悪役令息?嫌われ役なんて最っ高です。(攻略対象は放置で悪役の破滅ENDは僕が阻止します)

かるぼん

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第一章

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次はノエルだ。
ノエルの方に視線を向けると、先ほどと変わらず怯えた表情で僕を見上げていた。
 
「…え、と。ノエル君。君に話があって…」
どこから話し始めたらよいか分からずしどろもどろになる。
 
最優先事項は、ノエルとの関係修復だ。
 
ゲームではノエルをいじめ続けた悪役令息ウィリアムは、ゲームクリアしてもしなくても破滅ENDを迎える。
ゲームクリアした場合のウィリアムの破滅理由は、ノエルをいじめていたからに限る。
よって、僕はもうノエルをいじめないよ~と堂々宣言しておけばよい。
そしてできることなら、今後ゲームの主要人物とは関わり合わないようにしたい。
が、ゲームクリアしなくても破滅するので、そこはほどほどにサポートする必要があるだろうか、とは思っているけど。
 
まずは目の前のことから始めなければ。よし。
「………ノエル君、今の話聞いていた、よね」
 
ノエルの表情を窺う。
こくこく、と小さく何度もうなずいている。
 
良かった、生徒らにいじめはもうしない、と宣言したのを聞いていたならあとは謝罪の言葉を伝えるだけ…
 
「ぐすっ」
 
!?!?!?!
え、なんか、ノエルまで泣き始めたんですけど。
なんでぇえ??
 
あまりの動揺に言いかけた謝罪の言葉が一回引っ込んでしまった。
 
「え、あ、あの、ノエルくん…?」
「う、ウィリアム様が僕のこと憎んでいるのは知っていました。
それも当然だろうと…」
 
ひっく、ひっくと嗚咽を漏らしながら一生懸命言葉を紡いでいる。
とりあえず、静かに聞くことにした。
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