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ゆにゆに

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とある魔女の1日

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「寝坊助さん達、そろそろ起きる時間だよ」

 そう言って少しの魔力を込めると、使い魔達が起き始める。
 さて、今日は何をしようか。古くなった魔道書の書き写し?それとも薬草を煎じて秘薬でも作ろうか。新しく使い魔を喚ぶのも良いかもしれない。今は依頼も来ていないし、今日くらいのんびり過ごすのもアリか。

『あるじ、なにする?』
『てつだう!てつだう!』
『へいてん、がらがら…』

 使い魔達に急かされるように、今日の予定を決めていく。魔道書を1冊書き写して、新しい使い魔を喚ぶ事にしよう。そうと決まればまずは準備だ。
 軽く手を2回叩き、使い魔達に指示を出す。召喚の準備をさせている間、魔道書の書き写しを行う。

「異界の隣人よ、聴こえるだろうか。我は魔力の通り道であり、使役者である。我にその力を魅せてくれ。いざ此処へ、本の中へ」

 書き写しの為の魔法を使いつつ、ちらりと使い魔達を見る。きちんと準備を進めているようだ。書き写しも順調に進んでいるし、この調子だとお昼前には召喚も終わりそうだ。



 無事に書き写しも終え、召喚を始めようと使い魔達に声を掛ける。前回は幽霊レイスだったけれど、今回は何を召喚出来るだろうか。

「天よ、地よ、闇よ、光よ。我は契約を望む。姿を此処へ──召喚!」

 ぽんと小さな爆発が起こり、召喚は成功した。今回は妖精フェアリーだ。

『はじめまして、あなたが名をくれるのね?』

 そう言ってにっこり笑った妖精に、リリーと名を付けた。
 リリーは魔女に会うのが初めてだったようで、周りをぐるぐる飛びながらアレは何だ、コレは何だと質問を繰り返している。質問に答えているのは他の使い魔達だ。

『この瓶には何が入っているの?』
『よる!ほし、はいってる』

『この絵本はどんなお話?』
『こわいまじょ、たべられる!』

『このベッドは誰のもの?』
『ぼく、たち…すやぁ…』

 使い魔達が仲良く話しているのを見ながら、台所の引き出しから金平糖を取り出す。小さめの平皿に金平糖を広げると、音で気付いた使い魔達がやって来る。

『きらきら!』
『あまいの!』
『すき…』

 みんなで食べようと告げ、リリーを手招きして呼ぶ。リリーにも1粒渡すと怖々と受け取り、ぺろりと舐めた。味が気に入ったのかパァっと明るい笑顔を見せると、使い魔達に負けじと金平糖を食べ始める。
 今日この後は、みんなで遊ぼう。一緒に居られる時間はたくさんあるし、だったら今日たくさん遊んだって良い筈だ。

 魔女はにんまりと笑い、使い魔達と共に金平糖を食べ始めた。
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