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第一章 異世界に来ちゃった
突然のモテ期
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「うぅー…」
頭痛い…。何でだ…。いつものあれとは違う感じの…しかもちょっと気持ち悪いぞ…。
「スナオ様…?」
「ん…ローゼン…?」
えっ、遠!!何でそんな遠くにいるの!?
「…酔いはさめましたか?」
「酔い…。あ!昨日メイディ達と飲んでたんだっけ…」
魔力訓練のあと、自力で風呂に入れないだろう、ってパーピュアと途中出会ったメイディに王宮の風呂に連れていかれて、その後メイディの部屋でお酒飲んだんだった…。何話したかあんまり思い出せんけど、パーピュアが
「酒に弱いなら弱いって言え!」
ってプリプリ怒りながら部屋まで連れてきてくれた事は覚えてるよ。迷惑かけてごめんなさい…。
あれ?で、何でローゼンはそんな遠いんだ?
「ローゼン…?今日なんか遠くない…?」
いつもなら何だったら抱き枕状態になってるのに。
…え、何でそこで頬赤らめる?あれ?もしかして俺何かやらかした…?
「…俺…もしかして何かやった…?」
二十歳の時にお祝いだー!って友達と飲んだんだけど、翌朝みんなから
「お前もう酒飲むのやめとけ」
「俺達がそっち系じゃなくて良かったな…」
「飲むなら確実に責任もって家まで連れて帰ってくれる人と飲めよ?間違っても一人で飲んで知らん人に着いていくなよ?」
なんて散々言われた事があるんだ。何やったか聞いても教えてくれなかったけど、とにかく酒は飲むな、どうしてもの時は家で一人で飲むか、信頼できる相手と飲みに行け、と何度も何度も念押しされた思い出がある。
あいつら…どうしてるかな…。お別れ言えなくてごめんな。
ちょっとしんみりしてたら、えらく遠くにいたローゼンが心配そうな顔でようやく近くに来てくれた。
「大丈夫ですか?」
「うん…………んん…??…ローゼン…その、首元の歯形は…」
ローゼンはその場所をバッ、と手で押さえて顔を赤くしてしまう。
えっと…待ってくれ待ってくれ…。昨日の記憶がない俺…やたら遠いローゼン…首に歯形…。
「…俺…ローゼン襲った…!?」
「ああ、いえ…あー……襲われたというか…襲ったというか…」
やっぱり襲ったのかーーー!!?
「ご、ごめんなさいーーー!!!何?俺、何やらかした!?噛みついただけ…!!?」
他に何か失礼な事を致しませんでしたかーーー!!!?
「いえ、あの…気にしないでください。俺にとっては役得だったというか…その…」
「役得!?俺に噛まれて!?」
えっ、そんな趣味の人…!!?いや別に人の趣味はそれぞれだから良いんだけど、また噛んでください、って言われるのはちょっと困るぞ!というか何故噛んだ俺!!吸血鬼か!バカ!俺のバカバカ!!
「っていうか、昨日何があった!?」
「…………」
「赤面したまま黙らないでーーー!!?」
お、俺はよっぽどの事を…!!?
なんてオロオロ動揺してたら、こほん、と咳払いをしたローゼンに両腕を掴まれた。
いつもあったかい両手は今日は何かしっとり汗ばんでて、ローゼンの緊張感を伝えてくる。
「ローゼン…?」
「…ディカイアス団長に想いを告げられたそうですね」
「な!何故それを…!!?」
え、俺ローゼンにも言った!?
「団長から伺いました」
何と!!
ディカイアス本人から!!何だろう?二人は何でも相談し合う仲って事…?
だから次に続いた言葉には耳を疑った。
「…俺も…、俺もスナオ様に想いを伝えさせて頂けないでしょうか」
ん?今何て?
「本当は、今まで誰とも深い関係にならなかった団長に譲るべきなのかも知れません。これが他の者ならば諦められたかもしれない。ですが、貴方を諦める事は…俺には出来ません」
「えぇ…??えっと…??」
「貴方をお慕いしています、スナオ様」
「えぇぇーーーー!!!?やっぱり言い方かっこよ!!!!いや違う!!俺ぇぇぇ!!!?」
何で!?
ローゼンだって養子とはいえ伯爵家の人間で!騎士団の副団長でこれだけ料理上手で優しかったら引く手あまたでしょーーー!?ディカイアスと同じく心を寄せるメム様達多いんじゃないの!!?
と、混乱しているそこへドガシャーン!!!なんて凄まじい音を立ててドアを破壊したティエが乗り込んできた。
「ティエーー!!?」
「てめぇ、ロー…!人が大人しく黙ってりゃ抜け駆けしやがって…!!」
「えぇぇぇ!?ティエさんんんーーー!!?」
なんかガラ悪くない!!?
あれ、でもいつものオネエ口調じゃないティエ、どこかで見たような…。
チリ、と頭が痛みを訴えかけたのだけど、その前にローゼンを押し退けて同じようにガッシリ俺の両腕を掴んだティエに気を取られてしまう。
「え、な、何…?」
「俺だって…スナオの事愛してるから!お前は危なっかしくて目が離せない。俺がお前の側で一生守ってやる」
何だってぇぇぇぇーー!!!?ていうかいつものオネエ口調どこやった!!?そしてやっぱり言い方かっこよ!!!!
ティエだって…!ティエだって公爵家の人だろ!?何も俺じゃなくてもよりどりみどり選び放題じゃないの!!?
天国の母さん、父さん。俺、突然のモテ期が到来しました。相手、男ですけど。
頭痛い…。何でだ…。いつものあれとは違う感じの…しかもちょっと気持ち悪いぞ…。
「スナオ様…?」
「ん…ローゼン…?」
えっ、遠!!何でそんな遠くにいるの!?
「…酔いはさめましたか?」
「酔い…。あ!昨日メイディ達と飲んでたんだっけ…」
魔力訓練のあと、自力で風呂に入れないだろう、ってパーピュアと途中出会ったメイディに王宮の風呂に連れていかれて、その後メイディの部屋でお酒飲んだんだった…。何話したかあんまり思い出せんけど、パーピュアが
「酒に弱いなら弱いって言え!」
ってプリプリ怒りながら部屋まで連れてきてくれた事は覚えてるよ。迷惑かけてごめんなさい…。
あれ?で、何でローゼンはそんな遠いんだ?
「ローゼン…?今日なんか遠くない…?」
いつもなら何だったら抱き枕状態になってるのに。
…え、何でそこで頬赤らめる?あれ?もしかして俺何かやらかした…?
「…俺…もしかして何かやった…?」
二十歳の時にお祝いだー!って友達と飲んだんだけど、翌朝みんなから
「お前もう酒飲むのやめとけ」
「俺達がそっち系じゃなくて良かったな…」
「飲むなら確実に責任もって家まで連れて帰ってくれる人と飲めよ?間違っても一人で飲んで知らん人に着いていくなよ?」
なんて散々言われた事があるんだ。何やったか聞いても教えてくれなかったけど、とにかく酒は飲むな、どうしてもの時は家で一人で飲むか、信頼できる相手と飲みに行け、と何度も何度も念押しされた思い出がある。
あいつら…どうしてるかな…。お別れ言えなくてごめんな。
ちょっとしんみりしてたら、えらく遠くにいたローゼンが心配そうな顔でようやく近くに来てくれた。
「大丈夫ですか?」
「うん…………んん…??…ローゼン…その、首元の歯形は…」
ローゼンはその場所をバッ、と手で押さえて顔を赤くしてしまう。
えっと…待ってくれ待ってくれ…。昨日の記憶がない俺…やたら遠いローゼン…首に歯形…。
「…俺…ローゼン襲った…!?」
「ああ、いえ…あー……襲われたというか…襲ったというか…」
やっぱり襲ったのかーーー!!?
「ご、ごめんなさいーーー!!!何?俺、何やらかした!?噛みついただけ…!!?」
他に何か失礼な事を致しませんでしたかーーー!!!?
「いえ、あの…気にしないでください。俺にとっては役得だったというか…その…」
「役得!?俺に噛まれて!?」
えっ、そんな趣味の人…!!?いや別に人の趣味はそれぞれだから良いんだけど、また噛んでください、って言われるのはちょっと困るぞ!というか何故噛んだ俺!!吸血鬼か!バカ!俺のバカバカ!!
「っていうか、昨日何があった!?」
「…………」
「赤面したまま黙らないでーーー!!?」
お、俺はよっぽどの事を…!!?
なんてオロオロ動揺してたら、こほん、と咳払いをしたローゼンに両腕を掴まれた。
いつもあったかい両手は今日は何かしっとり汗ばんでて、ローゼンの緊張感を伝えてくる。
「ローゼン…?」
「…ディカイアス団長に想いを告げられたそうですね」
「な!何故それを…!!?」
え、俺ローゼンにも言った!?
「団長から伺いました」
何と!!
ディカイアス本人から!!何だろう?二人は何でも相談し合う仲って事…?
だから次に続いた言葉には耳を疑った。
「…俺も…、俺もスナオ様に想いを伝えさせて頂けないでしょうか」
ん?今何て?
「本当は、今まで誰とも深い関係にならなかった団長に譲るべきなのかも知れません。これが他の者ならば諦められたかもしれない。ですが、貴方を諦める事は…俺には出来ません」
「えぇ…??えっと…??」
「貴方をお慕いしています、スナオ様」
「えぇぇーーーー!!!?やっぱり言い方かっこよ!!!!いや違う!!俺ぇぇぇ!!!?」
何で!?
ローゼンだって養子とはいえ伯爵家の人間で!騎士団の副団長でこれだけ料理上手で優しかったら引く手あまたでしょーーー!?ディカイアスと同じく心を寄せるメム様達多いんじゃないの!!?
と、混乱しているそこへドガシャーン!!!なんて凄まじい音を立ててドアを破壊したティエが乗り込んできた。
「ティエーー!!?」
「てめぇ、ロー…!人が大人しく黙ってりゃ抜け駆けしやがって…!!」
「えぇぇぇ!?ティエさんんんーーー!!?」
なんかガラ悪くない!!?
あれ、でもいつものオネエ口調じゃないティエ、どこかで見たような…。
チリ、と頭が痛みを訴えかけたのだけど、その前にローゼンを押し退けて同じようにガッシリ俺の両腕を掴んだティエに気を取られてしまう。
「え、な、何…?」
「俺だって…スナオの事愛してるから!お前は危なっかしくて目が離せない。俺がお前の側で一生守ってやる」
何だってぇぇぇぇーー!!!?ていうかいつものオネエ口調どこやった!!?そしてやっぱり言い方かっこよ!!!!
ティエだって…!ティエだって公爵家の人だろ!?何も俺じゃなくてもよりどりみどり選び放題じゃないの!!?
天国の母さん、父さん。俺、突然のモテ期が到来しました。相手、男ですけど。
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