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第3話:揺れる提案、揺れる視線
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夕食後のリビング。和也の前で美穂が顔を真っ赤にしていた。玲奈は気まずさを紛らわすように、課題の詳細を説明し始めた。
「寮母の年齢は40歳前後が理想なんです。主役なので、できれば美人で、肉感的な方がいいって監督が言ってて……。男子学生が寮母を見る目の輝きが映像に出やすいし、男性の先生方にも評価されやすいらしくて」
「撮影は30分ごとに10分休憩。監督の指示に従って演技するから、俳優は神経を使って結構疲れるんです」
「それに、プロダクションの女優さんを呼ぶと料金が高くて……」
美穂と玲奈は、課題の女優探しに苦戦していた。資金面でも限界が近く、困惑した様子が言葉の端々に滲んでいた。
和也は、酔いの勢いもあって口を滑らせた。
「それなら……うちのママが代わりってのはどうかな?」
響子は驚いて身を引いた。
「ちょ、ちょっと……酔っぱらってるからって、何を言ってるのか分かってるんですか?」
和也は、以前響子が言った言葉を思い出していた。営みの後、響子がぽつりと漏らした。
「最近、熟女のヌードが流行ってるでしょ。まだ身体が綺麗なうちに撮ってもらうのも、ありかなって思ってるの」
その時、和也は苦笑しながら「何をママ、そんなバカなこと言うなよ」と軽く嗜めた。
あの夜、響子は風呂上がりで、ブラトップに薄手の短パン姿だった。胸元の谷間がはっきり見え、ショーツのラインや尻の丸みも浮かび上がっていた。
美穂は、和也の提案に動揺しながらも、響子の姿を目で追っていた。視線が泳ぎ、頬がさらに赤く染まっていく。
玲奈は驚いたまま、言葉を失っていた。
響子は苦笑しながら言った。
「こんなオバサンの身体じゃ、さすがに役に立たないでしょ……ねぇ、美穂さん?」
美穂は慌てて首を振った。
「いえ……そんなことは……むしろ、ありがたいくらいです」
和也は笑いながら言った。
「だよね。人生で一度くらい女優をやってみたら? 美穂さんも、もう家族みたいなもんだし。娘二人の前なら恥ずかしくもないだろ?」
響子は戸惑いながら視線を落とした。
「急にそんなこと言われても……」
和也は続けた。
「女優さんを頼むと高いし、自由も利かないんだろ? なぁ、玲奈?」
玲奈は言葉を選びながら答えた。
「うん……ママが大丈夫なら……頼めるなら……でも……」
「でも、なんだ?」と和也。
「美穂はいいけど……男子にママの裸を見られるのは……ちょっと抵抗あるなぁ」
和也は慌てて声を上げた。
「えっ、ママが裸になるのか?」
玲奈は少し考えてから言った。
「裸って言っても、例えばだけど……寮母がお風呂に入ってるシーンで、湯けむりの中に薄っすらと上半身が見えるとか……そんな感じだと思う」
部屋の空気が一瞬、静まり返った。
つづく
「寮母の年齢は40歳前後が理想なんです。主役なので、できれば美人で、肉感的な方がいいって監督が言ってて……。男子学生が寮母を見る目の輝きが映像に出やすいし、男性の先生方にも評価されやすいらしくて」
「撮影は30分ごとに10分休憩。監督の指示に従って演技するから、俳優は神経を使って結構疲れるんです」
「それに、プロダクションの女優さんを呼ぶと料金が高くて……」
美穂と玲奈は、課題の女優探しに苦戦していた。資金面でも限界が近く、困惑した様子が言葉の端々に滲んでいた。
和也は、酔いの勢いもあって口を滑らせた。
「それなら……うちのママが代わりってのはどうかな?」
響子は驚いて身を引いた。
「ちょ、ちょっと……酔っぱらってるからって、何を言ってるのか分かってるんですか?」
和也は、以前響子が言った言葉を思い出していた。営みの後、響子がぽつりと漏らした。
「最近、熟女のヌードが流行ってるでしょ。まだ身体が綺麗なうちに撮ってもらうのも、ありかなって思ってるの」
その時、和也は苦笑しながら「何をママ、そんなバカなこと言うなよ」と軽く嗜めた。
あの夜、響子は風呂上がりで、ブラトップに薄手の短パン姿だった。胸元の谷間がはっきり見え、ショーツのラインや尻の丸みも浮かび上がっていた。
美穂は、和也の提案に動揺しながらも、響子の姿を目で追っていた。視線が泳ぎ、頬がさらに赤く染まっていく。
玲奈は驚いたまま、言葉を失っていた。
響子は苦笑しながら言った。
「こんなオバサンの身体じゃ、さすがに役に立たないでしょ……ねぇ、美穂さん?」
美穂は慌てて首を振った。
「いえ……そんなことは……むしろ、ありがたいくらいです」
和也は笑いながら言った。
「だよね。人生で一度くらい女優をやってみたら? 美穂さんも、もう家族みたいなもんだし。娘二人の前なら恥ずかしくもないだろ?」
響子は戸惑いながら視線を落とした。
「急にそんなこと言われても……」
和也は続けた。
「女優さんを頼むと高いし、自由も利かないんだろ? なぁ、玲奈?」
玲奈は言葉を選びながら答えた。
「うん……ママが大丈夫なら……頼めるなら……でも……」
「でも、なんだ?」と和也。
「美穂はいいけど……男子にママの裸を見られるのは……ちょっと抵抗あるなぁ」
和也は慌てて声を上げた。
「えっ、ママが裸になるのか?」
玲奈は少し考えてから言った。
「裸って言っても、例えばだけど……寮母がお風呂に入ってるシーンで、湯けむりの中に薄っすらと上半身が見えるとか……そんな感じだと思う」
部屋の空気が一瞬、静まり返った。
つづく
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