心を焦がし愛し愛され

しらかわからし

文字の大きさ
20 / 33

第17話 杏奈の優しさと包容力

しおりを挟む
しかし、このように瑛太がいくら遊んでいたと言っても杏奈やその仲間たちとは出会わない遊びであり生き方だった。世界が違うと言っても過言でなく全く違った色の世界で二人は生きていたのだ。

 そして、瑛太は子供が好きだった事で保育士になり、児童発達支援管理責任者児発管になった。

 瑛太が杏奈と結婚したい本当の理由は何かと言ったら、それは杏奈の生き方の違いに魅せられたからだ。杏奈は年上だけではない、人生の修羅場を掻い潜ったという経験したものの見方ができる女性だったからだ。

 瑛太が保護者たちから、「先生からの注意がストレスになると、うちの子が言っているんですが!」と言われる事も良くあり、また親達から様々な理不尽なクレームを付けられた事もあった。悩んでいる瑛太を見て杏奈が言った一言は。

 「そいつらを呼んで来いよ。私が話しを付けてやるからさ!?」と半分、冗談とも取れ、しかし目の奥は本気とも取れた一言だった。その後、「だったら、自分の子を他人に預けるなよ。そんなに指導員に不満があるなら、自分で育てろよ! 自分にできない事を人に頼んでおきながら人の所為にしている奴こそ、幸せになんかなれないんだよ! そんな親に育てられた子供は不幸になるだけだよ!」と言った。そして、「そんな無責任な奴らの事なんか気にしない事だよ!」だった。

 瑛太は杏奈がそこにいるだけで、元気になれたし前向きにもなれた。世の中で強く生きている男性は皆、陰で支えてくれている伴侶がいる。男は女性の広い心によって成り立っているのだ。

 瑛太が担当している生徒の親が離婚して父親と生活している子が、土曜日の昼食の弁当を持って来られない日があった。杏奈に相談すると、杏奈は愛情を込めた手作り弁当を作ってくれた。その子は大喜びだった。

つづく
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

マッチ率100%の二人だが、君は彼女で私は彼だった

naomikoryo
恋愛
【♪♪♪第19回恋愛小説大賞 参加作品♪♪♪ 本編開始しました!!】【♪♪ 毎日、朝5時・昼12時・夕17時 更新予定 ♪♪ 応援、投票よろしくお願いします(^^) ♪♪】 出会いサイトで“理想の異性”を演じた二人。 マッチ率100%の会話は、マッチアプリだけで一か月続いていく。 会ったことも、声を聞いたこともないのに、心だけが先に近づいてしまった。 ――でも、君は彼女で、私は彼だった。 嘘から始まったのに、気持ちだけは嘘じゃなかった。 百貨店の喧騒と休憩室の静けさの中で、すれ違いはやがて現実になる。 “会う”じゃなく、“見つける”恋の行方を、あなたも覗いてみませんか。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

恋と首輪

山猫
恋愛
日本屈指の名門・城聖高校には、生徒たちが逆らえない“首輪制度”が存在する。 絶対的支配者・東雲財閥の御曹司、東雲 蓮の「選んだ者」は、卒業まで彼の命令に従わなければならない――。 地味で目立たぬ存在だった月宮みゆは、なぜかその“首輪”に選ばれてしまう。 冷酷非情と思っていた蓮の、誰にも見せない孤独と優しさに触れた時、みゆの心は静かに揺れはじめる。 「おめでとう、今日から君は俺の所有物だ。」 イケメン財閥御曹司 東雲 蓮 × 「私はあなたが嫌いです。」 訳あり平凡女子 月宮 みゆ 愛とか恋なんて馬鹿らしい。 愚かな感情だ。 訳ありのふたりが、偽りだらけの学園で紡ぐカーストラブ。

処理中です...