イタコスタントマンは転生して亡国騎士団長になり獣人王の番になりました

ももっけ

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「ラヴァン様、この者たちがあなたの知り合いだと言うのですが、間違いないですか」
「ああ、こいつらは騎士団の元部下達だ。先日の戦いでも、革命軍のために向こうの飛び道具を片っ端から使い物にならなくしてくれた」
「そうそう! さっきからそう言ってるのにこのわんこが~!」
「たしかにあの日、異様に敵国兵が弱かったのは記憶にあります。では彼らは我々に味方して、助けてくださったのですね」

副官はようやく納得いったのか、男達の縄を外してやった。
拘束を解かれた元団員達は改めて姿勢を正し、俺の方を向いた。

「団長、俺たちの団長はあなただけです」
「たとえ国が滅びようと、俺たちはどこまでもついていきます」
「また一緒に訓練して、呑みに行きましょう!」
「だから、俺たちをあなたの部下にしてください」

そう言い、深々と頭を下げた大男に俺は腕を組んで考えた。

「それは構わないが、俺の部下になったところで仕事なんてないぞ? 今の俺は騎士団長でもなんでもないんだから」

途端に元団員達はゲラゲラと笑い出した。

「何言ってんですか、騎士団長の時でも仕事なんてなかったでしょう!」

それもそうかと思い、俺はツェリに頼んで彼らを城で雇えないか聞いてみることにした。



「で、あなたは俺以外の男と、楽しく言葉を交わしたという話か」
「いや、だから城に部下を雇ってくれって話だよ。あいつらは今回の戦の功労者だ。少しくらい良いじゃないか」

俺はベッドで隣に寝転んだツェリの体を抱きしめ、彼の顔を見上げた。

「なぁ、ツェリ頼むよ」
「……あなたのお願いには逆らえない。こちらで処理をしておこう。だが、部屋に他の男を入れたのは許せない」
「何だよ~! 昨日散々やられて、俺、全然ベッドから動けなかったんだぞ?」

ぱしぱしと彼の胸を叩いて抗議した。
しかしツェリは覆いかぶさるように俺を組み敷き、首元に鼻を突っ込んだ。
クンクンと匂いを嗅ぐと、目つきを鋭くさせて言った。

「ツェリ、今夜は匂いの付け直しだ」

容赦なく服をはだけさせていくツェリに、俺は泣きながら勘弁してくれと頼み込んだ。



X年後。
世界で初めて獣人が自由に暮らせる国が出来たことによって、世界では獣人解放運動が広がっていった。

獣人解放運動に反対する国家達は次々と彼の国に戦争を仕掛けたが、偉大なる獣人王ツェリと、その手に黄金を抱く彼の妻・黄金妃ラヴァンの圧倒的な強さに敗北していった。

今となっては世界に獣人を奴隷とする国はなくなった。

彼の国は獣人王と黄金妃の監督の元、次第に民主化が進められ、ヒトの特権階級も厳しい財産没収の後に地位を失った。

獣人王と黄金妃の間には三人の子がおり彼らは皆優秀で、夫夫は晩年になると三人の子と民に全てを任せて王の座を降りた。
そして二人は田舎の村に移り住み、ともに寿命が尽きるまで仲睦まじく暮らしたのだそうだ。
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みんなの感想(1件)

miya
2022.02.23 miya

はじめまして。
完結……ですか?🤔
続きが気になるので続けていただけると嬉しいです✨

2022.02.23 ももっけ

感想ありがとうございます。
予約投稿分がもうちょっとだけ続きます。
作者が連載状態をいちいち変更するのを億劫がって放置していました。大変申し訳ないです。
今日中にラストまでいくのでぜひお楽しみに。

解除

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