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ラストバトル:彼女を救おう
君が女神になった日
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ボクが陽彩ちゃんと出会ったのは小学三年生の頃だった。
それまで住んでいたところとまったく違う、都会に住み始め、校区の小学校に通うことになった。
都会は人間関係がドライらしい。
あの島と違って父親の影響もない。
転校初日、ボクは朝のホームルームで転校生徒して紹介された。
簡単な自己紹介の後で空いている席に座らされた。
その時は知らなかったけど、隣の席になったのが陽彩ちゃんだった。
慣れない席に座るボクに、彼女は微笑んだ。
彼女との出会い。
担任の教師を含む学校の大人たちがボクを見る目は、憐れみと緊張感に満ちていた。
仕方ない。
ボクの母親はボク以外の家族を皆殺しにして投獄されている。
このニュースはあまりに残酷だということで、全国で報道されていた。
当然、学校の大人たちはみんな知っていた。
生徒たちの親も、だ。
ボクは犯罪の被害者であり、加害者の血を引いている「危険人物」でもあった。
どの大人も同じ目でボクを見た。
大人たちの感情に子どもは敏感だ。
そして子どもはすぐに大人の真似をする生き物だ。
あからさまにいじめては来なかったが(仕返しに何をされるのか、子どもなりに恐れていたのだろう)、遠巻きにボクに奇異の目を向けた。
もしくは関わらないように線引きされた。
ある日学校で腹痛に襲われたボクは、とある授業に遅刻した。
恐る恐る教室に入ってみると、そこには誰もいなかった。
何らかの事情で教室が移動になったのだろう。
そしてボクは一人だけ置いて行かれた。
今にして思えば、意地悪をされたわけではなかっただろう。。
授業を受け持つ教師は、転校性のボクのことをすっかりと忘れていただけで、生徒たちも小学生だから気が回らなかっただけだ。
だけどその時のボクは、ここでもよそ者扱いか……と、静かに失望していた。
生まれ育った島でもそうだったし、今の家でもそうだ。
ボクを引き取った親戚は、都会で平和に暮らして来た普通の一家だ。
その家には子どもが二人もいる。
さらにその家の人間は、ボクの父親と父方の親族を嫌っていた。
親戚一家はボクを持て余していた。
ネグレクトをされていたわけじゃないが、肩身の広い生活とは程遠かった。
物置のような離れよりはマシな部屋を与えられたが、食事を貰える時以外はほとんど話しかけられなかった。
父親の遺した遺産が莫大だったから、親戚はボクにお金だけはかけてくれた。
たくさんのゲームを買い与えてくれた。
ゲームだけがボクの遊び相手だった。
一人ぼっちの教室でボクは呟いた。
「あの時、母さんと一緒に死んでいればよかった」
あの時、母さんと一緒に死んでいればよかった。
生きていたって楽しいことなんかない。
きっとこの先も。
このままどこかで死のう。
母さんと死んでいた方が、ボクの正解のルートだったのだ。
荷物も持たずに教室を去ろうとしたら、背後で女の子がボクを呼んだ。
「やっぱりここにいたんだ!」
少し息の上がった彼女は、隣の席の女の子だ。
名前は川合井《かわいい》陽彩ちゃん。
「心配してたんだからぁ。あのね、教室が移動になったの」
「あ、あの……ボクは……」
困惑するボクに、彼女は手を差し出した。
「一緒にいきましょう!」
彼女はボクの手を引いた。
初めて握った女の子の手は、驚くほど柔らかくて温かかった。
「……うん」
彼女はきっと、周りの大人たちにいい顔をしたかっただけだ。
みんなからのけ者にされている生徒に優しくすれば「いい子」になれるから。
そうだとしても、この時の彼女は……いや、この時から彼女はボクの女神になった。
大げさじゃない。
彼女が存在しているだけでボクの心は救われた。
そんな存在を『神』と呼ばずになんと呼ぶんだ。
彼女と一緒に……彼女のために生きる。
ボクは決意した。
※※※
芽上セカイ――ボクの愛しい陽彩ちゃんが転移している女の子は、何を考えているのか読めない表情でボクらを見ている。
ボクは彼女に攻撃できない。
そんなことをするくらいなら死んだ方がマシだ。
いや、ボクの死に大した価値はないからマシ……どころの騒ぎではない。
ヒカルが手にマギアを集中させた。
強い光が奴の手に集う。
「おい、待て! やめろ!」
ボクの制止も聞かず、ヒカルは陽彩ちゃんに攻撃を放った。
光が槍のようになって彼女に伸びる。
庇おうと飛び出したが間に合わなかった。
絶望感に襲われながら陽彩ちゃんを見ると、彼女は笑みを称えたまま、両手をこちらに向けた。
その両手が、ヒカルの攻撃を受け止めた。
【無駄よ。セカイに彼の攻撃は効かないわ】
姫野マモリの言葉通り、ヒカルが何度攻撃をしても陽彩ちゃんは無傷だった。
【彼女は作中最強の真堂ヒカルも籠絡する女……真の最強キャラクターよ】
「乙女ゲームの主人公って、戦闘力53万とかそういう感じなのかよ」
【……単に戦闘力が強いわけじゃないわ。彼女は『特別』なマギアの持ち主なのよ】
流石は主人公ということか。
どの物語でも主人公になれそうにないボクとは大違いだな。
「厄介な女だ……」
ヒカルは歯噛みし、攻撃の手を一瞬止めた。
「私、貴方嫌いなんだよね」
陽彩ちゃんはヒカルに向かって言い放つと、ゆっくりと奴に近づいて行った。
「ミヤちゃんを悲しませるし、それに……『兄』ってきもいよねぇ?」
ヒカルは再び攻撃を繰り返すがやはり陽彩ちゃんには効いてないようだった。
「……プレイヤー、このままでは全滅だ。俺は武器になるものを探す」
「わかった」
「貴様は、せいぜい俺が戻って来るまで逃げていろ」
ヒカルはそう言い残して瞬間移動をした。
「女の子ひとり残して逃げるとか、最低」
「兄なんてそういうものかー」と、陽彩ちゃんは嫌悪感を露わにしながら言った。
陽彩ちゃんが一人でいる今は大チャンスだ。
逃げるわけにはいかない。
【内藤宗護《ないとうしゅうご》さん……何をするつもり?】
ボクはマギアで限界まで強化した体で、陽彩ちゃんに向かって歩いた。
【まさか戦うつもり? わたしはモブキャラよ。セカイに……主人公に勝てるはずないのよ】
ボクは現実でもゲームでもモブキャラかもしれないが、陽彩ちゃんへの想いなら負けない。
必ず彼女を救おう。
何を犠牲にしたとしても。
「……マモリ、貴方まで敵になるなんてね」
ボクに、陽彩ちゃんは怪訝そうな顔を向ける。
「貴方には自我なんかないと思っていたのに。……ううん、今回のプレーでは最初から言動がおかしかった。姫野マモリじゃないみたいに」
「セカイ……いや、陽彩ちゃん!」
「えっ……?」
彼女は大きな金色の瞳を見開いた。
「貴方……誰?」
「同じクラスの内藤だよ」
「内藤……君? 嘘、だって彼はあの時死んだはずよ」
陽彩ちゃんは狼狽えている。
現実でボクは死んだことになっていたのか。
「説明は後でするから、今は君と話したいんだ。……君が一番幸せになれる方法について」
「話す必要ないよ。だって私、今幸せだもん」
彼女は望んでミヤの元にいたのか……。
だが、本当にそれでいいのか?
「君なら、現実世界でもっと幸せになれるかもしれないのに」
「……無理よ」
陽彩ちゃんはきっぱりと言い放った。
「私ね、現実でひとを殺しちゃったの。戻ったところで幸せになれないの。犯罪者がどういう目で見られるのか、内藤君ならわかるでしょう」
「ひとを……?」
「ああ……あれだよ。私の兄とか名乗ってあれ」
ゴミ箱に投げ入れるティッシュよりも雑に、彼女は「あれ」と言う。
「私は現実には帰らない。ミヤちゃんとここで暮らすの。邪魔をしないで」
それまで住んでいたところとまったく違う、都会に住み始め、校区の小学校に通うことになった。
都会は人間関係がドライらしい。
あの島と違って父親の影響もない。
転校初日、ボクは朝のホームルームで転校生徒して紹介された。
簡単な自己紹介の後で空いている席に座らされた。
その時は知らなかったけど、隣の席になったのが陽彩ちゃんだった。
慣れない席に座るボクに、彼女は微笑んだ。
彼女との出会い。
担任の教師を含む学校の大人たちがボクを見る目は、憐れみと緊張感に満ちていた。
仕方ない。
ボクの母親はボク以外の家族を皆殺しにして投獄されている。
このニュースはあまりに残酷だということで、全国で報道されていた。
当然、学校の大人たちはみんな知っていた。
生徒たちの親も、だ。
ボクは犯罪の被害者であり、加害者の血を引いている「危険人物」でもあった。
どの大人も同じ目でボクを見た。
大人たちの感情に子どもは敏感だ。
そして子どもはすぐに大人の真似をする生き物だ。
あからさまにいじめては来なかったが(仕返しに何をされるのか、子どもなりに恐れていたのだろう)、遠巻きにボクに奇異の目を向けた。
もしくは関わらないように線引きされた。
ある日学校で腹痛に襲われたボクは、とある授業に遅刻した。
恐る恐る教室に入ってみると、そこには誰もいなかった。
何らかの事情で教室が移動になったのだろう。
そしてボクは一人だけ置いて行かれた。
今にして思えば、意地悪をされたわけではなかっただろう。。
授業を受け持つ教師は、転校性のボクのことをすっかりと忘れていただけで、生徒たちも小学生だから気が回らなかっただけだ。
だけどその時のボクは、ここでもよそ者扱いか……と、静かに失望していた。
生まれ育った島でもそうだったし、今の家でもそうだ。
ボクを引き取った親戚は、都会で平和に暮らして来た普通の一家だ。
その家には子どもが二人もいる。
さらにその家の人間は、ボクの父親と父方の親族を嫌っていた。
親戚一家はボクを持て余していた。
ネグレクトをされていたわけじゃないが、肩身の広い生活とは程遠かった。
物置のような離れよりはマシな部屋を与えられたが、食事を貰える時以外はほとんど話しかけられなかった。
父親の遺した遺産が莫大だったから、親戚はボクにお金だけはかけてくれた。
たくさんのゲームを買い与えてくれた。
ゲームだけがボクの遊び相手だった。
一人ぼっちの教室でボクは呟いた。
「あの時、母さんと一緒に死んでいればよかった」
あの時、母さんと一緒に死んでいればよかった。
生きていたって楽しいことなんかない。
きっとこの先も。
このままどこかで死のう。
母さんと死んでいた方が、ボクの正解のルートだったのだ。
荷物も持たずに教室を去ろうとしたら、背後で女の子がボクを呼んだ。
「やっぱりここにいたんだ!」
少し息の上がった彼女は、隣の席の女の子だ。
名前は川合井《かわいい》陽彩ちゃん。
「心配してたんだからぁ。あのね、教室が移動になったの」
「あ、あの……ボクは……」
困惑するボクに、彼女は手を差し出した。
「一緒にいきましょう!」
彼女はボクの手を引いた。
初めて握った女の子の手は、驚くほど柔らかくて温かかった。
「……うん」
彼女はきっと、周りの大人たちにいい顔をしたかっただけだ。
みんなからのけ者にされている生徒に優しくすれば「いい子」になれるから。
そうだとしても、この時の彼女は……いや、この時から彼女はボクの女神になった。
大げさじゃない。
彼女が存在しているだけでボクの心は救われた。
そんな存在を『神』と呼ばずになんと呼ぶんだ。
彼女と一緒に……彼女のために生きる。
ボクは決意した。
※※※
芽上セカイ――ボクの愛しい陽彩ちゃんが転移している女の子は、何を考えているのか読めない表情でボクらを見ている。
ボクは彼女に攻撃できない。
そんなことをするくらいなら死んだ方がマシだ。
いや、ボクの死に大した価値はないからマシ……どころの騒ぎではない。
ヒカルが手にマギアを集中させた。
強い光が奴の手に集う。
「おい、待て! やめろ!」
ボクの制止も聞かず、ヒカルは陽彩ちゃんに攻撃を放った。
光が槍のようになって彼女に伸びる。
庇おうと飛び出したが間に合わなかった。
絶望感に襲われながら陽彩ちゃんを見ると、彼女は笑みを称えたまま、両手をこちらに向けた。
その両手が、ヒカルの攻撃を受け止めた。
【無駄よ。セカイに彼の攻撃は効かないわ】
姫野マモリの言葉通り、ヒカルが何度攻撃をしても陽彩ちゃんは無傷だった。
【彼女は作中最強の真堂ヒカルも籠絡する女……真の最強キャラクターよ】
「乙女ゲームの主人公って、戦闘力53万とかそういう感じなのかよ」
【……単に戦闘力が強いわけじゃないわ。彼女は『特別』なマギアの持ち主なのよ】
流石は主人公ということか。
どの物語でも主人公になれそうにないボクとは大違いだな。
「厄介な女だ……」
ヒカルは歯噛みし、攻撃の手を一瞬止めた。
「私、貴方嫌いなんだよね」
陽彩ちゃんはヒカルに向かって言い放つと、ゆっくりと奴に近づいて行った。
「ミヤちゃんを悲しませるし、それに……『兄』ってきもいよねぇ?」
ヒカルは再び攻撃を繰り返すがやはり陽彩ちゃんには効いてないようだった。
「……プレイヤー、このままでは全滅だ。俺は武器になるものを探す」
「わかった」
「貴様は、せいぜい俺が戻って来るまで逃げていろ」
ヒカルはそう言い残して瞬間移動をした。
「女の子ひとり残して逃げるとか、最低」
「兄なんてそういうものかー」と、陽彩ちゃんは嫌悪感を露わにしながら言った。
陽彩ちゃんが一人でいる今は大チャンスだ。
逃げるわけにはいかない。
【内藤宗護《ないとうしゅうご》さん……何をするつもり?】
ボクはマギアで限界まで強化した体で、陽彩ちゃんに向かって歩いた。
【まさか戦うつもり? わたしはモブキャラよ。セカイに……主人公に勝てるはずないのよ】
ボクは現実でもゲームでもモブキャラかもしれないが、陽彩ちゃんへの想いなら負けない。
必ず彼女を救おう。
何を犠牲にしたとしても。
「……マモリ、貴方まで敵になるなんてね」
ボクに、陽彩ちゃんは怪訝そうな顔を向ける。
「貴方には自我なんかないと思っていたのに。……ううん、今回のプレーでは最初から言動がおかしかった。姫野マモリじゃないみたいに」
「セカイ……いや、陽彩ちゃん!」
「えっ……?」
彼女は大きな金色の瞳を見開いた。
「貴方……誰?」
「同じクラスの内藤だよ」
「内藤……君? 嘘、だって彼はあの時死んだはずよ」
陽彩ちゃんは狼狽えている。
現実でボクは死んだことになっていたのか。
「説明は後でするから、今は君と話したいんだ。……君が一番幸せになれる方法について」
「話す必要ないよ。だって私、今幸せだもん」
彼女は望んでミヤの元にいたのか……。
だが、本当にそれでいいのか?
「君なら、現実世界でもっと幸せになれるかもしれないのに」
「……無理よ」
陽彩ちゃんはきっぱりと言い放った。
「私ね、現実でひとを殺しちゃったの。戻ったところで幸せになれないの。犯罪者がどういう目で見られるのか、内藤君ならわかるでしょう」
「ひとを……?」
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