なんだかんだ言ってるけど結局の所、大天使様も〇〇なんだよね

水ノ日輪

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世界の最初

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...いくらなんでも飛びすぎだろ...!よし、ここは残念だが断る事に......!?固まっているとミサが両手で俺の頭を胸に引き寄せたではないか。
「勇者様、ミサはお母様に聞いた事があります!男性を落とす時は色仕掛けが一番だと!どうですか?もっとギュ~ッてしますからね!」
待て待て待て待てっ!これはヤバい。嫌ではないんだけどこれは色んな意味でいけない事だと思う。
「ちょ、ちょっと待て!いきなり婚約はないだろ!予言だかなんだか知らんがそうゆうのはもっと互いを知ってからするものであって、そもそも俺は勇者じゃないし!」
と、一応は言ってはみるがミサはその麗しい瞳をキョトン、とさせてなんの事?みたいな顔をしている......。こいつ...天然だろ。
「と、とにかく今は無理だ!てか、なんで俺と婚約なんだ?あと、俺はここに来てから時間が経ってないし、まだ右も左もわからない状況なんだっ!西暦何年の何処の国なのか教えてくれ。」
とまぁ、西暦なんてあるのか?そもそもここは日本なのかもわからない。
「......西暦...ですか?西暦というものはわかりません。申し訳ありません...しかし、我ら三大天使が創造されてからならば1500年あまりがたってますね!それと、ここは下界ですが、ここの国はペリア王国と呼ばれています!」
西暦...ではないのか。仮に1500年というのを西暦に置き換えたら一応は戦国時代にはなるが...そもそも、三大天使って作られたものだったんだな。それにしても、ペリア王国?どの歴史書にも書いてなかったが...
.........
...おそらくは過去にタイムスリップする事により同時系列の別世界、別の歴史をたどった世界に来てしまったのだろう。ワームホールを形成した時、マシンの太陽重力システムが狂ったまま形成したのか...?とりあえず俺にはわからない事だらけだ。分かるのはここが俺の住んでいる地球とは別の歴史を歩んでいるという事...
「んー、俺は未来から過去に飛んできたわけなんだが...ここは俺の知っている過去の世界ではないんだ...それと俺は勇者じゃない。上沼直也だ。」
とりあえずは自分の名前を明かしておく。勇者様勇者様言われたのでは気が滅入ってしまう。
「了解しました!直也様ですね!ところで直也様、未来から過去...と言いますと時元を超えたのですか...?我々の世界では時元を超えるためには[世界鏡(ワールドミラー)]を使わなければなりません...しかも世界鏡は数が少なく、本来別世界とのゲートの役割ですので...ごく稀に過去や未来にとばされるのですが...。そして、その世界鏡はクロノス卿しか使用するのは不可能なはず...。」クロノス卿...?一体なんの話だ?世界鏡?ゲート?俺はタイムマシンできたんだぞ?
「そして今、クロノス卿は操られているはずなのです。クロノス卿はオリュンポス...我々天使からすると別の世界の方々ですが、そこの頂点に立つ方なのです。」
まて、オリュンポスって...ギリシャ神話か?ガブリエルにしてもオリュンポスにしても、空想の世界であって現実には...そもそも、二つは決して交わらない関係のはずだ...
「おい、俺の未来の世界ではオリュンポスの神々にしても、ミサ達天使にしても空想の世界の話であって、そもそも二つの話は別なのだが...」
するとミサは話を忘れてたかの様に
「失礼しました、直也様。いや、ご明察というべきでしょうか?確かに私達とオリュンポスの方々は別世界なのです。私の一族の親類にラファエル一族という天使の一族があります。ラファエル一族は代々、時を操る力を持っておりまして、世界鏡もラファエル一族がこの世界では操っておりました。世界鏡は世界に一つ...いわば、世界の中心...核の様な存在です。世界鏡をラファエルが操っていた時、オリュンポスと繋がってしまったのです...」
ラファエル?三大天使のラファエルだよな?世界鏡はゲートだと言っていたが、クロノス以外も使えるんだな?
「じゃあ、そのラファエル一族は何処に居るんだ?世界に世界鏡は数少ないと言ったが、別世界がオリュンポス以外にもあるのか?」と、気になる事は沢山あるのだがとりあえずはこれ位にしておく。
「さすがです!確かに現在、この世界には世界鏡によりオリュンポスと繋がっており、オリュンポスはすでに7つの世界と繋がっております。我々の世界はオリュンポスの攻撃を受けておりまして...現在ラファエル一族は皆誘拐されて残りは1人だけです...私のガブリエル一族は皆殺されたか散り散りになり何人残っているやら...」
オリュンポス...確かタイタンが子供を喰ったりして残虐だったとは聞いていたが...。殺すとは...ラファエルは誘拐。でも、なぜガブリエルは殺された?
「ラファエルは時を操る...ならガブリエルも力が有るのか?三大天使ならミハエルもいるのか?」
「はい、私達ガブリエル一族は戦と愛を司る天使です。この力はオリュンポスから見れば脅威だった様で...。ミハエル一族は天使全体の王みたいなものです。三大天使以外にも、ウリエル一族など天使一族は沢山います。」
戦と愛...確かに脅威にはなり得るか...オリュンポスのタイタンはゼウス・ハデス・ポセイドンによって倒されるはずだ。しかし...
「オリュンポスにはゼウスやハデス、ポセイドンはいるのか?」と聞いてみる。
「!?直也様、またまたご明察です。御三方は叛逆の罪で地の底に囚われております。直也様、勇者である貴方には御三方の救出...私達の世界からオリュンポスの帝国勢力を追い出してもらいたいのです。」
...俺が...?奴らは確か神のはず...
「すいません、婚約に続きいきなり過ぎましたね。でも、貴方は勇者様には間違いありません。だって直也様、すでに天籍にはいっておりますから!」
......天籍...?
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