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第8話:開かれる扉、揺れる視線
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「じゃあ、そろそろ始めましょうか。皆さん、スタジオに集合してください」
美穂の声がスタジオに響いた。
(なんで美穂が仕切ってるんだよ……)
和也は内心で不満を抱いた。
響子と玲奈は、再び緊張の色を浮かべていた。響子は小さく頷いた。
「ええ、それじゃ……」
玲奈が声をかける。
「ママ、ガウン用意してあるから洗面所で着替えよう」
「うっ……うん、分かったわ」
いよいよ、響子が演技のために衣装に着替える時が来た。響子は覚悟を決めて立ち上がったが、表情は硬く、微笑もぎこちない。頬は羞恥心で紅潮し、足取りは重かった。
玲奈が心配そうに呟いた。
「ママ、ちょっと緊張してるね。大丈夫かな……?」
和也は空返事を返すだけだった。
美穂が明るく声をかける。
「みんなで気軽に、楽しくやりましょう!」
(気軽に? 楽しく? 人妻の身体を晒すのに、そんな軽い言葉で済ませるのか……)
和也の胸に、ざらついた感情が広がった。
「さあ、私たちは先にスタジオへ行きましょう」
玲奈は俯きながら美穂の後を追い、スタジオに入っていった。和也も、どこか被害者のような気分でその後に続いた。
美穂が時計を見ながら言った。
「ん~、遅いですね。どうしたのかな。怖気づいたのかもしれませんね」
和也は答えた。
「そりゃ、初めてのことだから仕方ないよ。かなり緊張してたしね。若い学生たちの前で、ずっと裸でいなきゃいけないなんて……。娘にだって、そんな姿を見られるのは恥ずかしいだろうし」
美穂は落ち着いた口調で言った。
「最初は戸惑うと思います。でも、演技に集中すれば、見られていることなんて忘れてしまいますよ。ありのままに、美しく演じていただければ」
和也は、少し納得したような顔を見せた。
「確かに、映画の俳優たちも芸術として演じてるもんな……」
そして続けた。
「それにしても、ちょっと遅いな。玲奈、様子を見てきてくれないか?」
「そうね……」
その時、スタジオのドアがノックされた。
和也は、ここまでの経緯を思い返しながら、胸の奥で後悔の念を噛みしめていた。
美穂がドアに向かい、声を上げた。
「あっ、ようやく準備が整ったみたいですね」
ドアが開くと、そこにはネグリジェ姿の響子が俯いたまま立っていた。
衣装は女優用のサイズで、響子には少し大きめだった。胸元の合わせが緩く、谷間が覗いていた。ノーブラのため、布の下にはバストの輪郭が浮かび上がっていた。
男子学生たちの視線が、無言のまま響子に注がれていた。
つづく
美穂の声がスタジオに響いた。
(なんで美穂が仕切ってるんだよ……)
和也は内心で不満を抱いた。
響子と玲奈は、再び緊張の色を浮かべていた。響子は小さく頷いた。
「ええ、それじゃ……」
玲奈が声をかける。
「ママ、ガウン用意してあるから洗面所で着替えよう」
「うっ……うん、分かったわ」
いよいよ、響子が演技のために衣装に着替える時が来た。響子は覚悟を決めて立ち上がったが、表情は硬く、微笑もぎこちない。頬は羞恥心で紅潮し、足取りは重かった。
玲奈が心配そうに呟いた。
「ママ、ちょっと緊張してるね。大丈夫かな……?」
和也は空返事を返すだけだった。
美穂が明るく声をかける。
「みんなで気軽に、楽しくやりましょう!」
(気軽に? 楽しく? 人妻の身体を晒すのに、そんな軽い言葉で済ませるのか……)
和也の胸に、ざらついた感情が広がった。
「さあ、私たちは先にスタジオへ行きましょう」
玲奈は俯きながら美穂の後を追い、スタジオに入っていった。和也も、どこか被害者のような気分でその後に続いた。
美穂が時計を見ながら言った。
「ん~、遅いですね。どうしたのかな。怖気づいたのかもしれませんね」
和也は答えた。
「そりゃ、初めてのことだから仕方ないよ。かなり緊張してたしね。若い学生たちの前で、ずっと裸でいなきゃいけないなんて……。娘にだって、そんな姿を見られるのは恥ずかしいだろうし」
美穂は落ち着いた口調で言った。
「最初は戸惑うと思います。でも、演技に集中すれば、見られていることなんて忘れてしまいますよ。ありのままに、美しく演じていただければ」
和也は、少し納得したような顔を見せた。
「確かに、映画の俳優たちも芸術として演じてるもんな……」
そして続けた。
「それにしても、ちょっと遅いな。玲奈、様子を見てきてくれないか?」
「そうね……」
その時、スタジオのドアがノックされた。
和也は、ここまでの経緯を思い返しながら、胸の奥で後悔の念を噛みしめていた。
美穂がドアに向かい、声を上げた。
「あっ、ようやく準備が整ったみたいですね」
ドアが開くと、そこにはネグリジェ姿の響子が俯いたまま立っていた。
衣装は女優用のサイズで、響子には少し大きめだった。胸元の合わせが緩く、谷間が覗いていた。ノーブラのため、布の下にはバストの輪郭が浮かび上がっていた。
男子学生たちの視線が、無言のまま響子に注がれていた。
つづく
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