1 / 50
黒髪赤目の少年
しおりを挟む
新年、あけましておめでとうございます
はじめましての方ははじめまして
お久しぶりの方はお久しぶりです
こうして、新年に無事に更新することができて感無量です!
一応、予定としましては二日間の計48話連続更新となっておりますので、付き合ってくださる方は、二日間よろしくお願いします
────────────────────────
薄暗い森の中でその男は木を背もたれにして眠っていた。
周囲にはそんな男を絶好の獲物だと、誰が喰らうか様子を見ながら近づいてくる数匹の狼型の獣の姿があった。
やがて痺れを切らしたのか、一匹の獣がその牙をもって男を喰らおうとし
『ギャ!?』
その喉をいつの間にか持っていたナイフで掻っ切られた。
獣たちは警戒するが、男は依然目を瞑ったまま。
『ギャアギャアギャ!』
警戒を強めるも、先程と変化はなく依然として男は眠ったまま。
ならば、寝相として腕が動き、偶然にも首を掻っ切ったと考えるのが自然。知能の低い獣はそう判断して、また一匹がその牙を光らせ
『ギャ!?』
先程と同じように、首は切られた。
『ギャギャア!?』
二度も同じことが起きれば偶然とは言い難い。今度は油断しないように全員で襲いかかろうとして、男の姿が消えた。
『!?』
驚愕し、急には止まれずにそのままの勢いのまま木に向かって突進して、一斉に首を斬られた。
男は、声をあげることもできず絶命した獣を一瞥すると、興味無さげに視線を移し手を動かして感覚を確かめる。
そして強く握りしめると、苦しげに呟いた。
「──まだだ………まだまだ、足りない………」
そして男は振り向くことなく首を傾けることによって飛来してきた矢を躱した。
「………小鬼か」
気配でその正体を悟った男は、自慢の敏捷で接近し、首を狩りとる。
どうやら斥候の役割を担っていたようで、少し行った場所から数体の小鬼が接近してくる気配がする。その中には、小鬼たちの親玉である大鬼も存在していた。
「………【我が名はアイン。災禍を宿りし名。堕ちたるその身を惑わし、呪われろ】」
そして魔法の詠唱を終わらせると男は小鬼達を一方的に虐殺し、大鬼すらも呆気なく殺してしまった。
■■■
ギルドの中が騒がしい。今日も今日とて冒険者ギルドの受付をしていたミカンは騒がしい原因を考えながら、一週間前から姿を見せない冒険者のことも考えていた。
「………おい」
と、そんな声が聞こえたのでミカンが思考の世界から意識を現実に戻すと、丁度考えていた件の少年の姿があった。
「これ、換金頼む………」
そんな心配されていたなんて微塵も考えてなかったかのように淡々と換金を頼むその姿を見て、無事なことに安堵していたミカンの感情に少しづつ憤怒の感情が溢れてきた。
だが、憤怒の感情を気力で抑えると、ため息を吐きながら
「リンくん………一週間も顔見せないで何してたの?帰ってくる時と探索に出かける時は顔見せてって………」
「ああ。だから顔見せに来ただろ?」
「へ?だから、行く時も………」
「見せたじゃねえか一週間前に………それよりも換金」
リンの言葉を一瞬理解できなかったミカンだったが、少しすると完全に理解し、ギルドの中ではミカンの悲鳴が轟いた。
■■■
「まだまだ………もっと、強くならないと………」
はじめましての方ははじめまして
お久しぶりの方はお久しぶりです
こうして、新年に無事に更新することができて感無量です!
一応、予定としましては二日間の計48話連続更新となっておりますので、付き合ってくださる方は、二日間よろしくお願いします
────────────────────────
薄暗い森の中でその男は木を背もたれにして眠っていた。
周囲にはそんな男を絶好の獲物だと、誰が喰らうか様子を見ながら近づいてくる数匹の狼型の獣の姿があった。
やがて痺れを切らしたのか、一匹の獣がその牙をもって男を喰らおうとし
『ギャ!?』
その喉をいつの間にか持っていたナイフで掻っ切られた。
獣たちは警戒するが、男は依然目を瞑ったまま。
『ギャアギャアギャ!』
警戒を強めるも、先程と変化はなく依然として男は眠ったまま。
ならば、寝相として腕が動き、偶然にも首を掻っ切ったと考えるのが自然。知能の低い獣はそう判断して、また一匹がその牙を光らせ
『ギャ!?』
先程と同じように、首は切られた。
『ギャギャア!?』
二度も同じことが起きれば偶然とは言い難い。今度は油断しないように全員で襲いかかろうとして、男の姿が消えた。
『!?』
驚愕し、急には止まれずにそのままの勢いのまま木に向かって突進して、一斉に首を斬られた。
男は、声をあげることもできず絶命した獣を一瞥すると、興味無さげに視線を移し手を動かして感覚を確かめる。
そして強く握りしめると、苦しげに呟いた。
「──まだだ………まだまだ、足りない………」
そして男は振り向くことなく首を傾けることによって飛来してきた矢を躱した。
「………小鬼か」
気配でその正体を悟った男は、自慢の敏捷で接近し、首を狩りとる。
どうやら斥候の役割を担っていたようで、少し行った場所から数体の小鬼が接近してくる気配がする。その中には、小鬼たちの親玉である大鬼も存在していた。
「………【我が名はアイン。災禍を宿りし名。堕ちたるその身を惑わし、呪われろ】」
そして魔法の詠唱を終わらせると男は小鬼達を一方的に虐殺し、大鬼すらも呆気なく殺してしまった。
■■■
ギルドの中が騒がしい。今日も今日とて冒険者ギルドの受付をしていたミカンは騒がしい原因を考えながら、一週間前から姿を見せない冒険者のことも考えていた。
「………おい」
と、そんな声が聞こえたのでミカンが思考の世界から意識を現実に戻すと、丁度考えていた件の少年の姿があった。
「これ、換金頼む………」
そんな心配されていたなんて微塵も考えてなかったかのように淡々と換金を頼むその姿を見て、無事なことに安堵していたミカンの感情に少しづつ憤怒の感情が溢れてきた。
だが、憤怒の感情を気力で抑えると、ため息を吐きながら
「リンくん………一週間も顔見せないで何してたの?帰ってくる時と探索に出かける時は顔見せてって………」
「ああ。だから顔見せに来ただろ?」
「へ?だから、行く時も………」
「見せたじゃねえか一週間前に………それよりも換金」
リンの言葉を一瞬理解できなかったミカンだったが、少しすると完全に理解し、ギルドの中ではミカンの悲鳴が轟いた。
■■■
「まだまだ………もっと、強くならないと………」
0
あなたにおすすめの小説
無能妃候補は辞退したい
水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。
しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。
帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。
誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。
果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか?
誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】侍女が王女に転生?!英雄と結婚して破滅の国を救います!
カナタカエデ
ファンタジー
八十歳で生涯を終えた、元王宮侍女カリナ。
その最期の瞬間――枕元に、かつて仕えた王女アメリアが現れた。
「お願い…私の人生をやり直して。国を、私を、救って――」
次に目を開くと、カリナは十八歳の“王女アメリア”として転生していた。
彼女は知っている。
このままでは王国は滅び、愛する主君が破滅する未来を。
未来を変えるため、アメリアは
冷徹と噂される英雄ヴァルクとの政略結婚を選ぶ。
これは、かつて守れなかった主人のための転生。
そのはずなのに――彼への想いは、気づけば変わり始めていた。
王女と英雄が紡ぐ、破滅回避ラブファンタジー開幕。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
挿絵はA I画像を使用
10/20 第一章完結
12/20 第二章完結
2/16 第三章完結
他サイト掲載
(小説家になろう、Caita)
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる