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森の主
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その日は雲行きが怪しく、早朝から肌寒かった。
薄暗い森の小道に、二人の足音が響いた。
恐ろしい程に澄み切った空気を大きく吸ってから、少女は問いかけた。
「話してもらっても?」
「…あの羊皮紙はいわゆる『招待状』だ。」
バルドゥルは静かに言った。
「森の主が、俺たちを『祠』に呼んだんだ。」
「フォルバ?」
「ノヴァ語だ。羊皮紙に書いてあったのもその言語だ。」
「じゃあ、バルドゥルがあの化け物に言った言葉も?」
「ああ、ノヴァ語だ。ノヴァ語はこの世界で一番古い言葉だ。それこそ、人間が生まれるずっと昔から使われてきた。森の『住民』はこれを神聖な言語として使っている。『森の神の加護があらんことを』…別れの結びの言葉だ。覚えておいた方がいいぞ。あと、」
バルドゥルは少女の方を向き、少しきつい口調で言った。
「その『化け物』って言い方はやめた方がいい。住民にとって、その言葉は侮辱そのものだ。野人相手ならまだいいが、もっと攻撃的な住民なら、一瞬で首がふっ飛ぶぞ。」
「ご、ごめんなさい…。」
それに、とバルドゥルは続ける。
「『化け物』って言葉はあいつらには似合わねえ。オークだって、言動こそは、まあ、乱暴だが、あいつらは恩を決して忘れねえ。ヨッグルは、ずっと前火吹きヘビの餌になりかけてたのを追っ払った事を今でも憶えて、俺を信用してくれてる。他の記憶力はからきしだがな。だから、」
バルドゥルは優しく言った。
「そんな奴らを『化け物』で括らないでくれねえか?」
「バルドゥル…。」
「あ、ここ、あそこの近くじゃねえか。」
「あそこ?というか、どこへ歩いているんですか?」
「言ったろ?俺も分かんねえんだよ。ほら、」
バルドゥルは小道を指さした。
少女が見ると、地面に赤くて小さい実が点々と落ちていることに気がついた。
「柊の実だ。これがフォルバへの道しるべだ。」
「柊の実?今頃?」
バルドゥルはさあと肩をすくめた。
「フォルバへは行こうと思ってもたどり着けない仕掛けになってる。特殊な結界みたいなもんが張り巡らせてあるんだ。向こうから誘われない限りは、進んでもいつの間にか来た道を戻らされる。」
「へぇ…」
『おお、久しぶりに見たと思えば、女連れとは大したもんだなあ。名無し子!』
「はあ、来ると思ったぜ、へグレタ。」
小道にひょっこり現れたのは、少女よりもふたまわりも小さい老人だった。
革でできた服とパンツを身につけ、赤茶色の髪を植物のツルで後ろで束ねている。
顎髭も赤茶色で、腹の中ほどまであった。
「こいつは小人のへグレタだ。俺の親代わりみてえな奴だが、信用しない方がいいぞ。」
『育ての親に随分な口だなあ、まあその減らず口がお前の唯一の性格だがな。ところでこの嬢ちゃんはどちら様だい?随分可愛らしい娘じゃないか。一体どこで見つけたんだ?大体お前はもっと胸が大きい方が好きじゃなかったか?前に街で買った女は、確か…ヘレンだったか?いやいやソフィだ。いんやダイナだったかな?』
「ああ、くそ。いい加減その煩い口を閉じろよ!あとハンナだ!」
『ああ、そうそうハンナだな。忘れてたよ。ところで何しにここまで来たんだ?新しい彼女のお披露目か?だったら待ってろ。今お前が好きな蝙蝠蛇の干物を持ってきてやるからな。なあに祝いの席だ。いいもの食わせてやるよ。美味すぎて泣くなよ?女の前で。』
ひと通り嗄れた声でまくし立てると、ホビットはどこかへ消えていった。
恐らく蝙蝠蛇の干物なるものを取りに行ったのだろう。
バルドゥルは脱力して近くの切り株に腰掛けた。
「昔っからああなんだ。あの小屋に住むことにしたのは、あれもあるな。悪い。」
「いえ、優しい方なんですね。へグレタさん。」
「そう言ってくれるか…。」
バルドゥルは小さく笑った。
少女はまた、何かしらの懐古の感情を、その微笑に感じた。
へグレタは干物を手にしたまま、バルドゥルの話を口をぽかんと開けて聞いていた。
森の主の名を口にした途端、へグレタはまた話し始めた。
『まじか。まさか二度も碧眼の君の謁見を賜るとはな。随分好かれているじゃないか。』
「ああ、だからもう行かないと。」
『だが、いくら碧眼の君に守られた道と言っても、気をつけるに越したことはないぞ。そこら中にやつらがうろついてる。』
「やつら?」
『見ろ。姿勢は低くしろよ。』
へグレタの指差す方を二人は腰をかがめて見た。
少女は小さく悲鳴をあげ、バルドゥルは息を飲んだ。
鬱蒼とした森のずっと奥に、何やら動く影があった。
一つだけではない。二つ、三つ。いや、数十はいるだろう。
大きくて、黒く長い毛。
鋭く、尖った牙。
目は赤く輝いて、荒い息が白い塊となって辺りに立ち込めている。
まるで、大きな犬だ。
『地獄の番犬の群れだ。いつもは大人しくしてるんだが、最近は妙に気が立ってる。何を苛立つことがあるんだか。』
「ヘルハウンド…。」
少女が呟く。
へグレタはじっとそちらを睨みつけながら続けた。
『俺達が何もしてなくても、奴らにとっちゃどうでもいい事だ。奴らは憎しみと怒りを糧にしてる。つまりあいつらが絶好調なぐらい、大地に怒りの魔力が満ちてるってことだ。気をつけろ、嬢ちゃん。奴らはまず首に噛みつき、血を啜り、おまけに皮を牙で少しずつ剥ぎながらだな…』
「もういい。とにかく恐ろしい奴らってことだ。」
バルドゥルは首を振って言った。
すると、群れの一匹が空を仰ぎ、吠えた。
灰色の空に、ヘルハウンドの遠吠えが響いた。
へグレタと別れた二人は、また森の小道を進み始めた。
蝙蝠蛇の干物を味わう暇は無かった。
暫く進むと、ちらほらとピクシーが現れ始め、二人を見て何やら話し込んでいる。
「あの、へグレタさんとはどうやって出会ったんですか?」
「さあ、もう忘れたね。だが、あいつはあんなんだが、確かに俺を育ててくれたやつだ。嫌わないでやってくれると嬉しい。」
「バルドゥルの育ての親なら、きっといい人ですよ。」
バルドゥルは咳払いをした。
褒められることに慣れていないのだろう。
「もう少しで着くぞ。」
「あの、森の主って、どんな人なんですか?」
少女は率直に思ったことを質問した。
「そうだな。『森の主』とか『森の精霊』とか、『碧眼の君』なんて言ってるが、簡単に言うと、『神』だな。」
「神?そんな人に会いに行くんですか?!」
「ああ。ここだ。」
バルドゥルが止まると、そこは一面の花畑だった。
色とりどりの花が咲き乱れ、ピクシーが楽しげに飛んでいる。
花畑の中を進むと、ピクシーが口々に話した。
『名無し子がいるよ。』
『名忘れ子もいるよ。』
『人間の子がやって来たよ。』
『早く知らせなきゃ。』
花畑の中程に、大きな岩があった。
滑らかな表面で、中心に何やら模様が描かれていた。
「掴まってろ。」
バルドゥルは少女に自分の服の端をしっかり掴ませると、その模様に触れた。
強烈な風が、二人を包んだ。
薄暗い森の小道に、二人の足音が響いた。
恐ろしい程に澄み切った空気を大きく吸ってから、少女は問いかけた。
「話してもらっても?」
「…あの羊皮紙はいわゆる『招待状』だ。」
バルドゥルは静かに言った。
「森の主が、俺たちを『祠』に呼んだんだ。」
「フォルバ?」
「ノヴァ語だ。羊皮紙に書いてあったのもその言語だ。」
「じゃあ、バルドゥルがあの化け物に言った言葉も?」
「ああ、ノヴァ語だ。ノヴァ語はこの世界で一番古い言葉だ。それこそ、人間が生まれるずっと昔から使われてきた。森の『住民』はこれを神聖な言語として使っている。『森の神の加護があらんことを』…別れの結びの言葉だ。覚えておいた方がいいぞ。あと、」
バルドゥルは少女の方を向き、少しきつい口調で言った。
「その『化け物』って言い方はやめた方がいい。住民にとって、その言葉は侮辱そのものだ。野人相手ならまだいいが、もっと攻撃的な住民なら、一瞬で首がふっ飛ぶぞ。」
「ご、ごめんなさい…。」
それに、とバルドゥルは続ける。
「『化け物』って言葉はあいつらには似合わねえ。オークだって、言動こそは、まあ、乱暴だが、あいつらは恩を決して忘れねえ。ヨッグルは、ずっと前火吹きヘビの餌になりかけてたのを追っ払った事を今でも憶えて、俺を信用してくれてる。他の記憶力はからきしだがな。だから、」
バルドゥルは優しく言った。
「そんな奴らを『化け物』で括らないでくれねえか?」
「バルドゥル…。」
「あ、ここ、あそこの近くじゃねえか。」
「あそこ?というか、どこへ歩いているんですか?」
「言ったろ?俺も分かんねえんだよ。ほら、」
バルドゥルは小道を指さした。
少女が見ると、地面に赤くて小さい実が点々と落ちていることに気がついた。
「柊の実だ。これがフォルバへの道しるべだ。」
「柊の実?今頃?」
バルドゥルはさあと肩をすくめた。
「フォルバへは行こうと思ってもたどり着けない仕掛けになってる。特殊な結界みたいなもんが張り巡らせてあるんだ。向こうから誘われない限りは、進んでもいつの間にか来た道を戻らされる。」
「へぇ…」
『おお、久しぶりに見たと思えば、女連れとは大したもんだなあ。名無し子!』
「はあ、来ると思ったぜ、へグレタ。」
小道にひょっこり現れたのは、少女よりもふたまわりも小さい老人だった。
革でできた服とパンツを身につけ、赤茶色の髪を植物のツルで後ろで束ねている。
顎髭も赤茶色で、腹の中ほどまであった。
「こいつは小人のへグレタだ。俺の親代わりみてえな奴だが、信用しない方がいいぞ。」
『育ての親に随分な口だなあ、まあその減らず口がお前の唯一の性格だがな。ところでこの嬢ちゃんはどちら様だい?随分可愛らしい娘じゃないか。一体どこで見つけたんだ?大体お前はもっと胸が大きい方が好きじゃなかったか?前に街で買った女は、確か…ヘレンだったか?いやいやソフィだ。いんやダイナだったかな?』
「ああ、くそ。いい加減その煩い口を閉じろよ!あとハンナだ!」
『ああ、そうそうハンナだな。忘れてたよ。ところで何しにここまで来たんだ?新しい彼女のお披露目か?だったら待ってろ。今お前が好きな蝙蝠蛇の干物を持ってきてやるからな。なあに祝いの席だ。いいもの食わせてやるよ。美味すぎて泣くなよ?女の前で。』
ひと通り嗄れた声でまくし立てると、ホビットはどこかへ消えていった。
恐らく蝙蝠蛇の干物なるものを取りに行ったのだろう。
バルドゥルは脱力して近くの切り株に腰掛けた。
「昔っからああなんだ。あの小屋に住むことにしたのは、あれもあるな。悪い。」
「いえ、優しい方なんですね。へグレタさん。」
「そう言ってくれるか…。」
バルドゥルは小さく笑った。
少女はまた、何かしらの懐古の感情を、その微笑に感じた。
へグレタは干物を手にしたまま、バルドゥルの話を口をぽかんと開けて聞いていた。
森の主の名を口にした途端、へグレタはまた話し始めた。
『まじか。まさか二度も碧眼の君の謁見を賜るとはな。随分好かれているじゃないか。』
「ああ、だからもう行かないと。」
『だが、いくら碧眼の君に守られた道と言っても、気をつけるに越したことはないぞ。そこら中にやつらがうろついてる。』
「やつら?」
『見ろ。姿勢は低くしろよ。』
へグレタの指差す方を二人は腰をかがめて見た。
少女は小さく悲鳴をあげ、バルドゥルは息を飲んだ。
鬱蒼とした森のずっと奥に、何やら動く影があった。
一つだけではない。二つ、三つ。いや、数十はいるだろう。
大きくて、黒く長い毛。
鋭く、尖った牙。
目は赤く輝いて、荒い息が白い塊となって辺りに立ち込めている。
まるで、大きな犬だ。
『地獄の番犬の群れだ。いつもは大人しくしてるんだが、最近は妙に気が立ってる。何を苛立つことがあるんだか。』
「ヘルハウンド…。」
少女が呟く。
へグレタはじっとそちらを睨みつけながら続けた。
『俺達が何もしてなくても、奴らにとっちゃどうでもいい事だ。奴らは憎しみと怒りを糧にしてる。つまりあいつらが絶好調なぐらい、大地に怒りの魔力が満ちてるってことだ。気をつけろ、嬢ちゃん。奴らはまず首に噛みつき、血を啜り、おまけに皮を牙で少しずつ剥ぎながらだな…』
「もういい。とにかく恐ろしい奴らってことだ。」
バルドゥルは首を振って言った。
すると、群れの一匹が空を仰ぎ、吠えた。
灰色の空に、ヘルハウンドの遠吠えが響いた。
へグレタと別れた二人は、また森の小道を進み始めた。
蝙蝠蛇の干物を味わう暇は無かった。
暫く進むと、ちらほらとピクシーが現れ始め、二人を見て何やら話し込んでいる。
「あの、へグレタさんとはどうやって出会ったんですか?」
「さあ、もう忘れたね。だが、あいつはあんなんだが、確かに俺を育ててくれたやつだ。嫌わないでやってくれると嬉しい。」
「バルドゥルの育ての親なら、きっといい人ですよ。」
バルドゥルは咳払いをした。
褒められることに慣れていないのだろう。
「もう少しで着くぞ。」
「あの、森の主って、どんな人なんですか?」
少女は率直に思ったことを質問した。
「そうだな。『森の主』とか『森の精霊』とか、『碧眼の君』なんて言ってるが、簡単に言うと、『神』だな。」
「神?そんな人に会いに行くんですか?!」
「ああ。ここだ。」
バルドゥルが止まると、そこは一面の花畑だった。
色とりどりの花が咲き乱れ、ピクシーが楽しげに飛んでいる。
花畑の中を進むと、ピクシーが口々に話した。
『名無し子がいるよ。』
『名忘れ子もいるよ。』
『人間の子がやって来たよ。』
『早く知らせなきゃ。』
花畑の中程に、大きな岩があった。
滑らかな表面で、中心に何やら模様が描かれていた。
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