23 / 75
第22話 宝物庫でドキドキ
しおりを挟む
執事はそう言って、惜しげも無くロイに先代の日記を見せてきた。英雄の秘密だと言うのに、部外者のロイにこんなに簡単に見せてもいいのだろうか?そんな疑問を抱きながらも、ロイは好奇心の方が勝った。
そこのページを読めば、英雄の剣が何で作られているのかが分かった。ロイは思わずそのページに目を奪われた。使われている素材と作成を依頼した工房が書かれていたのだ。困ったことに、剣の素材はダンジョンで集めたと書かれていた。魔力が通りやすいように、柄の部分に魔石をはめてあると書いてあった。
「魔石?」
英雄の剣に使用される魔石とはどんなものなのかきになって、ロイは勢いよく立ち上がった。
「!!!!!」
予備動作なしで立ち上がったからだろうか?ロイの背中に衝撃がはしった。
「どうした?」
立ち上がった途端に、動きが止まったロイを不審に思ったセドリックが聞いてきた。しかし、ロイは無言で涙目だ。
「…せ、せな、か」
ロイがか細い声で言う。
「背中?」
不審に思いながら、セドリックはロイの背中に手を当てる。
右側がやたらと硬い。
「つ…つった」
ロイの訴える目が痛い。
背中なんかつったことがないセドリックは、対処がわからない。
とりあえず伸ばそうと、ロイの手を掴んで上に引っ張ってみた。まるで囚われたみたいになったロイは、たんなる宙吊りだ。
「痛い痛い、手が痛い」
全く効果がないことに気がついたセドリックは、ロイを下ろした。けれど、触れればロイの背中がまだ硬いことが分かる。
「伸ばしてよう」
セドリックはロイを床に寝かせた。そうしてロイの両足を掴んで上にあげる。
「え?なに?」
両足を揃えて上に挙げられた状態で、ロイはセドリックを見上げる形になった。けれど背中はまだ痛い。
「ゆっくりと、伸ばすからな」
そう言って、セドリックはロイの両足を胸の方へと下ろしてきた。確かに背中は伸びるかもしれないけれど、同時に太腿の裏も伸ばされている気がする。
「ぃ……ぃったあぁ」
ゆっくりと伸ばしながら、セドリックが体重をかけてきた。ストレッチを逆の体勢でしているようなものだ。下にいるロイが苦しいのは変わらない。
つま先が、頭の後ろの床に着きそうなぐらい押しつぶされるようにされて、ロイは息苦しかった。
「く、苦しい……あ、でも、背中」
背中がなんだか楽になってきた気がする。この体勢をもう少し続ければ、背中の痛いのがおさまるのでは?ロイがそう思った時、扉をノックする音がした。
「セドリック様、お夜食にございます」
そう言って扉を開けてメイドが入ってきた。ロイの視界にはワゴンのタイヤが見える。
「ああ、すまない」
ロイを押し潰した体勢のまま、セドリックが返事をした。
「…こ、ここにおいてよろしいでしょうか?」
仕える屋敷の息子と、そのご学友が宝物庫でおかしなことになっている。それを目の当たりにして、悲鳴を上げずに対応出来ているのだから大したものである。
だが、対応の仕方が分からない。
執事に指示された通り、夜食を差し入れた。お茶をいれなくてはならないのだけど、どうにもおぼっちゃまはそんな状態ではないようだ。
「あのっ……失礼を致しました。どっ、どうぞごゆっくり」
メイドは直立不動のような体勢から頭を深々と下げて、扉をきっちりと閉めていなくなった。
何をどうごゆっくりなのだろうか?
「ねぇ、夜食だって」
セドリックの下からロイは言う。少食のロイだけれど、今日は特に大して食べていなかった。それなのに、体を動かしてこんな夜更けまで起きている。
お腹が空いてしまうのも仕方がない。
「治ったのか?」
ロイの両足首を掴んだまま、セドリックは下にいるロイに問いかけた。しっかりと押さえつけているから、ロイとは顔が近い。
「うん、違和感がなくなった」
ロイがそう答えると、ゆっくりとセドリックはロイの足を掴んだままロイから離れた。ロイの両足を床におろし、それからロイに手を差し出した。
ロイはセドリックの手を掴み、ゆっくりと立ち上がる。
「わぉ、サンドイッチ」
少食のロイにはサンドイッチはご馳走だ。一口で主食と副菜がはいってくるのだから、ありがたい。
「お茶いれるよ」
ロイはワゴンに載っていたお茶のポットに、生活魔法でお湯を注いだ。カップに注ぐと、香り高いお茶がとても美味しそうだ。
「ありがとう」
宝物庫だから椅子もテーブルもない。立ったままでお茶を飲み、サンドイッチを口に運ぶ。
こんな、行儀の悪い事をセドリックはしたことがなかった。たぶん、ダンジョンに入ったり、戦場にいけばこんなことは当たり前なのだろう。
「ねぇ、剣に触っても大丈夫かな?」
ロイは気になる剣があって、それを触りたくて仕方がない。
「ああ、触る分には問題ないな」
二人はワゴンの上のものを平らげると、ロイの浄化魔法で手を綺麗にして、英雄の剣を手にした。
柄に付いている魔石を丁寧に触る。その色からおそらくは属性は風だろう。ロイはしっかりと柄を握ってみた。握った手のひらにちょうど魔石が当たる。これはなかなかな出来だ。
ロイはゆっくり鞘を外した。
「これは凄いぞ」
興奮して頰が赤らむ。
刀身に呪文が彫られている。柄にはめ込まれた魔石からのエネルギーがその呪文を介して刀身全体にまとわりつく仕様だ。ロイの指が刀身を撫でる。指先から刀身に魔力が流れていく。
「どうしよう、試したい」
すでに刀身に魔力を乗せてしまったロイが、興奮してセドリックを見つめた。興奮して赤くなった頰、期待に満ち溢れた瞳は潤んでいる。下から見上げるようにおねだりされれば断れない。
「しかしここでは……」
さすがに宝物庫ではできない。かといって、いくら広くても屋敷の庭でやっていいことではない。
「ダンジョン行こう」
ロイの手がセドリックの袖を引く。
「うちの領地にダンジョンあるんだ。距離はあるけど、魔石の力を借りるから大丈夫、ね?」
喉を鳴らしたのち、セドリックは頷いた。拒否できない程のとてつもない誘惑だった。
そして同時刻、公爵家ではうごきがあった。メイドが執事に宝物庫で見たままを報告したのだ。そしてさらに、公爵は大きな魔力が動いたのを感じた。
予想はしていたけれど、なかなか行動に移すのが早いものだ。期待はしていたものの、それ以上の成果が得られそうだ。
公爵は執事を呼んだ。早めに手を打つ必要がありそうだ。
そこのページを読めば、英雄の剣が何で作られているのかが分かった。ロイは思わずそのページに目を奪われた。使われている素材と作成を依頼した工房が書かれていたのだ。困ったことに、剣の素材はダンジョンで集めたと書かれていた。魔力が通りやすいように、柄の部分に魔石をはめてあると書いてあった。
「魔石?」
英雄の剣に使用される魔石とはどんなものなのかきになって、ロイは勢いよく立ち上がった。
「!!!!!」
予備動作なしで立ち上がったからだろうか?ロイの背中に衝撃がはしった。
「どうした?」
立ち上がった途端に、動きが止まったロイを不審に思ったセドリックが聞いてきた。しかし、ロイは無言で涙目だ。
「…せ、せな、か」
ロイがか細い声で言う。
「背中?」
不審に思いながら、セドリックはロイの背中に手を当てる。
右側がやたらと硬い。
「つ…つった」
ロイの訴える目が痛い。
背中なんかつったことがないセドリックは、対処がわからない。
とりあえず伸ばそうと、ロイの手を掴んで上に引っ張ってみた。まるで囚われたみたいになったロイは、たんなる宙吊りだ。
「痛い痛い、手が痛い」
全く効果がないことに気がついたセドリックは、ロイを下ろした。けれど、触れればロイの背中がまだ硬いことが分かる。
「伸ばしてよう」
セドリックはロイを床に寝かせた。そうしてロイの両足を掴んで上にあげる。
「え?なに?」
両足を揃えて上に挙げられた状態で、ロイはセドリックを見上げる形になった。けれど背中はまだ痛い。
「ゆっくりと、伸ばすからな」
そう言って、セドリックはロイの両足を胸の方へと下ろしてきた。確かに背中は伸びるかもしれないけれど、同時に太腿の裏も伸ばされている気がする。
「ぃ……ぃったあぁ」
ゆっくりと伸ばしながら、セドリックが体重をかけてきた。ストレッチを逆の体勢でしているようなものだ。下にいるロイが苦しいのは変わらない。
つま先が、頭の後ろの床に着きそうなぐらい押しつぶされるようにされて、ロイは息苦しかった。
「く、苦しい……あ、でも、背中」
背中がなんだか楽になってきた気がする。この体勢をもう少し続ければ、背中の痛いのがおさまるのでは?ロイがそう思った時、扉をノックする音がした。
「セドリック様、お夜食にございます」
そう言って扉を開けてメイドが入ってきた。ロイの視界にはワゴンのタイヤが見える。
「ああ、すまない」
ロイを押し潰した体勢のまま、セドリックが返事をした。
「…こ、ここにおいてよろしいでしょうか?」
仕える屋敷の息子と、そのご学友が宝物庫でおかしなことになっている。それを目の当たりにして、悲鳴を上げずに対応出来ているのだから大したものである。
だが、対応の仕方が分からない。
執事に指示された通り、夜食を差し入れた。お茶をいれなくてはならないのだけど、どうにもおぼっちゃまはそんな状態ではないようだ。
「あのっ……失礼を致しました。どっ、どうぞごゆっくり」
メイドは直立不動のような体勢から頭を深々と下げて、扉をきっちりと閉めていなくなった。
何をどうごゆっくりなのだろうか?
「ねぇ、夜食だって」
セドリックの下からロイは言う。少食のロイだけれど、今日は特に大して食べていなかった。それなのに、体を動かしてこんな夜更けまで起きている。
お腹が空いてしまうのも仕方がない。
「治ったのか?」
ロイの両足首を掴んだまま、セドリックは下にいるロイに問いかけた。しっかりと押さえつけているから、ロイとは顔が近い。
「うん、違和感がなくなった」
ロイがそう答えると、ゆっくりとセドリックはロイの足を掴んだままロイから離れた。ロイの両足を床におろし、それからロイに手を差し出した。
ロイはセドリックの手を掴み、ゆっくりと立ち上がる。
「わぉ、サンドイッチ」
少食のロイにはサンドイッチはご馳走だ。一口で主食と副菜がはいってくるのだから、ありがたい。
「お茶いれるよ」
ロイはワゴンに載っていたお茶のポットに、生活魔法でお湯を注いだ。カップに注ぐと、香り高いお茶がとても美味しそうだ。
「ありがとう」
宝物庫だから椅子もテーブルもない。立ったままでお茶を飲み、サンドイッチを口に運ぶ。
こんな、行儀の悪い事をセドリックはしたことがなかった。たぶん、ダンジョンに入ったり、戦場にいけばこんなことは当たり前なのだろう。
「ねぇ、剣に触っても大丈夫かな?」
ロイは気になる剣があって、それを触りたくて仕方がない。
「ああ、触る分には問題ないな」
二人はワゴンの上のものを平らげると、ロイの浄化魔法で手を綺麗にして、英雄の剣を手にした。
柄に付いている魔石を丁寧に触る。その色からおそらくは属性は風だろう。ロイはしっかりと柄を握ってみた。握った手のひらにちょうど魔石が当たる。これはなかなかな出来だ。
ロイはゆっくり鞘を外した。
「これは凄いぞ」
興奮して頰が赤らむ。
刀身に呪文が彫られている。柄にはめ込まれた魔石からのエネルギーがその呪文を介して刀身全体にまとわりつく仕様だ。ロイの指が刀身を撫でる。指先から刀身に魔力が流れていく。
「どうしよう、試したい」
すでに刀身に魔力を乗せてしまったロイが、興奮してセドリックを見つめた。興奮して赤くなった頰、期待に満ち溢れた瞳は潤んでいる。下から見上げるようにおねだりされれば断れない。
「しかしここでは……」
さすがに宝物庫ではできない。かといって、いくら広くても屋敷の庭でやっていいことではない。
「ダンジョン行こう」
ロイの手がセドリックの袖を引く。
「うちの領地にダンジョンあるんだ。距離はあるけど、魔石の力を借りるから大丈夫、ね?」
喉を鳴らしたのち、セドリックは頷いた。拒否できない程のとてつもない誘惑だった。
そして同時刻、公爵家ではうごきがあった。メイドが執事に宝物庫で見たままを報告したのだ。そしてさらに、公爵は大きな魔力が動いたのを感じた。
予想はしていたけれど、なかなか行動に移すのが早いものだ。期待はしていたものの、それ以上の成果が得られそうだ。
公爵は執事を呼んだ。早めに手を打つ必要がありそうだ。
48
あなたにおすすめの小説
なぜ処刑予定の悪役子息の俺が溺愛されている?
詩河とんぼ
BL
前世では過労死し、バース性があるBLゲームに転生した俺は、なる方が珍しいバットエンド以外は全て処刑されるというの世界の悪役子息・カイラントになっていた。処刑されるのはもちろん嫌だし、知識を付けてそれなりのところで働くか婿入りできたらいいな……と思っていたのだが、攻略対象者で王太子のアルスタから猛アプローチを受ける。……どうしてこうなった?
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】婚約者の王子様に愛人がいるらしいが、ペットを探すのに忙しいので放っておいてくれ。
フジミサヤ
BL
「君を愛することはできない」
可愛らしい平民の愛人を膝の上に抱え上げたこの国の第二王子サミュエルに宣言され、王子の婚約者だった公爵令息ノア・オルコットは、傷心のあまり学園を飛び出してしまった……というのが学園の生徒たちの認識である。
だがノアの本当の目的は、行方不明の自分のペット(魔王の側近だったらしい)の捜索だった。通りすがりの魔族に道を尋ねて目的地へ向かう途中、ノアは完璧な変装をしていたにも関わらず、何故かノアを追ってきたらしい王子サミュエルに捕まってしまう。
◇拙作「僕が勇者に殺された件。」に出てきたノアの話ですが、一応単体でも読めます。
◇テキトー設定。細かいツッコミはご容赦ください。見切り発車なので不定期更新となります。
王太子殿下は悪役令息のいいなり
一寸光陰
BL
「王太子殿下は公爵令息に誑かされている」
そんな噂が立ち出したのはいつからだろう。
しかし、当の王太子は噂など気にせず公爵令息を溺愛していて…!?
スパダリ王太子とまったり令息が周囲の勘違いを自然と解いていきながら、甘々な日々を送る話です。
ハッピーエンドが大好きな私が気ままに書きます。最後まで応援していただけると嬉しいです。
書き終わっているので完結保証です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる