3 / 30
一章
息子二人
しおりを挟む
突然パパが、会わしたい人が居ると言ってきた
今までそういうことを話したことは無く、とても驚いた。
その相手は、パパのメンバーの一人と、今まで見たことないほど切なげな目をした少女だった。
ねぇねぇ奏にいちゃ、あの少女じゃがいもに似てる
こ、こら陽太初対面でそれはないだろう
せめて、赤子にしとけ。
おいおい奏それ、フォローになってないし、何気一番失礼だからな?とパパが突っ込む。
とうの本人は、素知らぬ顔だった。
恐らく聞いても居ないんだろう。
彼女はきっと過去にたくさん辛いことを経験してきたのだろう。
亮平、先に家の子を紹介する。
今娘は仕事に行っていて、居ない。
で、奏 18歳で、長男だ。
つぎは、陽太 16歳で、娘と双子だ。
そこで、パパは少女の目を見て告げた、
仲良くしてやってくれ。
その時のパパはいつになく優しそうだった。
僕らは、きっとまだ幼かったんだろう、嫉妬に似た感情が胸の中をグルグル回っていた。
パパを取られたと…
亮平さんは適当だった。
最初は連れ子だとしても、仮にも娘として引き取ったのに、キャバクラに行きたいからとかいう理由で、一言紹介しただけで、玄関に去っていった。
すると、さっきまで、まるで石のように固まっていた少女が、ポツリポツリと喋り始めたのだ。
少女が帰った後パパは、いつになくため息を吐いていた。
余程憔悴仕切っているようだ。
でも、それを知るほど心を読むのに長けてる年ではない。
まだ僕らは若すぎる。
ねぇ奏にいちゃ、あの少女なんか闇抱えてるよ、
ん?闇ってなんだ?例えば
変だよ!!だって、亮平さんが居なくなって封印が解けたかの如く話出したじゃん、絶対亮平さんが、がんだよ。
まぁ、確かにな、でも何か調べないとアレだろうよ、
なんで?
証拠もなく、疑ったら危ないだろ、身の危険くらい察しろよ。
陽太お前はいつも楽観的だよな。
てか、お前今日仕事だろ行かなくていいのか?
あ、いっけなーい忘れてた
いってきまーす
行ってらっしゃい
全く慌ただしいんだから。
パパが突然立ち上がる
なぁ、仲良くしてあげてくれ、あの子は心に深い闇を抱えてる。
パパは子ども好きだが、ヒトの子はそこまで好きじゃないと昔言っていた。
だけど、少女は他人の子なのに、ここまで気にかける。
それは何故だろうと俺は引っ掛かったのだった。
今まで他人であった子に大好きなパパの愛情取られるんだから面白くはない、だけど、境遇は俺らと似ていた、余りにも、僕らの母親は居ないのだ。
弟と妹が生まれて間もない頃に、出て行った。
だから俺はパパ取られたくないのかもしれない、だけどパパが人を助けるのは不快感はない、だから、俺らがあの子と仲良くなりさえすれば、自然と許せる時が来るだろう、それまで俺は待とう。
弟と妹と一緒に。
遊ぶ時は四人で遊ぼう。
その想いを胸に俺は仕事に向かうのだった。
今までそういうことを話したことは無く、とても驚いた。
その相手は、パパのメンバーの一人と、今まで見たことないほど切なげな目をした少女だった。
ねぇねぇ奏にいちゃ、あの少女じゃがいもに似てる
こ、こら陽太初対面でそれはないだろう
せめて、赤子にしとけ。
おいおい奏それ、フォローになってないし、何気一番失礼だからな?とパパが突っ込む。
とうの本人は、素知らぬ顔だった。
恐らく聞いても居ないんだろう。
彼女はきっと過去にたくさん辛いことを経験してきたのだろう。
亮平、先に家の子を紹介する。
今娘は仕事に行っていて、居ない。
で、奏 18歳で、長男だ。
つぎは、陽太 16歳で、娘と双子だ。
そこで、パパは少女の目を見て告げた、
仲良くしてやってくれ。
その時のパパはいつになく優しそうだった。
僕らは、きっとまだ幼かったんだろう、嫉妬に似た感情が胸の中をグルグル回っていた。
パパを取られたと…
亮平さんは適当だった。
最初は連れ子だとしても、仮にも娘として引き取ったのに、キャバクラに行きたいからとかいう理由で、一言紹介しただけで、玄関に去っていった。
すると、さっきまで、まるで石のように固まっていた少女が、ポツリポツリと喋り始めたのだ。
少女が帰った後パパは、いつになくため息を吐いていた。
余程憔悴仕切っているようだ。
でも、それを知るほど心を読むのに長けてる年ではない。
まだ僕らは若すぎる。
ねぇ奏にいちゃ、あの少女なんか闇抱えてるよ、
ん?闇ってなんだ?例えば
変だよ!!だって、亮平さんが居なくなって封印が解けたかの如く話出したじゃん、絶対亮平さんが、がんだよ。
まぁ、確かにな、でも何か調べないとアレだろうよ、
なんで?
証拠もなく、疑ったら危ないだろ、身の危険くらい察しろよ。
陽太お前はいつも楽観的だよな。
てか、お前今日仕事だろ行かなくていいのか?
あ、いっけなーい忘れてた
いってきまーす
行ってらっしゃい
全く慌ただしいんだから。
パパが突然立ち上がる
なぁ、仲良くしてあげてくれ、あの子は心に深い闇を抱えてる。
パパは子ども好きだが、ヒトの子はそこまで好きじゃないと昔言っていた。
だけど、少女は他人の子なのに、ここまで気にかける。
それは何故だろうと俺は引っ掛かったのだった。
今まで他人であった子に大好きなパパの愛情取られるんだから面白くはない、だけど、境遇は俺らと似ていた、余りにも、僕らの母親は居ないのだ。
弟と妹が生まれて間もない頃に、出て行った。
だから俺はパパ取られたくないのかもしれない、だけどパパが人を助けるのは不快感はない、だから、俺らがあの子と仲良くなりさえすれば、自然と許せる時が来るだろう、それまで俺は待とう。
弟と妹と一緒に。
遊ぶ時は四人で遊ぼう。
その想いを胸に俺は仕事に向かうのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる