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三章 ヴェイン編
35話 そうだ、ダンジョン行こう
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「エレン、あたしダンジョンに挑戦したいわ!」
「は?」
ある朝、家で朝食を食べてる時の事。
アルテナが急に変な事を言い出した。
「いきなり何を言い出すのよ? しかもダンジョンって……」
「だってあたし達、この街に来てから結構経つけど冒険者らしい事何一つ出来てないじゃないの!」
「いや、結構やってるわよ」
この街で暮らし始めてから大体一ヶ月、最初の頃は生活の基盤を固めたりなどしていたが、アサルトボアの討伐以降、順調に依頼をこなしていた。
お陰で生活には困らないほどの金は稼げている。
「確かにそうだけど、あたしはもっと冒険がしたいのよ! そこでダンジョンよ。この世界にもある事はちゃんと分かってるんだから!」
そんなドヤ顔で言われても困る。
正直言うと、そろそろ何か言い出すだろうとは思っていた。
元々アルテナは、冒険するために異世界へ来たのだ。
平穏な生活に満足するはずがなかった。
だからといっていきなりダンジョンはきつい。
アルテナが行きたそうな場所として前もって調べていたのだが、この世界のダンジョンは地下に広がる迷宮みたいなもので、中には多くの魔物や罠が待っている非常に危険な場所だ。
無論お宝も存在しており、多くの冒険者が一攫千金を夢見て挑む場所でもある。
正直ダンジョンなんて行きたくないが、私が地球に帰るためには、この女神の冒険に付き合わなければならない。
私に拒否権は無かった。
「で、そのダンジョンは何処にあるの?」
「それは……ギルドで訊けばわかるんじゃない?」
うん、完全に思いつきで言ったわねこいつ。
「じゃあこの後ギルドへ行きましょうか。ついでにマテツさんのところへ寄っていい?」
「欠陥親父に何か用でもあるの?」
「まあちょっとね」
その後、朝食を食べ終わると私とアルテナは準備をして家の外に出た。
「よーし早速出発よ!」
「はいはい、じゃあ行きましょうか」
アルテナが走り出し、私は“自転車”に乗って追いかける。
これは、前にも言ったが土魔法で作った魔法で動く魔導自転車である。
私はいつも出かける時これに乗っていた。
「毎回思うけど異世界で自転車ってどうなのよ?」
「別にいいでしょ、便利なんだから」
そんなやりとりをしながら街の中を走っていく。
しばらくして、ギルドに着いた私達だったが時間は朝。
依頼を受けに行く冒険者が多く受付に並んでおり、ダンジョンについて訊ける状況では無かった。
「来る時間を間違えたわね。どうするアルテナ?」
「どうするって並べば良いじゃないの」
「依頼と関係ない事で並んだら迷惑でしょう? 仕方ないわね、一旦出直すわよ」
「おいエレン、アルテナ。ちょっと待ってくれ」
ギルドを出ようとした所で、後ろから声が掛かる。振り向くと、そこにはギルドマスターのガルシアさんがいた。
「ガルシアさんおはようございます。私達に何か用ですか?」
「ああ、俺を殴って欲しくてな」
「「え」」
まさかの返答に思わず後ずさる私とアルテナ。
「エレン、いつもの様にこいつ殴ってあげたら?」
「誤解を生む言い方止めてくれない? ガルシアさん、趣味は人それぞれだけど他人に迷惑かけるのは……」
「おい待て!? そういう意味で殴って欲しいと言ったんじゃない! 俺はただ責任の話をだな!?」
「はぁ?」
「ガルシアさん、責任って何?」
「……そうか、お前達まだ知らなかったんだな。ここじゃなんだ、二階の応接室まで来てくれ」
一体何だろう? ガルシアさんに招かれ、私とアルテナはギルドの二階にある応接室へ入る。
ここに入るのは冒険者登録をした以来だ。
部屋にあるソファーに向かい合う形で座ると、ガルシアさんは話し始める。
「実はギルド本部から伝達があってな、ライラの件について処分が決まった。あいつは死刑、俺は減給だそうだ」
その言葉に衝撃が走る。以前そうなるかもしれないとは聞いていたが、それでも驚かずにはいられない。
「自業自得だって言うのはわかってるけど、実感が湧かないわね……アルテナはどう思う?」
「うーんそうね……ん? さっきの責任って結局何だったの?」
「何って……俺が減給で済んだ事に決まっているだろう。元は言えば俺がギルド内の事をしっかり把握できていなかったことが原因だってのに……そんな軽い罪で済んだのがあまり釈然としなくてな……」
「はぁ? それで殴って欲しいとか言ったわけ?」
「ああ、お前達も俺の処遇に怒っていると思ってな……」
「ガルシアさん、だからと言ってさっきの言い方は無いと思います」
「す、すまん」
どうやらこの人はかなり責任感が強いらしい。
でも私達は別に怒ってなどいない。
折角だ、代わりに聞きたかった事について聞いてみよう。
「ガルシアさん、代わりに質問しても良いですか?」
「もちろん良いが……なんだ?」
「この辺りにダンジョンはありますか?」
「何? ダンジョンだと?」
私は、アルテナがダンジョンに挑戦したがっている事について説明した。
「冒険者なら憧れるのも分かるが……危険な場所だというのはわかってるよな?」
「ふ、あたしとエレンなら問題ないわ」
「問題大有りだから、まあ行かないって選択肢は無いんだろうけど」
「……前から思っていたがどういう関係なんだお前ら?」
「付き合わされてるのよ」
「エレンは私の従者よ」
「……」
ガルシアさんが胡散臭い物を見る目で見てくる。まあ気持ちはわかるけど。
「まあ良い、冒険者になる奴は様々な事情を持っているからな。そもそもお前らが変なのは最初から分かっている事だ」
「ガルシアさん、それはどういう意味ですか?」
「そうよ、変って何よ変って!?」
アルテナはともかく私まで変人扱いされてはたまらない。
だがガルシアさんはやれやれという感じで私達に言う。
「アルテナ、お前は『獄炎』と言うヤバいスキル加えて『邪眼』、『死神』と言うユニークスキルを二つ持っていると来やがる。本当に人間かと疑うレベルだぞ?」
「う……そ、それは」
ガルシアさんが核心をついてくる。
まあそう思われてもしょうがない。
目を逸らすアルテナを私はジト目で見つめる。
「そしてエレン、お前は魔法スキルも魔力もない。なのに魔法やあのマテツの魔道具を使いこなすあり得ない事をするやつだ。お前も充分おかしい」
「うぐ!?」
しまった……冒険者登録に必要な為、ギルドにはスキル名と効果を公開してしまっていた。
おまけに魔力がないことも知られている。
さっきとは逆に、アルテナがジト目でこっちを見てくる。
いや、これはあなたの姉のせいだから。
私のせいじゃないから。
「まあ、そんな事よりもダンジョンだったな。ここから近いとなると……」
「え?」
追及されると思った私はつい変な声を出してしまう。
「なんだ? 意外そうな顔をして」
「いえ、聞かないんですか? 私がどうやって魔法を使っているかとか……?」
「スキルは公開する義務があるがそれ以外は別だ。気にならないわけじゃないが、自分の手札は基本明かしたくないだろう? さっきのは単におかしいってだけの話だ」
流石ギルドマスターだ、人が出来ている。
そもそも追及するなら登録の時にしてた筈。
私は安堵と共に、今後は言い訳を考えておこうと思った。
「で、ダンジョンだが一番近い所となると北にあるヴェインだな。場所はこの辺りだ」
ガルシアさんが地図を取り出し説明してくれる。
近いと言っても周囲は山に囲まれており、なかなか辺境の地みたいだ。
ガルシアさんの話によると、乗り合い馬車が出ているらしいが、それでも半月近く掛かるらしい。
詳しく聞きたかったものの、そろそろ仕事に戻らないといけないらしく、餞別として地図を受け取ると、そのまま私達はギルドを出た。
「よし、これで目的地は決まったわね! 早速明日出発よ!」
「いや、いきなり明日は無理よ」
相変わらずアルテナは無計画である。
異世界初の遠出だ。
しっかり準備しなければならない。
「旅の準備もだけど、先に私の用事を済ませるわよ」
「欠陥親父に会いに行くんだっけ?」
「そうよ、ついでにダンジョンに行くことも伝えましょう」
「ま、あんたが世話になったしね。会いに行ってやろうじゃない」
「分かったらとっとと行きましょう」
私は自転車を走らせ、アルテナが後を追ってくる。
目指すは欠陥親父こと、マテツさんの家だ。
「は?」
ある朝、家で朝食を食べてる時の事。
アルテナが急に変な事を言い出した。
「いきなり何を言い出すのよ? しかもダンジョンって……」
「だってあたし達、この街に来てから結構経つけど冒険者らしい事何一つ出来てないじゃないの!」
「いや、結構やってるわよ」
この街で暮らし始めてから大体一ヶ月、最初の頃は生活の基盤を固めたりなどしていたが、アサルトボアの討伐以降、順調に依頼をこなしていた。
お陰で生活には困らないほどの金は稼げている。
「確かにそうだけど、あたしはもっと冒険がしたいのよ! そこでダンジョンよ。この世界にもある事はちゃんと分かってるんだから!」
そんなドヤ顔で言われても困る。
正直言うと、そろそろ何か言い出すだろうとは思っていた。
元々アルテナは、冒険するために異世界へ来たのだ。
平穏な生活に満足するはずがなかった。
だからといっていきなりダンジョンはきつい。
アルテナが行きたそうな場所として前もって調べていたのだが、この世界のダンジョンは地下に広がる迷宮みたいなもので、中には多くの魔物や罠が待っている非常に危険な場所だ。
無論お宝も存在しており、多くの冒険者が一攫千金を夢見て挑む場所でもある。
正直ダンジョンなんて行きたくないが、私が地球に帰るためには、この女神の冒険に付き合わなければならない。
私に拒否権は無かった。
「で、そのダンジョンは何処にあるの?」
「それは……ギルドで訊けばわかるんじゃない?」
うん、完全に思いつきで言ったわねこいつ。
「じゃあこの後ギルドへ行きましょうか。ついでにマテツさんのところへ寄っていい?」
「欠陥親父に何か用でもあるの?」
「まあちょっとね」
その後、朝食を食べ終わると私とアルテナは準備をして家の外に出た。
「よーし早速出発よ!」
「はいはい、じゃあ行きましょうか」
アルテナが走り出し、私は“自転車”に乗って追いかける。
これは、前にも言ったが土魔法で作った魔法で動く魔導自転車である。
私はいつも出かける時これに乗っていた。
「毎回思うけど異世界で自転車ってどうなのよ?」
「別にいいでしょ、便利なんだから」
そんなやりとりをしながら街の中を走っていく。
しばらくして、ギルドに着いた私達だったが時間は朝。
依頼を受けに行く冒険者が多く受付に並んでおり、ダンジョンについて訊ける状況では無かった。
「来る時間を間違えたわね。どうするアルテナ?」
「どうするって並べば良いじゃないの」
「依頼と関係ない事で並んだら迷惑でしょう? 仕方ないわね、一旦出直すわよ」
「おいエレン、アルテナ。ちょっと待ってくれ」
ギルドを出ようとした所で、後ろから声が掛かる。振り向くと、そこにはギルドマスターのガルシアさんがいた。
「ガルシアさんおはようございます。私達に何か用ですか?」
「ああ、俺を殴って欲しくてな」
「「え」」
まさかの返答に思わず後ずさる私とアルテナ。
「エレン、いつもの様にこいつ殴ってあげたら?」
「誤解を生む言い方止めてくれない? ガルシアさん、趣味は人それぞれだけど他人に迷惑かけるのは……」
「おい待て!? そういう意味で殴って欲しいと言ったんじゃない! 俺はただ責任の話をだな!?」
「はぁ?」
「ガルシアさん、責任って何?」
「……そうか、お前達まだ知らなかったんだな。ここじゃなんだ、二階の応接室まで来てくれ」
一体何だろう? ガルシアさんに招かれ、私とアルテナはギルドの二階にある応接室へ入る。
ここに入るのは冒険者登録をした以来だ。
部屋にあるソファーに向かい合う形で座ると、ガルシアさんは話し始める。
「実はギルド本部から伝達があってな、ライラの件について処分が決まった。あいつは死刑、俺は減給だそうだ」
その言葉に衝撃が走る。以前そうなるかもしれないとは聞いていたが、それでも驚かずにはいられない。
「自業自得だって言うのはわかってるけど、実感が湧かないわね……アルテナはどう思う?」
「うーんそうね……ん? さっきの責任って結局何だったの?」
「何って……俺が減給で済んだ事に決まっているだろう。元は言えば俺がギルド内の事をしっかり把握できていなかったことが原因だってのに……そんな軽い罪で済んだのがあまり釈然としなくてな……」
「はぁ? それで殴って欲しいとか言ったわけ?」
「ああ、お前達も俺の処遇に怒っていると思ってな……」
「ガルシアさん、だからと言ってさっきの言い方は無いと思います」
「す、すまん」
どうやらこの人はかなり責任感が強いらしい。
でも私達は別に怒ってなどいない。
折角だ、代わりに聞きたかった事について聞いてみよう。
「ガルシアさん、代わりに質問しても良いですか?」
「もちろん良いが……なんだ?」
「この辺りにダンジョンはありますか?」
「何? ダンジョンだと?」
私は、アルテナがダンジョンに挑戦したがっている事について説明した。
「冒険者なら憧れるのも分かるが……危険な場所だというのはわかってるよな?」
「ふ、あたしとエレンなら問題ないわ」
「問題大有りだから、まあ行かないって選択肢は無いんだろうけど」
「……前から思っていたがどういう関係なんだお前ら?」
「付き合わされてるのよ」
「エレンは私の従者よ」
「……」
ガルシアさんが胡散臭い物を見る目で見てくる。まあ気持ちはわかるけど。
「まあ良い、冒険者になる奴は様々な事情を持っているからな。そもそもお前らが変なのは最初から分かっている事だ」
「ガルシアさん、それはどういう意味ですか?」
「そうよ、変って何よ変って!?」
アルテナはともかく私まで変人扱いされてはたまらない。
だがガルシアさんはやれやれという感じで私達に言う。
「アルテナ、お前は『獄炎』と言うヤバいスキル加えて『邪眼』、『死神』と言うユニークスキルを二つ持っていると来やがる。本当に人間かと疑うレベルだぞ?」
「う……そ、それは」
ガルシアさんが核心をついてくる。
まあそう思われてもしょうがない。
目を逸らすアルテナを私はジト目で見つめる。
「そしてエレン、お前は魔法スキルも魔力もない。なのに魔法やあのマテツの魔道具を使いこなすあり得ない事をするやつだ。お前も充分おかしい」
「うぐ!?」
しまった……冒険者登録に必要な為、ギルドにはスキル名と効果を公開してしまっていた。
おまけに魔力がないことも知られている。
さっきとは逆に、アルテナがジト目でこっちを見てくる。
いや、これはあなたの姉のせいだから。
私のせいじゃないから。
「まあ、そんな事よりもダンジョンだったな。ここから近いとなると……」
「え?」
追及されると思った私はつい変な声を出してしまう。
「なんだ? 意外そうな顔をして」
「いえ、聞かないんですか? 私がどうやって魔法を使っているかとか……?」
「スキルは公開する義務があるがそれ以外は別だ。気にならないわけじゃないが、自分の手札は基本明かしたくないだろう? さっきのは単におかしいってだけの話だ」
流石ギルドマスターだ、人が出来ている。
そもそも追及するなら登録の時にしてた筈。
私は安堵と共に、今後は言い訳を考えておこうと思った。
「で、ダンジョンだが一番近い所となると北にあるヴェインだな。場所はこの辺りだ」
ガルシアさんが地図を取り出し説明してくれる。
近いと言っても周囲は山に囲まれており、なかなか辺境の地みたいだ。
ガルシアさんの話によると、乗り合い馬車が出ているらしいが、それでも半月近く掛かるらしい。
詳しく聞きたかったものの、そろそろ仕事に戻らないといけないらしく、餞別として地図を受け取ると、そのまま私達はギルドを出た。
「よし、これで目的地は決まったわね! 早速明日出発よ!」
「いや、いきなり明日は無理よ」
相変わらずアルテナは無計画である。
異世界初の遠出だ。
しっかり準備しなければならない。
「旅の準備もだけど、先に私の用事を済ませるわよ」
「欠陥親父に会いに行くんだっけ?」
「そうよ、ついでにダンジョンに行くことも伝えましょう」
「ま、あんたが世話になったしね。会いに行ってやろうじゃない」
「分かったらとっとと行きましょう」
私は自転車を走らせ、アルテナが後を追ってくる。
目指すは欠陥親父こと、マテツさんの家だ。
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