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一章、2
1、66ユズハの常にパン祭り
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道路に敷かれた白い石から照り返す太陽の光を受け、砂漠の暑さそのままの街を歩いた。店舗に立っている人々は通行人たちと値切り交渉などをしながら買い物をしている。
「カレー、美味しいよー! 飲めるよー」
「タピオカミルクティーいかがですかー? 喉に詰まっても大丈夫! 常時、救急救命スタッフがお助けします」
「せんべいー。せんべいー。焼き立てー! 歯の硬さに負けませんぜ!」
「活気のある街だね」
「商品のプレゼンが下手かい!」
街を歩く人に紛れ俺たちは歩いていく。
「ギルドってどこにあるんだろう?」
「人に聞いてみよう」
「俺、話しかけるの苦手なんだよな……。知り合いは流石にいないだろうし」
「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい! 産地直送の食材を用いた創作パンだよ! そして、ユズハの常にパン祭り! セールしてまーす」
街は人の音で溢れて聞こえにくいはずだが、聞き覚えのある名前に反応してそちらを見た。ユズハさんが出店を開いている。
「春原さん!? なぜここに?」
「おー! 一ノ瀬さんと、結城さん。パンはいかがっ……。そう言えばもう買ってもらったばっかりだった」
「一つくらい買っていくよ、その代わりに教えて欲しいことがあるんですけど、いいかな?」
「どんとこい! 商売がら、この辺りの人とはよく話しているから」
「この辺にギルドが出来たらしいんだけど、知らないかな?」
「ああ! ちょうどそこで依頼してきたから分かるよ! スマホに送っとくねー」
「ありがとう。ちなみに個人的な興味だけど何を依頼したのかな?」
「巨大シカの討伐とクマの捕獲。ジビエに挑戦したくて」
「向上心があるね! じゃあそこの、鹿肉ローストのサンドイッチを2つ」
「まいど、ありがとう!」
受け取ったサンドイッチは紙に包まれて、しっかりとローストされた鹿肉に新鮮な葉野菜、パンに染み込んだソースも相まって美味しそう。
ユズハさんの店を後にして俺たちは公園にやってきた。公園とは言うが、貸しスペースがあり、そこで調理もできる。管理人さんに許可を取ったのちに俺たちは休憩を入れた。
17時時まで時間がないので借りてきた七輪、調理台にまな板を使い、ウナギと松茸を調理して食べた。そして、ユズハさんのパンも食す。
これで万全でギルドに行ける、怖い人に絡まれたりしたら怖いけど、オールマイティ冒険者と勇者なのだから平気な気がした。
「カレー、美味しいよー! 飲めるよー」
「タピオカミルクティーいかがですかー? 喉に詰まっても大丈夫! 常時、救急救命スタッフがお助けします」
「せんべいー。せんべいー。焼き立てー! 歯の硬さに負けませんぜ!」
「活気のある街だね」
「商品のプレゼンが下手かい!」
街を歩く人に紛れ俺たちは歩いていく。
「ギルドってどこにあるんだろう?」
「人に聞いてみよう」
「俺、話しかけるの苦手なんだよな……。知り合いは流石にいないだろうし」
「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい! 産地直送の食材を用いた創作パンだよ! そして、ユズハの常にパン祭り! セールしてまーす」
街は人の音で溢れて聞こえにくいはずだが、聞き覚えのある名前に反応してそちらを見た。ユズハさんが出店を開いている。
「春原さん!? なぜここに?」
「おー! 一ノ瀬さんと、結城さん。パンはいかがっ……。そう言えばもう買ってもらったばっかりだった」
「一つくらい買っていくよ、その代わりに教えて欲しいことがあるんですけど、いいかな?」
「どんとこい! 商売がら、この辺りの人とはよく話しているから」
「この辺にギルドが出来たらしいんだけど、知らないかな?」
「ああ! ちょうどそこで依頼してきたから分かるよ! スマホに送っとくねー」
「ありがとう。ちなみに個人的な興味だけど何を依頼したのかな?」
「巨大シカの討伐とクマの捕獲。ジビエに挑戦したくて」
「向上心があるね! じゃあそこの、鹿肉ローストのサンドイッチを2つ」
「まいど、ありがとう!」
受け取ったサンドイッチは紙に包まれて、しっかりとローストされた鹿肉に新鮮な葉野菜、パンに染み込んだソースも相まって美味しそう。
ユズハさんの店を後にして俺たちは公園にやってきた。公園とは言うが、貸しスペースがあり、そこで調理もできる。管理人さんに許可を取ったのちに俺たちは休憩を入れた。
17時時まで時間がないので借りてきた七輪、調理台にまな板を使い、ウナギと松茸を調理して食べた。そして、ユズハさんのパンも食す。
これで万全でギルドに行ける、怖い人に絡まれたりしたら怖いけど、オールマイティ冒険者と勇者なのだから平気な気がした。
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