一般市民の魔王討伐 〜チートないけど魔王倒して故郷に帰ります〜

怠惰なペンギン

文字の大きさ
11 / 13

レベル上がってた

しおりを挟む
 僕たちは隣町の宿に泊まり、翌朝にそのまた隣街までの寄り合い馬車に乗り込みました。隣国までの間に数回町を挟みます。隣国へ直通の馬車なんかは小さな街にはありません。
 僕たちは素性がバレないようにフードを深々と被って馬車に乗りました。僕とシーナの服は、穴が空いたり血がついたりしていたので、レオーンで新品に取り替えてもらいました。

「そういえばユウさん、ステータスカード見ました?」

 のどかな昼下がり、途中休憩で川まで降りるとようやく二人きりの状況になります。僕たちは馬車に乗ってから初めて言葉を交わしました。

「見てないけど」
「今すぐ見てください!」

 シーナに急かされて、ステータスカードを懐から取り出しました。

 名前:長谷川佑  性別:男  
 年齢:16    職業:聖人
 レベル5
 パワー:15
 スピード:15
 スタミナ:15
 魔力:15
 スキル:剣術(Lv.1)弓術(Lv.1)

「レベル5になってる!」
「魔熊の討伐によってレベルが上がったのです。私もレベル5になってました」

 力が漲っている訳ではありませんが、僅かでも成長したことが分かって嬉しいです。こうして成長が可視化されると、頑張り甲斐がありそうです。
 
「シーナのも見せてよ」
「はいっ」

 シーナのステータスカードを見せてもらいました。

 名前:シーナリーゼ・パルセノス  性別:女
 年齢:15  職業:聖女
 レベル5
 パワー:7
 スピード:7
 スタミナ:12
 魔力:73
 スキル:神聖術(Lv.Max)料理(Lv.6)裁縫(Lv.4)芸術(Lv.3)

「魔力すご」
「えへへ、聖女ですから」

 それに神聖術が全て使えるというのは本当だったようです。あと料理が美味しい理由も分かりました。
 
「職業って大切なんだね。僕は長所が何もないよ」
「いえいえ、確かにそうですけど、こうやって満遍なく能力が上がっていくのはユウさんだけですっ」
「それ褒めてる?」
「もちろんっ、ユウさんは剣も弓も魔術も神聖術も、全て平等に扱えるのですから」

 確かにそう聞くと強そう。しかし平等に扱えても、一つ一つが平均以下であれば意味がない気がします。

「わたくしは長女に生まれた瞬間から聖女でした。あっ、これは内緒ですよ?」

 パルセノス家の長女が聖女と呼ばれるのは、ステータスではなく、二つ名や役職のようなものと周知されており、そもそも聖女という職業はないものとされているのです。

「職業は人の才能や能力値を決定します。本来は生後三年で、その人の一番の才能を職業として神から賜るのです。同時にその職業に合う能力値の比率も決定されるんですよ」
「へぇ」
 
 三つ子の魂なんとやら。才能が三歳で決まるなんて、一見残酷に見えますが、救いにも見えます。

「わたくしはその血筋で才能が決定されているのです。なので生まれた頃から聖女で、聖女だから魔力だけが高くて、神聖術もすぐ習得できて、それ以外がてんでダメなんです」
「そういえば、神聖術のレベル」
「えぇ、聖女は使った神聖術を全て覚えられるので、小さい頃から杖を使って片っ端から習得して行ったんです」

 スキルは本人のレベルに関係なく、そのスキルの習熟度によって決まるらしいです。そのスキルを何度も何度も使って、ようやくレベルが上がるところを、彼女はただの一度のみで簡単に習得し、簡単にレベルが上がったと言います。

「だから、料理や野営技術や、裁縫なんかも練習して、勇者様のためになるようにって修行してきたんです」
「まるで花嫁修行だね」

 僕がそういうと、シーナは目を丸くしてから、笑って言いました。

「平和な時代でしたから…。わたくしの師匠も、戦争が始まる前はそう言っていました」

 魔王が台頭したのはおよそ五年前。彼女も医療部隊として戦争に貢献していたと言います。これは憶測ですが、彼女の魔王に対する憎しみも、そこで生まれたのでしょう。

「だから師匠はわたくしにとっても嫉妬しているんですよ?わたくし以上に勇者様のことが大好きでしたから」
「そ…そうなんだ…」

 シーナ以上とは、なかなか恐ろしいものです。
 見ず知らずの勇者に命をかけようとする精神は、やはり今になっても理解し難いものです。聖女とはそういうものなのでしょうか。

「わたくしだって負けてませんよ?あっ,喉乾いていませんか?」
「ちょっと乾いてるかも」
「今汲んできますね」

 シーナは川に向かうと、川の中に手を入れました。

「主よ、紅き牝牛の灰を以って穢れた水を清め給へ、ピュアリフィケーション」

 彼女がそう唱えた瞬間、川上から十メートルが一斉に光り輝き始めました。彼女は光る水を水筒に入れ始めます。

「ちょっ、シーナ!」

 他に川で休憩していた乗客が一斉にシーナを見ています。あれだけ目立たないようにしていたのに台無しです。
 シーナはそんなことを気にも留めず、笑顔で僕の方に向かってきました。

「綺麗な水を入れて来ましたっ、聖水と言われる純度百パーセントの水ですっ!」
「なんでこんな目立つことしたんだよ!」
「え…?あ…」

  彼女は周囲の視線に気づいて顔を青くしました。

「もっ、申し訳ありませんっ、ユウさんに美味しい水を飲んでもらいたくて」

 シーナは普段は優秀なのですが、勇者のことになると隠していたポンコツが表に現れます。
 僕はため息をついて、それ以上言うのをやめました。

「まぁ神聖術くらいならいいけどさ、顔も見られてないし」
「本当に申し訳ありませんっ」

 人前で彼女に頼み事をするのはやめよう。そう心に決めました。もし頼み事をする時は、十分に言葉に気をつけることにします。

「それで、あの神聖術は何?」
「え、えっと…水を清める神聖術です」
「詳しくは?」
「微小な不純物と水を乖離させる神聖術です」

 純度百パーセントというのはそのままの意味ではないようです。ともかくお腹を壊す可能性が低くなるのは良いことです。でも、そうなると魔法で出した水は純度百パーセントなのでしょうか。

「魔法で出した水ってさ、飲めるの?」
「飲料水を出す魔術と、水を出す魔術がありますね。違いは分かりませんが、飲料水と言うので飲めると思いますよ」
「なるほどね」

 水を飲むなら魔法に頼った方が良さそうです。それなら僕が使いましょうか。

「おーい、そろそろ行くぞー」

 上から声が掛かります。水の魔法を教わるのはまた今度にしましょう。
 いや、そもそも、シーナは魔法の詠唱を知っているのでしょうか。知らないなら、他の誰かに教わるしかありません。確か澪さんは魔法の書を持っていましたっけ。本で覚えられるのならそれでいいのですが。

 そんなこんなで、国境までの旅は続きます。
 馬車は街に着いて、僕たちは宿を探します。ここでダブルベッドか、二人部屋を探さないと、僕の快眠の妨げになるので、頑張って宿を探します。

「シーナ、もう大人なんだから一人で寝られるように——」
「ちっ、違いますっ、いつ魔王が来るか分からないのですよ?いつでもユウさんを守れるように——」

 つまり、シーナはあの夜のことが結構トラウマになっているということです。僕も偶に思い出すことがあります。世にも恐ろしい怪物を前に、ただ死を待つだけの絶望的な時間。思い出すだけで身震いし、足がすくみます。
 神聖術の結界で彼を直接感じてしまったシーナは、僕以上に恐ろしさを感じているに違いありません。それでも咄嗟に僕を守った彼女は、本当に勇敢な少女です。僕はあの悪夢を思い出す度に、勇敢な彼女も思い出すのです。
 それを忘れない限り、僕はあの恐怖に抗える気がします。気がしますが、早く仲間を見つけて、安全な夜を過ごしたいです。できれば女の子をもう一人、シーナが安心して眠れるように。それから僕も安心できるように男の子を一人。それが理想です。まずは四人。それから必要な人材を集めなければ。

 僕たちは小さな宿に入りました。これで三件目、二人部屋があればいいのですが。一階は酒場になっていて、酔っ払いたちで賑わっています。
 僕は店主に向かって宿はあるかと聞きました。店主の男性は、僕たちに懐疑的な視線を送りました。

「兄ちゃんたち、旅のもんか?」
「えぇ、二人部屋空いていますか?」
「空いちゃいるがよ、厄介ごとは勘弁だぜ?」
「何を、僕たちのどこが怪しいんです」

 店主はシーナを見ます。シーナはフードをいっそう深く被りました。聖女様は有名なので、顔バレする危険があるのです。僕も顔を隠しているので、確かに外から見れば怪しさ満天です。

「じゃあ身分証見せろや」
「あいにく持ち合わせておらず…」

 ステータスカードを見せると速攻バレるのでできません。前の二軒も、このせいで追い出されました。僕は伝家の宝刀、金貨を一つ取り出して、誰にも見えないように店主に渡しました。

「これでなんとかなりませんかね」
「ったくしゃーねぇ、おいっ、上に案内しろ」

 女房さんに連れられて、部屋に案内されます。ベッド二つだけの、狭苦しい部屋です。ベッドが二つあるだけでも幸せなのでいいのですが。

「これは対策が必要ですね…このままじゃお金が無くなります」
「そうだね、まぁ外国に行けば僕のフードはとれるから良いんだけど」

 シーナは新聞に載ったこともあると言いますし、なかなか顔を出せません。その新聞がどのくらいの正確性があったか知りませんが。

「やはり…ステータスカードの偽装をしましょう」
「できるの?そんなこと」
「えぇ、確かそのような魔道具があったと思います。それを持っているのは大体犯罪組織なのですが…」
「嫌だなぁ、でも我儘言ってられないよね」

 ついに犯罪に手を染める日が来ました。正義のためなら、多少の悪には目を瞑ると言う訳です。僕は正義感で魔王を倒す訳ではありませんが…。
 そうなると、私情のために犯罪を犯すということです。でも、たとえ犯罪者になったとしても、僕は故郷に帰りたいのです。まだ告白もしていないのに、娃綺ちゃんへの愛情がどんどん深まっていきます。

「じゃあ隣国に着いたら、まずは犯罪者探しだね」
「そうですね、あまり気が進みませんが…」

 僕たちはため息を吐きながら、店で買った黒パンを食べました。レベル上げだとか、ダンジョン攻略だとか、仲間集めだとか、綺麗事だけを言ってられない。非常に世知辛い。

「それじゃ、もう寝ようか」
「はい、あっ、その前に」

 シーナは僕の隣に座りました。肩が触れるくらい近くによって、神聖術を唱えます。

「主よ、夜闇に恐怖するか弱き者に、安らかなる眠りをお与えください。汝に主のお支えがありますよう。ここに祈りを捧げます。スリープ」

 これは神聖術の効果を薄め、遅効性にしたもので、祈りと言います。魔力の消費量は少ないのですが、できるだけ節約するように言っているので、このように近付いてやっているのです。明日も朝早いので、寝れないことがないように、こうして強制的に眠っています。それに、シーナはこうしないと寝つきが悪くて面倒なので。
 
「おやすみなさい、ユウ様」

 僕に言い咎められないタイミングでちゃっかり様付けして、愛おしむような微笑みを向けてきます。僕はサッと顔を背けました。

「おやすみ、着替えるならあっち向いておくからね」
「気になさらなくてもいいのに」

 シーナはそう言って自分のベッドの上で服を脱ぎ始めます。僕は装備を外して、そのまま着替えることなく寝ました。やはりシーナの神聖術は偉大です。今僕の脳内は睡眠欲に支配されています。こんな状況なのに。
 いえ、きっとシーナの神聖術がなくても、僕の脳内は娃綺ちゃんへの愛で支配されているはずですから、間違いはきっと起きません。きっと。
 なんだか僕の娃綺ちゃんへの想いが、独り善がりなものになってきた気がしながら、襲いくる睡魔に抗うことなく眠りにつきました。
 

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)

大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。 この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人) そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ! この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。 前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。 顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。 どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね! そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる! 主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。 外はその限りではありません。 カクヨムでも投稿しております。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~

味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。 しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。 彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。 故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。 そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。 これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。

処理中です...