一般市民の魔王討伐 〜チートないけど魔王倒して故郷に帰ります〜

怠惰なペンギン

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異世界転移

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 どこにでもある普通の高校の、どこにでもいるような普通の高校生。それが僕、長谷川はせがわゆうです。
 仲の良い家族に、沢山の友達。憧れる先輩方に、厳しいけど何だかんだ面白い学校の先生。
 将来の夢とかは別にないし、特別なことなんて何も起きないけど、僕は結構幸せに暮らしてます。

 そんなある日——。
 僕はいつも通り、幼馴染の親友と一緒に登校してました。
 彼女は広江娃綺ひろえあき。僕の家のすぐ近くに住んでいて、幼稚園の頃から家族ぐるみで仲良くしてます。二人で一緒の高校に行きたいね、と頑張って勉強した甲斐あって、こうして一緒に登校出来ているのです。

「佑ちゃん、明日からテスト週間なの知ってる?」

 娃綺ちゃんは肩下まで伸ばした髪を揺らして言いました。中学まではショートカットだったけど、受験で忙しくて、髪を切る暇がなかったのでしょうか。受かってからは大分暇があったと思うけれど。

「うん、知ってるよ」
「じゃあさっ、明日から一緒に勉強しよ?」
「いいよ、今日からでもいいけど」
「えー、今日は英気を養うために遊ぶの!」

 逆に疲れそうな気がする。
 そんなことを思いながら、学校までの一本道を歩いていました。
 街中にある学校なので、周りは住宅地に囲われています。家と家の隙間は薄暗い路地になって、子猫が僕を睨んでいます。
 
 その奥。細い路地の向こう側は、恐らく空き地になっていて、そこに数人の男女がいました。僕と同じ制服で、同じ色のネクタイ。まだ入学したばかりで名前までは分かりません。
 彼らは皆、フードを被った男を睨み付けていました。

 何やら只事では無さそうな雰囲気です。僕は立ち止まり、スマートフォンでいつでも110番に電話を掛けれるようにしました。

「佑ちゃん、どうしたの?」
「いや、ちょっと、休憩したいなーって」

 家の塀に背中を預けて、娃綺ちゃんに言いました。娃綺ちゃんは不思議そうな顔をして、それからクスリと笑いました。

「もしかして、これ?」

 娃綺ちゃんは僕に手を差し出しました。
 幼い頃、娃綺ちゃんは歩き疲れた僕の手を繋いで、一緒に歩いてくれたことがありました。それ以来僕が疲れた様子を見せると、娃綺ちゃんはこうして僕を揶揄うのです。

「もう、揶揄うのはやめてよ」
「じゃあ、久しぶりに繋いでみる?」
「だ、だからさぁ」

 チラッと空き地の方を見ます。何やら言い合いをしているような感じです。断片的に言葉が聞こえて来ます。
 ふざけんな。訳わかんない。などなど、要領を得ません。

「ね、ねぇ、聞いてる?」
「へ?ごめん、なに?」

 空き地の方に気を取られて、娃綺ちゃんの話を聞いていませんでした。娃綺ちゃんは白い頬を少しだけ赤く染めていました。

「だから、その、揶揄って無いって言ったら…どうする?」
「え?」

 僕が驚いた原因は、娃綺ちゃんの言葉ではありませんでした。
 勇者。魔王。神。異世界。突拍子もない言葉の羅列に驚いたのです。

「佑ちゃん、私、私ね…」
『あなた方に拒否権はございません!もう時間でございます』
「佑ちゃんのことが…」

 突如、僕たちの足元が光り出しました。大きな円の端のような形の光の中に、緻密な模様や意味不明の文字列が並び、それも光り始めます。
 僕は危機感を覚えて、とにかく光の中から出ようと思いました。しかし、光は一層強くなって僕たちを覆います。
 まずい、非常にまずい予感がする。前さえ見えない光の中、とにかく娃綺ちゃんを外に出そうと、手を前に押しやりました。
 手に柔らかい感触があり、同時に娃綺ちゃんの小さい叫び声が聞こえます。外に出せた、と安心した瞬間、意識が忽然と消えました。





 あの時娃綺ちゃんは、僕になんて言おうとしたのだろう。あんな風に顔を赤らめて、まるで告白するみたいに。
 それに咄嗟の判断で乱暴に押してしまったから、後で謝らないと。怪我してたらどうしよう。なんか柔らかい感触もあったし。

「皆のもの、よくぞ参った」

 まるで体育館で大声を出しているみたいに、遠くへ響き渡るような声が聞こえます。
 僕は思案を打ち止めて、閉じていた目を開きました。

 それは、圧巻の一言に尽きました。
 ゴシック風の豪華絢爛な装飾が、一ミリの隙間もなく埋め尽くされた空間。スタンドガラスから差し込む虹色の光。
 テレビでも見たことの無いような、素晴らしい光景が目を焼きました。

 声の主の方を見ます。
 全身宝石に身を包み、荘厳な立ち居振る舞いで、只ならぬオーラを醸し出している男性。白い髭を蓄え、僕たちに歓迎の視線を向けています。

「わしはアスタリスム王国国王、ルドルフ・アスタリスムじゃ」

 何と国王様。どこの国か分かりませんが、彼は一国の王と言っています。
 周りを見ると、フードをした白装束の人間が僕たちを囲っていました。
 僕たちの下には先ほど見た光の円が、今度は光を失って黒くなっています。

「お主らには、これより勇者として魔王を討伐してもらう」

 勇者?魔王?
 効き慣れない単語。あのフードを被った男が言っていた言葉と一致します。その男と言えば、周りにいる白装束と同じ格好なので、どこにいるのか分かりません。

「ふざけんなっ、さっきも言ったが俺たちはそんなのお断りだ!」

 僕は声の聞こえる方を見ました。格好良い男の子と、綺麗な女の子が、王様を睨み付けています。
 その後ろ、僕と同じくらいの背の男の子が、腕を組んで目の前の二人を睨みつけています。

 僕はというと、さっきから見えるもの起きることのみに意識が行って、全く混乱を極めています。いきなり知らない場所で目が覚めて、よく分からないことを言われて、もう頭がこんがらがってます。
 一番冷静なのは、後ろの男の子でしょうか。

「王よ、ここはわたくしが説明を致します」
「頼んだ」

 王様の横にいる。これまた年老いた男性が、一歩前に出て言います。この国も少子高齢化に悩まされているのでしょうか。

「皆のもの、よく聞きなされ。我がアスタリスム王国は、皆の住んでいた世界とは異なる世界の国である。神聖術によって、皆をここに召喚した」
「だからそれが訳わかんねぇって言ってんだよ!」

 彼の言う通り。訳がわかりません。もう少し科学的な説明をしてくれないと、僕たちZ世代は納得できないのです。

「まぁ、そなたらは魔法のない世界に住んでおるだろうからな、おい」

 おい、と彼が言うと、白装束の一人が彼の前に出ました。

「この者らに魔法を見せてやれ」
「承知致しました」

 白装束は、僕たちに向かって、ぶつぶつと何かを唱え始めました。
 それから手のひらを上にします。

「ファイヤボール」

 突如、彼の手のひらに火の玉が出現します。僕は目を見開きました。何もない空間から、火の玉が出たのです。
 というかあんな物を持ち上げていたら、火傷してしまう。
 
 彼が手を握りしめると同時に、火の玉は消失しました。

「これが魔法である。皆のもの、ご理解頂けたか」

 



 僕たちは数分間茫然と佇んでいました。
 僕に限っては、意識を失ったように呆然自失していました。
 時間と言うものは、なるほど偉い薬です。あの収まり切らない混乱が、少しずつ鎮まっていきました。

 別の世界に飛ばされた。その世界では魔法と言う非科学的なものがある。僕たちは勇者として、魔王を討伐しなければならない。
 この怪文らを理解するのに、十数分でこと足りる人間は、結構すごいのかもしれません。

 僕以外の人は、結構早くに落ち着きを取り戻していました。男の子二人と女の子一人。彼らはどこか達観したような顔つきです。
 あんなに叫んでいた男の子も、心根は穏やかだったのでしょう。ただ混乱していただけみたいです。

「まぁ、あれか、異世界転移ってやつか」
「あたしも知ってる~、リゼロだよね」

 皆さん何納得してるんですか。て言うか異世界転移ってなに!?
 あと、大事なこと聞き忘れてませんか?大事だと思ってるの僕だけですか?

「あ、あのぉ~」

 僕は恐る恐る手を上げました。王様に向かって意見するのなんて、人生で初めてです。

「なんじゃ、そこの」
「えっとぉ、どうやったら元の世界に帰れるんですか?」

 そう言うと、王様は難しい顔をして言いました。

「わしらもわしらの国が大切なのじゃ、魔王を倒すまでは帰すことは出来ん」
「へぇー、魔王が知ってるとかじゃないんだ」
「確かに、テンプレ?とは違うんだね」

 何この子達、何でこんな冷静で居られるの?魔王倒さないといけないんだよ?て言うか魔王って誰。

「お主らが勇者に選ばれたのは特別な理由があるんじゃ、ほれ」
「はっ、この神聖術によって召喚された人間は、特別な力を手にする。これをご覧入れよ、この水晶に手を翳せば、そなたらの力を確認できるはずだ」

 そう言って僕たちの前に、透明な球が置かれました。

「職業ジョブと呼ばれるそれらは、この世に生まれ落ちたありとあらゆる魂に宿る。しかし移動と言う形でこの世界に来た魂には、特別に強力な力が宿るとされているのだ」
「まじ!チート貰えんのかよ、良心設計だなおい」

 格好いい男の子ははしゃいでいます。僕はゲームとか漫画とかの知識を持っていないので、何が何やら分かりません。
 男の子は早速水晶に手を翳しました。眩い光が辺りを包み込みます。また光。目が悪くなりそうです。

「そなたの情報を記録してこのカードに入力した。これは身分証明にも使えるので持っておくと良い」
「ありがとうございます」

 男の子は礼をして、キラキラした目でカードを見つめました。それから急にニヤニヤし出しました。

「まじか、剣聖だってよ、これ当たりじゃん」
「あたし賢者だったよ!」

 何だか楽しそうです。確かに、特別な力って聞くと、ワクワクしてくるような気がします。
 僕も魔法とか使って見たいです。あんな風に手のひらから火の玉を出せたら面白そう。火傷は怖いけれど。

「行かないのか?」

 後ろにいた男の子が、僕に声をかけます。初めて聞いた声は、低くて落ち着いていました。

「あ、僕はあとでいいよ」
「そうか」

 冷淡に言って、男の子は水晶に手を翳します。
 儀式?を終えた彼は、特に何も言わずにカードを見ていました。
 ついに僕の番です。

「そなたが最後だ」
「はい、よろしくお願いします」

 手を翳して、目を瞑ります。同じ轍は踏みません。

「これがそなたのカードだ。我々はステータスカードと呼ぶ」
「あっ、ありがとうございます」

 ステータスカード。なんか嫌な響きです。社会的地位が可視化されるなんて。

 カードには名前と職業が書いてありました。
 見覚えのない文字ですが、なぜか読めます。
 職業は——聖人。

「では、今日からそなたらは勇者として、その力を民のために奮って貰いたい。期待しているぞ」

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