世界最強が集う果ての地に召喚された彼らはそこで異世界最強を目指す

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プロローグ 果ての地

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 神矢嶺二かみやれいじの前方では、軍服を着た兵士が二百人ほど倒れていた。
 嶺二は手についた血を舐めると、背後からの重たい音に振り向く。
 十四機の戦車、中心を歩くそれから、一人の男がメガホンを構えて頭を出した。
 
『神矢嶺二! これ以上抵抗を続けるようならば、我々は直ちに発砲する!』
 
 嶺二は拳を開いて、五つの弾丸を眺める。
 もう撃ってんじゃねぇかと、そんなツッコミは口にすることなく彼らにお返しした。

『ぐああああ!』

 戦車は爆発し、搭乗員がどうなったか……嶺二にとってはどうでもいいことだ。

「徹甲弾……ね」

 嶺二は残りの四発も、親指で弾き飛ばした。

「…………」


 爆風の中、嶺二は地面の学生服を肩にかけると、歩いてその場を後にする。
 髪をたくしあげて舌打ちすると、機嫌悪そうに眉をしかめた。

「お前たちが、テリーヌを殺したのが悪いんだろうが……」

 テリーヌとは、嶺二の愛する蟻の名前である。三ヶ月もの間、二人は衣食住を共にしてきた。それが今日という日、テリーヌの散歩中に不幸にも軍車両に轢かれてこの世を旅たったのだ。
 嶺二はまずその軍車両を大破させ、その後に二百人にものぼる増援の兵士まで完膚なきまでに黙らせた。しまいには戦車まで出動するが手元の弾丸でこれも大破。
 なぜ、軍がただの人間相手にこれほどのもてなしをするのか。
 なぜなら彼は、人類最強と呼ばれる国の重要監視対象だからだ。

「埋葬もしてやれねぇなんて……ごめんな、テリーヌ」

 嶺二は俯いて、パトカーのサイレンを背後にしながらアパートへ足を進めた。

「黙れ……!」

 コンクリートの破片を拾い上げ、振り返りざまに投げ放つ。それは間髪入れずにパトカーのタイヤへ直撃し、車両はスリップして後続車を食い止めた。

「ああちくちょう……! イライラするぜ……。――あ?」

 嶺二の目の前に、光り輝く円が出現した。腰を曲げて怪訝な目を向ける彼はため息をひとつ。

「はぁ~……ったく。テリーヌが死んだショックで幻覚見ちまってんのか……」

 構わず前に進む嶺二は、光る円を通過した直後に異様な光景を目の当たりにする。

「な、なんだ……こりゃ」

 荒れ果てた……というよりは何も無い世界が広がっていた。植物や動物の姿は無く、嶺二にとって見覚えのあるものといえば地面の砂と青い空。
 何ひとつ物音を発しない空間に、嶺二は唾液を飲み下した。

「どこだよここ……さっきまで、俺はただの路地を歩いてただろうが……」

 嶺二は無意識に一歩踏み出すと、直後に妙な音に振り返る。

「何だ……?」

 嶺二が見た光の円と同じものが、そこに開いていた。
 そこから出てきたのは人の足。徐々に露わになるその姿に、嶺二は安心と警戒心を同時に感じ、勝ったのは安心感。その『少女』に駆け寄って肩を掴んだ。

「なぁおい! ここはどこだ!? お前はここの住民なんだろ!?」
「ひぇぅ! や、やめてください……」
「……あ?」

 嶺二より頭ふたつ分くらい背の低い少女は、怯えた顔で嶺二を見つめた。

「あの……私もよく分からないんです……」
「んだと……?」

 嶺二は少女の肩に置いていた手を、今度はその子の髪の毛に這わせた。

「何だこの髪……」
「ひゃぅ! な、なんですか?」

 肩口をくすぐる桃色の髪は、嶺二にとって見慣れたものでは無い。しかしその艶やかさに、染めたものでもないと悟る。
 それにこの服装。白を基調とした中に緑も掛け合わせたローブのようなそれは、魔法使いを連想させる。

「お前は、ここの人間じゃないのか?」
「ふぇ? 人間?」

 まん丸のどんぐり眼で、少女は首を傾げた。

「私は……魔族ですけど」
「魔族……? なんだそりゃ」
「あの! そろそろ手を離してください!」
「お、おお。悪い」

 嶺二が手遊びしていた毛先は、そこだけがカールしていたが、少女は気づいていないのか気にする素振りはせず続ける。

「魔族とは、魔法を操る種族のことです。私はその中のプリーストと呼ばれる癒術師で、傷を癒すことができます」

 嶺二はポカーンとした顔で聞いているが、理解することを諦めたのか話を変えた。

「お前はどこから来たんだ?」
「バスタル王国です」

 嶺二は真面目な顔で。

「からかってると殴るぞ」
「からかってませーん! あなたこそどこから来たんですか!?」

 眉をピーンと張って聞き返してくる少女に、嶺二は一言で答える。

「日本だ」
「あ、あなたこそからかってるじゃないですか! なんですかニホンって、美味しい食べ物か何かですか?」
「食べ物……だと」

 一瞬、額に血管を浮かせた嶺二だが、待てと思考する。

 突如として降り立った無音の地。錯覚とも思わせる光り輝く円。見慣れない格好の少女。ここに来た理由すらも知らない二人……。

「なるほど、訳わかんねぇな」

 嶺二がふと我に返ると、少女は彼の腕に手を添えていた。

「何してんだガキ」
「が、ガキ!? せっかく傷を癒してあげようと思ったのに!」
「傷?」

 その腕を見ると、破れた学制服の袖から傷口が覗いていた。嶺二は鬱陶しげに手を振り払う。

「んなもん、唾つけときゃ治るっつの」

 少女がその手を追うように掴みかかる。ぶらさがるようにして、嶺二に反抗的な目を向けた。

「ダメです! 決して浅い傷ではありませんし、ばいきんが入って化膿したら大変です!」
「んだよこいつ……でもお前、カットバンひとつ持ってなさそうだが?」
「カットバン?」
「あ?」

 少女の手が青く光りだした。

「なっ!」
「動かないで」

 嶺二の傷は見る見る塞がり、ほんの数秒程度で完治してしまう。
 嶺二が自分の腕を怪訝な目で見つめている。

「これが私の力です。どうですか? すごいですか?」
「あ、ああ……こりゃ、たまげた」

 と、その時、聞き覚えのある妙な音がした。

「今度は何だ!?」

 また光の円から、何者かが姿を現す。またもや女性だ。しかし先程の少女とは全く違う印象を持った。嶺二と同じくらい身長があり、黒い髪は長く、目つきは鋭い。下手に声をかければ暴言でも浴びせて来そうな雰囲気を漂わせている。

「また変なのが来やがったか……」

 片手に大きな本を持っており、そして嶺二たちをじっくり見つめている。

「…………誰だ、お前たち」

 凛とした声音で放たれた質問に、嶺二は臆せず答えた。

「俺は嶺二。恐らくあんたらと同じく、気づいたらここにいた」
「私はターシャ。境遇は嶺二さんと同じです」

 二人の自己紹介のあと、その女性はため息をついて手を差し出す。

「私はマリア。策士を生業としているケミル族だ。どうやらこの状況を見るに、私たちは何者かに転移魔法をかけられたのだろう」
「転移魔法?」

 嶺二はその手を握り、握手を交わすが彼女は離してくれない。

「んなっ……」
「お前の種族は何だ、嶺二。恐らく隣のターシャは魔族の癒術師と見た」

 どうやら策士とは名だけではないようだ。鋭い推察力を持っている。

「俺は人間だ。さっきから何だよ、魔族とかケミルとかって」
「ヒューマン……? そうか、分かった」

 やっと手を離されると、嶺二は考える素振りをするマリアに言う。

「ひとりで納得してないで、何か教えてくれよ! お前、色々と分かってんだろ?」

 鋭い目が嶺二に向いた。

「分かるなら考える必要は無い。私は今、考えている。邪魔をするな小僧」
「小僧……だと?」

 すると、またもや。

「今度は男か……ったく、またターシャみたいなのが……」

 現れたのは黒いローブに身を包んだ男性。見た目でいうなら、年齢は二十歳前後といったところか。頭髪は黒で短く、顔立ちも日本人のようだった。服装以外は見慣れた雰囲気だからか、嶺二はすぐに声をかける。

「あんた! ひょっとして日本人か!? 名前は? どこから来た?」

 男性は辺りを見回すと、嶺二の質問に答える。

「俺はソール……魔術士だ。ヘリブカリア王国出身だ」
「誰だよ……ちくしょう」

 続けざまに、また光の円が開く。

「まだ来んのかよ!」

 金髪の女性。ターシャやマリアに比べて胸が大きく、一層クセの強い露出度高めの服装で現れた。
 その女性は数回瞬きをした後。

「ん? な、な、ななな! 何ですのこれは! あなた達は誰!? ここはどこ!?」

 かなり動揺している様子。そこへターシャが。

「落ち着いてください。私達もさっき来たばかりで、何が何だかわからないんです」
「そ、そうなのね……それにしても酷い場所……」

 嶺二たちは同時に、果てしなく続く無音の世界を眺めた。
 皆が呆然と立ち尽くす中、マリアが口を開く。

「して、お前の素性は?」
「私はマインアストル帝国から来た、錬金術師のレラですわ。あなた達は?」

 嶺二たちは改めてお互いの自己紹介をした後、策士マリアを中心にこの状況について話し合う。

「我々をここへ移動させたのは、転移魔法によるもので間違いないだろう。そして皆を見るに、手練揃いと推察する。」

 マリアの視線が一瞬、嶺二に向くがすぐに続けた。

「錬金術師、癒術師、魔術士、策士……これらを極め、生業とする者たちがなぜここへ集結したのか……それは、何者かに『集められた』と推測するのが妥当だろう」

 踏み出したのは嶺二。

「おい女! 俺のこと忘れてんじゃねぇのか!? 人間もいるっつの!」
「それが問題だ」
「何?」

 皆は、確かにと言いたげに頷いている。マリアは眉を歪めている嶺二に向いて話す。

「人間は種族の中で最も弱いとされている脆弱種族。そしてお前はその人間であり、さらに職に就いていない。嶺二、お前の存在のせいで私の推理は滞っている」

 そんなことを言われても、嶺二にとっては知ったことではない。彼の意思でここに立っているわけではないのだから。

「職? それは仕事のことか? それなら俺にもあるぜ? 俺の職は卒業生だ」
「卒業生……聞いたことがないな」

 当然である。卒業生などという職業など存在しないからだ。
 嶺二はついさっき高校を卒業したのだが、当然こんな所へ来ては就職や進学などできないし、もはや学生でもない。これはならばと意気込んだ回答なのだ。

 腑に落ちない表情の皆を見てか、嶺二は親指で自分を指す。

「ちなみに、俺はめちゃくちゃ強いぜ? ケンカで負けたことはねぇし、ここに来る前は軍をボコボコにしてきたんだ!」

 マリアが話し出す。

「して、我々をここに転移させた者のことだが……」
「っておい! 聞けやコラ!」
「子どもの戯言に付き合っている暇はない。黙っていろ、脆弱種族め」

 よくも脆弱種族なんて舌の絡む言葉をスラスラと言えるものだ。
 嶺二は唸りながら歯ぎしりすると、隙間から出したような押し潰した声で。

「なら……俺の力を見せてやるよ……!」

 挙げた拳を、地面に目掛けて振り下ろす。

『よくぞ集まりました……『最強』の皆様』

 どこからともなく女性の声がした時、嶺二の拳は地面の直前で止まる。
 錬金術師のレラが上を見上げて。

「誰ですの……?」

 皆もそれにつられて空を見た。しかしそこには青い空が広がっているだけ。

『私は神様です。この世界……『ハテノチ』に皆様をお招きしたのはこの私です』

 お招きというよりは、誘拐みたいなものだ。そんなツッコミをする者はおらず、神様を名乗る女性の声に、皆一様に耳を傾ける。

『後ろを振り返りなさい』

 皆が一斉に振り向くと、そこには銀色に輝く長い頭髪を生やした女性が立っていた。
 くびれや胸に張り付く金と白の帯姿は、露出狂とも言い難い神々しさを放っている。

「いつの間に……!」

 神様は柔和な笑顔で。

「それぞれの道を極めしあなた達五人に、神託……いえ、命じます」

 語尾で、神様の表情に力が入る。

「この世界……ハテノチに都を構え、栄え、そして全世界最強の王国を築き上げなさい」

 神様のその言葉に、嶺二以外の四人は狼狽の声をあげた。

「ん? なんだって? こいつは何を言ったんだ?」

 ポカーンとした嶺二のことは気に留めず、まずマリアが神様に聞く。

「なぜ私達なのですか?」
「先程も言ったように、あなた達が最強だからです」
「こんなことをする意図が掴めません」

 神様は優しく笑って答えた。

「実は、この世界は私が管理しなければならない場所なのです。しかし、いつの間にかここはこんな姿になっていました。どうにか復興させないと私は消されてしまいます。…………と、いうことです」

 嶺二にも、何となく分かった。

「つまりは、俺たちにてめぇの尻拭いをさせるつもりってワケか?」
「ふふっ。そんなことは言っておりません。あなたたちの力を、余すことなく発揮出来る場だと思ったのです。これは私の良心です」

 嶺二以外の四人も、さすがに怪しむような表情を神様に向け始め。今まで黙っていた魔術士のソールが前に出る。

「神様、お言葉ですが。我々は祖国を守り、繁栄させる使命を担っております。どうか、お返し願えないものか」
「不可能です。私は、あなた達を転移するために魔力を全て使い果たしてしまったのですから」

 また、嶺二以外の四人が驚いたように声を上げた。

「そんなはずは……! 神様ともあろうお方が」
「一人あたりにどれだけの魔力を使ったと思っているのですか。正直誤算でした。あなた達がこれほど私を苦しめるとは。……今となっては、もはや私などただの人間のようなものです」

 とにかく、神様はその力を発揮できない状況にあるらしい。皆は顔を見合わせて困惑しているが……嶺二は手を叩きながら場の中心に出る。

「分かった分かった。何でもありってことかよお前たちは。どうせターシャみたいな超能力を使う奴らなんだろ? 神様か……はいはい、いいねいいね」

 四人は呆然と嶺二に視線を向けている。

「ほら、神様は力尽きてどうにもならないんだとよ? このなーーーんにもない世界に都を作るだぁ? ほんでよく分からんが全世界最強になる? いいじゃねぇかよ。どうせお前たちなら一瞬で家建てたりできるんだろ? その超能力でよ? へっ、通りで人間の俺が脆弱種族とか言われるわけだ」

 しーんと静まり返る。
 神様が嶺二の傍にやってきて、彼の腕にそっと寄り添った。

「あなたは勇敢な男性です。私は、あなたが人間だからといって決して差別をしません。しかし嶺二、あなたは私が選んだ最強の人間なのです。どうか、そんなあなたを、そして私を信じてください」

 嶺二は神様の胸元を垂れる帯を掴んで、眼前に迫った。

「おい神様」
「は、はひ?」
「全世界最強とか言ってたが、俺たちは一体何と戦うんだ?」
「こことは別の時空を生きている、数々の『異世界』と戦ってもらいます」
「異世界だぁ? それを侵略しようってのか」
「ち、違います! 確かに武力行使に出なければならない場合もあると思いますが、味方に向けるのもありなんです!」

 それは、国の偉い人たちに任せておけばいい。そんな思いを一瞬でも馳せた嶺二だったが。
 ここには彼らしか存在しない。彼らが、この世界で一番偉いのだ。

「政治だの何だのって話かよ……俺は御免だぞ」

 嶺二が無意識に神様の首を締め始めると、神様の震えた手が嶺二の顔に張り付く。

「う……! そ、そのために、策士マリアがいます……! ぐっう」
「何? あいつが?」

 嶺二がマリアに視線を向けると、今度は。

「け、建築物は……錬金術師のレラがいます」

 レラに向くと、えへっと困り笑顔を向けられる。

「エネルギーは……魔術士ソールが」

 ソールは手のひらで火の玉を出現させた。

「怪我の治療には……ターシャが……」

 嶺二はこの辺りで、その首を締め上げる手の力を緩める。

「げほっ……げほっ……! うう! そして………」

 神様は地面に手を着いて、首を抑えながら見上げてくる。

「武力を伴う闘いでは……人間の嶺二……あなたがいます」

 それぞれは異なり、それぞれが極め、それぞれがその役割を担ってここへ転移させられた。一見、神様の勝手な都合とも思われる彼女の行いは、嶺二たちを納得させられるのか。

 数秒の沈黙の後。


「面白そうじゃないっ。私はやってみようかしら」

 レラが言った。

「俺たちの力で……俺たちの世界を作り上げる……俺の魔力が、この世界の全てに……!」

 ソールは拳を握りしめ、震えていた。

「私は……そんなことに加わるつもりは」

 嶺二がマリアの肩に手を置く。

「お前の種族は、最弱の人間よりも度胸のねぇ臆病者なのか?」

 マリアの目付きが鋭くなる。

「くっ……お前……。いいだろう。私の策士としての力を存分に見せてやる。嶺二、お前はせいぜい劣等感に押し潰されないことだな」

 嶺二がにやりと口角をあげると、皆の視線がターシャに向く。
 ほぇ? と目を丸くしたターシャは、慌てたように両手を振って言った。

「わ、わわ! 私もやりますぅ! 怪我をしたときは私に言ってくださいね!」

 嶺二と、皆が神様に向く。

「んじゃ神様、そういうことだからよ。いっちょかますぜ!」
「皆様……! 感謝します……」

 こうして、最強の五人はハテノチに集い、全世界最強を目指すべく立ち上がったのだった。
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