3 / 26
お仕事中は余所見をしないこと
翌日、よく晴れた恵まれた天気の中、式典が行われた。
式典は、本気で退屈だった。
爵位を賜る。ということなのだが、俺は王子付きの親衛隊なので、ただ護衛をするだけなのだ。しかも、下っ端なので、めちゃくちゃ扉寄りの場所に立っているだけだ。
いわゆる休めの体制で立っているので、若干肩がこる。首をコキコキしていたら、隣りにいる同僚に肘でつつかれた。
どうやら、大人しくしていろ。と言うことのようだ。
大広間の一段高い場所に玉座があり、そこに王と王妃、その脇に王子と王女が立っている。そのだいぶ手前に賢ばった大臣?が立っていて、何か目録を読み上げていた。
それに合わせて着飾った貴族が前に出てくる。ちょっとした団体さんなのだが、令嬢に見覚えがあった。アンリエッタだ。
エトワール子爵が伯爵の爵位を賜ったようだ。
つまり、アンリエッタがゲームと同じ伯爵令嬢になったのだ。ついにゲームが動き出す。と言うことか。俺は静かに胸が高なった。
ここからが本格的なゲームの攻略ルートとなる。既に接触している攻略対象たちは、もしかするとフラグが立っている可能性がある。それを回収するか、へし折るか。これからの立ち回り方が俺の人生を左右するわけだ。と、考え込んでいたら、とんでもないものを目にした。
赤い。
居並ぶ貴族たちの中に、赤い物体が、いた。
そのあまりの異質さに、俺は釘付けになった。1度見た、目を離せなくなったのだ。
赤い縦ロールの髪型。
赤いドレス。
赤い手袋。
赤い靴。
赤い唇。
そのあまりの赤に、目が離せなくなっていた。
何が何だか分からないぐらいに赤い。
「おい」
隣から肘でつつかれて、ようやく視線がそれた。
「あ、ああ」
不敬だと言われればそれまでな程に、俺は赤いご令嬢を見続けていた。
攻略対象だ。
ゲーム画面で見ていた時は、赤にそれなりのグラデーションがあったため、ここまでケバケ…派手な印象はなかったのだが、こうして現実に赤い縦ロールを見てしまうと、ブラウン管テレビだったら画面の明度が死んでるよな。としか思えないほどに目がやられた。染色技術の問題なんだろうけど。
赤いご令嬢は、デュルク伯爵令嬢イシス。
別名レディレッド
情熱的なご令嬢である。
同僚に、注意されたが、俺は再びイシスをガン見してしまった。
本当は、アンリエッタを見たかったのだけれど、視覚的に赤い縦ロールは強烈だったのだ。
俺が随分とガン見をしたからだろうか、イシスは俺を怪訝そうな顔で見ていた。だからといって、目が合うとか、そういった事は起こらなかった。
なにせ遠い。イシスはあくまで式典に招待された貴族であって、俺はあくまでも王族の護衛だ。
大広間のあっちとこっちみたいな距離感だったのだが、俺がイシスをガン見しているのは向こうにバレてたし、俺もイシスが俺に見られているのに気づいている。っていうのをしっかりと感じていた。
で、当然怒られた。
またもや王子直々に。
「お前は、誰を護衛しているのだ?」
「もちろん、あなたです」
「式典の最中、ご令嬢を凝視していたそうだな」
「初めて見たものですから」
「仮にも伯爵令嬢だぞ」
あれ、王子ってば、それとなく見てしまう俺の気持ちを理解しましたね?
「そうなんですか?」
俺はイシスを知らないふりをした。あくまでも初めて見た赤いご令嬢に驚いた田舎者の体をとった。
「仮にも親衛隊となったのに、そんなことも知らないのか」
王子は、人差し指でイライラと机を叩いた。その程度のコツコツ音だが、執務室には十分すぎるぐらいよく響いた。
「申し訳ございません」
俺じゃない。後ろに控えていた名前も知らない先輩が頭を下げた。要するに、新人の俺の教育が行き届いていなかった。ってことなわけだ。
「よく教えておけ」
「承知致しました」
後ろからやたらと勢いの良い返事が聞こえた。
と、思ったら、俺は背後からがっちりと羽交い締めにあい、そのまま後ろに引きづられるように執務室から退場させられたのだった。
**************************************
「どういうことなんだ」
王子が、ご立腹である。残された親衛隊たちはどうやってご機嫌をとるか考えては見たものの、答えは見つからなかった。
なにしろ、王子自らが選んだはずなのに、そいつが何も考えず自由気ままに行動をし、王子の機嫌をそこねるのだ。
「どうしてあいつは俺を見ていなかったんだ?」
王子のご立腹の理由が明かされた。だが、迂闊に返事はできない。
「式典の最中、あいつはほとんどイシス嬢を見ていたぞ。俺の親衛隊では無いのか?」
そう言って、王子はまた指先で机をトントンと叩く。
そんな王子の独り言のようなつぶやきに、この場にいる親衛隊たちは返事ができなかった。
本音は、どうしてあいつがずっとイシス嬢を見ていたことをあなたが知っているんですか?と言ってやりたい。つまり、王子自身も式典の間、式典そっちのけであいつを見ていたことにほかならない。
だがしかし、そんなことを指摘する訳には行かないので、親衛隊たちはただ、黙って王子のことを見守るしかないのである。そして、内心、あいつを連れてさっさと逃げた隊員に悪態をついていた。一人だけ逃げた裏切り者である。
*********************************
そんなわけで俺は、貴族名鑑なるものを読まされていた。
ご丁寧に写真がついた豪華なものだった。写真の技術と印刷の技術があるようで、貴族名鑑は五年ごとに発行されているらしい。
貴族たちは、この名鑑に写真を載せるのがステータスらしく、名鑑の編集される時期が来ると、頼んでもいないのに自分を含めた家族写真を持参してくれるそうだ。
しかしながら、この貴族名鑑、基本はその爵位を持っている人物が主となって編集されてるので、その子どもたちともなるも、なかなか写真が載っていなかったりする。
王子の親衛隊なので、それなりの貴族たちの顔と名前と爵位を覚えろと、俺はお勉強をさせられている。
講師は俺を羽交い締めにして執務室から引きづり出した先輩である。
元々、王子の親衛隊は騎士からの特別部隊だ。構成員は貴族である。故に城に出入りする貴族の顔と名前を覚えていて当たり前なのだ。
学校に通い、騎士としての心得を学び、日常では社交界やなんやらで貴族としての務めをこなしているのだから、当然の事として覚えている先輩たちと違い、生まれも育ちも田舎の平民で、通ったのは兵士の訓練所という俺とはわけが違うのである。
全くのゼロスタートとなった俺は、何よりも長ったらしいお貴族様の名前に辟易した。そりゃあ、日本人の名前と漢字を覚えるよりはマシかもしれないが、とにかく人数がべらぼうに多い。
少しづつ覚えるならまだ、ましなんだが、突然に大量のため、俺の頭はパンク寸前だった。
式典は、本気で退屈だった。
爵位を賜る。ということなのだが、俺は王子付きの親衛隊なので、ただ護衛をするだけなのだ。しかも、下っ端なので、めちゃくちゃ扉寄りの場所に立っているだけだ。
いわゆる休めの体制で立っているので、若干肩がこる。首をコキコキしていたら、隣りにいる同僚に肘でつつかれた。
どうやら、大人しくしていろ。と言うことのようだ。
大広間の一段高い場所に玉座があり、そこに王と王妃、その脇に王子と王女が立っている。そのだいぶ手前に賢ばった大臣?が立っていて、何か目録を読み上げていた。
それに合わせて着飾った貴族が前に出てくる。ちょっとした団体さんなのだが、令嬢に見覚えがあった。アンリエッタだ。
エトワール子爵が伯爵の爵位を賜ったようだ。
つまり、アンリエッタがゲームと同じ伯爵令嬢になったのだ。ついにゲームが動き出す。と言うことか。俺は静かに胸が高なった。
ここからが本格的なゲームの攻略ルートとなる。既に接触している攻略対象たちは、もしかするとフラグが立っている可能性がある。それを回収するか、へし折るか。これからの立ち回り方が俺の人生を左右するわけだ。と、考え込んでいたら、とんでもないものを目にした。
赤い。
居並ぶ貴族たちの中に、赤い物体が、いた。
そのあまりの異質さに、俺は釘付けになった。1度見た、目を離せなくなったのだ。
赤い縦ロールの髪型。
赤いドレス。
赤い手袋。
赤い靴。
赤い唇。
そのあまりの赤に、目が離せなくなっていた。
何が何だか分からないぐらいに赤い。
「おい」
隣から肘でつつかれて、ようやく視線がそれた。
「あ、ああ」
不敬だと言われればそれまでな程に、俺は赤いご令嬢を見続けていた。
攻略対象だ。
ゲーム画面で見ていた時は、赤にそれなりのグラデーションがあったため、ここまでケバケ…派手な印象はなかったのだが、こうして現実に赤い縦ロールを見てしまうと、ブラウン管テレビだったら画面の明度が死んでるよな。としか思えないほどに目がやられた。染色技術の問題なんだろうけど。
赤いご令嬢は、デュルク伯爵令嬢イシス。
別名レディレッド
情熱的なご令嬢である。
同僚に、注意されたが、俺は再びイシスをガン見してしまった。
本当は、アンリエッタを見たかったのだけれど、視覚的に赤い縦ロールは強烈だったのだ。
俺が随分とガン見をしたからだろうか、イシスは俺を怪訝そうな顔で見ていた。だからといって、目が合うとか、そういった事は起こらなかった。
なにせ遠い。イシスはあくまで式典に招待された貴族であって、俺はあくまでも王族の護衛だ。
大広間のあっちとこっちみたいな距離感だったのだが、俺がイシスをガン見しているのは向こうにバレてたし、俺もイシスが俺に見られているのに気づいている。っていうのをしっかりと感じていた。
で、当然怒られた。
またもや王子直々に。
「お前は、誰を護衛しているのだ?」
「もちろん、あなたです」
「式典の最中、ご令嬢を凝視していたそうだな」
「初めて見たものですから」
「仮にも伯爵令嬢だぞ」
あれ、王子ってば、それとなく見てしまう俺の気持ちを理解しましたね?
「そうなんですか?」
俺はイシスを知らないふりをした。あくまでも初めて見た赤いご令嬢に驚いた田舎者の体をとった。
「仮にも親衛隊となったのに、そんなことも知らないのか」
王子は、人差し指でイライラと机を叩いた。その程度のコツコツ音だが、執務室には十分すぎるぐらいよく響いた。
「申し訳ございません」
俺じゃない。後ろに控えていた名前も知らない先輩が頭を下げた。要するに、新人の俺の教育が行き届いていなかった。ってことなわけだ。
「よく教えておけ」
「承知致しました」
後ろからやたらと勢いの良い返事が聞こえた。
と、思ったら、俺は背後からがっちりと羽交い締めにあい、そのまま後ろに引きづられるように執務室から退場させられたのだった。
**************************************
「どういうことなんだ」
王子が、ご立腹である。残された親衛隊たちはどうやってご機嫌をとるか考えては見たものの、答えは見つからなかった。
なにしろ、王子自らが選んだはずなのに、そいつが何も考えず自由気ままに行動をし、王子の機嫌をそこねるのだ。
「どうしてあいつは俺を見ていなかったんだ?」
王子のご立腹の理由が明かされた。だが、迂闊に返事はできない。
「式典の最中、あいつはほとんどイシス嬢を見ていたぞ。俺の親衛隊では無いのか?」
そう言って、王子はまた指先で机をトントンと叩く。
そんな王子の独り言のようなつぶやきに、この場にいる親衛隊たちは返事ができなかった。
本音は、どうしてあいつがずっとイシス嬢を見ていたことをあなたが知っているんですか?と言ってやりたい。つまり、王子自身も式典の間、式典そっちのけであいつを見ていたことにほかならない。
だがしかし、そんなことを指摘する訳には行かないので、親衛隊たちはただ、黙って王子のことを見守るしかないのである。そして、内心、あいつを連れてさっさと逃げた隊員に悪態をついていた。一人だけ逃げた裏切り者である。
*********************************
そんなわけで俺は、貴族名鑑なるものを読まされていた。
ご丁寧に写真がついた豪華なものだった。写真の技術と印刷の技術があるようで、貴族名鑑は五年ごとに発行されているらしい。
貴族たちは、この名鑑に写真を載せるのがステータスらしく、名鑑の編集される時期が来ると、頼んでもいないのに自分を含めた家族写真を持参してくれるそうだ。
しかしながら、この貴族名鑑、基本はその爵位を持っている人物が主となって編集されてるので、その子どもたちともなるも、なかなか写真が載っていなかったりする。
王子の親衛隊なので、それなりの貴族たちの顔と名前と爵位を覚えろと、俺はお勉強をさせられている。
講師は俺を羽交い締めにして執務室から引きづり出した先輩である。
元々、王子の親衛隊は騎士からの特別部隊だ。構成員は貴族である。故に城に出入りする貴族の顔と名前を覚えていて当たり前なのだ。
学校に通い、騎士としての心得を学び、日常では社交界やなんやらで貴族としての務めをこなしているのだから、当然の事として覚えている先輩たちと違い、生まれも育ちも田舎の平民で、通ったのは兵士の訓練所という俺とはわけが違うのである。
全くのゼロスタートとなった俺は、何よりも長ったらしいお貴族様の名前に辟易した。そりゃあ、日本人の名前と漢字を覚えるよりはマシかもしれないが、とにかく人数がべらぼうに多い。
少しづつ覚えるならまだ、ましなんだが、突然に大量のため、俺の頭はパンク寸前だった。
あなたにおすすめの小説
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
妹を救うためにヒロインを口説いたら、王子に求愛されました。
藤原遊
BL
乙女ゲームの悪役令息に転生したアラン。
妹リリィが「悪役令嬢として断罪される」未来を変えるため、
彼は決意する――ヒロインを先に口説けば、妹は破滅しない、と。
だがその“奇行”を見ていた王太子シリウスが、
なぜかアラン本人に興味を持ち始める。
「君は、なぜそこまで必死なんだ?」
「妹のためです!」
……噛み合わないはずの会話が、少しずつ心を動かしていく。
妹は完璧令嬢、でも内心は隠れ腐女子。
ヒロインは巻き込まれて腐女子覚醒。
そして王子と悪役令息は、誰も知らない“仮面の恋”へ――。
断罪回避から始まる勘違い転生BL×宮廷ラブストーリー。
誰も不幸にならない、偽りと真実のハッピーエンド。
処刑されたくない悪役宰相、破滅フラグ回避のため孤独なラスボス竜を懐柔したら番として溺愛される
水凪しおん
BL
激務で過労死した俺が転生したのは、前世でやり込んだBLゲームの悪役宰相クリストフ。
しかも、断頭台で処刑される破滅ルート確定済み!
生き残る唯一の方法は、物語のラスボスである最強の”魔竜公”ダリウスを懐柔すること。
ゲーム知識を頼りに、孤独で冷徹な彼に接触を試みるが、待っていたのは絶対零度の拒絶だった。
しかし、彼の好物や弱みを突き、少しずつ心の壁を溶かしていくうちに、彼の態度に変化が訪れる。
「――俺の番に、何か用か」
これは破滅を回避するためのただの計画。
のはずが、孤独な竜が見せる不器用な優しさと独占欲に、いつしか俺の心も揺さぶられていく…。
悪役宰相と最強ラスボスが運命に抗う、異世界転生ラブファンタジー!
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
【完結。一気読みできます!】悪役令息に転生したのに、ヒーローもヒロインも不在で、拾って育てた執事が最強なんだが……なんで?!
はぴねこ
BL
前世の弟が好きだったゲームの世界に、悪役令息として転生してしまった俺。
本来なら、ヒロインをいじめ、ヒーローが活躍するための踏み台になる……
そんな役割のはずなのに、ヒーローともヒロインとも出会えない。
いじめる対象すら見つけられない新米悪役令息とか、ポンコツすぎないだろうか?
そんな俺に反して、子供の頃に拾って育てた執事は超優秀で、なぜか「悪役執事スキル」を着実に磨いている。
……いや、違う!
そうじゃない!!
悪役にならなきゃいけないのは俺なんだってば!!!
転生?憑依? 中身おっさんの俺は異世界で無双しない。ただし予想の斜め上は行く!
くすのき
BL
最初に謝っておきます!
漬物業界の方、マジすまぬ。
&本編完結、番外編も!
この話は――三十路の男が、ある日突然、ラシェル・フォン・セウグとして異世界におりたち、ひょんな事から助けた8歳の双子と婚約して、ゴ◯チュウもどきから授かった力で回復薬(漬物味)を作って、なんか頑張るコメディーBLです!
引きこもり魔法使いが魔法に失敗したら、ヤンデレ補佐官が釣れた。
零壱
BL
──魔法に失敗したら、脳内お花畑になりました。
問題や事件は何も起こらない。
だが、それがいい。
可愛いは正義、可愛いは癒し。
幼児化する主人公、振り回されるヤンデレ。
お師匠やお師匠の補佐官も巻き込み、時には罪のない?第三者も巻き込み、主人公の世界だけ薔薇色・平和が保たれる。
ラブコメです。
なんも考えず勢いで読んでください。
表題作、2話、3話、5話、6話再掲です。
(同人誌頒布中)
アルファ表紙絵は自力©️零壱
寄るな。触るな。近付くな。
きっせつ
BL
ある日、ハースト伯爵家の次男、であるシュネーは前世の記憶を取り戻した。
頭を打って?
病気で生死を彷徨って?
いいえ、でもそれはある意味衝撃な出来事。人の情事を目撃して、衝撃のあまり思い出したのだ。しかも、男と男の情事で…。
見たくもないものを見せられて。その上、シュネーだった筈の今世の自身は情事を見た衝撃で何処かへ行ってしまったのだ。
シュネーは何処かに行ってしまった今世の自身の代わりにシュネーを変態から守りつつ、貴族や騎士がいるフェルメルン王国で生きていく。
しかし問題は山積みで、情事を目撃した事でエリアスという侯爵家嫡男にも目を付けられてしまう。シュネーは今世の自身が帰ってくるまで自身を守りきれるのか。
ーーーーーーーーーーー
初めての投稿です。
結構ノリに任せて書いているのでかなり読み辛いし、分かり辛いかもしれませんがよろしくお願いします。主人公がボーイズでラブするのはかなり先になる予定です。
※ストックが切れ次第緩やかに投稿していきます。