サレ夫が愛した女性たちの追憶

しらかわからし

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第4章

12話-4 勤務4日目 パートの手提げバッグとレストランの原価計算

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私が山中に朝の出勤時に会った際には持ってきていた手提げバッグがペシャンコだったのが帰りには中に何が入っているのか分からないほどパンパンになっていたのが疑問だった。

先程の賄いの菓子パンと揚げ物と納豆五パックの中に一パックを山中は食べていたので四パックの量ではないように思えたので良太に訊いてみたのだ。

「実は山中さんが出勤した日には必ず冷凍庫の物が一箱無くなるんです。でも料理長は山中さんからの朝の付け届けがあるので見て見ぬ振りを決め込んでいるのです」

「仕入れ担当は神田さんスーシェフが遣っているんだよね?」

「はい。神田さんがいつも『予定して仕入れているんだから困るんだよ』と怒っているのです」

「調理場は毎月月末に棚卸しをしているのかな?」

「そんなの僕が就職してからの三年間で一回もやった事なんか無いですよ」

料理長以下、料理人全員が毎月の原価率を把握しないで丼勘定で仕事をしていて、更に経営者の社長と副社長も同じでは知った。

「ドリンクやグランドメニューのレシピや原価率計算書があるの?」

「そんなの無いですよ。デザートは僕が前に勤めていたお店のレシピで作っているんですから」と言ったので呆れた。

夕食時に私がカウンターで仕事していると、それぞれのパートが、「これは社長のやり方だから」「これは副社長のやり方だから」「これはパートの私のやり方だから」と言ってきた時に、「何だ、ここはドリンクのレシピや作り方が存在しないのか?」と疑問だったがやっと晴れた。

私は師匠から習った料理のレシピと原価率を自身で計算し、全てを一旦、現場ではメモ帳に書き記し、その後は自宅でパソコンに入れてエクセルに保存していて、その内に良太に見せてあげようと思った。

つづく
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