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9話:裏 落ち着かないのはこちらも同じ
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ルルシアの案内により通された浴場は、一般的な家庭にあるとは思えないサイズの、巷で言う大浴場。ザイン一人しか使うものがいないにも関わらず、数十人は一気に使えるであろう広さと備品が完備されている。
ルナは脱衣所で先程ザインに着せてもらった服を丁寧に脱ぎ、纏うものなくタイルの床へ足を踏み入れる。ずらりと並ぶ席の中でも何となく一番端の椅子を選んで座る。
「シャワーとか形は同じだけど、使い方どうなってるんだ……?」
水を出したり温度調節をするためのバルブもボタンも見つからない。シャワー本体に付いているのかも知れない。そう思いルナはシャワーを手に取ると自動的にお湯が流れ出す。適温である。
「すごいなこれ……どうやって止めるのか分からないけど……」
最悪このままお湯が止まらなければルルシアにでも聞けばいいかと、ルナはそのまま身体を流し始める。眼の前に置かれた液体石鹸には、それぞれ顔、頭、身体の絵が容器のガラスに彫刻されていて、それぞれどこに使うものなのかが分かる。どうやら、元の世界にいたときと変わらずに入浴を楽しめるようだ。
ルナが液体石鹸を手に取ってみると、作られた香りのような嫌な感じはせず、自然本来の香りのような雰囲気を感じる。ザインに似た香りを感じて、ルナは少し微笑みながら身体を洗っていく。垢擦りが無いと少し物足りない感じもするが……ザインに後で提案してみるかと考える。
ルナが初めに思っていたよりも、ザインは感情豊かで優しい人物だと、この一日でよく理解した。だが一方で、とことん魔術に全力を注いで、人間としての生活を捨てている人なのだとも感じた。こんな事本人には言えっこないが、いくらルルシアから不老不死の力を与えられているとはいえ本人も自分の力が不完全だと感じている今、その不老不死の力を過信しすぎるのも良くないのではとルナは考えている。
(まずはあの最悪な食生活からだな)
自然界にあり得るのかと思うほどの派手な色合いの果物は調味料をそのまま口に入れているのと同じような感覚を舌に与えてくる。明らかにそのまま食べていいものではない。どのくらいの期間あの食事を続けていたのかは分からないが、あんなものをずっと食べていたら身体に不調をきたしそうだ。
(ザイン様は僕がザイン様のためにと思って何かすることがあまり好きではないみたいだけど、これはあくまでも僕のためだから)
決意を新たに頭からお湯を被る。手を離すと自動的にお湯が止まった。一体どういう仕組みなのだろうか。ルナは顔に張り付いた髪の毛をかき上げて、湯の張られた浴槽に向かう。
「あちっ」
足先で温度を確かめながら、ゆっくりと身体全体を入れていく。普通のお湯よりも滑らかな気がする。ここは山岳地帯に建てられているというから、もしかしたら温泉を引いてきているのかも知れない。
「それにしても疲れたな……」
今日ルナがしたことといえば魔導書を読んだくらいだ。しかし、慣れない土地、慣れない場所で未知の体験をするというのはかなり神経をすり減らす。疲れているのも無理はない。と、ルナは思うことにした。
「うあー、このままだと寝そうだ」
ルナは湯の温かさと名残惜しくも一旦の別れを告げ、脱衣所へと向かう。棚に隙間なく並べられたタオルを一つ取り出して身体の水分を拭き取る。綿100%のタオルかと思うくらい吸水力のあるタオルだ。あっという間に身体は乾いたが、髪の毛はそうもいかない。とりあえずタオルを頭に巻きつつ、先程着ていた衣類を身に纏う。
「この世界にはドライヤーとか無いよなぁ……うおっ!?」
ルナがタオルで髪を拭きながらそんなことを呟くと、頭上で温かな風が吹き荒れる。
「何々!?え、どういうこと!?ルルシア!ルルシア助けて!」
「……、もう少しゆっくりとした風で!とでも念じてみれば?」
呆れた声でルルシアが言う。どうしようもないのでルナは言われた通りにもう少しゆっくりとした風で!と念じると、本当にゆっくりとした温かな風が髪の毛を乾かしてくれる。
「ルルシア、これ何?」
「…………、詠唱魔法……と言っても、無詠唱で使えているようだけど。今この世界で一般的に使われている魔法の形態ね。詳しい説明は後でザインに聞くように……そうしないとちょっと、可哀想になってきた」
「?」
いい感じに乾いてきたところでもう大丈夫、ありがとう!と念じれば、風は笑いながら何処かへ消えてしまった。魔法っぽくない魔法だなと思いながらも、詳しい説明はあとでザインにしてもらおうと、ルナは気にするのをやめた。
***
「ええと……寝てる?」
「寝てるわね」
多分こっち、とルルシアに案内されながら向かった先の部屋はシンプルな内装で、恐らく使われていなかった客室なのだろうと思う。(それにしては豪華だが。)
ほのかに温かい部屋の隅に置かれたベッドを見ると、待っているうちに眠ってしまったのか、ザインがベッドに腰掛けたまま目を閉じている。ルナは隣に腰掛けて肩をつついてみるが、ザインは微動だにしない。
「疲れてたのかな」
「そりゃあまあ……ルナをこっちに転移させてからまともな場所で休んでないもの。うーん……ザインの使っている寝室はここから離れた部屋でもないけど、流石に今のルナ一人じゃ運ぶのは無理ね。ここで寝かせておいて、ザインのベッド使う?」
「いや!勝手に使うのは悪いし……多分この大きさのベッドなら余裕だから、ここで僕も寝るよ」
一人で使うことを想定されているはずの客室にも関わらず置かれているのはダブルベッド。ザインは大人の体格だが、ルナはまだ成長の余地のある大きさだ。二人で寝ても身体がはみ出すことは無いだろうと思う。
「起こしちゃったらごめんなさーい、ちょっと動かしますね……」
ザインの身体をベッドに倒し、下敷きになった布団をゆっくりと引き抜く。ザインの長い髪の毛を巻き込まないように最新の注意を払いながら正しい位置に寝かせることに成功すると、抜いた布団をザインの上に掛け自分もベッドの中に潜り込んだ。
「ふかふかだ……」
隣にザインがいるからか、とても温かいベッドの中で、疲れた身体は一瞬で夢の世界へと落ちていった。おやすみ世界。
ルナは脱衣所で先程ザインに着せてもらった服を丁寧に脱ぎ、纏うものなくタイルの床へ足を踏み入れる。ずらりと並ぶ席の中でも何となく一番端の椅子を選んで座る。
「シャワーとか形は同じだけど、使い方どうなってるんだ……?」
水を出したり温度調節をするためのバルブもボタンも見つからない。シャワー本体に付いているのかも知れない。そう思いルナはシャワーを手に取ると自動的にお湯が流れ出す。適温である。
「すごいなこれ……どうやって止めるのか分からないけど……」
最悪このままお湯が止まらなければルルシアにでも聞けばいいかと、ルナはそのまま身体を流し始める。眼の前に置かれた液体石鹸には、それぞれ顔、頭、身体の絵が容器のガラスに彫刻されていて、それぞれどこに使うものなのかが分かる。どうやら、元の世界にいたときと変わらずに入浴を楽しめるようだ。
ルナが液体石鹸を手に取ってみると、作られた香りのような嫌な感じはせず、自然本来の香りのような雰囲気を感じる。ザインに似た香りを感じて、ルナは少し微笑みながら身体を洗っていく。垢擦りが無いと少し物足りない感じもするが……ザインに後で提案してみるかと考える。
ルナが初めに思っていたよりも、ザインは感情豊かで優しい人物だと、この一日でよく理解した。だが一方で、とことん魔術に全力を注いで、人間としての生活を捨てている人なのだとも感じた。こんな事本人には言えっこないが、いくらルルシアから不老不死の力を与えられているとはいえ本人も自分の力が不完全だと感じている今、その不老不死の力を過信しすぎるのも良くないのではとルナは考えている。
(まずはあの最悪な食生活からだな)
自然界にあり得るのかと思うほどの派手な色合いの果物は調味料をそのまま口に入れているのと同じような感覚を舌に与えてくる。明らかにそのまま食べていいものではない。どのくらいの期間あの食事を続けていたのかは分からないが、あんなものをずっと食べていたら身体に不調をきたしそうだ。
(ザイン様は僕がザイン様のためにと思って何かすることがあまり好きではないみたいだけど、これはあくまでも僕のためだから)
決意を新たに頭からお湯を被る。手を離すと自動的にお湯が止まった。一体どういう仕組みなのだろうか。ルナは顔に張り付いた髪の毛をかき上げて、湯の張られた浴槽に向かう。
「あちっ」
足先で温度を確かめながら、ゆっくりと身体全体を入れていく。普通のお湯よりも滑らかな気がする。ここは山岳地帯に建てられているというから、もしかしたら温泉を引いてきているのかも知れない。
「それにしても疲れたな……」
今日ルナがしたことといえば魔導書を読んだくらいだ。しかし、慣れない土地、慣れない場所で未知の体験をするというのはかなり神経をすり減らす。疲れているのも無理はない。と、ルナは思うことにした。
「うあー、このままだと寝そうだ」
ルナは湯の温かさと名残惜しくも一旦の別れを告げ、脱衣所へと向かう。棚に隙間なく並べられたタオルを一つ取り出して身体の水分を拭き取る。綿100%のタオルかと思うくらい吸水力のあるタオルだ。あっという間に身体は乾いたが、髪の毛はそうもいかない。とりあえずタオルを頭に巻きつつ、先程着ていた衣類を身に纏う。
「この世界にはドライヤーとか無いよなぁ……うおっ!?」
ルナがタオルで髪を拭きながらそんなことを呟くと、頭上で温かな風が吹き荒れる。
「何々!?え、どういうこと!?ルルシア!ルルシア助けて!」
「……、もう少しゆっくりとした風で!とでも念じてみれば?」
呆れた声でルルシアが言う。どうしようもないのでルナは言われた通りにもう少しゆっくりとした風で!と念じると、本当にゆっくりとした温かな風が髪の毛を乾かしてくれる。
「ルルシア、これ何?」
「…………、詠唱魔法……と言っても、無詠唱で使えているようだけど。今この世界で一般的に使われている魔法の形態ね。詳しい説明は後でザインに聞くように……そうしないとちょっと、可哀想になってきた」
「?」
いい感じに乾いてきたところでもう大丈夫、ありがとう!と念じれば、風は笑いながら何処かへ消えてしまった。魔法っぽくない魔法だなと思いながらも、詳しい説明はあとでザインにしてもらおうと、ルナは気にするのをやめた。
***
「ええと……寝てる?」
「寝てるわね」
多分こっち、とルルシアに案内されながら向かった先の部屋はシンプルな内装で、恐らく使われていなかった客室なのだろうと思う。(それにしては豪華だが。)
ほのかに温かい部屋の隅に置かれたベッドを見ると、待っているうちに眠ってしまったのか、ザインがベッドに腰掛けたまま目を閉じている。ルナは隣に腰掛けて肩をつついてみるが、ザインは微動だにしない。
「疲れてたのかな」
「そりゃあまあ……ルナをこっちに転移させてからまともな場所で休んでないもの。うーん……ザインの使っている寝室はここから離れた部屋でもないけど、流石に今のルナ一人じゃ運ぶのは無理ね。ここで寝かせておいて、ザインのベッド使う?」
「いや!勝手に使うのは悪いし……多分この大きさのベッドなら余裕だから、ここで僕も寝るよ」
一人で使うことを想定されているはずの客室にも関わらず置かれているのはダブルベッド。ザインは大人の体格だが、ルナはまだ成長の余地のある大きさだ。二人で寝ても身体がはみ出すことは無いだろうと思う。
「起こしちゃったらごめんなさーい、ちょっと動かしますね……」
ザインの身体をベッドに倒し、下敷きになった布団をゆっくりと引き抜く。ザインの長い髪の毛を巻き込まないように最新の注意を払いながら正しい位置に寝かせることに成功すると、抜いた布団をザインの上に掛け自分もベッドの中に潜り込んだ。
「ふかふかだ……」
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