【R18】満足していないのにその部屋から強制退場させられたのですが

アマンダ

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後編

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 確かに触らなくてもいいから見せろと言った。やり方は指定しなかった。

 ――でも、そんなに離れる必要はないんじゃないか!?

 この距離だとおさわりはともかく、においも遠ざかってしまう。手の届かない距離にいる安心感と、あいつのいいにおいが薄くなった残念な気持ちがせめぎ合う。

 ベッドから距離を取って、壁際に立つミコト。その両手はスカートのすそを握りしめ、恥ずかしさのせいかプルプル震えている。

 ――もじもじしているあいつを見るのは悪くない。

 イケナイことをしている気分になって、興奮する。

 海の底、二人きりの密室。少年に恥ずかしいことを強要する俺を止めるヤツは誰もいない。ミコトの命運は俺が握っている。その状況に、俺の感情のほの暗い部分がほくそ笑む。

 ――この距離でよかったのかもしれない。

 あんなかわいい顔をしているミコトを見ていると、少年だろうと何だろうと関係なしに貪りたくなってしまいそうだ。離れたことでかろうじて息を吹き返した理性が、“ちゃんとこの距離は死守しなければ”と意気込んでいる。頑張ろう。

 ――さぁ、早くその中を見せろ。

 ミコトの体つきは、男の象徴を無くした影響もあるのだろうが、普通の男より女に近い。普段はダボダボのポンチョであまりわからないが、宿の部屋だと気を抜いてあいつはポンチョを外す時がある。その時のズボンの上からわかる腰のラインは魅力的で思わず目で追ってしまうのは男のさがだ。

 いつもは悪いと思って目を逸らすが、今日は存分に堪能しよう。部屋から出るためだ。仕方がない。

 ゆっくりとミコトがスカートを持ち上げていく。

 ミコトはどんなパンツを履いているのだろうか。トランクスか、ボクサーか、ブリーフか。少年らしいブリーフもいいとは思うが、それはそれで罪悪感が生まれそうなのでトランクスかボクサーの方がいい。

 いや、あいつの丸みを帯びたケツにはボクサーの方が似合いそうだ。ムチムチしたケツや太ももを強調するボクサーを俺は希望する。

「――ミコト。」

 俺の邪な思いは漏れだしていたのだろうか。ビビって手を止めたミコトを、視線で促す。

 ――さぁこい……ボクサー!



 ――ってパンティーかよ!!!!



「なんで……なんで女物履いてんだよ!! 」

 おい、ちょっと待てよ。ふざけるなよコルァアッ!! こいつは何回俺の頭をかちわれば気が済むんだ。

 少年が繰り出した的確なカウンターに頭が追いつかない。女装ってそこまでするのか。確かに日中、ニッキーたちがブラジャーで騒いでいたけれど……

 待て。ということはジークとニッキーの指示でこいつはパンティーを身につけたのか。

 ニッキーが準備したパンティーを。

 あいつの趣味のパンティーを。

 ――ふざけんじゃねぇぞ。

「それも……ニッキーの趣味なのか……」

 ――アイツ、コロス。

 身体の中からどす黒いマグマのような怒りが込み上げる。 

「ちがう! ちがうから!! 」

「じゃあなんで……そんなの履いてるんだ。」

 違うって何だよ、男が女物のパンティーを身につける理由なんてないだろう。あのふざけた男を庇ってるんじゃねぇよ。帰ったらボコボコに八つ裂きにしてやらなきゃ気が済まねぇ。

「これって……女物なの? 知らなかったなぁ~。」

「――――っ!? 」

 ――ななな、何を言ってるんだお前はっ!! 

 男物と女物の下着の違いに気が付かなかったのか!? 異世界から来ていたら、そんなこともありえるのか!? 

 こいつはことごとく常識という壁を粉砕していく。無意識に。

「ということはお前は――今までずっと女物のパンティ履いて生活していたってことか? 」

「――――はい。」

 そうか。

 お前は今までずっと――あんな時も、こんな時も、パンティーを履いていたのか。

「そうだったんだな――」

 ニッキーの趣味じゃない。こいつが自ら選んで、進んで身につけていた。

 そのことを理解した瞬間、先ほどまでの暴力的な感情は消え去り、鼓動が加速して、身体中の血液が沸き立っていく。

 スカートをめくって、羞恥に震えるミコト。その秘部を包む、青と白の縞々の薄い布。

 なんだか急に拝み倒したい気持ちになった。

 露わになったミコトの股間を舐めるように見つめる。ツルリと滑らかなそこは、パンティーを身につけるのにふさわしい場所だと思った。愛らしいパンティーはミコトの魅力をさらに引き立てる。

 恥ずかしさから少し内股気味になっている太ももとパンティー、今にも泣きそうなミコトのかわいい顔を眺めながら再び息子を弄ぶ。あいつは凄いな。興奮が止まらない。俺の欲をどんどん引き出していく。

 際限のない欲望は、次なるステージへと俺を誘う。

 ――パンティーの中身が気になる。

 さすがにそれはマズいか……と躊躇していたが、ミコトが身じろいだ瞬間に聞こえた水音が、俺の欲望を解き放った。

「なぁ、ミコト……あのときどこでイッたんだ。」

「え……!?」

 予想はついているけど、こいつの口から直接聞きたい。触るのをこんなにも我慢しているんだから、このくらいの意地悪は許されるはずだ。

「いいいい言わないよ! 」

「言えよ……」

 照れたミコトの顔に、ゴクリと唾をのむ。俺がこんなエロい顔を引き出しているのかと思うと、喜びで身体が震える。もっと、もっとだ。もっといろんなミコトが見たい。

「…………お尻で……っ! 」

 これ以上ないくらい真っ赤になったミコトは非常に愛らしい。でも足りねぇ。まだ……もっとだ。

「どんなふうに? 」

「――――っ!? 触手で――」

「触手で――?」

「――ズポズポ犯されましたっ!! 」

 自分で秘部を見せつけながら、恥ずかしい言葉を言わされるミコトに魅了されて、右手の動きが速くなる。

「あれはエロかったよなぁ。」

 淫らな水音を奏でながらよがり狂っていたミコトのエロさは想像を絶するものがあった。目に焼き付けたその姿は、いつでも何度でも思い出せる。

「なぁ後ろ向けよ。」

 止まることを知らない俺の中の獣は、更なる要求を目の前の獲物に求める。

「え――っ!? 」

「早く部屋から出るために――協力してくれるんだろ? 」

 涙目になって相当恥ずかしいはずなのに、ミコトは抵抗しない。俺の言葉に従って、ゆっくりと後ろを向いた。

 スカートを捲って、自ら進んで、触手に犯されて気持ちよくなったエロ尻を披露する姿に身体の中から熱くなる。

 ズボンの上から眺めていた時より最高だ。プリッとした形のいいそのケツを揉みしだきたい衝動に駆られる。おさわりNGってなんだよ。ふざけたルール課しやがって。触りたい、揉みたい、かじりつきたい。

 ――待て、触らなければいいんだ。かじるのはセーフじゃないか。

 なんてことだ。試合のルールを見落としていたなんて。やはり規則は読み飛ばさずに熟読しなければいけない。

 息子を一旦仕舞って、フラフラと誘われるように、桃のような尻に近づいた。

「えっろいケツ――」

「あああああアル!? 」

 近づいたことでわかった。今まで俺を誘っていた甘い酩酊するにおい。

 それは、ミコトのここから発せられていたんだ。

 花に誘われる虫のように、俺はミコトのケツにそっと口づけ、腹いっぱいにそのにおいを吸い込む。今までにないくらい濃厚なにおいに、飛び出すんじゃないかと思うくらい心臓が早鐘を打って、頭が馬鹿になる。

「おさわり禁止だって言ったじゃないか! 」

「触ってねぇよ――キスしてるだけだ――――」

 ちゃんとルールには従っている。細かい条件を付けなかった、お前がいけないんだ。

「ふぁああ……」

 かわいい声をあげながら、エロ尻を振って俺を誘惑するミコト。その弾力を唇で堪能する。時々かじると、エロくケツを振るから堪らない。

 左腰の鳥の刺繍が目に入った。

 ミコトが孤児院の子どもたちにしていた話を思い出す。

 “幸せの青い鳥”

 逃してはいけない……無意識のうちにかぶりついた。

 またミコトがかわいい声をあげて、ケツを振って誘惑してくる。においが一段と濃くなり、さらに頭が馬鹿になる。

 ――このケツはどんな味をしているのだろうか。

「あぁっ――――! 」

 本能に従って、パンティーの隙間から舌を挿し込んだ。直接触れた柔らかさと甘さに、頭が痺れるようだ。

 ――ケツが甘いって何だよ。

 訳が分からないけど、その甘さを楽しみながらゆっくり中心部に向かって舐め降ろしていく。

 俺を誘う、においの泉の湧き出す部分へ――

「――――ダメッ!! 」

 ミコトに頭を引きはがされた。

「アル、もう勘弁して……」

「何でもする……は? 」

 このにおいの正体が知りたいんだ。もっと深く味わいたいんだ。少しくらいいいだろう。

 懇願する俺に、少年は本日何度目かの衝撃発言をかます。

「口でするから……ダメ? 」

 興奮でいつもより赤くなった唇。誘うように撫で回す手。その唇が紡いだ言葉に、さすがに脳みそがオーバーヒートした。

 ♢♢♢

 雄の本能とは凄まじい。

 気づいたときには俺は立ち上がっていて、ミコトが目の前で跪いていた。

 近距離でミコトに直視される我が息子。なんでそんなウットリと見つめているんだ。

 ふと、ミコトが首を傾げる。

「気づいたか……?」

「ねぇ、これって……」

「そう、この形でズポズポされて、気持ちよくなって、よがり狂って、イきまくったんだよなぁ、ミコト。」

 そうだった。あのときは悔しくも触手にしてやられたが、次は……

 直接俺がこいつを犯す番だ。

 腹の底から黒い愉悦が湧き起こる。

「さぁ、挨拶しようか」

 薄汚い快楽に満たされた身体が震える。柔らかいミコトの頬は擦り付けているだけでも気持ちいい。

 ――このまま顔射も悪くない。

 最低な思考が頭をよぎるのを無理やり追い出した。さすがにそれは嫌われそうだ。

 少年の醸し出す淫らな雰囲気に当てられて、興奮は最高潮になった我が息子。何度も出したはずなのに、今までで一番元気だ。

 ――前回とは違って媚薬もなんもないのに……何故だ?

 一瞬頭をよぎった疑問は目の前の快楽で押し流された。

 熱いため息を吐いて、ミコトが潤んだ目で俺を見上げる。その妖艶な姿に擦り付けていた腰つきを止めた。

 その隙にゆっくりと離れたミコトは優しい手つきで俺の息子に触れる。ミコトが触れた部分から痺れるくらいの快感が広がっていき動けなくなる。

 俺から目を逸らさずに、ミコトが赤い舌を覗かせる。チラつかせながら、ゆっくり焦らすように近づき、敏感な部分を舐め上げた。

 ――だからどこでそんなエロいことを学んできたんだ。

 ミコトは絶対に俺から目を逸らさない。ずっと熱っぽい瞳で見つめたまま、俺の息子を丁寧に舐め続ける。

 亀頭も、カリ首も、竿も、俺の全てがこいつの好きなように弄ばれる。ぬるぬるした気持ちよさと、舌が這い回る快感とあたたかさで腰が砕けそうだ。

 チロチロと、大胆に、上気させた頬で嬉しそうに俺の肉棒を堪能するミコトの視界の暴力と、息子に与えられた快感が相乗され、脳みそを焼き焦がす。

 ――やべぇ、超気持ちいい。

 でも、正直これじゃイけない。

 もっと刺激が欲しい。

 少年の手練手管に翻弄されて、情けないことこの上ないが――もう我慢の限界だ。

「ミコト……」

 あいつの頭を撫でていた手に力を込めて、俺は懇願した。

「そろそろ……咥えてくれないか? 」

「……ヤダ。」

 ――なんでだよ、このエロガキ!!

 反論しようと口を開いたその瞬間、

「……くっ! 」

 裏筋の部分を大きく舐め上げられて、不覚にも声が漏れてしまった。俺を見上げるミコトの目が、嬉しそうに細められて……頼むから勘弁してくれ。

 ――チュッ

 その願いが通じたのか、鈴口から溢れる蜜にミコトが口付けた。少しだけ触れた粘膜にその先を期待してしまう。

 俺の先走りををゆっくりと味わったミコトが浮かべた、渇望するような表情は一体なんだ。

 生暖かい吐息が亀頭に当てられたのは一瞬で、次の瞬間には根元まで一気に生暖かい感触に包まれ、意図せず腰がビクつく。

 ……声を出さなかった自分を褒めたい。

 誰だ、こいつにこんなエロいことを教えたのは。美味しそうに頬張るミコトから与えられた快楽が脳みその一気に流れ込む。

「……くっ……はぁ……」

 舌先でいいところを舐めまわしながら、エロい水音を立てて一生懸命ご奉仕するミコト。だからどこでそんな技を覚えてきたんだ。

 慣れてきたのだろうか。段々と前後に動かすスピードが上がっていって、気が向いたときに陰圧をかけられ吸い付かれる。その快楽で腰が揺れる。

 もっと堪能したいのに、悔しいがこれでは全てを持っていかれてしまう。

「……くっそ!! 」

 ミコトの頭を押さえ込みながら、盛大に俺は果てた。

 控えめに言っても、最高だった。

 口内に出された俺の欲望を、こいつはまた美味しそうに飲み干す。苦いって言っていたのに、なんでそんな嬉しそうな顔で――。

 ミコトの身体の中で、俺の子種が暴れている……そう考えた瞬間、狂おしい程の愛おしさが溢れでる。その感情を乗せて、頭を撫でた。柔らかい髪の毛が心地いい。吐き出した後の徒労感と、まだ口内に咥えられた生温かさが合わさって、穏やかな快感で満たされる。

 だが、俺の充足感はこいつに伝わらなかったみたいだ。

「うっ……! 」

 お前は知らないだろうが、イッた後のそこは敏感なんだ……不意打ちの刺激に堪らなくなって、ミコトの頭を押しのけた。

 ――チュポンッ

 音を立ててミコトが離れていく。

 俺を見上げて2、3秒固まっては、徐々に赤く染まっていく顔。

 目をウロウロさせて慌てた表情を浮かべたと思ったら、また力強い目で俺を見上げてきた。

 目が細められる。

 口角が上がる。

「ごちそうさまでした。」

 花が開くようなかわいい笑顔で、小悪魔が微笑んだ。

 ――なんなんだ、こいつは!!!

 収まったはずの欲望が再びその鎌首をもたげる。

 もう無理だ。

 グチャグチャのドロドロに犯してやる。

 泣き叫ばれようと嫌われようと関係ない。

 全てを暴いて心の底から、このかわいい淫魔を貪り尽くそう。

 理性が吹っ飛んで、本能という名の獣に俺は身を任す。獰猛な、手加減なんて言葉を知らない俺の中の獅子の部分。その眠れる獅子を起こしちまったんだ、責任とれよ、なぁ、ミコト。

 ミコトを抱き抱えてそのままベッドへ向かったはずなのに……

 再び俺らを包み込んだ眩しい光。

 ――待て。まだだ。俺はまだ……全然満足していない!! 

 腕の中のミコトを強く抱きしめる。白くなる視界の隅で最後に見えたのは、砂が落ち切った砂時計。

 そして、アクアブルーの大きな尾ひれ。

 ――何の魚だ……あれは……

 浮かんだ疑問は海流と共に押し流された。

 ――ちょっと、無理!! 死ぬ!!

 全力でミコトに抱きつく。

 もう駄目だと思ったが、間一髪でハルちゃんに助けられた。なんていいヤツだ。

 荒く息を吐きながら、ずぶ濡れになったことで、冷やされた頭で考える。

 最後、俺は何をしようとした。

 守らなくては、という気持ちが消えたのはいつからだ。

 もう味わいたくない、と思っていた激しい後悔に再び襲われる。

 それなのに――

 まだ俺の中に燻っている炎。腕の中のミコトを抱きしめてそのにおいを嗅ぐと、確信へと変わった。

 ――俺はまだ……満足しちゃいねぇ。

 俺の中の獣が暴れている。その感情に任せて、再びミコトを抱きしめた。

 それなのにこいつは、力を込めて、拒絶するように俺の中から離れていった。腕の中の温もりが消えて、空虚な虚しさが俺の中に広がる。

「ミコト……」

 ――行くな。

 その言葉は言えなかった。

 いい年した大人が、年下の少年に対して掛ける言葉じゃねぇ。あまりにも惨めすぎる。

 海水に流されて、あんなに俺を誘っていたミコトのにおいも、嬉しくて堪らなくなった俺とミコトが混ざったにおいも、全てが消えてしまった。

 ほんの少しの残り香を探して、無意識にヒクついていた鼻を押しとどめる。これ以上、虚しくなってどうする。

 でも、見つけてしまった。さっきの時間が幻でなかったことを証明する印。ミコトの首に俺が残した噛み痕。俺の所有印のように刻まれたそれを撫でると、あたたかい気持ちが心の中に広がった。

「これ、消さなきゃね……ジークたちに見られたら何言われるかわからない。」

「そうだな……」

 それなのに、困ったようにミコトは笑って、光魔法でその痕を消していく。

 ――やめろ。

 その手を掴んで、止めたい気持ちを抑え込む。

 こいつは俺の番いでもなんでもないから。
 ミコトの手を止める資格は俺にはない。

 こんな印を勝手につけられて、好き勝手にオカズにされて、ミコトは迷惑しているのだろう。その顔を見ていられなくて、視線を外した。

 ハルちゃんの外に広がる青い世界は、俺の心中なんて関係ないかのように、穏やかに流れていく。

 ミコトに対する自責の念と、まだ身の内に燻る炎をどうにかしたくて大きく息を吐いた。

 どちらかだけでも軽くなればいいものを、何も変わらない。

 ――くっそっ!!

 俺は知っている。長年慣れ親しんだ感覚だ。

 わかっていたはずなのに、何を求めてしまったんだろう。愚かな自分に嫌気がさす。

 あの砂時計が、本当の意味での満足を測っていたら、きっとあの部屋から出られなかった。

 この心の飢えは、空いた隙間は――番いと出会うことでしか満たされない。

 俺は永遠に満足なんて出来ない。

 どこにいるんだ。俺の運命の相手は。

 早く……会いたい…………
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