ペットになった

ノーウェザー

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クロの目印

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垢擦りが終わり、全身洗浄に行ったクロは1人で俺の元に戻ってきた。


なるほど・・・だいぶ肌が綺麗になったな。


赤い部分はじきに消えるらしいし、髪型も悪くない。


クロを抱き上げ、会計へ向かう。


「如何致しましたか?」


「追加で爪切りと垢擦りを頼んだ。会計を頼む」


「かしこまりました、カードをこちらへ」


そういえば、一緒に居た犬人の店員はどこへ行ったんだ?


クロが襲うとは思えないし・・・片付けでもしているのかもな。


会計を済ませ店を出ると、今度は大型ショッピングセンターの方へ足を向ける。


平日だが、大型というのもありかなり人が多い。


これは、クロを降ろせないな。


迷子にでもなったら、間違いなく見つけられない。


クロから体臭を殆ど感じないし、鳴き叫ぶ事も無いからな。


鳴く声も小さいし、ずっと鳴いているわけじゃ無いから・・・何か目印になるものが必要か。


GPS系の何かをクロに付けられれば良いのだが・・・首輪、か・・・いや、チョーカーの方がいいな。


そうと決まれば、先にチョーカーを売っている店に行くか。


大型ショッピングセンターの中の案内板を見て、目当ての店の位置を覚える。


こっちだな。



「いらっしゃいませ、本日はどのようなものをお探しで?」


「このヒトに合うチョーカーを。GPSを付けられるものはあるか?」


「はい、チョーカータイプのものですね。こちら側の物はチップを入れることが可能です」


チョーカーにも色々な形や色があるんだな。


クロはチラリとチョーカーを見て、目を閉じた。


こういうものには興味無し、か。


「この細さの物で、黒色はあるか?」


3センチほどの幅のチョーカーを指さし店員に尋ねる。


「確認しますね」


ショーケース下の鍵を開け、確認をする店員を一瞥して違うチョーカーへ目を向ける。


シンプルなものもいいが、こう、少しは見目の良いものも捨て難い。


このチェック柄や、編み込み型のチョーカーもいいな。


タグのかけられるこの形も良いし、リボン型のこの形も悪くない。


この鈴の付いているチョーカーも良いな。


クロの居場所も分かりやすくなりそうだし、これも買うか。


「はい、こちらの黒色はこの様な感じです。どうでしょうか?」


「良いな。後この鈴付きも頼む。色はこの白と赤のもので構わない」


「かしこまりました。他にはご要望ありますでしょうか?」


「いや、このふたつでいい」


「はい。では、こちらへどうぞ」


GPSの登録や会計を済ませ、早速鈴付きのチョーカーをクロに付ける。


ちゃりん、りん、とクロが周りを見渡す度に鈴が鳴る。


まぁ、悪くないな。


次はヒト用のショップだな。


ヒト用のショップ付近は、かなりヒトの数が多い。


クロに警戒という文字は無いのか、特に気にもせず辺りを見渡していた。


寧ろこれがクロの警戒の仕方なのか?


・・・もう少し、ヒトらしくても良いと思うんだが・・・まぁ、クロだしな。


クロを抱っこしたまま店に入り、一つ一つ棚を見ていく。


やはり、口輪や首輪、リード系が多いな。


クロには今のところ必要ないし・・・予定通り、先に水石鹸と雨具を見るか。


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