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本章~恋に落ちるまで~
熱②
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「ルーノ、具合はどうだい?」
穏やかな低い声音が僕の鼓膜を震わせた。
「陛下!」
陛下が、陛下の部屋と僕の部屋をつなぐドア枠に背を預けて立っていた。
陛下の顔を見るのはまだ少し抵抗があったけれど、それでも今はなんだかホッとしていた。
「あ、えと、大分良いです。」
僕がそう答えるのと同時に、侍女は陛下を正面に身体の向きを変えると、両手を重ねて頭を下げた。
「ああ、いいよ、頭をお上げ。
君は、我が妻の専属の侍女だね。
食事を運んできたのかな。」
陛下の問いに、侍女は頭を上げて、少し固い表情で口を開いた。
「はい。
そうしたら、王妃様がシャワーを浴びてから召し上がるとのことでしたので、それならば私がお身体をお拭きしようとしていたところにございます。」
僕が横から彼女の顔をちらりと覗くと、彼女の睫毛が小さく震えていて、緊張しているのだと分かった。
(そうだよな、国王と話すなんて、普通は緊張するもんだよな。)
次いで僕は陛下の顔を盗み見た。
ぱちり。
目が合った。
あ、どうしよ。
思いっきり逸らしてしまった。
「では、その役目、私に任せておくれ。」
「え!?」
陛下の発言に僕は思わず声を上げた。
「い、いえ、そんな、国王陛下にそのようなことは…っ!」
侍女も狼狽える。
そりゃそうだ。
「妻の世話は夫の役目の一つだよ。
気にするな。
お前はもう下がって良いぞ。」
国王に下がれと言われれば、逆らうこともできず。
彼女が僕を控えめに覗き込む。
仕方ない。
僕は眉尻を下げて、にこりと微笑みかけた。
侍女は陛下と僕、それぞれに深々とお辞儀をして、部屋から出ていったのだった。
穏やかな低い声音が僕の鼓膜を震わせた。
「陛下!」
陛下が、陛下の部屋と僕の部屋をつなぐドア枠に背を預けて立っていた。
陛下の顔を見るのはまだ少し抵抗があったけれど、それでも今はなんだかホッとしていた。
「あ、えと、大分良いです。」
僕がそう答えるのと同時に、侍女は陛下を正面に身体の向きを変えると、両手を重ねて頭を下げた。
「ああ、いいよ、頭をお上げ。
君は、我が妻の専属の侍女だね。
食事を運んできたのかな。」
陛下の問いに、侍女は頭を上げて、少し固い表情で口を開いた。
「はい。
そうしたら、王妃様がシャワーを浴びてから召し上がるとのことでしたので、それならば私がお身体をお拭きしようとしていたところにございます。」
僕が横から彼女の顔をちらりと覗くと、彼女の睫毛が小さく震えていて、緊張しているのだと分かった。
(そうだよな、国王と話すなんて、普通は緊張するもんだよな。)
次いで僕は陛下の顔を盗み見た。
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目が合った。
あ、どうしよ。
思いっきり逸らしてしまった。
「では、その役目、私に任せておくれ。」
「え!?」
陛下の発言に僕は思わず声を上げた。
「い、いえ、そんな、国王陛下にそのようなことは…っ!」
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そりゃそうだ。
「妻の世話は夫の役目の一つだよ。
気にするな。
お前はもう下がって良いぞ。」
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彼女が僕を控えめに覗き込む。
仕方ない。
僕は眉尻を下げて、にこりと微笑みかけた。
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