…、
――残滓だけど、あなたの魔法の跡とよく似た反応が検出されたのよね」
現場に残る魔素を調べることで、どんな魔法がどう発動したかがある程度わかる。
魔力が呪文詠唱によって魔素の流れを作り、作用を指定するからだ。
そして、一瞬で場の魔素が全く入れ替わってしまっている状況を、分析担当のブルタバは検知していた。
「その時近くにいたと思われる人影が手配書に載ったんだけどさぁ、
まさか、キミが―」
「ちょ、待ってくれよ、コカ…トリス…?って何だよ?」
「知らぬことはないだろう…コカトリスは――
強力なモンスターだ…通常は上級向けのダンジョンにいるようなレベルの、な…」
「ダンジョンの…モンスターだと…!?」
後藤啓治が寝る間も惜しんで何度も視聴した大人気TV番組“MCバトルダンジョン”における「モンスター」とは、ラッパーの中のラッパーであり、一つの成功者の形だった。
そもそも“ダンジョン”のステージに立つこと自体が後藤啓治の夢だった。
その想いの結晶だけは、まだケイジにも残っている。
「なるほど…“コカトリス”…。
いずれ相手にしてみたいけど…まあ、ね? まだ…かな…?」
「…そうか…まぁ、そうかもしれないと思っていただけだが…」
憧れの“モンスター”と戦うにあたっては、まだ自分に何の自身も実績も無い。
ケイジは正直に答える。
当然、それ以外にケイジに思い当たることはない。
彼はその当時、いわれなき空腹に怒りを感じ、タンドリーチキンをディスるバースを空に向けて(あと内心、楽しそうなBBQ集団に向けて)発散しただけなのだから。
「その分析情報を、すぐに上申していただけますか?
私が必ずその謎の人物を特定いたしますので」
「では私たちの限定通信帯に繋いでいただき―」
事務的な手続きがライムを通して為される。
それは情報交換というより、互いの牽制ができるようにとの双方の配慮だった。
信用できることと、全てを開示できることとはまた別問題だ。
結局、政治的権力と真実を求める捜査陣営とでは正義を共有できない。
そのことについては(ケイジを除き)相互理解していた。
―という体を取っているが、実際にはライムはその“渦中の魔術師”がケイジであるということをほぼ悟って、それを隠すために動くつもりだった。
今、ケイジの身を国軍に預けるわけには行かない。
当然、モルダウはケイジのその特異性に気付いている。
いかにケイジが潔白であると信用していてもだ。
「(ケイジさんはどうしても私と一緒に来ていただかなければなりません…
おそらくそれは明日――その真価が露見する時まで…!)」
ライムは、自白に近い効果を持つブルタバの魔法を偽れたことに一旦安堵する。
その隠蔽は実際、かなり無理があった。
「(お許しください…モルダウ殿、ブルタバ殿…)」
確信犯、という言葉の本来の意味が通じるのであれば、確信犯と言えるのがライムの本心だった。
◇
一方、ケイジは悩んでいた。
「ステージ衣装を買いにいけてない…」
流れで着のみ着のままステージに上がってきたが、こと宮廷オーディションの準決勝(第6コート)とあっては、このまま適当な姿で立ち続けるわけにはいかない。
(――悪そうなラッパーみたいな格好がしたい。)
汚いTシャツとパーカーを着て、派手なネックレスをかける。
それが男としての最低限のたたずまいのはずだ。
Tシャツはなるべく変な英語が書いてあるやつがいい。
翌日の試合(第6コート準決勝)は午後からだった。
午前中は自由だ。
「よし…、ステージ衣装を買いに行こう…!」
しかし、その決意は無駄に終わる。
フロウが攫われたという凶報が入ることで。
◇◇◇
(第43話に続く)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
前世で薬漬けだったおっさん、エルフに転生して自由を得る
がい
ファンタジー
ある日突然世界的に流行した病気。
その治療薬『メシア』の副作用により薬漬けになってしまった森野宏人(35)は、療養として母方の祖父の家で暮らしいた。
爺ちゃんと山に狩りの手伝いに行く事が楽しみになった宏人だったが、田舎のコミュニティは狭く、宏人の良くない噂が広まってしまった。
爺ちゃんとの狩りに行けなくなった宏人は、勢いでピルケースに入っているメシアを全て口に放り込み、そのまま意識を失ってしまう。
『私の名前は女神メシア。貴方には二つ選択肢がございます。』
人として輪廻の輪に戻るか、別の世界に行くか悩む宏人だったが、女神様にエルフになれると言われ、新たな人生、いや、エルフ生を楽しむ事を決める宏人。
『せっかくエルフになれたんだ!自由に冒険や旅を楽しむぞ!』
諸事情により不定期更新になります。
完結まで頑張る!
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【改訂版】槍使いのドラゴンテイマー ~邪竜をテイムしたのでついでに魔王も倒しておこうと思う~
こげ丸
ファンタジー
『偶然テイムしたドラゴンは神をも凌駕する邪竜だった』
公開サイト累計1000万pv突破の人気作が改訂版として全編リニューアル!
書籍化作業なみにすべての文章を見直したうえで大幅加筆。
旧版をお読み頂いた方もぜひ改訂版をお楽しみください!
===あらすじ===
異世界にて前世の記憶を取り戻した主人公は、今まで誰も手にしたことのない【ギフト:竜を従えし者】を授かった。
しかしドラゴンをテイムし従えるのは簡単ではなく、たゆまぬ鍛錬を続けていたにもかかわらず、その命を失いかける。
だが……九死に一生を得たそのすぐあと、偶然が重なり、念願のドラゴンテイマーに!
神をも凌駕する力を持つ最強で最凶のドラゴンに、
双子の猫耳獣人や常識を知らないハイエルフの美幼女。
トラブルメーカーの美少女受付嬢までもが加わって、主人公の波乱万丈の物語が始まる!
※以前公開していた旧版とは一部設定や物語の展開などが異なっておりますので改訂版の続きは更新をお待ち下さい
※改訂版の公開方法、ファンタジーカップのエントリーについては運営様に確認し、問題ないであろう方法で公開しております
※小説家になろう様とカクヨム様でも公開しております
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる