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6話
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その日、自室に戻るとシロがいた。この学校が凄いのかただ単に寮生が少ないだけなのかは分からないけれど一人一部屋だった。おかげで僕はシロとこうやってたまに話をすることができる。
「お前はまーた面白いことに首を突っ込んでいるんだな。」
ニヤニヤと笑いながら言ってきた。面白い事とは一体何のことだろうとピンと来なかったがアンジェリカさんを助けていることだと察した。
「面白いことかな?」
「面白いことだろ。だって普通はわざわざ苛めを止めに入ったりはしないだろ。」
シロは心の底から面白がっているようだ。僕としては何がそんなに面白いのかさっぱりだった。むしろ不快な気分だった。やっぱり悪魔ってこうなのかな。
「おっと、不愉快にさせちまったら謝るぜ。俺様は苛めに対して笑っていた訳じゃないしな。お前の行動が愉快って言いたいんだ。」
ますます意味が分からなくなってきた。そんなに変な行動をしているかな。
「自分じゃ案外分からないもんだぜ?最悪、お前が苛めの対象になるかもしれないのにわざわざ止めに入る。こんな奇行面白いだろ。」
そんなに笑わなくても良いじゃないか。何とも失礼な悪魔だ。しかし、改めて言われると不思議な行動だ。正義感がない訳でもないけれど、だからと言ってここまで正義感が強い訳でもなかった。どうしてこんな行動に出たのかと考えてみる。シロが何か言っていたが無視をした。
数分考えてようやく答えが出た。一度死んだことによって怖いもの知らずになったのかと思っていたがそうじゃない。一度死んだから、あの時みたいに後悔をしたくないって思うようになったからなんだ。答えが出ると今までの行動に不思議と納得がいった。僕が一人で納得をしているとシロが「やっと終わったか」みたいな顔でこっちをみた。僕の考え事に静かに待っていたなんて本当の猫みたいだ。
「なんか憑き物が落ちたみたいな顔をしてんな。」
シロは嬉しそうに言った。何だか悪魔なのに悪魔らしく感じない。本当に悪魔なんだろうか。
「シロって悪魔らしくないよね。」
素直な感想をぶつける。シロは驚いた顔をして僕を見る。
「悪魔らしいって何だよ。お前を呪えば良いのか?」
不貞腐れてしまった。確かに悪魔として証拠を見せられたところで困るのは僕だ。シロが優しい悪魔で良かった。
「ごめんって。」
シロに笑いながら謝った。こんなくだらないことで笑いながら話せる相手がいて良かったなんて思っていた。
「お前はまーた面白いことに首を突っ込んでいるんだな。」
ニヤニヤと笑いながら言ってきた。面白い事とは一体何のことだろうとピンと来なかったがアンジェリカさんを助けていることだと察した。
「面白いことかな?」
「面白いことだろ。だって普通はわざわざ苛めを止めに入ったりはしないだろ。」
シロは心の底から面白がっているようだ。僕としては何がそんなに面白いのかさっぱりだった。むしろ不快な気分だった。やっぱり悪魔ってこうなのかな。
「おっと、不愉快にさせちまったら謝るぜ。俺様は苛めに対して笑っていた訳じゃないしな。お前の行動が愉快って言いたいんだ。」
ますます意味が分からなくなってきた。そんなに変な行動をしているかな。
「自分じゃ案外分からないもんだぜ?最悪、お前が苛めの対象になるかもしれないのにわざわざ止めに入る。こんな奇行面白いだろ。」
そんなに笑わなくても良いじゃないか。何とも失礼な悪魔だ。しかし、改めて言われると不思議な行動だ。正義感がない訳でもないけれど、だからと言ってここまで正義感が強い訳でもなかった。どうしてこんな行動に出たのかと考えてみる。シロが何か言っていたが無視をした。
数分考えてようやく答えが出た。一度死んだことによって怖いもの知らずになったのかと思っていたがそうじゃない。一度死んだから、あの時みたいに後悔をしたくないって思うようになったからなんだ。答えが出ると今までの行動に不思議と納得がいった。僕が一人で納得をしているとシロが「やっと終わったか」みたいな顔でこっちをみた。僕の考え事に静かに待っていたなんて本当の猫みたいだ。
「なんか憑き物が落ちたみたいな顔をしてんな。」
シロは嬉しそうに言った。何だか悪魔なのに悪魔らしく感じない。本当に悪魔なんだろうか。
「シロって悪魔らしくないよね。」
素直な感想をぶつける。シロは驚いた顔をして僕を見る。
「悪魔らしいって何だよ。お前を呪えば良いのか?」
不貞腐れてしまった。確かに悪魔として証拠を見せられたところで困るのは僕だ。シロが優しい悪魔で良かった。
「ごめんって。」
シロに笑いながら謝った。こんなくだらないことで笑いながら話せる相手がいて良かったなんて思っていた。
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