幻影まほら

小鳥遊わか

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第一章 夜明けに向かう物語

第十話

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「なるほど、それでハジメは他の子ども達と公園に?」
「ええ、おそらく。もしかしたら移動もしているかもしれないでしょうけれど……」

 魔鳩での連絡を受け、ケイシーの家にはテンドウが訪ねてきていた。
 事の詳細を聞いて、テンドウは俯いたまま立っているケイシーの方に視線をやる。それから、ケイシーの身長に合わせるようにしゃがみ込んだ。ケイシーもそのことに気がついているが、気まずいのか罪悪感があるのか、目線を合わせようとはしない。

「悪かったな。あいつ、お前さんの気に触るようなことを言ったか」

 テンドウにそう問われ、怒られるのかと思っていたらしいケイシーはハッと顔を上げて首を横に振る。

「ち……違うよ! ハジメは何も悪くない、僕が……僕が一方的に、怒っちゃったんだ、……他の子と話してるのを見て、ハジメも外にいけばいいんだって、それで……」

 はっきりと話すケイシーらしくはなく、たどたどしく言葉を落としていくうちに、再びその顔は俯いていく。最後に小さく「ごめんなさい」と謝る頃には消え入りそうな声をしていた。
 テンドウはその様子を見て小さく息を吐いたあと、ケイシーの頭に軽くぽんぽんと手を乗せてから立ち上がる。

「ま、あいつのことなら大丈夫だと思うわ。中央公園近辺には連れていってやったこともあるし、他の子どもも一緒にいて迷子になるなんてことはねぇだろう」
「申し訳ないわ、まだ小さいのに子どもたちだけで家に置いておいた私にも責任がありますから……」
「いやいやいや、本当に、そんな大事でもないですから。とりあえず、近くを探してみるんで。見つかったら、ハジメ連れてまた来ます」

 テンドウの言葉に、母親も申し訳なさそうに頷いた。普段であればケイシーを留守番させて母親も一緒に探しにいけるが、この様子のケイシーを置いて出るには些か不安もあり、少なくとも姉が帰宅してくるまでは家を離れることも難しい。
 
 公園に向かおうとテンドウがケイシーの家を出ようとしたとき、外から子どもの元気な声がした。
 何事かと扉を開いてみれば、まっすぐに走り寄ってくるハジメや子どもたちがいた。

「あ? ハジメ?」
「わあ! テンドー! ただいま!」
「まあ、ハジメさん、無事だったのね、よかったわ! それにみんなも」

 母親が玄関先まで出迎えるのに、ケイシーもその背後について様子を伺うように恐る恐る覗き込んでいる。
 ハジメたちは特に怒っているだとか気まずそうにしているだとか、そういうことはなく、いつも通り元気に遊んでいるときのまま明るい表情をしていた。
 
「おばさんこんにちはー!」
「ハジメに着いてきちゃったけど、急に遊びに来ちゃってよかったのかな……」
「あら、遊びにきてくれたの? どうぞ、上がっていって」

 母親が驚きつつも笑顔で出迎えれば、ハジメを先頭に子どもたちが口々に「おじゃましまーす!」と挨拶しながらケイシーの家に上がっていく。
 ケイシーは思わず母親の背後に身を隠すが、ハジメがぐるりと回りこんでケイシーの手を掴んだ。

「ケイくん、お部屋いこ!」
「えっ、ええ?」

 そのままケイシーも引っ張られて、2階への階段へと向かっていく。
 その場に残った大人たちの耳には、ハジメの「こっちだよー!」という声や「ここ僕の家なんだけど……」と戸惑っているケイシーの声などが届いたが、それも遠ざかっていく。それでも子どもたちの元気な声は響いていた。

「途端に賑やかだな……」
「急にどうしたのかしら。戻ってきてくれてよかったけれど。様子を見てみましょうか」

 母親とテンドウは顔を見合わせながら、子どもたちが向かっていった2階へと足を運んだ。


 
 

「すっげー! 本だらけ!」
「これ全部読んでるのー?」
「広ーい!」

 ケイシーの部屋では、子どもたちが興味津々といった様子でそこにあるものを見つめていた。
 ケイシーは唖然としつつも、少し落ち着いたのかそれに返答をしている。

「全部ではないけれど、ほとんどは……別に広くないよ、普通だよ」
「お前の普通は俺たちの普通とはちげーの!」

 そう言われると多少むっとしたのか、ケイシーは何か反論しようと口を開きかけるが、出てくる言葉はなかったらしい。
 代わりに、隣でニコニコしながらケイシーを見ていたハジメに問いかけた。

「急に、どうしたの。外で遊んでたんじゃないの?」
「ケイくんにね、お外もってきたの!」
「お外もってきた……?」

 何を言っているのか分からないと言わんばかりのぽかんとした表情で、ケイシーはハジメの発言を復唱する。
 すると各々部屋を眺めていた子どもたちもハジメの元へと集まってきて、ケイシーの方へと向き直った。

「これ、私がつくったの! 公園に白いお花が咲いていて、それで花冠を」
「……シロツメクサだ」
「しろつめくさ?」
「花の名前だよ。ええと、ほら……クローバーなら知ってるでしょ。あれのことだよ」

 女の子から花冠を受け取りながらケイシーが説明すると、ほかの子どもも「それ知ってる!」と盛り上がり始める。

「俺この前すっげーの見つけたんだぜ、六つ葉!」
「ええー、そんなの嘘よ! 三つ葉か四つ葉だよ!」
「マジであったんだって!」
「……一応、六つ葉のクローバーもあるらしいよ。六枚に限らず、七枚八枚と葉っぱがついてることもあるんだって。でもすごく低い確率だから、とても珍しいもので……」

 言い合いになっている子どもたちにケイシーが口を挟むと、両者が同時にケイシーの方を向いた。
 しまったと思ったのかケイシーは思わずそこから目を逸らすが、子どもたちの反応はケイシーの想像していたものとは違い、明るく元気なものだった。

「ほらなー! ケイシーがあるって言うんだぜ! 嘘じゃないだろ!」
「すごい、本当にあるの? ケイシーくん物知りだね!」
「え、っと。本で、読んだだけで、僕は見たことないから分からないけど……でも、君が見たんなら、本物なんじゃないかな」

 言葉を選びながら、ケイシーは返答をした。特に間違ったわけではなさそうで、子どもたちが嫌な顔をしているわけでもないことに、ケイシーは内心でほっと息をつく。

「あ! あと俺な! こいつつれてきた!」
「こいつ……? えっちょっとダンゴムシ……?! ここで放すのはやめてよ……!」
「えー! かわいいだろダンゴムシ! コロコロするんだぜ! ほら!」

 男の子がダンゴムシをケイシーに見せびらかしにいくと、ケイシーはあからさまに嫌そうな顔で後ずさっていた。どうやら虫は得意ではないらしい。
 その様子を見ていたハジメはダンゴムシが気になったようで「おれも見る!」と間に割って入り、それから男の子とダンゴムシの話で盛り上がっている。
 
 ケイシーは自分に向けられていた興味がそれたことに少し安堵しつつ、みんなの様子を眺めているオリフォルのほうに視線をやった。
 特に口数が多いわけではないが、つまらなさそうというわけでもなく、どちらかと言えば本棚に並べられている多くの本に興味を示しているように見えた。
 ケイシーが自分を見つめているということに気付いたオリフォルは、彼に話しかけるように口を開く。

「……僕も本が好きなんです。うちにあるのは、経典とか医学書とかが多いんですけど」
「君の家は教会だしね。……いいの? 吸血鬼の家に遊びに来て。親御さんに怒られない?」

 ケイシーの問いかけに、オリフォルは穏やかに返答する。

「聖職者と魔族……特に吸血鬼との仲が悪かったのは、すごく昔のことですよ。別に、家に遊びにきたくらいで怒られるなんてことはないです。今は争ってるわけでもないですし」
「建前上はね。教会は、この国で魔族が暴走しないための制御機構でしょ。君たちは僕らを監視して、万が一のことがあれば手を下せるようにしてる。君が僕のところに荷物を届けにくるのは、僕の様子を見に来られるからなんじゃないかなって思ったんだ」
「……あのね、僕、まだ子どもです。そんな役目はないですよ」

 オリフォルが呆れたような顔をしながら、首を横に振った。

「あまりそういうことは言わない方がいいと思います。カッコつけてるつもりかもしれないけど、嫌われますよ」
「別に恰好つけてるわけじゃない。余計なお世話だよ」

 むっとした顔でケイシーが腕を組む。オリフォルがそれに返事をすることはなかったので、二人の間には少しの沈黙が流れる。
 そこに、ダンゴムシには飽きたのだろうか、ハジメがやってきた。

「なんの話してるのー? おこってる?」
「ううん、別に。そんなことはないよ。……って、花や虫のことだったの?」

 ケイシーがハジメに尋ねると、ハジメは元気よく「うん!」と頷いた。

「でもね、それだけじゃないよ!」
「まだ何かあるの?」

 ハジメが嬉しそうに部屋の中央に軽い足取りで向かう。ケイシーもほかの子どもたちも、何だろうかとハジメを囲むように集まった。
 ケイシーの部屋の扉の外にはケイシーの母親やテンドウがおり、その様子を眺めている。

「お外、もってきたぁ!」

 ハジメが大きな声でそう叫んで、絨毯に両手をトン!と置くと、瞬間、
 ハジメの足元を中心に、

「え?」

 誰のものかは分からない、ただ小さく驚いたような声が上がるが、ハジメは気に留めずそのまま両手を真上に振り上げた。
 足元だけに広がっていた芝生が壁を伝って樹の幹になり、天井に到達すればその天井は真っ青な空に変化していた。
 真昼の太陽が昇り、部屋であったはずのその場所を明るく照らしている。
 
 驚きに言葉も出ないのか、ハジメ以外の全員が口をあんぐり開けながら空の太陽を見上げ、眩しさに目が眩む。
 それから改めて、に似たその場所を見渡してから、口々に言葉を発していった。

「すっげえ! 何?! なにこれ?!」
「お外になっちゃった……!」

 子どもたちは嬉しそうにそこを駆け始める。ケイシーとオリフォルは立ったままだが、何が起こっているのか頭で整理しようとして、それに失敗しているのか、ただ風景を見つめていた。
 母親も同じく驚いた表情でそれを見つめているが、その隣でテンドウは額を抑えて「やっちまったか……」と呟いた。

「お外ぉ」

 ハジメは満面の笑みで嬉しそうにもう一度そう言ったが、直後、急に瞼がとろんと落ちていく。そのままふっと意識を手放して、芝の上に倒れた。
 それと同時に、風景は元のケイシーの部屋へと戻っていく。
 
「ハジメ……!?」

 ケイシーや子どもたちがハジメに駆け寄って声をかけるが、ハジメが起きる様子はない。
 テンドウが割って入りハジメの様子を確認すると、心配そうな顔の子どもたちに小さく苦笑いをした。

「寝てるだけだな。今ので一気に疲れたんだろ。なんてことねェよ、大丈夫だ」

 ハジメをテンドウが抱きかかえると、ハジメはその腕の中ですうすうと寝息を立てながら気持ちよさそうに眠っている。
 それを見て、子どもたちも安堵した様子でほっと胸をなで下ろしていた。
 ケイシーは何やらそわそわとしており、ハジメを覗き込んだり何か考えたり、アズマの方をちらちらと見たりして落ち着かない様子だ。それから我慢できなくなったのか、アズマに話しかける。

「ねえ、ハジメのさっきのって……魔法? 見たことないし、本でも読んだことないよ。第一、魔法というのは魔力でいろんな物質を変換して生み出しているのであって基本的には不可逆的なものだし、またそこに新しい力が働かなければ元に戻ることはないのに、僕の部屋はちゃんと勝手に元に戻ったよね、いや戻らなかったら困るんだけど。そもそも絨毯が芝生になるなんてあり得ない、でも本物ではだったよね? 一体どういう原理で……テンドウさんは何か知っているの? もしかしてこれも、藤嬰の秘密の一部だったりする?」
「あーストップ、ストップ。お前さん一気に喋りすぎだ、畳みかけないでくれ」

 テンドウがハジメを抱えたまま首を横に振る。他の子どもたちもポカンとしており、ケイシーはもやもやした気持ちを抱えつつ口を噤んだ。

「まあ、今日はこいつも連れ帰って寝かせてやらねェとだし、話はまた今度な。ああ、あと、今の出来事は外にあまり言いふらさねェでやってもらえると助かる」
「俺たちだけの秘密ってことかー?!」
「あー、まあ、そういうこった」
「わかった! 秘密ね!」

 テンドウはきゃっきゃと盛り上がる子どもたちに、本当に大丈夫だろうかと若干心配しながら小さいため息を吐く。
 今日のところは帰るかとテンドウが立ち上がると、ケイシーがふと思い出したように声を上げた。

「……あ」
「ン? 質問ならまた今度な」
「いや、……ええと、その……謝り損ねたと思って、ハジメに……」

 少しの沈黙。
 それから、テンドウがふ、と笑ってから口を開いた。

「ま、それも今度でいいんじゃねェか。この様子じゃこいつはお前さんのことを別に嫌ってはないようだし、また遊びにいくって言うだろうよ」
「……本当に来てくれる?」
「そりゃ、俺に聞かれても分からねェけどよ。嫌になってたらここまで戻ってきてないだろうし、こいつなりに考えたんだろ。って」
「…………そっか」
「なあ~、俺たちは? 俺たちもヒデーこと言われたぜ!」
「え」

 子どもたちに囲まれ、ケイシーは一瞬言葉を詰まらせて一歩後退った。
 それから視線を床にやって、少し考えるように黙ったあと、小さく口を開いた。

「えっと………………わざわざ荷物届けてくれたのに、怒ってごめん。君たちは何も悪いことしていなかったのに」

 気まずそうに、呟くように、ケイシーは言葉を落としていく。
 それを軽く掬って、子どもたちはニッと笑顔を見せた。

「いーよ! 別にそんなに怒ってねーし!」
「私も気にしてないよ」
「こっちも嫌な思いさせちゃってたらごめんね」
 
 その言葉を聞いて安堵したのか、ケイシーは顔を上げて子どもたちの顔を見回した。
 その表情に大きな変化はないものの、どことなく嬉しそうな雰囲気は感じ取られた。
 
「……でも、正直、泥だらけの服で押しかけてくるのはやめてほしい」
「なっ、なんだとー!?」

 やいのやいのと再び騒ぎ始める子どもたちをやれやれと眺めながら、テンドウはその様子を見つめていた母親の元まで歩み寄る。

「すいません、ハジメが騒動起こしてしまって」
「いいえ、良かったわ。お友達、増えたみたいで……こちらこそ、今日はたくさんご迷惑をおかけしてしまってごめんなさいね」
「いえいえ。また、連れてきます」

 日は傾き、もう少しで夜がやってくる時間帯だ。一瞬だけ部屋に現れた芝生も青空も真昼の太陽も、今はどこにも見当たらない。
 しかし今この部屋に広がるのは、子どもたちの笑い声に包まれた暖かな空間だった。
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