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mayu

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異世界です

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 目を覚ますと、そこは、白いふわふわとした物体の上、そして、澄み渡る青が上に広がっていた。照りつける日差しがいつもより近い気がする。高校の制服が真っ黒である俺には、地獄である。
「暑い、学ランの中がオーブントースターの様にアチい」
これも、温暖化の影響か?と 、真面目に考えてみたりする。
「ごめんね~、仕事がちょっと多くて~石川くんだよね?」
後ろから、かわいい女子の声が聞こえ、俺は、音速を越える速度で、後ろを向きながら返事をした
「はい」
しかし、そこには、美しい筋肉に覆い尽くされたゴリゴリの男だった。
(おかしい、目の前奴は、確実に男だ。しかし、さっきの声、可愛い女の子の声のはず、あり得ない、目の前の奴とかあり得ない)
とか、思っていると、
「良かった、私、死者の今後の生活をサポートする、天界死者支援科のマキノです。ヨロシクね?」
 こいつかよ……てか、天界死者支援科って
「……俺、死んだんですか…」
「はい、先程。」
記憶がない…けど、ここは、いつも過ごしている場所とは違う。これで、目の前の奴が美少女なら、信じれそうなんだけど。
「俺、どうなっちゃうんですか?」
「……驚かないのですか?死んでいるのですよ?」
確かに俺は、死んだらしいけど、
「俺、生きてても、平均体型・体重・学力・運動能力・顔。つまり、生きていてもつまらない人生!なら、死んで新た人生を歩みたい」
 しまった、話している内に熱が入ってしまった。ゴリゴリ野郎もドン引いてやがる、まあ、いいか男だし
「そうですか…では、新たな世界で生き返りたくはないんですか?」
こ、これはまさか異世界転生と言う奴なのか目の前の奴は、ゴリゴリ野郎なのに、美少女って決まりだろそこは
「したい、したいです異世界で生まれ変わりたいです」
「そうですか、では、生き返った世界で何をしたいですか?」
 生まれ変わった世界でしたいこと、そんなの男なら一つだけだろ
「勇者になりたい。魔王を倒して、お姫様を助ける、勇者になりたい。」
俺は、目の前のゴリゴリ野郎に向かって、精一杯を張り上げて言った。
「ごめんなさい」
「へ」
「あなたに渡す私たちの力は、魔王なんて一瞬にして粉になるの、だから、魔王討伐以外をお願いしますわ」
 目の前のゴリゴリ野郎は、そんな事を言い出した。女口調なのが、かなりイライラを加算させる
「はあ?ふざけんなよ、異世界に行くのに勇者になれないなんて、可笑しいだろ、どうなんだ、このオカ……」
そこまで言ったのと、同時に顔の横を何かが通り、頬が切れ、赤いものが流れる。
「あまり我が儘を良い続けると地獄行きですよ?」
「は、はい……」
怖い、マジ怖い。しっかし、勇者がダメだとすると。何かあっかなあ?
「では、何でも屋は、どうですか?勇者にもなれるかもしれ「それでお願いします。」ません、早い」
この際、勇者になれるなら何でもいいや
「それでは、何でも屋という事で決定ですね。それでは、行ってらっしゃい」
ゴリゴリ野郎が微笑みながら手を振りだすと、俺の体が光始める。そして、なんだか、意識も薄くなってきた
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