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友人とのお茶会

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「ウィルってば。アルフと呼んでと前から言ってるじゃないか、もう忘れたのかい?」
すねた子どもみたいに抗議してくるアルフォンスに、私はくすりと笑う。
「ごめん、アルフ。他所では一応アルフォンスと呼んでいるから、つい、ね。」
公の場ではあまり親しさを出さない方が良いかと思い、愛称で呼ぶことは控えている。
(まあ、アルフはどこでも誰といるときでも、私のことを愛称で呼ぶけどね。)
別に嫌なわけでもないし、好いてくれていることが分かるから特に気にしていはいない。
 
その後も他愛ない話をしながらお茶会を楽しみ、日が傾き始めた頃、私たちを後にしたのだった。
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