猫耳フードをかぶるクラスメイトの陽キャ女子は平凡な僕のことが…!?<いや…好きなわけないか。

Matcha

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#2 「不純な夢」

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「ねぇ…凛桜…?あのさ…、」
僕は猫音に抱き着かれている。
「キス…、しちゃダメ——?」


——「えキス…?」
僕は衝撃で猫音が放った言葉の意味を理解出来なかった。
「うん…キス。」
そして、猫音の口からもう一度聞いた僕はようやく時間差ではあぁぁぁぁ!?とあたふた混乱し始める。
そして10秒ほど深呼吸してなんとか落ち着いた僕は、
「え、そ、それは本当なのか…?からかってとかじゃないよな…?」
猫音は息を整えて言う。
「…本当だよ…?」
恥じらいも混ざっているようなトーンで猫音はそういい、猫音はいつもなら脱がない猫耳の付いているグレーのフードを脱ぐ。
フードを脱いだ猫音は美しすぎるくらいの黒髪を靡かせて(なびかせて)いた。
僕はその言葉と猫音の表情を見て考える。
これは本気なのかもしれない。
僕は戸惑いながら言う。
「じゃ、じゃあ…いいよ…?」
その言葉で猫音は面映ゆい(おもはゆい)表情を浮かべながら唇を僕に近づけてくる。
そして、僕の唇と猫音の唇が重なりかけたその時——。
「——倉、有倉!」
「は、はい!」
僕は担任の先生に呼ばれ、はっとした様子で反射的に返答した。
「授業中に寝るな!次寝たら教室から出ていってもらうからな?」
「ご、ごめんなさい…!」
僕は寝ていたらしい。ということはあれは夢か、と遅れて理解する。
(だとしても…、あんな夢見てしまうだなんて…僕不純すぎるだろ…!)
頭を抱えたくなるような事実に僕は無意識に顔が火照る。
僕はその火照った顔を誰にも見られないように羞恥心を押し殺してなんとかその授業の時間を切り抜けた。
(ふぅ…。ようやく休み時間か…。)
そんな風に僕は何故か安心していた。
「…ねぇ凛桜♪」
「うわぁ!?」
僕の耳元で甘く囁くような声で猫音はそう言ってきた。
「…え?もしかして凛桜ってこういうの好きなタイプー?笑」
「そ、そんなわけ…!」
「だってさー?凛桜、今顔めちゃくちゃ赤いよ~?笑」
「いや、これは…!」
「…?なにー?」
やはり、今猫音に会ってしまったら…いろんな意味で「耐えられない」…!
「…なんでもない。」
「もー教えてよぉ~」
「別に猫音には関係ない」
「いや今日冷たくない!?凛桜!?」
猫音はもぉ~といった表情で可愛く怒っている。
そんな猫音を僕は教室に残し、近くの男子トイレに向かう。
トイレの個室が空いていたので僕は入り、ふぅ…と一息つく——。

——「僕に「興味」を持っても…、良いことなんて何もないのに…。」
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